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高鉄北へ! [たびの空]

台湾高速鉄道で、高鉄台中駅から台北駅に向かっています。のぞみタイプで途中停車駅無し、ジャスト50分です。
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お値段は700元(2500円くらい)。ちなみに、昨日の桃園空港から台中までのバスは280元で2時間半くらいでありました。

この台湾高速鉄道、皆さんよーくご存知のように、まんま「新幹線」です。中国国鉄は新幹線やTGVのパッチモンが入り乱れて似て非なるものだけど、ここはもう、ほんとにまんま新幹線システム。このまま北上し、次は1時間で那覇駅。地下トンネルを3時間ぶっとばしてまたその次は新鹿児島で…って気がしてしまう。正にかのガンバスターは「ウルトラひかり」の世界になりそうでんがな。

なんせ、隣のおねーさんは午前中の浜川でブラインド降ろしちゃって寝てるし、反対の海側の人もみんなブラインドおろしてるんで、外はなーんにも見えない、旅行者としてはつまらないことこの上ない。ましてや窓際に座っている人がいると電源が使えないのも日本の新幹線とおんなじ。売り子のおねーさんの押してくるカートお売り方もおんなじ。前に坐ってるオジサンが飲んでるのが伊藤園の「おーいお茶」なのまでおんなじ。扉の上に天気予報やニュースが流れるのもおんなじ。敢えて違うところを探せば…そーですねぇ、荷物置き場ががっちりあること。それから、走行中にゴミ収集のオジサンが来ること。あと、優等車両を「ビジネスクラス」と呼ぶこと、くらいかな。無論、お値段はガッツリ安いけどさ。

もう、だからなんだ、としか言いようが無いこの違和感の無さ。てなわけで、特に何を言うことも無し、オチも無し。だって、こんなことをしてるうちに、もうすぐ台北じゃないかぁ。

そうそう、ひとつ大きな違いは、台北以外はどの主要都市の駅も、みんなかつての国鉄中央駅から凄く離れている、というのは大きな違いかもしれませんねぇ。台中も中央駅から在来線で3駅だし、高雄に至っては空港よりも遠いそうです。やっぱり、「駅」が街の中心になるとみんなが信じている日本とはちょっと違うのかな。

南国を 走れぼくらの Shinkansen

[追記]

台北音楽庁1階にいます。今日は日曜日で、台中も台北もイスラム系お手伝いさんが街中の公園を占拠する日で、駅のロッカーは全て塞がっていて、ゴロゴロと荷物を引き摺って台北駅から音楽庁まで歩かざるを得ませんでした。ぐぁじゅい…

で、上のアホ話の訂正。ゴミを集めていたのは台湾国鉄の方ではありませんでした。なんと、やくぺん先生の周囲は全て日本人団体客で、ゴミ集めをしていたのは日本語が出来る添乗員のオジサンでありましたです。台北駅で団体さん取り纏めて一緒に下車したでありました。

というわけで、ほぼ全部おんなじ。ソフトもほぼおんなじの台湾シンカンセンでありましたとさ。

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真夏のマラ9へ [たびの空]

台北桃園空港から、リムジンバスで台中駅に向かっています。今、どうやら学園都市みたいな新竹市というところを台湾国道1号線だかで抜けているところ。バスは案外、大人しく走ってます。韓国の高速バスよりずっとノンビリ。周囲は緑の深い山が迫っている海沿いにずーっと街や田圃や工場が広がっているという風景が続いてます。一瞬、夏の九州道を走ってるのかと思っちゃう。アパートが香港なんかと同じタイプの、でもうんと低層なんで、日本列島じゃないなぁ、と判る。

なんせ桃園空港のスポットに書いてある緯度は、北緯25度。北回帰線が北緯23度ちょっとくらい、ましてや夏至が過ぎたばかりとなれば、ほぼ太陽は頭の上にあるわけで、正に文字通り「真夏」に向かっているわけでありまする。

