So-net無料ブログ作成
前の8件 | -

ジュリアードQが半分女性になります [弦楽四重奏]

税金作業が煮詰まっているので、ニュースのみ。数時間前に出ました。
https://www.thestrad.com/news/juilliard-string-quartet-gets-new-first-violin/7577.article

ご覧のように、ジュリアードQの第1ヴァイオリンのジョセフ・リンが辞めます。で、来シーズンから新しい第1ヴァイオリンを迎えます。なんだか、妙に「恙なく」って感じだけどさ。この方が弦楽四重奏奏者としてどういう経歴があるか、今、NYC方面に問い合わせ中。

うううん、なんかN響とか読響みたいに「男性の牙城」って感じだったジュリアードQ、クロスニック御大の後にラークQのチェロさんが加わったと思ったら、まさかのリン氏の交代でこういうフォーメーションになるわけですかぁ。時代を感じるなぁ。人口比から考えれば当然なんだろうけどさ。

いかにもどっかの弦楽四重奏団で弾いていた感じがするのだが、ちょっと調べても判らない。オルフェウスのコンミスやってるというので、要はアイズリQなんぞと同じくらいのキャリアの人ということですな。つまり、状況が状況なら、ミホさんやらアリアナやらが抜擢されても全く不思議はなかった、ということ。

ますます自分が爺になった気がします。ねぇ、最近、Hevenly String Quartetに加わったばかりでレヴィンさんとガーガー言い合いしてらっしゃるマン爺様!

nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

二期会《ローエングリン》は観るべし! [音楽業界]

今、東京文化会館の5階右2列という昔の我がホームベースで、1979年にも同じような場所で眺めたなぁ、と思いつつ、二期会の《ローエングリン》を見物して参りました。

…とは書いたのだけど、ここから先、何を書いてもネタバレになってしまう。日曜日に全ての上演が終わってから書くのがよかろーが、その頃には税金頭でもうすっかり細部を忘れてそうだなぁ。うううん…

てなわけで、これから先に眺めに行く予定でネタバレがイヤな方は、以下は絶対に読んではダメです。基本、ネタバレは記さないつもりですが。

ええ、話を突っ込まない為に、敢えて箇条書きで。その前に、このキャスト表をご覧あれ。
IMG_0966.jpg
いちばん下の辺り、「ローエングリン(青年時代)」って、もの凄くアヤシさたっぷりの配役がありますねぇ。この辺りからもう、なんだかおかしいぞ、って感じでしょ。ちなみに、あたしゃ当日プロは買ってませんし、それどころかチラシの裏すら読んでませんから、演出家さんがなに言ってるか、全然知りません。5階隅っこから舞台を眺めただけでの感想にもならん感想ですので、悪しからず。

※要は、究極の一発大ネタ演出であーる。日本で制作されたオペラで、ここまでの大ネタを仕込んだ舞台演出は、ことによると過去に例がないんじゃないかしら。ドイツの人口10万くらいの都市の劇場で出て、「オペルンヴェルト」なんかで評論家が面白がったり、罵倒されたりするようなタイプの演出と言っていいでしょうねぇ。こういうのが我がホームグラウンドで観られたのだから、人間、生きてみるものでありまする。

※ただし、その大ネタをきっちり舞台にして、細部に至るまで突っ込みに耐えうる説得力のあるものに出来るだけの力業がプロダクション全体としてあったかと言うと…ちょっと、というか、かなり疑問。整理し切れていない部分があちこちにあるし、特に最後は詰め切れていなかったような。それこそエッセンだとかマンハイムだとかの劇場に(演出家ごと)プロダクション全体を売り払って、適正規模な劇場で、こういう面倒くさい舞台を作るのに慣れた現場スタッフにあちこち細かく詰めて貰うと、きっちり完成度の高い舞台になるかも。そこまでした段階で議論したいなぁ、と思わせてはくれる。

