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連休明けは奈良のお寺で [音楽業界]

英都から戻りまだ頭がクラクラしているところに、連休からその先の日程をちゃんと作らなきゃならないことになって、始めてみたらもっと頭がクラクラしてきて、もーみんなやーめたぁ、と言いたくなっている爺初心者なのであーる。ふううう…

んで、当初は九州から上海に渡り大阪に戻る、という無茶を考えていたのだが、流石にちょっとこれはしんどい。ということで予定を変更し、奈良のエクに顔を出してそっち方面の用事を済ませてしまうか、と思って調べたら、おやまぁ、これって音楽祭だったのね。
http://www.naraken.com/musik/

音楽祭という言葉の意味が、「普段は音楽をやってないところでお祭りみたいに音楽やっちゃうぞ」ってのが本来だとすれば、この音楽祭、正に「奈良の有名なお寺の彼方此方で演奏会やります」って、絵に描いたような音楽祭。ただ、ちょっと不思議なのは、それなら連休期間中のイベントにすれば良いじゃないか、ってとこなんだが…ま、場所が強く観光客などはいくらでも引っ張れるということなんdしょうかねぇ。ルネマル氏が絡んでて、有楽町祭りでおフランスからお連れになった方々流し込んでるみたいだから近付くのは要注意なんだけど、ま、こればっかりはしょーがないですな。

緑萌える初夏を感じさせる奈良のお寺でコンサート。老体に鞭打って無茶するよりは、ノンビリ気分で良いかもねぇ。

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ドビュッシー100年は難しい? [音楽業界]

今、横浜みなとみらいでインキネン指揮日本フィルのGPを見物させていただきました。今日はこれから佃に戻らねばならんので、これだけ。って、実は本番が2時からだと信じてたんで、こんなことになった。土曜日の6時開演って、案外、鬼門かも。

さても、それはそれ。今年2018年はなんといっても第1次大戦終結100年という大イベントが世界中であるわけだが、他にも所謂明治維新150年などというローカルものとか、イギリス空軍創設100年なんて趣味的なもんから、なんのかんのあるわけでありますが、音楽業界の大ネタとしてはやっぱり、ドビュッシー没後100年でありましょう。ま、なんであれ、「へえ、第1次大戦終結の年だったのかぁ」と思われてしまうのは可哀想なセンテニアルなんだけどさ。

んで、世界中でドビュッシーが取り上げられる…と思ったら、なんだろーなー、それほど派手にやってる感じはないのが正直なところではないでありましょうか。数年前の世界中の歌劇場を巻き込んだヴァーグナー生誕200年大騒動に比べると、なんとも地味ぃな感じは否めないぞ。

ま、やくぺん先生とすれば、命日に近い先月の半ばだかに香港でパウントニー演出の《ペレアスとメリザンド》を堪能させていただき
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2018-03-17
それでもうすっかり終わった終わった、という気分になっているもんで、世間がどうであろうが関係ないんだけど…それでもやっぱり、もうちょっと盛り上がっても良かろうに、という気はしないでもない。これ、極東の島国だけの話ではなく、本家本元ぱりぃも同じようなもんで、天下のパリ管は副コンマス氏が「うちはなんにもやらないねぇ」などと仰ってた。なんせ、ドビュッシーの命日辺りに生誕100年バーンスタインの《ミサ》なんてやってるんだもんさ。フィルハーモニーでは、こんなんがあったくらいかな。
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https://philharmoniedeparis.fr/fr/activite/concert-symphonique/17897-debussy-boulez
今や飛ぶ鳥を落とす勢いのロト様が手兵の時代オケ使ってブーレーズとドビュッシー。こういうもんを天下のパリ管やらがやらない、ってのがなんともねぇ。

ロト様ってば、海峡越えたロンドン響でもドビュッシー100年の旗振りをなさってました。
https://alwaysmoving.lso.co.uk/project/the-essential-debussy/

