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ヴェトナムの弦楽四重奏団日本公演します [弦楽四重奏]

滅茶苦茶緊急なのですけど、ヴェトナムの弦楽四重奏団が来週日本公演をします。今、知りました。入ってる別の仕事キャンセルして、あたしゃ、行きますです。ともかく、チラシ表裏、貼り付けます。
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んで、日程と場所はこちら。本名さんのヴェトナム国立管の首席奏者さんたちです。
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東京公演は来る13日夜、四谷区民会館です。

クリスマスの頃にみどりさんとヴェトナムのもの凄い田舎まで含めてあちこちまわったのが懐かしいなぁ。あのときのチェロは今や日本フィルの頭に座るつじもっちゃんだったっけ。チェロ背中に背負ったお嬢さんがバイクで会場に乗り付けるヴェトナム風景を眺めてびっくりしたもんだ。あ、もう10年前のことになるのかぁ。
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2006-12-22-1
このとき、みどりさんのグァルネリをコワい物なしで弄ってた子たちが、もしかしたらもうクァルテットを弾いてるのかもなぁ。

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何故《神々の黄昏》は長いのか? [音楽業界]

メルボルン・リングも、サイクル最大の難所《神々の黄昏》第1幕が無事に終わり、もうあとは黄昏へとまっしぐら。4時から始まって、1幕終わったのが6時12分。《サロメ》も《エレクトラ》も、ヘタすれがテンポ速い《ラインの黄金》だって終わっちゃうアホのような長さの1幕が終わりアーツ・センターの外に出ても、まるで夏の熱い光がギラギラ照ってます。やっと、夏が来た。

さても、開演前にオペラ・オーストラリアの総裁さんとインタビューをし、いろいろと判らなかったことも判りました。ひとつだけ、なんでシドニーでやらないか?理由は簡単、あの世界的に有名なオペラハウス、ピットがちっちゃくてリングのオケが入らないそうです!なんなんだ!「あのハウスを作ったときに、うちの国にオペラなんて聴く奴がそんなに居るはずが無い、とオーケストラホールの方を2000席以上の大きい空間にして、オペラハウスは1500くらいなんだよ」だそーな。へえええええ。

んで、商売原稿との兼ね合いで全く書かないでいたインキネン・リングの中身ですが、もう、ひとことだけ書いちゃいます。何を隠そうやくぺん先生、この《神々の黄昏》、もっと正確に言えばその第1幕がもの凄く苦手で、出来る限り避けてる。この前聴いたのは、これまた通し上演の記事を書くために仕方なく、という感じで上海万博のときのシュタンツ指揮ケルン歌劇場のサイクルのときで、その後は、メトのルパージュ演出も、ヴィーンも、北半球の同じような気候で聴いたエッティンガー&マンハイムのサイクルも、《神々の黄昏》は敬遠してます。だって、しんどいんだもん。自腹切って聴くなんて、自分で拷問受けるようなもんだもーん。

さても、今、その1幕をマエストロ・インキネンの棒で聴かせていただき、あらためて「なんでしんどいのか」があらためてよーく判りました。こんなこと、ヴァーグナーが好きな人は誰でも知ってることで、それを良いと思うのがヴァグナリアンなんでしょーけどさ。

要するに、「ヴァーグナーが最初に着手した台本は、言いたいことがありすぎて内容がきちんと処理出来ていない、典型的な詰め込み過ぎ。で、作曲は《ラインの黄金》から順番にやっていって、《ジークフリート》後半に至って堂々たるライトモチーフ処理の手練れとなった老獪な作曲家が、そんな若書きのくどすぎる詰め込み台本に本気で作曲しちゃったもんだから、ライトモチーフで説明出来る部分がどんどん膨大になってしまい、もうどんどん長く大きくなってしまった」ということなんだなぁ。

非常に失礼なことを言えば、「ライトモチーフという書き方ででっかい曲をやるときに当然起きてくる弊害」であります。んで、この先、本気でこの規模でライトモチーフを駆使して書いたのは(もうヴァーグナー的な意味では聴き取るのは無理だけど)かのシュトックハウゼンの《光》サイクルなわけで…

だってさ、古典派の室内楽なら楽章のテーマになるくらい大きくてしっかりしてるモチーフがもうそれこそゴマンとあるわけで、それをしっかりガッチリ鳴らしていく。そりゃ長くなるわいね。良く言えば、もう演出なんて不必要。ちゃんとモチーフの意味が分かって鳴らせるオーケストラとマエストロさえいれば、それこそ「ヴィーラント様式」で充分、今の言い方をすれば、演奏会形式でまああったく充分、ってこと。

なーんてことをきっちり判らせてくれたのだから、もうこれはマエストロ・インキネンは偉い、ってことでありますよ!