※大枠はそれとして、この作品に詳しい方は、第3幕2場最後のローエングリンの”Tragt den Erschlagnen vor des Königs Gericht!”という台詞の解釈に腰を抜かすかもしれません。種明かしをしちゃえば、den Erschlagnenって誰か、ってこと。え、テルラムントに決まってるでしょ、と思うでしょ。それがねぇ…

※とはいえ、その驚くような台詞解釈があるからこそ、この大ネタが最後でなんとかギリギリ回収出来ていることも確かです。

※ホントにネタバレになるから読んじゃダメ、とデカイ声で言ってから記すと……「某有名人、ローエングリンの世界に召喚される」という、今時のラノベでは大流行の「異世界もの」でんねん。いやぁ、なるほどなぁ。

※音楽面は…うううん、ノーコメント。「二期会」はプロデューサーが適切なキャストを探してきて…というシアターではなく、歌手の研究発表団体ですから仕方ないんでしょうけどねぇ…

敢えて言えば、この演出なら主人公はあの歴史的な著名人ではなく、我らがアベシンゾー氏にして欲しかったなぁ。もの凄くリアリティのある、21世紀10年代終わりのニホン国のみんなが見たくない部分を舞台に持ち上げる可能性もあったやり方だけど…それこそ、日本じゃ絶対にやれないわい。

なんだか観ていない方には全然判らない中途半端、隔靴掻痒な作文でありますが、ホントに、悪しからず。ただし、暇とお金のある方は騙されたと思って是非見物に行って下さい。しっかり、騙してくれます。

nice!(4)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

個体発生は系統発生を繰り返し続ける…のか [現代音楽]

昨晩は、上野の杜は芸大構内の教室をデカくしたようなホール、隣では聴衆ぎゅう詰めで神様クイケン御大が学生オケ振ってる大盛況状態を横目に、作曲科の学生演奏会を覗いて参りましたです。
IMG_0957.jpg

http://composition.geidai.ac.jp/post/167163720457/ream2018
アンサンブル・リームとは言うものの、かの「世紀末ドイツゲンダイオンガクのベートーヴェン」と一頃盛んに持ち上げられたWolfgang Rihmのことではないようでありました。ヴァイオリンに我らがタレイアQのお嬢さんが入ってて、メンバーも固定されるわけではなく、ぶっちゃけ、年に1度のこの学内演奏会のために弾ける(こんなもんに付き合ってくれる、という意味も含め)連中を集めた団体のようであります。

目的はもうハッキリしていて、名前ばかり有名で殆どライブで接することは不可能なストロッパのアンプリファイされた弦楽四重奏の為の《スパイラリ》を聴くこと。なんせ、日本というべきか、トウキョウというべきか、このなんでもありの都市でいちばん聴けないのが、このIRCAM系電子音響付きライブものですから(ある程度定期的に聴けるのは、オペラシティのB→Cくらいじゃないかしらね…それでも「いつも」というわけではないし)。結果から言えば、この演奏会、「トウキョウでいちばん聴けない」ジャンルであるわけがよーくわかる一晩となった次第でありました。

藝大学生さんのフルートとライブエレクトロニクスの作品、藝大出身で実質上この演奏会シリーズを仕掛けている若い作曲科さんのピアノとライブエレクトロニクス作品と、弦楽トリオ&フルート&クラリネット&ピアノの六重奏曲(電子楽器無しで指揮者付き)、それにストロッパ、という演奏会でありました。作品の面白さ、完成度というところとは別に、このような電子音響をいじくりまわす演奏会では、客席後ろに陣取った音響機器の操作を恙なく行うというバックステージ的な部分、とはいえこの類いの演奏会ではそれ自身が楽器ライブ演奏と同じ(若しくはそれ以上の)比重を持つ部分の取り回しがなんともバタバタしていて、大いに問題を感じざるを得なかったのであります。