興味深いことに、これらの演奏会は「オール・ドビュッシー」ではないんですね。そう、つらつら考えるに、ドビュッシーって、一晩全部を埋める演奏会って、あんまりない。東京で行われた100年記念演奏会も、こんな内容だったし。
http://www.tokyo-concerts.co.jp/concerts/aoyagi0324/
あとは、鎌芸でいずみこ先生が浜離宮に輪をかけたいかにもっぽい演奏会シリーズをなさってるようだけど、オケなんぞを引っ張ってくるものではなく、彼女の個人的なサロンの延長みたいなものだし。
http://www.kamakura-arts.jp/calendar/2018/04/028959.html

うううん、何故か在京オケがこぞって《海》やりまくるとか、そういう状況は生まれていないんですわ。

そんな中で、そろそろ命日から1ヶ月を過ぎようとする本日、インキネン&日本フィルさんがやってくれたのは、こういうプログラム。
https://www.japanphil.or.jp/concert/21746
ああ、没後百年でドビュッシーの聴きやすい作品ばかりを集めた、如何にも日フィル土曜午後の演奏会みたいだなぁ…なんて思うでしょ。確かにその通りなんだけど、実際にGPを聴いてみたら、これ、なかなか良く出来ているありそうでないプログラミングじゃないの、と感心させられたであります。
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まずは、正に土曜の午後らしい気楽な管弦楽曲を序曲っぽく。続いてコンサートの定番たる協奏曲なのだが、まさかあのピアノとオケの作品を引っ張り出したら(若杉弘氏なんかなら平気でやるだろうけど)いくらなんでも演奏会として問題があり過ぎる。だって、どう考えてもダメだもんね、あの曲。で、その代わりに、オケのメンバーの独奏でクラリネットとハープの、極めて耳に優しく、いかにも「あああ、いんしょーはぁだわぁあ」って曲を持ってくる。んで、後半はガッツリ、文句の言いようのないメインディッシュとして《海》。ここでやっとアレグロ大暴れがあって、大いに盛り上がると、アンコールにはカプレ編曲の《ゴリウォーグのケークウォーク》でお気楽に盛り上がってオシマイ。

なる程ねぇ。正直、ずーっとドビュッシーばかりだと全部同じ味になりかねないわけだが、マニアっぽくならず、学研的にならず、趣味に走らず、でもギリギリのところでドビュッシーばかりでひとつの演奏会に収める、こういう手があったんだなぁ。

如何にも頭の良い指揮者さんならいくらでもヘンなことをやりそうな企画に、なんだい全然普通じゃん、とマニアさんに思わせるかもしれないが、普通の音楽好きの皆さんを怖がらせず、楽しい充実した土曜の夕方を過ごしていただくなんて、このにーちゃん、やっぱただ者じゃないわい。

この先、オーケストラでドビュッシーばかりのコンサートを聴くチャンスって、今年のうちにあるのかしら。

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三度目の正直~リチャード・ジョーンズ演出《マクベス夫人》 [音楽業界]

隠居宣言をした爺としてはとても困ってしまう興味深すぎる結果を出してくれた倫敦大会が終わり、大阪国際室内楽コンクール関係者を全て浪花の都に送り出した後、英都に残っている理由は、コヴェントガーデンでのショスタコーヴィチ《マクベス夫人》を見物するためでありました。
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このプロダクション、英国の演出家リチャード・ジョーンズの極めて成功した舞台としてよーく知られており、映像も出てるし(後記:どうもないようです、スイマセン)、それどころか2007年だかに初台でもお得意の「新演出」としてやってる。やくぺん先生としては、その前にレッジョ大会直後のミラノで大野和士のスカラ座初登場という賑々しいネタがあり、某神楽坂方面にグラビア入り記事を入れてる(スカラの広報の酷さに呆れかえったものであーる)。

つまり、なんと、「スカラ、初台、コヴェントガーデン」と世界のメイジャー経済国(どれも今やホントはダメダメかつての先進国、という皮肉な言い方も出来るがぁ)のメイジャー歌劇場で同じプロダクションを眺めるというありそうでない体験をさせていただいたわけでありまする。あ、調べたけど、商売ものなんで、当電子壁新聞には書いてませんね。スイマセン。