てなわけで、そんなこんなやくないないこと考えながらヤラ河越えて駅まで行き、$3.5のお好み焼きと、同じくらいの値段のネスティ買って戻って来て
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劇場横の芝生に座り込んで、周囲で$80の公式リング弁当セットを召し上がってる方々をぼーっと眺めている夏の夕方。くれないの、くれないの、と雀たちもやってきて…
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さて、あと20分で第2幕が始まります。明日の帰国便の24時間前チェックイン、出来ません。

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ヤラ河畔の動物たち [たびの空]

メルボルン・リングも残すところ《神々の黄昏》だけとなりました。本日は流石に何のイベントもない完全休養日で、朝からオペラ・オーストラリア総裁のインタビュー待ちだったんだけど、昼前に明日になったとの連絡が来ましたです。というわけで、こんなに天気が良い初夏というよりも春の終わりのような爽やかな師走始めの真昼、市内で半袖姿のクリスマスショッピングなんてする気も起きないぞ。
そう、四国を1000倍くらいにしたようなこの大陸に来て既に1週間になるというのに、未だにそこらへんどこにでもいる筈のルリオーストラリアムシクイさんご夫婦にお会いしていないのがなんとも残念。で、いらしてくださらないならこっちから会いにいきましょうといろいろ調べると、市バスで1時間弱くらいのところに市内から最も近い自然保護区というワランダイト州立公園というところがあるらしい。オーストラリアで自然公園といえば、「リザーブ」という名のなんのことない宅地建設はダメですというだけの原っぱみたいなところが彼方此方にあるのだけど、どうもここは本格的な自然保護区で、メルボルンから最近距離の野生カンガルーがいるところらしい。

てなわけで、昼前くらいにおもむろに市内のウィークリーアパートを抜け出し、906番ワランダイト往きという市バスに乗るのであった。2時間で$3ちょっとというメルボルン市営交通、一停留所だろうが1時間の長距離ドライブだろうが全部ドンブリ勘定同じ値段ってのは、太っ腹なんだかえーかげんなんだか。

かくて、市内を抜け出した都バスならぬメルボルン市バス、高速M3を100キロは出てるだろうという猛スピードでぶっ飛ばし、とばすとばす、高速を下りて普通の道になってもやっぱりぶっ飛ばす。かくて、市内から50分弱、緑の中に郊外住宅地が広がるなんてことないエヴェラルド・ドライヴなる停留所で下車するのであった。
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グーグルマップの指示通りに通りから横に入ります。「州立公園こちら」という指示が特にあるわけじゃあありません。こんなとこを5分程歩き
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おお、どうやらここが州立公園の入口らしいぞ。自然だけではなく、原住民文化の保護区ということなのね。
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ヤラ河が大きく蛇行する東の畔に公園のようなものが整備されてます。流れ込む支流に架かる小さな橋の向こうで、早速こんな方がお出迎え。
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おお、インコでもなければ身体が妙に締まったミツスイ類でもない、なんとも懐かしいお姿の小さい方。やっと馴染みの顔にお会い出来たような。

ヤラ河に沿って公園が広がり、人々は犬さんなどを散歩させたり、河に飛び込ませたりしてる。
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自然保護区って、こんなことしてええんかいなぁ、と不思議に思いつつ、四阿で初夏の昼過ぎの日差しとオーストラリア大陸名物の蠅を避けながらスーパーで買ったサンドイッチを喰らい、パソコンを拡げネットに繋げてマップをチェックすると、どうもここは自然公園じゃない、その入口手前のリザーブらしいわい。

慌てて道を引き返し、バス通りからの道をヤラ河にそって奥に入っていく。河の反対側は住宅なだけど、こんな標識が。
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「ポッサム注意」でしょーかねぇ。