なんせこの教室、天下の上野の杜の藝大、日本で一番偉い筈の芸術音楽創造の拠点なのに、1950年代後半以降のドナウ・エッシンゲン音楽祭というか、ケルンの電子音楽スタジオというか、パリのポンピドーセンター隣の池の下のIRCAMというか、そういう「ライブ演奏を電子的に補正しスピーカーを通して伝える」という類いの音楽をきちんと再現出来る環境になってません。なんせ、この調子。
IMG_0955.jpg
なんだか一昔二昔三昔前の草月ホールからなーんにも変わってないじゃないかぁ、と思えるような状況であります。

開演も7時予定が機材セッティングだか音響テストだかが押して、やっと客席に40人くらいの人の良い(忍耐力のある?)無料聴衆が入ったのは7時15分近く。最初のフルート曲が始まるときにもなんだかバタバタしたものの、なんとか終わった。けど、次のピアノとライブエレクトロニクスの作品が始まる前から、ライブ音を後ろの電子操作パネルに伝える回線がおかしいのか、最初の音出しからなにやら妙で、ともかく始めたのだけど、直ぐに中断。なんのかんのあり、ここで一旦休憩となってしまったです。

15分くらいの休憩を挟み再開された曲は、電子補正がさっきのと全然違うじゃん、ってもん。つまり最初はまるっきり上手くいってなかった、ということでんな。

その後、電子音響補正なしの六重奏(弦楽器は微分音担当、管楽器は音程とは異質な空気の流れの響き担当、んでピアノは音程の核みたいな部分担当、と非常に明快なアンサンブルでありました)を挟み、後半のストロッパは、所謂クロノス・スタイルの直接マイクをくっつけてアンプリファイした弦楽器で、その音をグルグル回したり歪めたり、という典型的な80年代IRCAMスタイルっぽい音楽。ある種の古典になり得る作品で、これは繰り返し演奏されるべきだなぁ、と思わされたのは大きな収穫でありました。お疲れ様です。
IMG_0956.jpg

さても、この演奏会のご教訓は、まさにこの「繰り返し演奏されるべき」というところであります。

所謂「現代音楽」が所謂「クラシック音楽」の枠組の中で提供される最大の理由は、「古典を選択し、その演奏を繰り返し、その作品を後世の作曲家の卵が吟味し批判し、新たな創作の礎にしていく」というフォーマットの中に存在しているからであります。これはもう、「そうじゃない」とは言えないくらい明快なことでしょ。そうじゃなかったら、こんな手間暇かかる音楽学校なんて場所で格別の庇護を受けつつやる必要ないんですから。今回、ストロッパが演奏されるというのも、この作品が「古典」たり得ていると人々が判断しているからでありましょう。実際、演奏者の皆さんは、それに値する音楽であると思わせてくれた。

ところが、前半のドタバタっぷりが示すのは、このような演奏会のもうひとりの主役たる電子機器の基本的な扱いが全く出来ていない、という事実。つまり、酷い言い方をすれば、弦楽四重奏を弾くと出てきた弦楽四重奏団のチェロが鳴りません、みたいなことが起きていたのでありまする。

これ、マズいでしょ。このような形態の演奏会がまだ珍しく、古典にもなっていないどころか、やり方を模索していた1960年代くらいならともかく、もうこういう演奏会の在り方が還暦を迎えようというくらいなのに、なんでこーなんねん、って。

もっとマズいのは、東京藝術大学という我らが納税国のフラッグシップたるアーツ・ユニヴァーシティには、ちゃんと北千住の分校にこのような電子装置を用いた再現や創作を専門にやってる部が存在し、きちんとした設備も整っている、という事実であります。そういうもんが学内にないんならともかく、そういうことをプロとしてやっていこうという学生が溜まってるところがあるのに、なんでそこでやらない、若しくはそこの連中に助けて貰わない、技術を借りないんじゃ?

学内的には「上野の作曲科」と「北千住の音楽創造研究科」とはまるで交流がないとか、先生が違うのでまるで知らないとか、いろいろ難しいことがあるのかも知れませんけど、そんなことたかが学内の事情だろーがね。わしら納税者とすれば、いくら独立法人になったとはいえ俺たちの税金でやってる日本で最高の藝術創造を目指す学校、こんな恥ずかしいことしてちゃ困るのじゃよ!

