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「クラシックコンサートをつくる。つづける。」やっと出ます [売文稼業]

北イタリアはボローニャとミラノを結ぶ街道の真ん中辺り、パルマとモデナの間の商都、レッジョ・エミリアにおります。なんせロンバルディアやエミリア・ロマーニャ州の各地から集まってくる農産物の集積都市として発達した場所なので、パルマハムやらパルメジャンチーズが市場価格で積み上がっているわけで、イタリア国内では美食の街として知られる。でもなぜかイタリア各都市に溢れかえる世界中からの観光客さんは全く来ない、という不思議な場所でありまする。

伝説のイタリアQの第1ヴァイオリンを勤めたパオロ・ボルチアーニを顕彰し、戦後に歌劇場が崩壊して室内楽くらいしかやれなくなったイタリアで若き音楽家が訓練を重ね、世界へと出て行ったこの街で、3年に1度開催されるパオロ・ボルチアーニ国際弦楽四重奏コンクールも現時点で2次予選2日目。淡々と演奏が進んでおりまする。

という状況はどうあれ、やくぺん先生としますれば、2週間前に終わった大阪国際室内楽コンクール&フェスタの公式報告書を記しつつ、大阪からレッジョに特使として派遣されている若きプロデューサーもぐら君の爺やとしてお手伝いをするのが仕事。カルミナQに優勝が出されなかった大スキャンダルの初回にハレーQが参加して以来、ケラーQが勝った第2回ですばるQ(実質上、現ヴィルタスQ)、アルテミスQが勝った第3回でロータスQが3位となり、第4回ではエクが1位なし2位最高位となり(直前にロンドンで勝って乗り込んだカザルスQが3位でした)現在日本ベースで活動する弦楽四重奏としてメイジャー級国際コンクールで成し遂げた最高位というタイトルが未だに保持されているこの大会、今世紀になってからは日本の最もコアな弦楽四重奏主催団体が関係を持つようになり優勝団体ツアーを行っていた。問題は開催年が同じになっている大阪と機関が極めて近いことで、いつも調整が必要だった。で、今回、大阪が新体制になり、せっかくだからちゃんと顔つなぎをしておこうということで、若きプロデューサーが派遣された、ということ。あたしゃ、ホントに爺やです。もうそういう歳周りなんじゃのぉ、ばーさんや。

んでもて、若者が演奏に必至でノートを取ってるのをボー前と眺めつつ、考えてるのは自分のお仕事。そー、やっと、やっと、足かけ3年になってしまった共著本が形になるようであります。こちら。
クラシックコンサート注文書無170607+.jpg

クラシックコンサート注文書無170607+.pdf
いちおう、7月20日発売となっていて、Amazonでも既に予約が始まっているそうであります。
https://www.amazon.co.jp/%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%88%E3%82%92%E3%81%A4%E3%81%8F%E3%82%8B-%E6%96%87%E5%8C%96%E3%81%A8%E3%81%BE%E3%81%A1%E3%81%A5%E3%81%8F%E3%82%8A%E5%8F%A2%E6%9B%B8-%E5%B9%B3%E4%BA%95-%E6%BB%BF/dp/4880654035/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1496903847&sr=8-1&keywords=%E6%B8%A1%E8%BE%BA%E5%92%8C
中身は、もうお判りの方はお判りだと思いますが、2010年代初め頃に「音楽の友」誌に20回くらい連載し、編集者が退社,取材の技術的な難しさ(広く知られてもらいたくない主催者が少なくない、始めたはいいが直ぐに活動を止めてしまう主催者もこれまた少なくない、等々)ちょっと休止にしましょうということになった連載「コンサートスペースに行こう」から、ある程度普遍性があると判断し改定再録したものと、新たに取材したものが小生の担当。中心は、知る人ぞ知るへいまん先生のお仕事の紹介でありまする。そのお手伝いをした、というもんですわ。

なんせ,取材を終えてからも1年以上、その間に所謂コンサートスペースは大流行になり、もう状況もちょっと変わってきてしまっている感もあり、今の時代の「書籍」という形の難しさを痛感するわけでありますが、2010年代前半の状況の定点観測と割り切れば類書など全く無く、過去にもいろんな意味で意図的に語られなかった部分を前面に出している。だって、「バブル時代に日本では公共が税金を大量に投入し地方民間小規模主催者を圧殺、根絶やしにした」なんて歴史観、今の日本の「どっかの公共ホールや財団に就職したいなぁ」なんて子供達を育てているアートマネージメント科では、絶対に教えられない視点ですからねぇ。

ま、公共側からの反論を期待しつつ、「御上にたよらないコンサートの造り方」を真面目に考えてる方々の参考になれば、というのが趣旨であります。出版社さんも、公共のアートマネージメントなどの書物をいっぱい出しているところで、その意味では穴を埋めた、というようなもんですな。

なんせまだ最終校正を待っている段階。次の段階に至ったらまたお知らせします。ともかく、書名が決まった、ということ。ふううう…

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