なんでこんなことになってるかといえば、まあ、話は簡単で、台北の若く熱心な主催者さんがもうどうにでもなれ、ってわけでもないえど、頑張ってやることにしたダネルQの「ベートーヴェン+ヴァインベルク+ショスタコーヴィチ」全16回演奏会の最初の6回が去る水曜日から始まっている。このサイクル、やるとは聞いていたがいつになるかがハッキリせず、どうもやくぺん先生がレッジョなんぞに行っている頃らしい、またすれ違いだなぁ、と思ってたら、去る月曜日に成田に帰国そうそう、マーク・ダネル氏から「お前、来るんだっけ」という連絡が入った。そこからバタバタばたばた…

んで、本来は今日は上野でアルディッティQが西村朗の第6弦楽四重奏東京初演をする日で、そっちに行かねばならぬ筈なんだけど、いろんな手違いで(その説明はしたくないぞっ!)今日の朝に台湾に到着することになってしまい、まあアーヴィン達は若い評論家さんなども一生懸命盛りあげてくれているからわしゃもうお役御免と神様がお考えになれれたのであろーと、腹をくくってこの島に至った次第。ぶっちゃけ飛行機のタダ券が取れたのが今日の朝一の便だけ、でも今日はダネルQは唯一のお休みという。ったら、今、台北にいらっしゃる文化人類学アイヌ研究&拉麺研究家の某氏から「今日は台中で台湾で一番古いオケがマーラーの8番やりますよ、僕は行くんですけど…」という情報をいただいた。
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てなわけで、夏至の北回帰線の下、フォルモサの弦の慟哭を聴いてやるべーか、ということになった次第。

さても、たった2日の台湾たびの空、なにがあるもないけれど、どーなることやら。北緯24度の土曜午後3時、これぞ、真夏。どうやら今は、清水、というところらしい。台中まで、あと少し。
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回帰線 跨ぎ舞い飛ぶ 鷺の群れ

★★★

てなわけで、台中の中興堂で当地を本拠地とする国立台湾交響楽団(NTSO)が、PMFでもお馴染みだったウェンピン・チェン指揮でマーラーの9番を聴いてきたでありまする。
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ま、いくつもプロオケがある台北(ちなみに、上の空港に掲げられた写真は、日本では「フィルハーモニア台湾」として知られる台北のオケです、台中のNTSOとは別団体でありまする!あたくしめも、やっとさっき理解しました)から離れた場所に、国家の肝いりで実質上再結成された「国立交響楽団」でありますから…なんというべきかなぁ、これからのオケ、ということなんでしょう。ともかく、マーラーの9番というとてつもない曲をみんなでちゃっとやったぞ、という演奏でありました。ある意味、マーラーすれっからしの日本の聴衆とすれば、アマオケ聴くみたいな新鮮さがあるかな。ホルン全員女性、ってのは凄いなぁ。
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ちなみに、NTSOは9月15,16日には台中と台北でマーラーの8番やります。指揮は、シンガポール響のシェフ、ラン・シュイであります。日本のマーラーに飽きたマニアの皆様、是非どうぞ。その先は3番もあるみたい。

あ、東京では明日、ヤマカズのまらくだっけ。

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なぜ韓国でイサン・ユン生誕100年が今ひとつ盛りあがらないか [現代音楽]

今年2017年は、作曲家イサン・ユンの生誕100年でありまする。生誕地統営では、記念日の9月にはハインツ・ホリガー指揮フェスティバル・オーケストラで記念演奏会が開催されたりしますです。
http://timf.org/eng/ticket/concertView.do?board_id=153&article_id=5506
日本でも…って言いたいところだが、あんまり、ってか、全然盛りあがっていない。ひとつだけ、100歳のお誕生日の9月17日に、フルートの吉岡次郎さんが小規模な協奏曲ばかりを集めたリサイタル(というのかしら)を行い、そこでイサン・ユンのフルート協奏曲を演奏し、お祝いしますです。
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それにしても、これだけのビックネームの生誕記念年なのに、今年のソウルの春恒例オーケストラ・フェスティバルでもソウルフィルが1曲ちょろっとやっただけだし、韓国国立オペラが《シムチョン》を上演するわけでもない。うううん、なんだか不思議だなぁ、もっと猛烈に盛りあがってもいいだろーに、なんなんだろーか、と思わずにおられぬ感じでありました。

