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第5回クァルテット・ビエンナーレ開幕 [弦楽四重奏]

パリに到着しました。本日から1週間、パリの北千住、というか、パリの足立区というか、凱旋門やらシャンゼリゼ通りやらルーブル美術館やらシテ島やらからは遙か彼方、パリ市内の北東の端っこにずっと滞在です。なんせ本日も帰国前に終えねばならぬ原稿がふたつ入ったので、恐らく、市内には殆ど行ってる暇はないでしょう。東京に来て、北千住にだけ1週間いて成田から帰った、みたいなもんです。あ、4月の「中国のニクソン」の切符を買いにシャトレ座にはいかないとなぁ。7番の地下鉄をずーっと乗ってけば行ける筈なんだが。

目の前は運河で、その向こうにシテ・ド・ラ・ムジークが広がってます。
054.JPG
その横はパリ高等音楽院。20世紀の終わり頃に、パリ市内の隅っこにいろいろと文化施設を移動させて、ろくでもない場所を活性化させようとしたわけですけど、思惑通りに行ったのかどうか、なんともねぇ。地下鉄はまるでNYのA列車みたいに乗ってる人は真っ黒だもん。凄くアフリカの臭いがするし、イスラムの香りも漂います。地下鉄駅から運河横の宿まであるいてくる途中、ユダヤ帽子を被った男の子がずっと一緒でしたし。

ま、なんであれ、ここがパリ厄偏庵ですわ。残念ながらチェーンの安宿で、飯を作れないんで、ホントの意味で滞在してる感じはしない。でも会場から近いんだからしょーがない。会場真ん前のアーヴィンやリームさんが泊まってる宿は、お高すぎるしさ。

さても、この週末から始まるのが、このところ2年に一度、1月のパリの恒例となりつつある「クァルテット・ビエンナーレ」であります。シテ・ド・ラ・ムジークは室内楽の年間通しシリーズはなく、その代わり、なんでしょーねぇ、2年に1度、2つの週末に跨がるクァルテットの大フェスティバルをやる。これはもうはっきりとディレクターさんの意向です。前々回、カーター100歳記念をテーマにしたときに取材に来て、ディレクターさんに尋ねたら、「年間シリーズだと客が入らないが、フェスティバルにすると客が集まる」とのこと。ま、確かにその通りなんですよねぇ、昨今は。良いこととは思えないけどさ。

前回はフランス現代作品の大特集だった。さてさて今年はテーマは、なんとなんと、ヴォルフガング・リームです。もうこの瞬間に怯むでしょ。ところがどっこい、驚くなかれ、この土曜日と日曜日は、日曜昼のツェムリンスキーQ以外は完売!来週木曜日のディオティマQなど、広報さんのところにも1枚も切符がなく、現時点では小生は取材なのに入れそうもありませんっ!おおおおお、なんてこったっ、パリの聴衆、いつからそんなにクァルテットが好きになったんだぁ!?

とにもかくにも、これが案内。
http://www.citedelamusique.fr/francais/cycle.aspx?id=405
シテ・ド・ラ・ムジークの広報さんから送られてきたPDFファイルがあるんで、まんま貼りつけておきます。一般に流しているものですから、特に問題は無い筈。
1 -DEPLIANT QUATUORS-02 12 BAT-OK (2).pdf
この後に及んで何を聴くのかちゃんと分かってないんで、自分への整理のために以下に一覧しておきます。それっ。

1月14日(土)
14:30 ティモスQ ハイドン作品77の1、リーム第9番、ベートーヴェン作品131
17:00 ヴォーチェQ リーム第2番、ラヴェル、リーム第11番
20:30 モディリアーニQ アリアガ第3番、リーム クァルテット(番号無し)、メンデルスゾーン作品13

1月15日(日)
14:30 ツェムリンスキーQ ツェムリンスキー第3番、リーム第10番、ベートーヴェン作品18の6
17:30 テトラキテスQ リーム第6番、モーツァルト「不協和音」

1月16日(月) シテ・ド・ラ・ムジークは月曜日はお休みです

1月17日(火)
20:30 東京Q モーツァルト「狩」、バルトーク第3番、リーム「線の間に」、ベートーヴェン作品132

1月18日(水)
19:00 カザルスQ シューベルト第8番、リーム「ツイッシェンブリック」、ショスタコ第9番
20:30 クロノスQ デッスナー、ファーハング、リーム第7番、アンドリーセン、ライヒ「WTC911」

1月19日(木)
19:00 ディオティマQ シューベルト第9番、リーム第1番&第8番、シューマン第3番
20:30 アルディッティQ リーム第13番、エベーヌQ シューベルト「ロザムンデ」、チャイコフスキー第1番

あたしゃここまでで、翌20日にはハイデルベルクのやっぱりクァルテット音楽祭に向かい、エベーヌQやらアマリリスQなんぞを聴くことになってます。その先の週末もまだまだパリはクァルテットが大結集で、イェルサレム、ボロディン、イザイ、タカーチュ、プラジャーク、アルカント、カプソン、そして最後はハーゲンが登場。リームは、3、4、5、12、「カクシュカ追悼」、「習作」、「フェッツエン1」、「フェッツエン2」などが披露される。今ちょっと話題のカプソンQがなんとシューマンの第2番をやるのも凄いなぁ。

一部の団体はリームをパスするのを許されているみたいで、1997年秋にベルリン芸術週間で敢行した「リーム弦楽四重奏全曲演奏」(確か9番までしかなかったと思うが)以来の全曲大会ですわ。専門家のミンクェットQが呼ばれてないのは、まあ、ディレクターがパリ高等音楽院出身で、ドイツ系は某大手マネージメントを通ってるところ以外は見えてない、ってことなんだろーなぁ。

さあ、お暇な方はパリにどうぞ…と言いたいところなんだけど、半分以上が売り切れ。ああああなんて残念なのだ、俺もリームをいっぱい聴きたいぞ、と天を仰いでいて下さいな。

リストアップしただけで疲れてしまった。がんばろー。

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