全ての藝術的な成長は個体発生が系統発生を繰り返すのだ、だからこういう試行錯誤も必要なのだ、という意見は判ります。とはいえ、それは学部レベルくらいでバタバタしてくださるべきことでありましょうぞ。隣に座っていた作曲家の方に拠れば、今回のような事態は始めてではなく、「毎度お馴染み」に近いそうな。そうだとしたら、ぶっちゃけ、恥ずかしいぞ、我らが藝大!

以上、納税週間の納税者の真摯な怒りでありました。

nice!(4)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

メンデルスゾーンの吹奏楽曲? [演奏家]

昼前に「日曜朝締め切りで…」という無茶苦茶な依頼が入り、同じく日曜夜締め切りの原稿がまだ終わってない状況で、普通なら絶対サボるところを、昨日金曜午後の新日本フィル演奏会のために、無理に葛飾オフィスから錦糸町まで出かけたです。今シーズンの新日本フィル、いちばん意欲的な定期シリーズが金曜と土曜の昼なんじゃないか、という時代の先端を突っ走る勢い、意図的なんだかなぁ。
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2017-04-11
ま、なんにせよ、行った意味はありましたです。状況が状況で、前半のハイドンなどは殆ど爆睡状態だったのでありまするが、後半の《宗教改革》はとっても面白かった。

使った楽譜が旧来のものとはまるで違っていて、シャイーだかがゲヴァントハウス管を振ったのを楽譜のことをなにも知らずに聴き腰を抜かして以来の版。
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2009-10-27
殆ど不意打ち状態で聞かされたときの驚きは上述の通りなんだけど、今回はこのオーセンティシティがどんなもんなのかよーわからんこの楽譜を使うということは判った上で客席に座っていた。ってか、だから行った、ってがホントのところなんだけどさ。

所謂「歴史的背景を考慮した演奏」の日本を代表する方が指揮者なわけで、一言で言えば、「綺麗に響かせる」とか「全体のバランスを整える」とかは全く関心が無い。これはシンガポール響で聴いたときと印象は同じでありました。だから冒頭のブラームスなんて、とってもごつごつした響きで、所謂「ブラームスらしい重厚な響き」とはちょっとどころか、全然違う。ま、これはこれ、ってことなんでしょう。

その勢いはメインたる《宗教改革》まで同じで(当たり前だけど)、冒頭の「ドレスデン・アーメン」が出て来る序奏部分が管楽器ばっかりで、やっと弦楽器が加わったときの音色のぶつかり合いはビックリする程。ぶっちゃけ、「ハルモニームジーク」と弦楽器の合奏、みたいな性格がひっじょーに良く判ったです。そういえばメンデルスゾーンって、ロマン派ほぼ唯一の吹奏楽曲(ハルモニームジーク)を書いている人だっけねぇ、なんて思ったりしてさ。ご関心の向きは、「Mendelssohn Ouvertüre Für Harmoniemusik Op. 24」でググってみて下さい。Youtubeなんぞの映像もいくらでも出てきますよ。

問題の、管楽器が延々と「♪かーみわわがやぐらぁ」とひっそり歌い出す終楽章前は、もうハルモニームジーク以外の何物でもない。へえええ、なるほどえぇ、これ、カラヤン的な「弦楽器のタップリしたレガートの海の上に管が浮かぶ」という美学とはぜーんぜんちゃうなぁ、っか、そういう美学ではなんだかまるで違うものになっちゃうわなぁ…とあっさり説得されてしまった。

無論、どっちが正しいのか、と言い出せば、立場でいろいろなんでしょうねぇ、としか言いようがないことだけど、19世紀初頭の「管弦楽」というものの在り方を本気で考えれば、こういうもんだったというのがやっぱり正解だろうし、少なくとこの曲はこういう音色の対比を前提に書かれてるのだろうなぁ(少なくとも、メンデルスゾーンがある瞬間にはそう思っていた)、と納得せざるを得ない。うん。