で、先程、フルートの吉岡さんとお話する機会があったて、興味深い事実を知りました。まあこれは原稿には使わないことだろうから「商売にならないことを書く」当電子壁新聞向けのネタと判断し、以下にサラッと記します。

要は、パク・クネ前大統領が、イサン・ユンを「北朝鮮に行ったことのある人物」という理由でブラックリストに挙げていたそうな。それがどういう意味で、社会的にどういうことが起きるのか知らぬが、ともかく「取り扱い要注意人物」になっていたとのことでありますよ。

へえええ、なーるほどね。納得して良いのか判らぬが、なんだか腑に落ちる話ではあります。

共謀罪のある社会ってのは、こんな感じになのでしょーかねぇ。あいつは共謀の疑いがあるらしいからヤバイ、となると、みんなでないふりをする、触れないことにする…のかな。

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ダネルQベートーヴェン&ヴァインベルク&ショスタコ連続演奏会inTaipei [弦楽四重奏]

昨日、膨大に仕事をやり残しつつなんとか極東の島国に戻り、先の日程を何も考えていなかったので慌ててバタバタと自分の秘書仕事を始めたら…困ったことになった。

ええと、こういう演奏会があります。
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21世紀の全教演奏魔、ダネルQがとんでもないサイクルをやるですよ。、上の写真、解像度が悪すぎるけど、要するに今日から来週の月曜まで、台湾の工科大学の講堂で、「ベートーヴェン+ヴァインベルク+ショスタコーヴィチ」という演目取りそろえ、6日間で主要作品を弾きまくる、という無茶なイベントであります。公式ページも素っ気ないんだけど。
http://www.quatuordanel.eu/event/triple-cycle-in-taipei/
連中が台北でヴァインベルクをやるというのはなんとなく聞いていたのだが、日程はわしがヨーロッパにいるときにモロに重なってるなぁ、まー秋には大丈夫だろうが、ノルウェーのチリンギリアン先生がやってるコンクールと重なったら困るなぁ…なーんてぼーっと思ってて、ああ、連中、台湾入りしたな、などとFacebookで眺めていた。

で、さてもこの先の日程をちゃんと確認しなければ、とあらためてあれこれ眺めたら、あれまぁ、今日からじゃないの。もう半分以上は終わってると信じ込んでたぞ。なんてこった。

で、週末の札幌の宿の余りの高さに呆れかえり、ベルリン東京の皆さんには申し訳ないがこれじゃあとてもじゃないがふきのとうホールは無理かなぁ、などと思ってるところだったもので…ムラムラと妙な気持ちが沸き上がり…

ともかく月曜日のアルディッティQには戻ってこなければならない。なんとかならぬかとあっちこっちひっくり返すも、月曜日の飛行機がレガシーキャリアからLCCまで含めどこももの凄く混んでいる。うううん。アルディッティを捨てて火曜日に戻るにしても、これまたもの凄く混んでいるぞ。

さても、どーするどーする。

ま、結局、札幌も台北も指くわえて眺めているだけになる可能性は極めて高いものの、とにもかくにも東アジアの島国たちではクァルテットが大盛況のこの週末であることは確かなのであーる。

みんな、そんなにクァルテットが好きなのか、アジアの人々っ?

[追記]

結論から言えば、なんのかんので、日曜日午後の公演にだけ行くことにしました。片道タダ券、月曜はもう飛行機がパツパツで、夕方の上野のアルディッティQに戻ってくるために、LCC香辛料航空さんに4万円以上払うことになりましたが、まあ、これはしょーがないわなぁ。

てなわけで、週末は台湾島でありまする。ダネルQの連中と主催者さんには連絡は付いていますが…いやはや、どーなることやらぁ。

蛇足ながら、このおそろしーサイクルを主催する若き主催者さん、秋にはやくぺん先生一押しの若手、ヘルメスQも招聘しているようです。ヴィオラちゃんが故郷だもんねぇ。これもまた微妙な日程だなぁ。ううううん…