歩くこと15分程、ありましたありました、ここから州立公園じゃ。
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っても、人っ子ひとりいないし、河から随分と高い所まで登ったのでさっきはあんなに騒いでいた市内公園の主たる子育て真っ最中のクロカオミツスイさんたちすら影もない、なんとも荒涼としたオーストラリア大陸っぽい殺伐とした森が続くばかり。
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暫くすると道なりに下って、少しはなにやら生きる者たちの気配も感じられる原っぱになる。と、おおお、いらっしゃいましたぁ。スター登場!
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人間さんにはそれほど興味も関心もあるわけではないようで、向こうの方を勝手に横切り、あまり近付いて下さる感じでもありません。やがて道はきっちり整備された自然林の中のトレールになり、やっと世界のどことも同じ「自然公園」っぽくなります。小さな飛ぶ方々の声も、河原から随分と聞こえるようになる。おや、あれはどなたかしら。
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アグレッシブなワライカワセミさんに気をつけろ、という告知があったけど
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おいおい、もっとアブなそーな方がいるじゃあないのよ!

空中で最も危険とされる生命体を発見すべく四方を目配りしつつトレールを進めば、おやぁ
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この樹の根本のまあるいガジガジは、どなたかさまじゃあありませんかぁ。暫く眺めていてもじっとしていて、やがて顔を土の中からのっそり出してくる。あれ、とやくぺん先生が身体を動かすと、慌てて頭だけまた土の中に隠します。おいおいおい、それじゃ全然隠れてないじゃあないのぉ。
いやぁ、この世界にはいろんな方がいらっしゃるものでありまする。

無論、お馴染みの方々もいっぱい。とはいえ、よーく眺めると、どの方も実は見知らぬ方達ばかりで、もう誰が誰やら。河原の向こうとこっちをいくつかで行ったり来たりしなさってるのは、こんな方。
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なんか、顔怖いなぁ。アングリーバードみたいじゃないかぁ。それから、こんな方。「オーストラリアセナカミドリスズメ」って命名しちゃうぞ。
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ちらっと拝見しただけのこんな派手なお顔の方も。
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もー、「オーストラリアの鳥たち」というメルボルン植物園売店で購入した本を眺めても、全然判らんわいっ。

かくて年間で最も日の長い夕方は暮れる様子もなく、それでもなんとか午後5時半過ぎには市内に向かうバス停に辿り着けば、下り停留所の上ででっかい声で雄叫びを挙げるのは、香港でもお馴染みのこの方。
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なんだかヤラ河畔ではいろんな方に出会えたなぁ…ルリオーストラリアムシクイさんには会えなかったけど、ハリモグラ様にお会い出来たから、今日は良かったといたしましょう。帰りは途中のショッピングセンターで降りて、スーパーで夕飯の肉を買い込み、今度は905番の市内往きバスに乗り込むと、これまたとばすとばす…
これでバス停ひとつ間の3分の2くらい、遙かに眺めるは夕方のメルボルン摩天楼。この街の滞在もあと1日。

で、冬に帰る。

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緊急告知;メルボルン《リング》ライブストリーミングやってます [音楽業界]

メルボルンに来ています。インキネン指揮するメルボルン・リングと呼ばれ伝説になるかも知れない《ニーベルングの指輪》サイクル
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《ラインの黄金》が終わって戻って来たところ。乗り継ぎのシドニー空港で生き別れになった荷物くんがまだ届いてない。マエストロのインタビューが明日の朝とか連絡あったどうしてくれるんだ、ジェット星さん、録音機、荷物の中に入ってるんだぞぉ!

さても、このサイクル、商売もん作文があるんで、いろいろ言いたいけど、書けません。とはいえ、上の巨大ポスターの写真でドン引きした人には、「いや、それがすげええちゃんとしてるんだわさ」とだけは言っておきましょう。これはもう、眺めねば判らない。へえええ、こういう手があったか、って膝を打ちますよ。途中から、他所から長老演出家さんが作ったできあいを買ってきてコピーして「新演出で御座い」とおっしゃってるどこかの国の首都の国立歌劇場の有り様が恥ずかしくなってきましたです。ホントに。