それだけに、管弦楽というものに慣れてきたメンデルスゾーンが改定魔の面目躍如で最後まで弄りまくって納得いかなかったというのも、もしかしたらカラヤンっぽい方向に作品全体を持って行きたいと思うようになっていたのかなぁ、とも妄想したりして。

そんなこんな、冬の終わりのやたらと忙しい午後に、結構意味のある妄想をさせてくれる演奏会でありましたとさ。トウキョウはなかなかスゴい街であります。うん。

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

ゴールデンウィークにはルパージュ・リング [音楽業界]

新年明けましておめでとうございます。←やくぺん先生ったら新暦正月廃止論者でありますので

原稿パツパツだけど午後には錦糸町にいかねばならぬので、関心のある方には急ぎのニュースひとつのみ。

先程、メトからメールで案内が来ました。広報からじゃなくて、ネット経由でチケットを買ったことがある一般客に宛てての案内ですから、世界中に送られている筈。web表示だと、これ。
https://www.metopera.org/Season/The-Ring/?utm_source=SeasonAnnounce_RING&utm_medium=Email&utm_campaign=1819_subs&utm_content=version_A

あの猛烈に重たくてでっかい壁みたいなものが動くメトのルパージュ・リング、6シーズンぶりに引っ張り出され、3サイクルやります。さあ、セット券を売り出したから買いなさい、って告知。ちなみに、何故か指揮はヤニックじゃあありません。なかなか慎重ですな。

買いますよ、というところをクリックすると日程が出て来るのだが、なんとまあ、第2チクルスが4月29日、30日、5月2日、4日、って、ものの見事に日本国のゴールデンウィークじゃないの。最後がどうしても帰国は6日になっちゃうが、頑張れば東海岸の深夜便で6日早朝に戻ることも可能なんじゃないかなぁ。4月29日は昼前便で出れば午後早くにはJFKに着くから、《ラインの黄金》なら全然問題なしだし。あ、今年は6日が日曜日じゃないかぁ。じゃあ、全然もーまんたい!

このプロダクション、あたくしめは最初の3つは眺めているのですけど
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2013-04-26
そーねー、どーなんだろう、正直、失敗だと思いますね。文字通りの「こけおどし」って以上、なんとも言い様のない演出で、ルパージュもホントの意味での「演出」はなんにもしていない。こういうサーカス系の演出はこの作品ではあり得るとは思うし、これとか、例の台中にも輸出しているラ・フラ・デルス・バウスの奴とか、やり方としては判らなくはない。確かに大きな劇場が、この作品にあまり興味の無い客も含めいっぱい人を集めるには良いのでしょう。いきなりマンハイムの奴とか観せられたら、殆どのお客さんはたまったもんじゃないもんねぇ。

とはいえ、バレンシア・リングは台中で《ヴァルキューレ》を実際の舞台で眺めたら、映像で眺めてるよりもこけおどしじゃなく、納得いくものでした。だけど、このルパージュ演出は、あああああ大変そうだなぁ、と思うばかりで…

ま、いろいろな意見はあるでしょうが、ホントにまだ通しで$300の席があるなら、マンハッタンに住んでるなら眺めに行ってもいいかな、とは思います。トーキョーから行く気は、あたしにゃ、ありませんが。

ちなみに、「判りやすいリング」という意味では、サンフランシスコ歌劇場がその判りやすさを前面に押し出したサイクルの宣伝を盛んにやってます。「売り切れ近し!」などという告知が数週間前に来ていたような。
https://sfopera.com/ring/
アメリカン・リングの「判りやすさ」比べ、極東の島国のヴァーグナー・マニアさんはヘビーな方ばかりだから、やろうなんて人はそうそうはいないかもね。

判りやすさ合戦という意味では、もうすぐびわ湖リングの《ヴァルキューレ》じゃないかぁ。そういう季節なんだなぁ。今やってる原稿が終わったら、まずは税金やらねば。

nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

ゆふいん音楽祭今年も開催します [ゆふいん音楽祭]

