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西村朗弦楽四重奏曲第5番について作者が語ったこと [現代音楽]

本日、NPO法人エクプロジェクトとしての最も重要な仕事のひとつ、「ラボ・エクセルシオ」のもう10数回目となる演奏会が行われましたです。会場は東京オペラシティの近江音楽堂。晴海で始まり、やはり客席700越のホールではいかな東京とはいえ集客が難しいと浅草から大川端を越えた天樹の手前、アサヒビールの黄金の×××ビルに移ったものの、会場そのものがなくなってしまい、今回、遙か内藤新宿の向こうまで移転してきた、というすっかり流浪の企画でありまする。ここが定住の地になるのやら。

メインにバルトークを据え、いまどきの世界のトレンド作品と、日本人作曲家作品を取り上げるという、まあ集客から考えたら絶対に許されないような企画。もっとうんと尖った作品を並べればもの凄くコアなマニア層が楽譜抱いて来るだろうが、敢えてそれはやらないのはNPOエクプロらしいところだなぁ。

さても、本日の公演、エクの演奏だけではなく、作曲家西村氏がご自身で弦楽四重奏曲第5番について語られる、というのが大事なポイントのひとつでありました。
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なんせこの曲、日本では2年くらい前に草津でアルディッティが日本初演して録音はしたものの、まだディスクとしては出て来ていない。総譜は出版されているもののパート譜はレンタルだから、どこかで誰かが演奏しようとすれば(総譜買って来て手書きでパートを起こす、なんて手間をかけていればともかく)、作曲者のところまで判る筈。だけど、西村氏曰く、この作品に関してはアルディッティが何度かやっている意外は知らない、とのこと。

問題は、この曲が来たる5月18日(だったと思います、ことによると17日だったかなぁ)に開催される大阪国際室内楽コンクール第1部門3次予選の課題曲になっている、ということ。この大会に参加を予定する世界の10程の若い団体とすれば、金さえあればなんとしても今日の午後の新宿まで来ないわけにはいかん、ってわけでありまするわ。コンクールの規定で西村さんは審査の権限はないので、まあぶっちゃけ、西村さんがこの曲の演奏のポイント、解釈のポイントなどについて何をどこで語り、誰がそれを聞こうが、なーんの問題もないわけですよ。

で、やっぱり、近江楽堂にそんな極めて特殊な聴衆もいらっしゃいましたです。まだ参加団体発表前なのでどことは言えませんが。

ま、たかが10分ちょっとのお話と、しっかり西村さん立ち会いで練習したエクの演奏を楽譜広げながら聴くことでどれだけ試合に有利になるか判らぬし、そもそも3次予選まで到達しないと話にならんというところもあるわけですから、まあそういうもんだということなんでしょう。そんなわけで、余り演奏解釈やら演奏方法に直接触れない、西村トークで出て来た話を記憶をもとに「西村語録」を記しておきます。自分の為のメモでんな。なお、テープから起こしているわけではないので極めて不正確、そのまま「作曲家がこう言っていた」と引用しちゃダメです。なんせ「書いてあることはみんな嘘、信じるなぁ」をモットーとする私設電子壁新聞なんですからねっ!

★これが第5番で、今、初夏に来日するアルディッティQが東京と大阪で初演するために第6番を書いている。いやぁ、やっぱり6番というのは意識します。なんせ、今日はエクがバルトークの5番と私の5番、来日するアルディッティはバルトークの6番と私の6番、というプログラム(笑)。もうプレッシャーかけまくられです。

★前の比較的長い第4番は弦楽四重奏による交響詩みたいなもので、この第5番もはっきりプログラムがあります。1,2番は抽象的で、3番でちょっと変わって、4,5番がはっきりプログラムがある。で、6番を書くのに躊躇して(笑)5.5番と呼んでいるエクが初演してくれた作品があり、次の6番ではまた抽象的な音楽になっている。

★実は、1番の前にも弦楽四重奏があるんです。大学時代で、0番。その前にも中学生の頃に書いた00番もあって、これは未完成。ブルックナーみたいでしょ(笑)。

★この曲では弦楽器でしかやれない微妙な音程の違いをやってますので、そこを聴いていただければ。

なるほどねぇ、やっぱり作曲家にとってバルトークの6曲というのは大きな壁、越えられない壁になってるんだなぁ、ということがよーくわかるお話でありました。

ま、こんな情報なら演奏がどうこうなるもんではないでしょ。これ以上知りたい方は、5月18日をお楽しみに。ストリーミングもあるでよぉ。

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