今回は初台の上演の時に演出家にインタービューして当日プログラムに演出ノートを執筆していらっしゃる英都在住の同業者Gさんとご一緒するという、これ以上の解説者はいないという猛烈にラッキーな状況だったですけど…ぶっちゃけ、結露から言えば、三度眺めているとは言えそもそも糠味噌頭の小生ばかりかGさんまで、「なんかいろいろ細かく違ってたような気もするけど、どうでしたっけ」などと情けないことを言いながら地下鉄駅まで雑踏の中を歩くような状況で、マニアさんの細かく詳細な分析にはとても敵わない間抜け共でありまするがぁ…

ま、それを前提に言わせていただけば、「いやぁ、なるほど、こういうことだったのね」と納得させられる舞台でした。極めて完成度が高く、好き嫌いはどうであれ、「ああ、マクベス夫人ってこういうお話なんだぁ」と思うことは出来る。

それだけかい、と言われればそれまでなんだが、そういう舞台って、案外、ないです。ぶっちゃけ、例えば《リング》の舞台でそういう風に思わせてくれたものって、過去にひとつもない(ま、《リング》はそういう正解が無い作品だからこれだけスゴい生命力があるんだ、という意見はその通りでしょうけど)。なによりも、「なるほど、この作品って基本はあのショスタコ流イケイケアレグロで、それがある故に何カ所かのもの凄いふかあああい暗さが際立つんだなぁ」って。

この作品、やっぱり基本は今流に言えば「漫画系」の作品で、うううん、そーねぇ、何に似ているかと言えば、そう、チェロ・ソナタかな。スゴく妙な言い方だけど、ショスタコのチェロ・ソナタを3時間半の舞台にしたような印象だったんですわ。判っていただけるか判らんが、まあ、何となく判ってちょーだいな。

「《マクベス夫人》の基本はアレグロのギャク系の方である」と見切って、そっちをメインにし、でも「虐げられた女性の悲劇」の深みをしっかり落とさずに描く。恐らくは、20世紀に「スターリンに拠って改定された問題の作品」みたいな取り上げられ方をしていた頃には判らなかった、《鼻》以下のショスタコの舞台作品が演出する側、制作する側、そして観る側にも常識になったことが大きいんでしょうが。

とはいえ、今回のコヴェントガーデンのリバイバルで驚かされたのは、演出家のコンセプトの正しさだけはなく、それをちゃんと演劇として舞台にあげるオケ、スタッフらの総合的な力が際立っていること。スカラはいろんな意味で本気でこれをやりたいのか判らんと感じちゃう部分が彼方此方にあったし、初台は正直、なーんの記憶もありません。指揮者が誰かすら覚えていない。ああ、スカラと同じじゃん、と思って眺めていた記憶があるばかり。

つまり、「やっぱりなんのかんの言って、コヴェントガーデンはちゃんとしてるわ」って情けない結論でありまする。「この曲のメインはアレグロのショスタコ節」と鳴らしに鳴らしたオケと棒振りさんも偉い、ってことかな。

以上、ホントにしょーもない感想。英都で機会がある方は、£150くらいの価値は充分にありまする。ただし、目の前にデッカいオッサンが座らないなら、ですけど。

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韓国女性軍団史上初のメイジャー大会制覇! [弦楽四重奏]

2018ウィグモアホール国際弦楽四重奏コンクール、結果は以下です。

優勝:エスメQ
第2位:ゴルドムントQ
第3位:ヴィアノQ

なんと、ベルリンで結成されベルリン拠点とはいえ、韓国の団体としては史上初のメイジャー室内楽コンクール制覇であります!
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正直、マーケットに上がってくるにはまだ暫く時間がかかり、恐らくはこの2シーズンくらいは基礎体力付けのために隠遁するというアルテミスやアポロ・ムサゲーテと同じ作戦を展開するんではないかと思われますが、ともかく、こういう結果となりました。

いやぁ、これはもう、英都に来ていなかったら「何が起きたんだぁ」とパニックになっていたことでありましょう。やくぺん先生の耳がいかに驢馬の耳か、この電子壁新聞に書いてあることがいかに信用出来ないか、あらためて認識させられた次第でありまする。