めんどーくさい作文をやってて、前頭葉がそっちに振り向けられているので、事実告知のみ。

昨年夏、いつもの時期に復活したゆふいん音楽祭ですが、今年2018年も開催されるとのことです。
005.JPG
元実行委員長から連絡がありました。メールでも電話でもなく、葉書で、です!うううん、ゆふいんっぽいぞ。

流石にこれじゃ情報として淋し過ぎるんで、ゆふいん側と連絡を取ったところ、「日程は昨年と同じ、7月最後の土日」とのこと。昨年の復活時にいろいろ新スタッフの間で議論がされていて、ことによると移動もありえるという感じだったのですが、どうやらこれまで通りに夏開催となったようです。なお、「第36回」と題されるのか興味深いポイントだったのだけど、さりげなく「ゆふいん音楽祭2018」みたいな言い方で行くことになりそう、とのこと。

以上、ホントに「やりますよ」ってだけの告知でした。出演メンバーなども決まってはいるようですが、まだ発表には至らないようで、ちょっとお待ちを。ただ、基本、昨年と同じフォーマットです。

いかにもゆふいんらしいなぁ、と半分呆れながら待っていて下さいませ。ともかく、この小さな田舎の音楽祭、本気で行きたい方は今からLCC押さえるよーにっ!宿が先かな。

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

弦楽四重奏版マーラー交響曲…かな [現代音楽]

またまた旧聞ネタ。今を去ること2週間も前の話。

去る1月31日、アムステルダムのクァルテット・ビエンナーレで、極めて興味深い演奏会がありました。こちら。オランダ語のページしか出てこないなぁ、まあ、なんか、判るでしょ。
http://www.sqba.nl/events/extending-string-quartet-jorg-widmann
要は、シグヌムQがヴィドマンの弦楽四重奏曲全5曲を一気に弾く、って演奏会でありまする。

ご存知の通り、ヴィドマンって作曲家は、今世紀に入って、特に10年代になってから、ドイツ語圏を中心にちょっと異常なまでに高く評価されている作曲家であります。「高く評価される」ってのはもう非常にはっきりした根拠があって、あちこちのメイジャーなオーケストラやら音楽祭、主催者から委嘱が引きも切らず状態である、ってこと。それどころか、メイジャーなオペラ劇場から新作オペラを委嘱されたりしてる。当電子壁新聞でも、何度か話題にしております。
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2014-01-28
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2014-01-23
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2013-06-23

前々回のパリのビエンナーレでも、シグヌムQがヴィドマンの1番と2番をやってるわけで、それから4年、とうとうアムステルダムでは5曲全部をやっちゃった。いかにこの作曲家さんが特別視されているか、よーくわかりますね。

昼間の演奏会、他の日は2時過ぎから始まるのにこの日だけは早めに始まって、なにやら普通じゃない感じが漂っている。ムジークヘボウのメインホールには、聴衆が、そーだなぁ、300人くらいかしら。

まずはシグヌムQと一緒にヴィドマン御本人が登場。無論、クラリネットは持ってませんっ。今回のやくぺん先生欧州弦楽四重奏漬けネタ仕込みツアーの間、ヴィドマン御大はハーゲンQと一緒に自作のクラリネット五重奏でツアーをしていて、やくぺん先生がパリを早朝に発った日にパリ公演、やくぺん先生がハイデルベルクからアムステルダムに向かっている真っ最中にアムステルダム公演があり、ものの見事に敬遠したみたいな形になってしまった。別に敬遠したんじゃないけど、そう見えても仕方ない動き方であることは否定し得まい。うん。

んで、その売れっ子ヴィドマン先生、弦楽四重奏を横に置いて、延々と英語で(!)喋ります。もう、曲を全部説明してくれちゃったわけでんがな。
016.jpg
正直、もう2週間も前の話で、以下に記す感想はヴィドマン先生がお話になったことなのか、実際に聴いていろいろ感じたことなのか、判然としなくなってます。スイマセン。ま、だからって困るようなことじゃないから別にどーでも良いんだか、ヴィドマンが言ったことなら引用なりもありだろうけどそうじゃないから、そんなことしないよーに、ってことですので、そこんとこ宜しくです。