ま、それはそれとして、本日広報さんから教えて貰った重大な情報。本日現地時間の午後7時、日本時間の午後5時(メルボルンは日本列島よりも時間が先に進んでる、世界でも珍しい場所です)から、ABC放送が生放送し、なんとライブストリーミングをやってるそうです!で、当然、今日だけではなく、この先の3作もしっかりライブストリーミングがあるそうな。ともかく、このページ。
http://www.abc.net.au/classic/content/2016/11/30/4574830.htm
これはもうおわっちゃった今日の放送だけど、この下に2日《ヴァルキューレ》、5日《ジークフリート》、7日《神々の黄昏》とありますね。個々を押せば、行けます。ちなみに放送開始は、日本時間で言えば2日と5日は午後3時、7日は午後2時ですので、平日の午後、たっぷりとヴァーグナーに浸れます。正直、音楽は「へえええ」と吃驚するかも知れない(当然、「こんなのヴァーグナーじゃない」と叫ぶ人もいるでしょうねぇ、ってか、いなきゃおかしー)新時代のヴァーグナーかもよ。それ以上は、お聴きあれ。

会場のメルボルンのランドマークでもあるアーツセンターは大いに盛り上がっていて、会場ではメルボルン・リグのグッヅショップが出てるし、
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ロビーにはブリュンヒルデもいらしてますし。
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なんか、アングロサクソン系の劇場って、いるんだよねぇ、コスプレヴァグネリアンさん。メトのルパージュ《リング》では、3階の正面にヴォータンがずっと陣取ってたし。このノリ、初台にはないよなぁ。

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ジュネーブ国際コンクール弦楽四重奏部門結果 [弦楽四重奏]

現地時間の午後8時前、第71回ジュネーヴ国際音楽コンクール弦楽四重奏部門の本選結果発表がありました。結果は、以下です。
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優勝:ヴィジョンQ
2位:ハンソンQ
3位:アベルQ

聴衆賞、若い人賞、その他各賞はヴィジョンQ総取りでした。

結果発表前、審査委員長のタカーチュ氏が英語で(ここだけは判った)なんか面倒なことを言い出したので、すわこれはとんでもない結果かな、と期待したのですけど、ま、蓋を開ければ客席の聴衆はみんな大喜び、優勝記念演奏会はいっぱい切符が売れそうな結果となりました。

ええ、極めて個人的な感想を述べれば、「タカーチュさんもシュモル氏も、今井さんも、みんな好々爺になったのかなぁ」という感じです。なんせ、今井さんといえばバリバリだった頃、あの2000年のロンドンでしたっけ、その後も語り草になるような審査委員にブレイニンとレヴィンを並べてしまって、その周りには若くバリバリの連中ばかりで、結果としてキャリアのある出来上がった団体を全部セミファイナル止まりにして…というとんでもない大会があった。あの頃だったら、この顔ぶれは今日のような結論を出したかなぁ、なんてね。

自分も歳を取った、ということ。そろそろ隠居かな、と思わされる結果でありましたとさ。

それにしても、秋のミュンヘンがアロドで、ここがヴィジョン、ヨーロッパの大会、なかなかやってくれるなぁ。うううん…

さあ、大阪だ。

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フランクフルト墓地の動物たち [たびの空]

お気楽ネタ、「動物たち」シリーズでありまする。

さても、秋も終わり、ってか冬の初めの霜月終わりのマイン河畔のフランクフルト、冬の欧州らしく乾いた大地に霧が降るような雨が落ち、空は基本的に曇っていて暗い。もうブンカくらいしかすることなかんべぇ、という季節でありますが…あたしゃ、寒空の下でボーッとしよーっと。

んで、土曜の昼前、佃のブンチョウくんたちと葛飾のシジュウカラやらめじろんのために、お土産のご飯を買いにミュンヘン厄偏庵前のチェーン店スーパーに出かけましょか。せっかくだから普段用事のない辺りに行ってみよう、ってことでネットでスーパーの位置を探索すれば、へえ、市内北西に広大な中央墓地が広がっていて、その南西隅っこにスーパーがあるぞ。おーし、ここなら鳥さんご飯を売ってよーに。