[追記の追記]

台北音楽庁地下のリサイタルホール前です。これからチクルス5回目の日曜日の演奏会が始まります。

今、主催者さんと話したのですが、このチクルス全体で16回、今回は6回やって、次回は来年の9月、そして最後はその次の2月を予定しているとか。ま、無事に完奏していただきたいものでありまする。

なお、この主催者さんは秋にエルメスQを呼ぶのだけど、どうやら当初は日本でやってそれから台湾の予定だったそうな。え、知らんぞぉ、そんな話と言ったら、日本はスポンサーの関係でキャンセルになったそうな。うううん…

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舞踏要素極大の《サティアグラハ》 [現代音楽]

バーゼル歌劇場で《サティアグラハ》を見物して参りました。この先、ベルリンのコミーシュ・オパーなどでも上演されるプロダクションだそうなので、日本語文化圏の方も沢山ご覧になると思いますから、ま、少しは見物前の参考になるかな。ってか、ぶっちゃけ、「きっちり心構えして会場に来た方が良いよ」というお節介でありまする。

この舞台、バーゼル歌劇場の売りプロ(ドイツ語圏お馴染みの€3くらいでそれほどたいしたことが書いてあるわけではない配布物で、日本なら「これなら無料配布にしろ」と言う声も挙がりそうなもんですが、伝統なんでしょうねぇ、これも)に記されたキャスト表のガンジーやらミス・シュレーセンやらの歌手の下に、「Eastman」という,恐らくは団体名だろうなぁ、という表記があり、その下に「Kazutomi Kozuki」などという明らかに日本人と思われるいくつかの名を含めたいろんな人種っぽい12名の名前が並んでいる。どうやら、ベルギーのダンスカンパニーみたいでありまする。
http://www.east-man.be/

んで、その隣のページに指揮者ジョナサン・シュトックハマー以下、スタッフ名が並んでるのだけど、指揮者の次に書かれているのは演出&振り付けInszenienrung und Choreografieのシディ・ラルビ・チェルカウイ(と読むのかしら、Sidi Larbi Cherkaoui)。どうもEastmanなる舞踏カンパニーの監督さんのようでありまする。

もうこれで、だいたいどんなことになるかは想像がお付きでしょう。そー、この舞台、ぶちゃけ、「歌手や合唱団を伴う現代舞踏」ですわ。オペラ、という言葉を本来の意味の「作品」、要は「いろんなアート作品を全部ぶち込んだもの」という意味で捉えるなら、誠に以てオペラです。だけど、ヴァーグナーやヴェルディ的な意味での19世紀のロマンティックな「オペラ」とは、ちょっとどころか、相当に違ったものでんがな。ぶっちゃけ、歌手がベルカントで声を出すのがメインではなく、そういう要素もたっぷりあるけど、メインは今風のヒップホップやらストリートダンスから山海塾的なモダンダンスまでいろいろな要素を取り込んだダンスなのでありまする。

舞台の上には、最初から最後まで普通の意味での「装置」はありません。じゃあ、今時の証明やらレーザー光でいろんなことをするのかといえば、それもない。装置はないけど合唱団が全員鼠とか、そんなとんでもない着ぐるみが次から次へと出て来るわけでもない。人体とその動きが、背景になり、装置になり、あるときは板を保ってきて作業机や黒板にする際の黒子にもなり、はたまた群衆の動きにもなる。無論、「怒り」や「苦悩」を象徴する文字通りの舞踏にもなる。