それぞれ15分から20分くらいの5つの弦楽四重奏曲、無論、全て独立して書かれたものながら、明らかにサイクルになってます。

まずは、以前にも記したかな、やくぺん先生が全く偶然にもディオティマ、クス、アルモニコ、ヨハンネスら若き弦楽四重奏団6団体によって次々と初演される現場に居合わせてしまった(そしてヴィドマンが偉くなってからも、そんなことがあったなんでずーっと忘れてた)第1番。若きヴィドマンが、ラッヘンマンなんかとはまた別な、それに当時大流行、絶頂期だったリームともまた別な、ある意味でもっと遙かに判りやすい「前衛技法」っぽさをあれこれやってみた、という作品。「これからやらかす曲達の元ネタがいろいろ出てますよ」という提示部、導入のプレリュードみたいなもの。

続く第2番は、比較的技法の数を絞り込んだ緩徐楽章。続いて、ヴィドマンの全作品の中でももしかしたら世界中で最も知られ、最も頻繁に演奏される人気曲の第3番。これはもう、「狩のスケルツォ」まんまでんな。シグヌムQさん、流石にやりまくっているのでしょう、シアターピースとしてもの凄く達者というか、手に入ったパーフォーマンスでありました。

その次の第4番は、ヴィドマン御大曰く「常にどこかでピチカートが鳴っている」行進曲風の緩徐楽章。そして、最後はラテン語とドイツ語で聖書の一部が歌詞とされ、全部がカノンで書かれている終曲。

つまり、全体を続けて一気に演奏すると、1時間半弱くらいの、「序奏風の冒頭楽章、緩徐楽章Ⅰ、スケルツォ、緩徐楽章Ⅱ、ソプラノが入る終曲」となる。

おいおいおい、まるっきりマーラーじゃないのぉ!マーラーの5番とか7番とかを思い出すな、と言う方が無理でしょ(思わず、帰国後に1500円也のE券握ってNHKホールに走り、まらなな聴いちゃった程じゃ)。

実際、多作を誇るヴィドマン先生、10年も前に第5番を書いてから、弦楽四重奏は新作を発表していません(多分……ちゃんと調べてない)。これはこれですっかり完結したフォーマット、ということなんでしょうねぇ。

技法、ってか、書法的には、3番冒頭で使い始めた「ぴゅっと弓で空を切る」音、どうもヴィドマン先生大いに気に入っちゃったみたいで、その後、盛んに使うようになってるのが面白いです。この方が開拓した技法というわけではないでしょうが(ラッヘンマンなんかにもあったような)、すっかりトレードマークになった。

そんなこんなでヴィドマンの弦楽四重奏サイクル、今時流向の「〇〇全曲演奏会」のパロディみたいにも思えるところが、いかにもこの作曲家らしいです。日本でやられることは…どーなんだろうか。この夏に請うご期待(←何か情報があって言ってるわけではないので、深読みしないよーにっ!)

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

カルミナQ新メンバーで活動再開! [弦楽四重奏]

一昨年冬の初めの日本訪問のあと、カルミナQには余りにもいろいろなことが起きました。当電子壁新聞でも、いかな「書いてあることはみんな嘘、信じるな」をモットーとするにしたところで、流石にいい加減なことは書けないと、断片的に伝えられる情報も殆ど伝えないままにおりました。

先程、カルミナQ創設メンバーのマティアスから、近況を伝える連絡がありました。こんな写真が添えられてます。
Carmina_Quartett_16. Februar_1.jpg

Carmina_Quartett_16. Februar_2.jpg


来る2月16日、新生カルミナQが始動します。残念ながら会場はもういっぱいだそうです。

スーザン、そしてシュテファンのためにも、弾き続けて下さい。

nice!(4)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽
前の8件 | -