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ニッポンvs中国 at カーネギーホール [音楽業界]

先程、下の方のアホストロさんからのコメントに返事を書いていて、思い出したこと。

文化で「世界一」であることを誇りに思うかどうか、ということで、ちょっと面白い会話をこの前のマンハッタン滞在中にする機会があったです。

去年の秋に、カーネギーホールはチャイナ・フェスティバルを大々的にとりおこないました。その頃にNYに滞在していたモグラ君など、「カーネギーは中国ばっかりで、聴きにいくものがありません!」なんて悲鳴を揚げてたっけ。まだ公式ホームページが残ってますね。ほれ。
http://www.carnegiehall.org/chinafestival/
たまたま小生はその最中に北京にいたのだけど、北京のホテルに放り込まれた英字新聞のトップには、カーネギーホール客席を満杯にする中国系の方々の姿が掲載されていましたっけ。へえ、こういうの報道するんだなぁ、って思った。

ニューヨークタイムズも、北京オペラやチャイニーズオーケストラに到るまで、全て批評を入れていたそうで、結果としてたいそう力の入ったイベントになったようです。

さても、昨日、来シーズンの金ーギーホールのプログラムが発表になりました。この秋と来年の春に分けて、ジャパン・フェルティバル(って名称なのかは知らぬけど)が開催されます。
http://www.carnegiehall.org/article/box_office/series/brochure/index.html?s=lgPromo1
業界関係者には中国音楽祭が終わったときから知れ渡ってたようです。で、先々週だか、某国文化交流団体関係者さんとカーネギーの直ぐ横で飯を喰ってるとき、こんなことを言われた。曰く、「去年は中国だった秋のフェスティバル、今年は日本なんだってね。中国音楽祭は凄かったぞぉ、カーネギーホールの前に提灯の飾りが出たりしてさ。あの勢いに対抗しなきゃならないんだから、日本もよっぽど頑張らないと格好つかないよ」って。よーするに、日本国民として発破をかけられわけであります。あたしに言われても困るんだけど…

カーネギーホールでの文化フェスティバルにどのくらい力を入れるかは、ニューヨーク在住の芸術関係者からすれば、その国がどのくらい自分の文化を本気で外国にアピールする気があるのかの試金石、って見えるようであります。「いやぁ、そー仰られてもねぇ」って、頭を掻くしかありませんでした。

正直、中国の官民挙げてのあの大キャンペーンに比べるに、我が日本国は政府はそんなことをやることを知ってるのか心配になるくらいの状況。現在の発表では、基本は民間ですし、昨年の仕分け騒動の頃にカーネギーの偉いさんが日本にやってきて、文化庁に行くかと思いきや、向かったのは溜池の某民間ホールだったわけですし。

良し悪しの問題ではなく、文化にも外に向けての「勝ち負け」ってのはある。「ニッポンぶんかこっか」としてのアピールも「国家戦略」の一部なんだろうと思わざるを得ないわけですが…さても、どーなることなんでしょうか。なんせ、相手が中国やら韓国だと、不用意に燃え上がる方もそれなりの数いらっしゃるもんね。

なお、発表された内容を眺めるに、昨年夏に松本で小澤氏が洩らしちゃって周囲が焦ってた「戦争レクイエムをカーネギーで日本人とアメリカ人がやる」という涙ちょちょぎれそうなイベントは、どうもなくなっちゃったみたい。ううううん、残念だぁ。お体の問題ならともかく、予算の問題だったとしたら、それこそ情けない。実現させるためなら、あたしゃ5万円くらいまでならドーネーションするけどなぁ。これ本気。でも、損金にしてね。

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アホストロ

いきなりトップにこの名を見ると、なんとも間の抜けたネームですな・・・でも通りすがりにご迷惑掛ける私にはぴったりかと。。。\(^O^)/

世界中どこでも中国勢、韓国勢のパワーはすごいですね。

先生のNYの記事を読むと中国の国からの援助はもとより、それよりも現地の華僑パワーがすごいんじゃないだろうか?と、中国オケ来日公演の夜の中華街の大騒ぎを見たことがあるのでそう思うわけです。(勘違いかも?)