と、いうところまで判った上で、このバーゼル歌劇場の公式ページにあるトレイラーをご覧あれ。
https://www.theater-basel.ch/Spielplan/Satyagraha/oeU4hpse/Pv4Ya/
このトレイラー、無論、音楽と映像は合ってないのだけど、基本、ずーっとこんな感じだと思って頂いて結構です。ともかく、歌手や合唱団がものすごく演技をする、というより、踊るのですわ。ガンジーが南アフリカの港に到着し、南アフリカのインド人差別を世界に伝えた奴ということで庶民からリンチにされる場面では、ガンジーさん、ホントに胴上げから放り投げに近いことやら、逆さにされるやら、酷いことをされながら歌わねばなりません。登録証明カードを一斉に燃やす場面や、最後のクライマックスのニューキャッスル大行進でも、ガンジーさんは舞台の上をかなり複雑な導線で動きまわらねばならない。しばらくの間、ガンジー役は歌手と舞踏家の2人1役なのかと思ってました。

逆に、これまでの《サティアグラハ》上演(ウィルソンの決定版の影響力が強過ぎて殆ど別の演出が出ていない《浜辺のアインシュタイン》とは異なり、この作品はいくつもの演出が出てます)であったけれどこの舞台ではないものは、各幕に記されたトルストイとかゴダールとかキング牧師などの象徴性です。それらしき人物が舞台に配されることもありません。

なんだか、言葉で説明するのがとっても無意味に感じる部分も多い舞台なので、もういいや。ともかく、最初から最後まで、どっぷりミニマルな音楽の変化に細かく反応しつつ人々が動き続ける、というモダンアートを3時間10分眺め続けるみたいなステージでありました。
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ただ、敢えて記せば、過去のどの《サティアグラハ》よりも歌手が弱いなぁ、という感は否めませんでしたです。最後のガンジーの「夕暮れの歌」すらも、舞踏の伴奏のように感じてしまった程なので。

ま、なんにせよ、「20世紀後半に書かれた最大にして最高の舞踏音楽」と割り切れば、これはこれでありなのだろうと思います。昨日はたまたまバーゼルアーツというこの都市としても非常に重要な現代美術展の真っ最中で、空港には関係者送り迎えのブースがあったり、街に様々な現代美術の展示があったりしていて、客席の小生の周囲にも明らかにそっち関係の人がいっぱいいました。そういう音楽系ではない、尖ったアート系の方々には、この音楽と演出、というか、舞踏は、ものすごくアピールしてました。なるほどねぇ、やっぱりグラスの作品って、オペラ愛好家や音楽愛好家よりも、現代芸術関係者の方が直接刺激されるものがあるだろーなー、とあらためて思ったです。

2週間の時間を経て眺めた《浜辺のアインシュタイン》と《サティアグラハ》が、まあものの見事に正反対の方向性の演出だったのは、これらグラス初期傑作群はホントの傑作であるという証明なのでありましょう。

この舞台、証明書を燃やす抗議運動のところまでをアンバランスなほど大きな前半にして、後半はニューキャッスル大行進と「夕暮れの歌」だけに分けてる。その幕間に風を浴びに劇場の外に出ると、週末の劇場前の空間にたむろしている若者達が、俺たちはお前らセレブが聴くようなつまらん音楽は聴かないぜ、ってか、これ見よがしにデカイ音で自分らの音楽を流し始める。
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ところがさぁ、彼らが流すインド系なのかなぁ、インド料理屋で流れてるような音楽が、今さっきまで劇場の中で鳴っていて、これからまだ1時間くらい流れる音楽と、そう遠いものではない。ってか、君たちがカッコイイと思って聴いてる音楽をもぅおっとカッコ良くしたものが今劇場で鳴ってるぜ、って教えてあげたいくらい。あの若者達を劇場の中に入れてあげれば、ぎぇええええすげええええ、かっこええええええ、オペラすげえええええ、と思うこと確実だろーに。

ま、そういうもんを「公立劇場」がしっかり出しているというのは、やっぱり、凄いことであります。はい。

以上、全く本気で感想を書く気が無い感想でありましたとさ。ひとつ言えるのは、わしゃもうこの演出は結構です、ってこと。舞踏好きの方は、是非どうぞ。ベルリンで出るときは眺める価値はありますよ。

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ボルドーの朝 [たびの空]

日本国はとうとう戦後にアメリカから「押しつけられた」社会を捨て、大唐帝国以来ひれ伏し続けた中国に近い「白い社会主義国」になった歴史的な朝、皆様、いかがお過ごしでありましょうか。

