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もの凄く電子楽譜向きの曲 [弦楽四重奏]

ジャックQのブーレーズ《書》出版されてる楽譜全曲サイクル第1日目が終わり、葛飾オフィスに戻ってくる京成電鉄の中です。後半の《ハープ》終楽章ヴァリエーションが始まったところで地震があり(追記:大変なことになってるような熊本の地震とは全く別の地震だったんですねぇ)、おいおいこれは京成電鉄動いているか、と心配になったのですけど、世は全て恙なし、でありました。会場にいらしたすっかりお爺ちゃんになっちゃったポリーニ御大、ビックリしたかな。イタリアは地震国だから平気の平左なのかしら。

さても、この曲、本日はⅠの2つ、Ⅱ、それにⅢの3曲までをやったんですけど、「なーるほどねぇ」と思わされることが多々ありましたです。良し悪し、ってよりも、「へえええ」って感じ。Ⅰは聴いたことあるような気がするのだが(うううん、酷い物言いだなぁ)、Ⅱ以下は寡聞にしてライブで聴いたことがなかったもので、ホントに面白かったです。ちなみに、作曲者本人が「指揮者なしでは演奏不可能」と宣ったこの曲、なにが難しいかって、有名なⅠbの一部をご覧あれ。
boulez.jpg
ほぼ小節毎に拍子が変わっている。この曲にはもうひとつ、小節線のない譜面というのが用意されているそうで、どうもそっちが作曲者の本来の意図に近いそうな。いくらなんでも弾けないから、って小節線が書いてある。

ま、それはそれとして、今日演奏された部分だけで言えば、やっぱりⅡが圧倒的に面白かったですね。大曲である理由はちゃんとあるなぁ、と思わされた。Ⅲに関しては、若きブーレーズ先生、案外ちゃんと「はい終わりました」と客が納得するようなことをやってるんじゃん、存外サービス精神あるぞ、なーんて失礼極まりないことを思ったりして。それに、演奏する側とすれば、弦楽四重奏の枠を越えた音色のパレットが相当に要求されてるのも驚き。弦楽器のひとつの音を引っ張ることで生まれる響きのテクスチャーがいろいろと必要で、これはかなり厳しいんじゃないかい、ってね。

もうひとつ、ディスクで聴いているだけでは絶対に判らないことがあった。この曲、というか、とりわけⅡですけど、相当に譜面が捲りにくい曲みたいでんなぁ。結構ハラハラしたです。で。眺めていて感じたのは、「ああああ、この曲、絶対に電子楽譜で弾くべきじゃん」ってこと。
なんせもの凄いスピードで譜面を繰らねばならぬところがいっぱいあるわけで、どう考えても右足クリックひとつでやった方が良いわけだし、それに作品の造りからしてスコアで弾いた方が良いに決まってるわけだし。そうなるともう、これはiPadの出番でしょうに。

余程楽屋に押し掛けて「電子楽譜にしなさい」と説教しようかと思ってしまったですよ。だって、客が不必要にハラハラするもんね。

さても、明日はどうなるかな。

そうそう、本日は9月にディオティマQがこの曲のⅠをふたつやるトリトンのディレクターさんたちも来てました。「勉強です」って仰ってました。真面目だ。うん。まだweb上に情報はないみたいだけど。ディオティマの連中、2012年にパリの北駅の辺りのよーわからん場所でやったサイクルでは、なんと禁断の(?)《書Ⅳ》を弾いてるんですよねぇ。結局、ブーレーズ御大は現場には聴きに来なかったという話だけど、ホントに弾いたのかなぁ。あのときとはメンバーも代わってるしなぁ。

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