ハリウッド映画もドラマも東洋人と言えば韓国系みたいな感じなので、現地の韓国系パワーもすごいんじゃないのですかね~?それに「ニューヨーク在住の芸術関係者」にも中国系のみなさんがたくさんいるんじゃないでしょうかねえ。。。日系の家族は同じように現地に溶け込んでますかね~?ど~なんでしょ?

そういえば、来季の新国立劇場には、ヨーロッパで大活躍する韓国人テナー=ウーキュン・キムがアルフレード役で堂々登場ですね!

さて、話は変わりますが、この前の記事の新国立劇場についての先生のご返事コメント内の

≫今の状況では、新国の財団を廃止し、複数年契約で既存の民間オペラ団にシーズンを入札させ国立を名乗らせるのが最も合理的に思えるんだけど…無茶なんでしょうかねぇ。

ですけど、新国立劇場財団が劇場管理を中心にして、ソフトは外部発注というのは、財団と劇場の存続だけをを考えると、当然選択肢のひとつでしょうね。

それで私が書いたのは、演目はいっそのことウイーンやベルリンやミラノに発注すればいいでしょ?ということですね。

ある年の「新国立劇場オペラ」のオープニングは、ウイーン制作の「フィガロ」で、翌月がMETの「ばら」、その次がミラノ「ボエーム」・・・・指揮者もオケも歌手も演出も現地から・・・まるで某社の「オペラフェスティバル」みたいですけど、まちがいなく日本のオペラファンは大喜びでしょう。\(^O^)/

まさに「世界一を集めた劇場」は、まぎれもない「世界一」でしょうから、「世界一のオペラ劇場」が実現しますね!

日本全国はもとより、中国や韓国の金持ちも年間会員になって寄付もバカスカくれるかも。。。

日本の音楽家や、演出家は出番が無くなってしまうけれど、今も主役や演出は外国人ばかりの似たような状況だし、逆に歌手も演出家も指揮者も「現地で契約して」「来日」「凱旋」すれば、格もギャラも上がってよいのではないでしょうかねぇ。

なによりも税金の使い道の最大の享受者である日本のオペラファンにどっちがいいですか?と聞いたらど~なるでしょ~?

で、これを「本物を提供する」「資金を有効に使う」「別途資金援助している日本の団体に発注しない」というのなら、これは正しいカネの使い方ですということで、仕分けは通るかもしれません?

・・・すみません、内容が「歌劇」すぎたら遠慮無く削除してください。あおるつもりはありませんので。。。。しばらく静かにしていますm(v_v)m
by アホストロ (2010-01-29 17:46) 

臨職

やくぺん先生
ジャパンフェスティバルですが
知人の能役者にお声がかかりそうです。
世界はほんとうに狭いものです。

能は宗家が京都を離れましてから
みなさんご存知のやうに
観◎流でなければ能にあらず
的な状況で他のすべての流派を合わせましても
◎世流には及ばないという
これまた独特のマーケット??ではございます。