さても、爺や仕事を終えて、すっかり今日はお休みモード。朝のマスタークラスもサボり、やっと朝飯喰らってます。ほれ。
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白アスパラはメインとしては今晩にとっておいて、1本だけちぎってまぶしたりするいじましさよ。

ここ、昨年の本大会のときもお嫁ちゃまと滞在したまるで同じ部屋、農作物集積地ボルドーを支えるジロンド河沿いの倉庫やら庶民街の一画の短期滞在アパートは、市内の若様が滞在する部長以上ビジネスマン&裕福なご隠居観光客用高級アパートメントホテルとは違い、いるのは若い夫婦やら仕事出来てる平サラリーマンばかり。ま、気楽っちゃ気楽な、学寮に毛が生えたようなもんです。で、向かいはアパートで、その隣が小学校になっている。これまでは朝っぱらからマスタークラスに出かけていたのだけど、今日はサボって9時過ぎにやっと朝飯喰らっていると、学校の方から小学生の歌声が流れてくるぞ。
へえええ、フランスの公立小学校の子供達って、こんな歌を歌ってるんだなぁ。

無論、フランス人とはいえ、一昔前の「白人さん」ばかりではありません。そんな子は3割もいない感じで、黒い奴、アラブ系、アジア系…なるほどねぇ、21世紀のフランス少国民でありまする。

だからなんだ、って、それだけのこと。ま、《ラ・マルセイエーズ》が国歌という乱暴この上ないところなんだから、平和で良いねぇ、ってことで、落ちのない話はオシマイ。

明日は朝からバーゼルに移動。今日は多民族国家フランスの子供達の歌声を聞き、明日は《サティアグラハ》を眺める…歴史の転換の瞬間に、異国で、立つ朝。

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ボルドーは若手クァルテットだらけ [弦楽四重奏]

レッジョからボルドーに到着後、若様の関係者顔見せ欧州グランドツアーに同行する爺やとしての仕事が案外と忙しく(なんせ、レッジョでは若さまのお宿から爺やの付き人宿まで3分だったのだけど、ここではトラム乗り継いで20分以上かかりますもので)、当電子壁新聞も弄れずにおりました。只今、もぐら若様が無事にボルドー空港からご帰国の途に就かれましたので、やっと爺や仕事もオシマイ。で、統治での状況を一挙にお伝えしましょうぞ。

ええ、ボルドーは,皆々様ご存知の通り、かつてエヴィアンでやっていた国際弦楽四重奏コンクールを20世紀末に引き継ぎ、ボルドー国際弦楽四重奏コンクールを開催しております。フランス語文化圏では最大の弦楽四重奏専門大会で、第1回は大阪で勝って乗り込んだベルチャQが優勝、以降、パーカー、プソフォス、ツェムリンスキー、そしてシューマンQなど優勝団体を出しておりまする。まあ、中身については、めんどーなんで今は触れません。当電子壁新聞検索で「ボルドー」と入れれば、ざああああっっと出て参りますです。

数年前に、エクが1位無し2位になった年以来レッジョの大会を実質的に事務局で支えていたフランチェスカ・ジニ女史がここの、これまた実質上の事務局長に移り、レッジョでもやっていた「コンクールの間の年にクァルテット音楽祭をやる」というのを移入した。お陰でレッジョはそれがなくなっちゃったんだけど、ともかく、毎年、ボルドーでは春の終わりに「若い団体を集めマスタークラスをやり、街の各地で披露演奏会をする」という都市型フェステイバルを開催している。

今回は、たまたまレッジョの大会と時期が重なったので、大阪の若様に少しでも眺めていただき、フランチェスカや関係者の皆様に顔つなぎをし、大阪大会との連携をはかる下準備としようではないか、というわけで、遙々イタリア半島付け根の山脈越えて、コートダジュール見下ろし、こちらアキテーヌの地に至ったわけでありまする。