詳細は追って…って、どこのメディアにも売り込んでないけどねぇ。

[追記]

一夜明け、ソウルからの報道はこれくらいしか見つかりません。どうやら、ってか当然ながらというか、アシアナ文化財団が関わっている連中みたいなんで、これはかなり早い時点で世宗文化会館裏、かつての国際交流基金向かいのあのホールで凱旋コンサートがありそうですねぇ。
http://news.joins.com/article/22539322
いずれにせよ、これは来月下旬の「ソウルの春室内楽音楽祭」には出かけて、韓国の室内楽絡みの演奏家のドイツでのネットワークになっているノブスQの連中にこいつらがどんな動きなのか、情報拾いに行かなきゃならんなぁ。ベルリンネットワークでいろんな情報はあるでしょうから。

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速報:ロンドン大会ファイナリストは… [弦楽四重奏]

今、ニュルンベルク空港ホテルです。朝6時の便で英都に戻るため、4時半には起きねばならず、もう寝ます。ともかく、遙かドーヴァーの彼方英都からの速報。

2018ウィグモアホール・コンクールのファイナル進出団体は、以下です。

ゴルドムント、ヴィアノ、エスメ

以上です。なんか、いろいろ言いたい気もするけど、土曜日は突拍子もない仕掛けの《兵士たち》見物に来て演奏を聴いていないので、ま、日曜日夕方6時からのロマン派でこの結果がどうなのかを判断するとしましょう。なんであれ、ストリーミングを請うご期待。って、やってんのか、ホントに。

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ウィグモアホール国際弦楽四重奏コンクールセミファイナル進出団体 [弦楽四重奏]

本日英国時間午後2時から開催されるウィグモアホール国際弦楽四重奏コンクール準決勝の進出団体が発表されました。以下。発表するのは現場仕切っている事務のおばさま。
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エスメ、ゴルドムント、マルメン、アマービレ、チャリック、ヴィアノ
んで、喜ぶアマービレの皆さん。
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なお、演奏順、曲目などはWigmore Hallの公式サイトを眺めて下さい。現時点では、なにも発表されていません。なんにせよ、全団体がベートーヴェンで、演奏者からの情報で分かっているのは、大阪3位のヴィアノは作品135、我らがアマービレは作品132だそうです。ホールの公式ページでライブ・ストリーミングが予定されてるとのことです。

まあ、ちょっと様相としてはあの2000年大会に似てきたかな、という感じがしないでもないが…いずれにせよこの中からファイナリスト3団体が出て、明日午後6時からの本選ロマン派ラウンドに進みます。お暇な方は、ストリーミングに付き合って下さいな。

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優勝団体に遭いにいく・その4パートⅡ:第3回大阪国際室内楽コンクール第1部門ベルチャQ [大阪国際室内楽コンクール]

久々のシリーズ、ベルチャQ編の第二部。本拠地ロンドン編であります。

なお、当シリーズ期待の最新版(って、期待しているのは関係者数人だけだけどさ)として予定されていたアルカディアQ編でありますが、哀しいかな、来る日曜日にウィグモアホールで予定されていたロンドン大会の過去の優勝団体顔見せコンサートは、「演奏者の怪我の為」キャンセルになりましたぁ!なんてこった、このために朝っぱらにニュルンベルクから帰って来なければならんので、残っているのはファーストクラスだけなのに涙なみだで大枚投下したのにぃ、えええええん…

もとい。んで、昨晩のウィグモアホールでのベルチャQであります。とはいえ、実はベルチャQは1997年のロンドン大会では3位で、優勝はしていません。地味真面目堅実なアウアーQがきっちり優勝したときで、だけど別にその後を予見するわけでもなんでもないけど、やくぺん先生は何故かベルチャQはやたらと印象が強く、当時のメモを見返しても「勝てないだろうけど、いいじゃんかぁ」みたいなことを綴ってる。その後、風の便りながらなかなか存続が難しい状況になってるという話を耳にし、ああ、あのベルチャちゃんってもの凄い東スラブ系美人さん、やっぱり弦楽四重奏なんて廃業してソリストの道を選ぶのかしら、まあ、しょーがないよねぇ、メディアが放っておかないもん…