てなわけで、地下鉄乗り継いで図書館前駅というところで下車、スーパーの入口には、この季節のミュンヘン厄偏庵前店同様に入口前に樅の木なんぞと並んで鳥さんご飯が大量に積み上げられている。
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何故か欲しかった「シジュウカラ輪っか飯」は売り切れだったけど、エナジーボールに油を練り込んだ鳥さんソーセージっぽいものを買い込みます。んで、大きな街の中で、小さな飛ぶ方々やら地面や樹木の間をを走りまわってる方々がいちばんいっぱいいらっしゃる場所と言えば、そー、墓地でありまする。騒々しい観光客なんぞ来ないし、怖い犬とか走らせる輩もいないしさ。

地上に出た地下鉄線を挟んだスーパーの反対側には、やたらと立派な中央墓地の入口
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いかな不心得者といえ流石にちょっと手を合わせ、ついでに軽く十字を切って、入らせていただきます。おおおお、もう目の前の木々の間を雀たちとは異なるちっちゃい方々が飛び回り、ピチピチピーピー叫んでいらっしゃる。じっと耳を澄ますと、藪の間からはじじじじじ、という声もするし、藪の中には声だけ聞けば猛烈に麗しいクロウタドリさんの美声、向こうの方からは木を叩いてるガテンなお仕事の音も聞こえるぞ。ルフトハンザ乗員組合のストで上空を横切るでっかい機械鳥が圧倒的に少ない本日、この街とは思えない森の静けさならぬ森の騒々しさじゃわい。

ほれ、お仕事中なのは、こちら。
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あれ、赤いのがいっぱいある方と、もうちょっと地味な方と、ペアでいらっしゃるのかな。無論、お腹の黄色い紳士シジュウカラさんや、男の子も女の子もみんなやんちゃぼーずにしか見えないアオガラくん、なんか頭ぼさぼさな方は、ヒガラさんなのか、はたまたハシブトガラさんなのか。これだけカラの群れが動いているのに、えながんやめじろんが全くいらっしゃらないのは、なんだか不思議だなぁ。

ベンチに座ってスーパーで買ったお弁当の寿司を食おうとすると、向こうのお墓の裏でガサガサしてる。クロウタドリさんかな、と思ったら、おお、あなた様でありましたか。
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どうやら、黒い方と赤い方がいるようで
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数としては赤い方が多数はみたい。フランクフルト中央墓地の主は、栗鼠どんみたいでありまする。なーるほど、赤いお体は光学迷彩なんね、少佐ぁ。←タチコマ風に

って、ぼーっと眺めていると、向こうからオバチャンがやってきて、え、そこをどけ、って。ここはあたしの席なんだよ、どきなさい、とジェスチャーで威圧なさってくる。はああ、判りましたぁ、と大人しく席を譲れば、オバチャン、どっしりと真ん中にお座りになり、お昼の鐘が永遠に鳴っているのかと思うほどいつまでも響く中、お弁当を開け始めたとさ。
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この墓地の最強生命体は、栗鼠どんらではなく、フランクフルトのおばーちゃんじゃったか!

鳥さん天国のど真ん中を追い出されたやくぺん先生、仕方なくちょっと奥まったところ、松の木の下のベンチに座って、あらためて知る人ぞ知るドイツのスーパーLewe御用達のNatsuシリーズの€6弱のサーモン寿司セットHAYATOを開き(この辺り、突っ込まずにさらっと流しておくんなせー)
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荘厳な冬の初めの墓地に醤油の臭いをぶちまけながら喰らい始めると、あれ、頭の上でちっちゃい声でちちちちち、と呼び合っているお声が。まさかこの地にはめじろんご夫婦はおるまいに、と目を凝らせば
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そんじょそこらに飛んでる小さい方々の中でも最も小さく、可愛さではトップクラス、確か、ヨーロッパのどっかの国では冠被った王様の鳥として崇められているというキクイタダキさんではありませんかぁ。

大好きな松の木はピント合わせという意味では最悪だし、そもそもちっちゃい上にやたらと動きまわる方々なんで、辛うじてこの程度のお姿を収めさせていただくのが精一杯。お尻はみせても頭の冠をみせてくださることなく、クィーンばーちゃんの座ってる方に飛んで行かれましたとさ。

ゲーテのお生まれになったお宅の辺りではアドヴェントの市場も立ち始め、すっかりクリスマス気分になりつつあるマイン湖畔のマンハッタン、終わりきった秋の冷たい森は、忍者くんの光学迷彩も今やタイムアウトで
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一気に冬へと向かう。

