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苦節9年ペンギン宙を舞う! [弦楽四重奏]

ボルドー国際弦楽四重奏コンクール2010の結果,出ました。これ。
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せっかくだから、審査委員長クロッパー氏が結果を発表する音声を全部まんま貼りつけちゃいましょう。なんせここはお仏蘭西、全てフランス語のみです。悪しからず。

経過はともかく、チェコの元ペンギン、ツェムリンスキーQがグランプリを獲得しました。本選はもう余裕の安全運転、堂々の圧勝でした。

いやぁ、思えば今を去ること9年前、セカンドのペテル君なんてまだ金髪のロングヘアーを後ろに束ねた紅顔の美少年で、バンフの舞台に出て来たと思ったらおもむろに譜面台の真ん中にペンギンのぬいぐるみ出して、聴衆の笑いを取るのか、会場全体を凍らせたのかなんともビミョーなパーフォーマンスをかましてくれたペンギンQ。ダイダロスQが勝ったその年は参加で終わったけど、その3年後は2次予選まで残った。その晩、もうひとりの熊ちゃんみたいなヴィオラのペテロ君のはバンフ・センターのバーでビールかっくらってもうコンクールは終わりだ終わりだ、と息巻いていたっけ。
その後、あたしゃ眺めてないが、プラハの春のコンクールで優勝しようとしたら突如出現した新星パヴェル・ハースQに優勝をかっさらわれ2位に終わったり、ペンギンあらためツェムリンスキーなんて立派な名前になって出て来た前回のロンドンやらバンフでは、聴衆の多くが「おお、ペンギンも立派になった!」と感動しつつも、2位や3位に留まった。でも、御陰でハワイでペンギン泳ぎが出来たりもしたりしたわけだから、あれはあれで意味があったんだろー。
その後、連休の有楽町に突如現れては、仏蘭西料理は飽きたんで日本料理を食いたい、と騒ぎ立て、やくぺん先生んちは銀座一丁目の居酒屋でタップリ奢らされる羽目に陥ったわけであーる。それにしても奴ら、よー喰ったもんじゃ。
CDもいろいろ出したりして、順調にキャリアを続けるようには見えたものの、やっぱりヨーロッパの大会でなんとか勝ちを得たいと、今回は敢えて優勝しか狙えないあとのない厳しい闘いに挑み、見事に悲願の優勝を勝ち取ったわけであります。

「コンクール」というシステムをキャリアを作っていく方法として真っ正面から本気で利用し、途中で何度も何度も挫けながら、とにもかくにも年齢制限ギリギリでこんな大きな結果を出すまで粘り続けた団体は、過去にはないかもしれない。恐らく、この先も、出ないんじゃないかしら。ソリストの大会ではあり得ないコンクールの使い方ですね。

考えてみたら、当電子壁新聞は元ペンギンQ情報が満載であります。左の検索で「ペンギン」と調べてご覧あれ。随分と出てくる筈。これが最初かな。
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2005-11-07
とにもかくにも、本日2001年9月のバンフにヨチヨチと現れたひよっこペンギンは、本日2010年5月15日、爽やかな皐月晴れのボルドーで、晴れて立派なグランプリ受賞弦楽四重奏団に成り上がった訳であります。目出度しめでたし。表彰式で副賞の弓をいただいているところ。
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勿論、目出度さの影にはいろいろな葛藤もあった。パヴェル・ハースQ、ベネヴィッツQと、横をさっさと駆け抜けていく奴らを次々と見送ったわけだもの。辛い道だったでありましょうぞ。

もうこれからは「元ペン」なんて言いませんよ。ええ、君たちは立派な「ツェムリンスキー弦楽四重奏団」です。これからの君たちの使命は、ものすごく変わってて面白い曲という評価は出来つつあるツェムリンスキーの3番とか、新古典主義のひとつの興味深い成果と評価されている4番を、本当の名曲であると世間に示していくことでありましょう。頑張れ、ツェムリンスキーQ、名前を頂く作曲家の弦楽四重奏曲第3番第2楽章のなんとも妙テケレンな変奏主題を美しい音楽として聴かせる責任は、君たちの肩にあるのじゃぞっ!

さあ、ペンギンの凱旋だ!ジロンド川は直接はモルダウ川には繋がってないんだよなぁ。

おっと、またペンギンと書いてしまった…失礼いたしました。

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Minochan

祝!ツェムリンスキーQ優勝!!引退したペングゥインくんもさぞや喜んでいることでしょう。
by Minochan (2010-05-16 11:50) 

Yakupen

「俺たちは敢えてリスクを取って、勝った!」と劇場前で雄叫びを揚げるペンギンどもでありましたぁ!カッコイイぞおお!
by Yakupen (2010-05-16 23:01) 

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