ったら、ベルチャさんとヴィオラ君は創設メンバーのまま、新たな二人を加えて大阪に乗り込んできてくれて、過去最大の日本団体参加数だった(と思う)乱戦とは別次元の自力で難なく勝ち進み優勝。その半年後、エヴィアンから追い出されてたコンクールをボルドーが拾って秋に行われた最初のボルドー大会で、大阪のタイトル引っ提げ余裕の闘いかと思ったら、意外にも伏兵の北米で学んだ中国の団体に追い上げられなんとか鼻の差で逃げ切った、という感じの闘いで優勝を飾り…その後は華々しいキャリアを積むことになったのは皆様ご存知の通り。チェロとセカンドは交代したけど、前者は今やギルドホール音楽院の室内楽部長であり、イギリスのヤング・コンサート・アーティストのディレクター(ロンドン大会ではテープ審査をしており、一昨日だかも会場で挨拶しました)。後者は確かECOのトップかなんかをやってる筈。現在のベルチャQは、恐らくは大阪が生んだ「ギャラが高い」という意味では最も成功したスター、英語圏弦楽四重奏の中で今やトップのスターになっているわけでありまする。

ううん、成功譚というのは気持ちいいもんですなぁ、他人事であれ。

さても、そんなベルチャQ、昨日は英国のトップ団体として堂々と若いもんにお手本を見せる、というステージでありました。
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ほぼ満員のウィグモアホールで、ハイドン作品20の4はまあ、昼間には若い達者な連中が今時のいろんなスタイルのいいとこ取りをしようとしては中途半端になったり無茶をやったりしているのを尻目に、「君たち、自分らなりに様々な演奏スタイル情報を選択して提示するなら、ここまでやんなきゃダメなんよ」って堂々たる演奏を披露。英国の弦楽四重奏趣味の根底にある「解釈ごっこ」というか、「解釈過剰」というか、この楽譜にどんな風に仕掛けるかを聴衆があれこれ突っ込んで楽しむ、という伝統(というか、風潮、というか)に真っ向からネタを提供、でもどの趣味嗜好から眺めても一応どれも納得させられる、というもんです。うううん、プロのお仕事、って感服するしかないぞ。

リゲティの1番も、徹底して娯楽に徹した大柄な表現で、極めて判りやすく、説得力がある。最後の《アメリカ》は、曲自身が「さあ、君たちはこのちょっと壊れ気味だけど素敵な楽譜をどーしますかぁ」というところがある作品なんで、あれやこれやの仕掛けが次々と繰り出され、もう娯楽の殿堂ベルチャQいぇいっ!

大阪の若きプロデューサー氏曰く、「ベルチャって、個々人が自分のことをあれだけ出しながら、他を邪魔しないんですよねぇ。当たり前のことなんだろうけど、なんであんなことが出来るんだろう」って、極めて現場的な感心をなさっておりました。誠に以て仰る通り。

無論、聴衆は大受け、大喝采。これぞ今の英国の室内楽趣味のひとつの頂点なのだ、というご披露でありました。考えてみれば、そっからもうひとつ次に行こうとしているドーリックQもしっかり優勝させている大阪って、実はスゴい鑑識眼持ってるじゃん、って自画自賛したくなるぞぉおお!

さても、本日はロイヤル・アカデミーお通いの最後の日。夕方にはセミファイナリストが出ます。日本では日付変わってると思いますが速報しますので、明日はネット環境整え、請うご期待。

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ロンドン大会予選のストリーミングはありません [弦楽四重奏]

ロンドン国際弦楽四重奏コンクール、現在、ロイヤル・アカデミーのホールで第1ラウンドのひとつめのステージが終わりつつあります。
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アマービレQも先程無事に最初のステージを終えました。あ、アマービレの写真じゃないなぁ、まあ、こんな感じ、ってことで。ともかく、各団体のキャラが明快で、その意味ではいろいろあって面白いです。審査員の皆さんはたいへんでしょうけど。