冠を 戴き謳え アドヴェント

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新しいホール古いホール [たびの空]

ジュネーヴからなぜかSASコペンハーゲン経由でハンブルクに到着。わずか10数時間の滞在で、DBでドイツ真ん中を南下開始。本日はフランクフルトまでで、日曜日昼過ぎにジュネーヴに戻ります。外は霧の朝。全然関係ないのだが、どうしてか脳内のはチャイコフスキー第1交響曲第1楽章がBGMに流れて止まぬ冬のたび。

さても、今や音楽業界関係者の皆様にハンブルクといえば、もう何を差し置いても話題は「エルプフィルハーモニー」でありましょう。ベルリン・ブランデンブルク空港と並ぶ「いつ完成するか判らぬドイツの情けない公共事業の2大シンボル」と言われていたこのエルベ河に浮かぶコンサートホール、遅れに遅れ、やっと「落成」が宣言されたのが数週間前。となれば、当然、そこを見物に行くのであろーと思われるでしょーが…そーじゃないんでありまする。ゴメン。

とにもかくにも、昼前にジュネーヴを発ち、お昼はコペンハーゲンの名にし負う世界屈指のSASラウンジでガッツリ喰らい、さてハンブルクまでひとっ飛びとばかりにちっちゃなカナディアン・リジョナル・ジェットに詰め込まれ、日韓紛争どころではない長い歴史と怨念の込められたデンマーク・ドイツが領土を巡り流した血がノルデの水彩の赤のように染み込む土地を飛び越え、ドイツ有数の巨人族の都市に至ります。空港を眼下に眺めながら市内を突っ切り、エルベ川を越え、大きく右に旋回し南からアプローチに入るや、おおおおお、真下には飛ぶもの好きなら驚喜乱舞必至のハンブルク名所、エアバス工場が広がってる。
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ここはちっちゃい320やら319、せいぜいが321を主にやってるところで、ANAさんの新しい321なんぞも造ってるところなんでしょうが、流石に上空からは判らぬ。トゥールーズでは数日前に打倒777の切り札、長胴350が初飛行したばかりだそうだけど、無論、そんなもんはここにはおりません。いるか君がいないかなぁ、と眺めたら、ここには珍しくも380がおりました。

なーんてもんはどーでもよくて、ビジネスジェットにパツパツに北欧巨人達を突っ込んだSAS超近距離便はハンブルク市内を眺めつつどんどん高度を落としていく。見えてきた見えてきた、市庁舎の尖塔の彼方に、でっかいモダンとんがり屋根が。
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そー、あれこそが、話題のエルプフィルハーモニー。NRD響が改名までしてホール名を冠するようになったこの港町の新名所であります。アップにすると、こんな。
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いやぁ、でっかいですねぇ。上にのっけた感が半端じゃないなぁ。ベルリンやハノーファーからハンブルクに到着するDB車内からもしっかり見えるけど、上空からも「新名所」感振りまいてます。

かくて、霜月終わりの欧州北の街は、午後4時過ぎともなればとっぷりと日も落ち、摂氏6度とのアナウンスよりももっと寒そうな夕暮れ。空港地下の鉄道駅から中央駅に至り、駅前宿に荷物を放り込む頃には、すっかり夜でありまする。ま、ここから先、ジュネーヴからのコンクール準決勝2日目のライブストリーミングをなんとか眺めようと必死になるのだけど、ま、それはそれ。本日の新生アマリリスQの演奏会は、落成したとはいえまだコンサート会場としての使用は始まっていないエルプフィルハーモニーではなく、ハンブルクの音楽生活を支えて百余年、オペラハウスの向こうのライスハレなので、とるものとりあえずU2で4駅、最寄りのメッセシュタット駅に向かいます。

夏場ならば午後6時過ぎなんてまるっきり昼間、その辺にはいくらでもノマドする場所はあるのだけど、流石に町中にクリスマスの飾り付けも見え始めたアドヴェント前の今は、まるで夜の帳。ユーゲントシュテールというにはさっぱりし過ぎな大富豪ライスさんの寄贈で建てられた劇場も、夜に映えている。
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ホールはまだロビーも開いておらず、入り込んでどっかに座り込んでストリーミングを眺めようという目論見はあえなく崩壊。大ホール入口前には、ホームレスさんが陣取っていらっしゃるぞ。まさか並んでストリーミング眺めましょうよ、とも言えないしなぁ。国外退去にはなりたくないし。
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正面左の小ホール入り口も、勿論、空いてません。楽屋口でアマリリスQを待って、一緒に入り込んでしまうという荒技も考えたが、先程から変なくしゃみが連発で、これはことによると風邪でもひきかけているか、それはマズいと、視界に入ったタイ料理屋に飛び込んで…