今出川、御所、虎屋の近くに
◎剛流の能楽堂があったように記憶しておりますが違うやも知れませんぬ。

年度末で現在の財団嘱託契約は自動的に満了(一年更新の有期雇用)し
あてのない職捜しをしながら専門の埋蔵文化財方面の専門調査員を目指します。

発言ではなくて行動を
とのご教示を私なりに受け留めておりますが

地方都市の文化を取り巻く多様な状況を
将来あるご専門の方々
いま一度お心にお留めいただきたく存じます。

天の声やら本庁、指定管理、本社の意向ばかりではなく

普通に暮らす地元民や愛好家の要望とは全く思えぬ

地元民(経済界、青年◎議所、文化系の協会など)
の要望が通りやすい現状などに
いま一度思いをお寄せ下さいませ。

地元民の活用、地元の活性化をうたいさえすれば

実際は発起人や仕掛人の周辺だけで完結するような私サークル的な事業に

どこかしらから助成金、補助金が降りてまいります。

発言ではなく行動を期待します

との先生のご教示を私なりに受け留めておりますが
年度更新の有期雇用の身では
言い訳がましいことを申しますけれど
専門分野を持っていても何も出来ません。

それも現実でございます。

有識者懇談会なるものがあったとしても
検討会や選定委員会が開催されたとしても

そもそも、その人選からして極めて恣意的もしくは政治的であります。

それは中央も地方も官民もなく同じですかね。

新々年度以降
地方都市の芸術文化スポーツ関連予算は
それこそゼロベースです(笑い)。

ただしプロスポーツ、国際交流系イベントだけは、
街によりますが
その必要性が見えやすいためか

メディアの関心、集客や地域の発信、イメージアップが見込めるからでしょうか。

訳の分からないと言われかねない文化芸術系の予算を〔事業仕分け〕してでも
スポーツ重視の姿勢を打ち出そうというところもございます。

古墳、遺跡、国宝、重文、県指定◎◎を鑑賞、公園、記念館を訪問の際には
臨職を思い出して下さいませ。ありがとうございました。
by 臨職 (2010-01-30 03:00) 

Yakupen

臨職さま

なんだか引退宣言みたいなコメント、まあまあそう仰らずに。いつでもまたいらしてください。なんせ、この先、文化関係の議論の9割までが「地方によって状況がまるで異なる各論」となる筈です。今の政府が考えていることがホントに実現されれば、一般論としての文化行政についての議論は非常に限られたことしか意味がなくなる。各論の積み上げで大きな流れを見ていく意外になくなるわけですから。

ライブ厄偏庵には、遺跡発掘関係の方はさすがにいないけど、臨職さんと似たような労働環境の方は何人も出入りしてらっしゃいます。みんな、いろんなことを思い、いろいろと納得いかない気持ちを抱えながら働いてる。最初、そんな方のひとりが酔っぱらって書き込んでるのかと思った程ですよ。

いらっしゃる業界は、文化予算の付き方など、ある意味、固いところだと小生らは勝手に思い込んでいるんですけど、いろいろあるんでしょうねぇ。確かに「ゴッドハンド」みたいなスター(ってかなぁ…)がいたときはともかく、興行タイプからは最も遠い文化ですからねぇ。

今後もそちらの業界の状況、お知らせ下さい。民間がやるのが最も難しい類の世界なんでしょうが、恐らくはいろんな動きがあるんでしょう。スミソニアン型の民間の財団が出来るのが一番良いだろうとは誰でも考えるが、そうならないのには訳があるんだろうなぁ。

by Yakupen (2010-01-30 09:45) 

Yakupen

アホストロさま

新国の話、新橋の飲み屋で酔っ払いがしているような、いかにもこの電子壁新聞に相応しいご提案で、なんか嬉しいですねぇ。

とはいうものの、冷静に考えると、実は世界のオペラ業界全体がそういう方向に動いて行ってることは確かですので、ご提案の中身まであと一歩なのかもね。それこそ、カラヤンが晩年に考えていたけど時期尚早で不可能だった「空飛ぶオペラハウス」でしたっけ、今のザルツブルク復活祭音楽祭のオリジナル構想だか、「カラヤン指揮ベルリンフィルのオペラプロダクションが、世界中のオペラハウスに客演する」という構想、そんなものを大規模にやる、ということですから。

ただ、すっかり世界の主流になってしまった複数のオペラハウスで共同で新プロダクションを造ってまわしあう、というやり方は、どうも小生はオペラハウスのローカル性を無視せねばならないので、どーにもホントは納得いかんのですわ。例えば、日本でもカリスマ的人気のコンヴィチュニーの演出など、基本的には「ヨーロッパの密かにはっきりと現存する階級社会」を前提とした舞台であることが非常に多いように感じます。そんなヤバイものを、その牙城たるオペラハウスに持ち込むことで成り立っているような演出。そんな前提がない日本に持ってきてその演出は意味があるのか、これは日本では意味がない、と主張することこそがオペラ評論家の仕事なんじゃないか、と感じることも。

ま、話が妙な方向にいきそうなんで、これでオシマイ。冗談じゃなく仕事が山積み。ヤバイぞ。

by Yakupen (2010-01-30 09:53) 

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とりあえず初日は売り切れ(やくぺん先生うわの空 2010-12-14 00:52)

温暖前線と寒冷前線が上空で力比べをしているマンハッタンは、冬の嵐です。それなりに偏西風に後押しされて12時間とちょっとで太平洋を渡りきったデルタのまだまだ働かされる予定らしいジャンボ嬢は(逐次内装リニューアルがされて、アジアや中東系の航空会社じゃ常識の貧乏席用個人モニターも配備されるそう…[続く]

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