んで、緊急の報告です。スタッフに拠れば、残念ながら金曜までのラウンドはwebでのストリーミングなどはないそうです。英国時間土曜日午後2時からのウィグモアホールでのセミファイナル、6団体によるベートーヴェンと、日曜日午後6時からの本選はウィグモアホール公式webサイトからライブ中継があるとのことです。中身に関しては、それまでお待ちを。なお、日本が8時間先に行ってますので、日本の方は土曜10時から深夜にかけ、春の夜長のベートーヴェン三昧なさってくださいませ。

なお、予選セッションの間はホントに朝から晩までなにも出来なくなっております。細かい情報いろいろありますので、また時間を見て追記していきます。

[追記]

2日目水曜日の夕方時点で、参加12団体を一巡り、まあ、どんな連中かはだいたい判りました。正直、結成年がいちばん古くて2009年というホントに若手ばかりを集めていて、平均年齢30越え団体は3つ。いわゆる「上がり」を目指してきている団体が今ひとつ派手さがないのでどーなんだろうなぁ、と思ってたんですけど、いやぁ、今回のロンドン、面白いです。本命不在、ってのが試合として面白い、ってことでもあるわけで、参加団体の皆さんには失礼この上ないんですけどねぇ。

ま、もう隠居で会場での社交は懐かしい顔見知りと挨拶することくらい、業界関係者への挨拶などは若様がなされば良く、こっちはもう遠くで眺めているだけ。ほれ、アムステルダム弦楽四重奏ビエンナーレのディレクアーさんとなにやらお仕事話をする若き大阪のプロデューサーの図。手前に座ってるのは、メニューイン後のロンドン大会の混迷時にウィグモア裏のお宅から押っ取り刀で駆けつけディレクター職を引き受けたこともある「ロンドンの平井先生」たるボブ・ボア氏(共著本対談部分にちょっとだけ名前が登場してる方です)。こういう空間だもんねぇ
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ホント、隠居ってのは気楽っちゃ気楽。おやーず対応なども知らんぷりしてればいいわけだしさ。おお、あんたまだ生きてたか、お互い爺になったなぁ…

12団体の中で、勝ち負けなんてどーでも良くやくぺん先生として面白かったのは、今や世界一の若手弦楽四重奏産出国フランスから送り込まれた唯一の参加団体、チャリックQ(って読むのかしら、Tcalik、です)ですねぇ。思えばやくぺん先生、弦楽四重奏コンクールを眺め始めて四半世紀、数えれば恐らくは優に300を越える若いプロの団体を眺めて来たわけだが、プロレベルで4人全員が兄弟姉妹って団体は初めて聴いたような。極めて真っ当、「歴史的な背景を参照した演奏」をハイハイ判りましたよ、って横に置いて、「お家でやってる室内楽」を究極にブラッシュアップしたもんをどーどーと出してくる。なる程、彼らなら許されるわけだよねぇ、ってね。初期のハーゲンQみたいなもんだけど、個々のレベルはもっと安定してます。どこまで家族経営でやっていけるか判らぬが、ちょっとこれから眺めていたい連中だなぁ。

昨年の大阪はトランプの気まぐれ政策のお陰で涙を吞んで不参加だったヴェラQが、無事に来ているのは嬉しいです。なんせセカンドのゴージャスなねーさんがキューバ国籍という面倒なことになっていて、クリントン大統領だったらなーんも問題なかったのになぁ。ブルーミントンでパシフィカに習ってるわけですから、きっちりアンサンブル出来ていて、でもやってることは優男ファーストとゴージャスねーさんのセカンドでラテン魂ドッカンどっかん炸裂!勝ち負けという意味では難しいでしょうが、こういう団体があり得るのはなんとも良いことであるぞよ。

もうひとつ、予選課題曲のアデスの《四つの四重奏》をお手本演奏含め総計13回聴いている真っ最中なんだけど、過去にコンクールで何度も聴かされてそれりにちゃんと聴き続けられた作品って、それほどあるわけではない。久しぶりに楽しませて貰ってますです。これは、別項で「現代音楽」ネタでいずれやりますので、またそっちで。

そんなこんな、ロンドン大会、明日からは予選の2回目のセッション。まだまだ地獄の2日間。

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