もう、細かいことはしょーりゃく。絵ずらでご覧あれ。フェスティバルそのものは先週末から始まっているのだけど、メインゲストは日本の優勝団体ツアーから戻ったばかりのアキロンQでありまする。彼女らは,もうマスタークラスは受けません。演奏会のみ。日曜にはかの葡萄畑の真ん中のシャトー・ロスシルトの蔵で演奏会。で、大阪の若様もぐらとやくぺん爺やとが到着した晩は、コンクールも開催されたオーディトリアムから至近、市内のど真ん中のなんだか不思議な場所で、ピアノ五重奏。ボルドー市民とすれば、プソフォス以来のフランス団体の優勝ですから、もう大人気でありました。
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会場はねぇ…まあ、しょーがないけどね。帰国早々、お疲れ様です。

期間中、朝9時半から午後6時まで元イザイQ第2ヴァイオリンさんと、お馴染みムニエ氏に拠るマスタークラスが開催され、無料で一般市民に航海されます。
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ポーランドのお嬢さんたちにハイドンの作品33の5を指導。この曲、K.387と直接繋がってるのかぁ、言われてみればそうだなぁ。勉強になるなぁ。

んでもて、夜は彼女らがトラムで市街ギリギリくらいまで行ったライブハウスというか、何だかよく判らぬ住宅地の中の不思議な会場で演奏会。
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暑い…けど、ビール売ってて飲みながら聴けるのでなんとか生き残れた。それにしてもお嬢さんや、「ニューミュージック・クァルテット」なる名称だけは止めなさいっ!

そして本日、もう若様もぐらはシューマンQが待つ大阪へと帰国なのでありますが、ちゃんと午前中のマスタークラスは見学します。
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パリの若い団体にフランス語でやってるので、中身はぜーんぜんわからないけど、ブリテン1番冒頭のなんだかわけわからぬ音程を散々やって、その先のアレグロの表情付けを叱られてるのは判りました。

そんなこんなで、きちんとボルドーでもクァルテット漬けですよ、というご報告。やくぺん爺やは,今晩のリヨンで学びプロカルテットで修行している若い連中を今晩聴き、明日の音楽祭最後、たまたま「レッジョ大会ファイナリスト」たるインダコQ(ボローニャから同じ便でレッジョ入りしました)を聴き、当地を離れる予定でありまする。あ、そうそう、なんで今年はこんな暑い時期になったのか、とフランチェスカに質問したら、「大統領選挙だったからよ」だそーな。なーるほどね。

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レッジョの結果はエク以来の… [弦楽四重奏]

レッジョ・エミリアの第11回パオロ・ボルチアーニ国際弦楽四重奏コンクール、深夜過ぎに結果が出ました。

第1位:無し
第2位:オマールQ(米)
第3位&聴衆賞&現代作品賞:アドルノQ(伊)

なんと、エク以来の1位無しです。ちなみにピヒラー御大が審査員長で、アマリリス、ヴォーチェ、マッコレという錚々たるファイナリストにグランプリを出さなかった2011年第9回大会は、「グランプリ以外は章無しファイナリスト」という特殊な規定だったために、「1位なし2位」ではありませんでした)。

11時半を過ぎての発表ながら、初tのイタリア団体優勝かと沢山の聴衆が待っていた。そんな盛り上がりに肩透かしするように、エルベン審査委員長は英語で「審査員団は優勝は出さないことにしました」とアナウンスし、会場は一瞬、なにながんだか判らない、って空気に包まれました。いやぁ、ちょっとコワかった。

正直、この結果は極めて妥当でしょう。ファイナルに辿り着いた中ではオマールQの最高位は疑いなかったけど、まだ若い、この5月にNECのカッツ教室を終え、ワシントンDC郊外の小さな大学での2年間のレジデンシイが決まったばかりという20代半ばの若者らとすれば、レッジョなんて大き過ぎるタイトルを獲ってしまうのはちょっとマズかろう、と思えましたから。なかなか味わい深い結果です。

以上、速報でありました。皆さん、ご苦労様でした。なにより、こういう難しい決断をきちんと出来た審査員の皆様を、大いに讃えたいと思うです。

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