かくて、これが最後かも知れないライスハレ、600席ちょっとというまるで東京文化会館小ホールっぽい小ホールもこんなにステキで
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アマリリスQの音楽も、連日の若くて「俺たち、上手でカッコイイでしょ」ってアピールとは異なる、老齢化し減っていく一方という独逸国室内楽聴衆に寄り添うような(皮肉じゃないです)、きちんとした真面目な、でも熱い作品130。久しぶりに、胸に染み入るカヴァティーナ。そう、ここ、第1ヴァイオリンにしっかりヴィオラが寄り添ってるんだよねぇ、そうそう…

終演後のCDサイン会で、久しぶりのご挨拶。メルボルン以来、いや、トウキョウに来てるじゃないかぁ。うん、主催者は僕たちのサポーターの「アマリリス友の会」みたいな非営利団体で、ホールとの共同開催なのかな…いずこも同じ、室内楽は少数の年寄りのものであって何が悪い。そういう人を大事にしないと、足下が揺らぐ。若い聴衆、新しい客層へのアピールも大事だろうが、今いる聴きたいという人達を大事にしないわけにはいかぬ。

アマリリスQの年に3回程のハンブルク定期、次回からはエルプフィルハーモニーというわけではなく、来年もしっかりここライスハレで開催されるそーな。

老人は老人で、しっかり生きていく。しっかり、和声ががっちりして、リズムもきっちり刻まれる古くさぁい室内楽を聴く。その何が悪い!

モダンな新人がどーあれ、ブラームスの故郷の老ホールの夜は、今日もしっかり更けていく。

ちなみに、エルプフィルハーモニーは元旦からロビコンなどが始まり、オーディトリアムのこけら落としは1月11日だそうです。こちらがオープニング・フェスティバルの演目。やっぱりヴィドマンは偉いんだなぁ、ドイツでは。
https://www.elbphilharmonie.de/de/festivals/eroffnungsfestival/247

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ジュネーヴ大会本選進出団体決定 [弦楽四重奏]

ハンブルグにいます。「もうひとりのヴィオラのともちゃん」赤坂ともこさんが加わった新生アマリリスQを聴いてました。いやぁ、コンクールのセッションを抜け出して大人の団体(っていうと爺さんみたいだけど、彼らだってもうメルボルンから5年になるんだもんねぇ)を聴くのは、とても耳と心には宜しいです。ホントに。久しぶりに「心で聴く」ことが出来るもんね。←お、なんか大人な物言いだな、珍しく

さても、ハンブルクのもうすぐ「古い方のホール」と言われるようになるライスハレの向かいのタイ料理屋で、チキンカレー喰らいながらブチブチに切れてストレス満点のジュネーヴからのストリーミングを眺めてたわけだが、アマリリスQが終わって中央駅真ん前の駅前宿に戻ったら、既にあちこちから連絡が来ていて、結果を教えていただいた次第。まだ演目などは発表されてないようですけど、ともかく、こういう結果。

アベルQ

ハンソンQ

ヴィジョンQ

だそうです。超個性派、というか、やってること明快すぎ、狙いすぎ、ある意味分かり易すぎのとんがり団体ヴィジョンQ。いまどきのフランスらしい、ちょっと9月にミュンヘンでアッと吃驚の優勝をかっさらったアロドQにも似たタイプのハンソンQ。セカンドパワーがまだ未知数だけど、子の中に並べると圧倒的に爽やかっぽいアベルQ。まあ、随分とキャラの違う団体が並んだので、日曜日の本選はなかなか面白いでしょう。もう切符はないそうです。ストリーミングは日本時間の深夜10時半からですので、ご関心の向きはどうぞ。バルトークとベートーヴェンの《ラズモ》以降からの1曲です。

あたしゃ、開演2時間前にジュネーヴ駅に戻ります。DB、ちゃんと走ってくれよぉ。

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