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「官から民へ」ではなく [指定管理者制度]

頭の中に指定管理者制度と東方三博士と若きモーツァルトがグチャグチャに入り乱れていて、もうパンクしそう。おお神よ、日銭稼ぎの売文業ではなく何かの専門家になりたい。ホントに。

まだ(財)全国公立文化施設協会のための原稿の後半を弄りまわしている。そんななかで、さっきから前頭葉をグルグル飛び回っているアフォリズム。

「官から民へ」なるフレーズは宗教用語なり。

指定管理者制度を巡り起きている事態を、「官から民へ」で捉え、判断してはならない。
なぜならば、このフレーズは、議論を停止させ、価値を決定し、一瞬にして結論に結びつける、宗教の言葉と同じ構造なのだから。
問題は、「官であれ民であれ」だ。

以上。今日はこれだけ。あ、ちなみに、小生の大学院時代の本職は「比較文化・比較宗教表現論」です。何かを信じることを表明する言葉づかいが、時代や状況のなかでどのように展開され、どのような状況ではどんなタイプの表現が用いられるかを体系づける試みのはずだったのですが…構想が壮大すぎ学問にはならぬと担当教官から引導を渡され、新旧約聖書世界と西洋古典に手を付けただけで頓挫しました(まあねぇ、これだけでも、コイネーギリシャ語、古代ヘブライ語、アラム語、古典ギリシャ語、ラテン語を浚わねばならないんだから、無茶ですわな、ひとりの人間がやるなど)。で、以来、細々と在野の売文業やってます。自分の過去を書くのはみっともないけど、一応、そういう裏付けがあって言ってることです。

なお、昨日、「さきら」を運営する財団に、市から正式な通知(何の通知かいまひとつ不明)が届いたとのこと。お近くの方々は、JR駅などで組合がビラ撒きをしている姿に出会うことでしょう。その際は、ホントに思っていることを伝えてあげてください。「がんばれよ」でもいいし、「にーちゃん、なんの職能があるの」でもいいです。勿論、「私は文化に興味ないからどうでも良い」でも結構です。そういう声があることも、職員は知らねばなりませんからね。

最後に真面目な提案。財団の皆さんは、指定管理者公募に提出した書類の一切を、そのまんま市民に公開しちゃったらいかがでしょうか。採用になったJRグループ案は、いずれ、イヤでも市民に開示されるものでしょう。両者を市民の前に提示して、「さあ、あなたのご注文はどっち」と直接訊いてしまっては。タイミングが難しいだろうし、そもそももう手遅れかもしれませんけど、市民が一番して欲しいのはそれじゃないかしら。無茶ですかね。


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滋賀県内文化団体動く [指定管理者制度]

公文協が出している「芸術情報アートエクスプレス」Vol.22のために、指定管理者制度を巡りジャーナリストとしての提言を書け、という原稿をやっている。読者は公共ホール関係者に限られる、作文相手は明快なメディア。楽といえば凄く楽。面倒といえば、ある意味、面倒だ。
小生のような、売られた喧嘩は買うのが礼儀、火のないところなら煙突立てて煙もくもく、物事はこじれさせてなんぼ、などと思っているチンピラに依頼してしまったのが運の尽き。しーらないぞ、しらないぞ、と思いながら書いたら…案の定、深夜に勢い任せで流したものは完全なアジ文で、これじゃあいくらなんでも編集の方が困るだろう。で、捨てました。

野獣に残された最後の理性ですな。

どうせ絶対に日の目を見ない作文だから、中身を漏らしたって良いのだけど…現状を最大の好機と捉えよ、あなたが困っているのと同じように入札相手企業で担当部署にされてしまった人も困っているのだ、指定管理者制度なんぞが問題になる事態そのものが「日本文化の特異性」なんだから開き直って面白がれ、どうせ市民はあんたが頸になろうが関心なんてないんだから、などなど。ほとんど「無責任一代男」の発想。

これじゃあ、ボツ決定だわ。いやはや。

で、今、視点をひとつに絞って、もうちょっとは穏当なものを書いている。でもやっぱり全体にとても真面目な冊子の流れの中では浮きそうなんで、なんとかせにゃ。2月に出る予定、関係者諸氏は乞うご期待。

さて、せめてひとつくらいニュース。栗東問題続報である。

某筋の情報に拠れば、昨日、滋賀県内1ダースほどの文化団体が、市に対し要望書を出したとのことです。
内容は完全に伝わってはおりませんが、「さきら」の指定管理を誰にしろ、とかいう直接的なものではなく、あくまでも「さきら」を運営してきた財団を存続させるように、というものらしいです。このあたり、ホントは良く判りません。
地方メディアの取材が入ったそうなので、もしかしたらもう今日の朝刊地方欄には記事が掲載されているかもしれません。
遙か東京は湾岸地区ではチェックのしようがないので、滋賀方面の方、フォローをお願いします。「新聞の紙面にどの程度の大きさが割かれたか、どのような場所に掲載されたか」という、ネット上での並列化された情報提供では判らないメディア各社の「見せ方」の判断が重要なんですよ。これ、小泉政権翼賛メディアの情報コントロールの基本ですからね。

よろしく。

追記:
今、遅い朝飯を午後2時前に喰らい、新聞広げていたら、朝日の11月29日朝刊東京12版15面のオピニオンというところに、指定管理者特集やってますね。数日前から漏れていた大阪朝日がやった調査の結果が用いられてる記事です。で、「さきら」のことが随分大きく扱われています。全国紙とすればこれは異例なほどの大きな扱いですよ。次は大阪朝日のスター文化部記者の登場を期待しましょう。焚き付けますぞ。もくもくもくもく。


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お詫びと訂正(5) [お詫びと訂正]

月末までに原稿3本(指定管理者制度についての提言、クリスマスの歴史的意味の解説、某社内報の無記名記事若き日のモーツァルトについて)あるのに、取材費を某財団から得るための助成金申請書の締め切りがあり慌てて出さねばならず(当たるも八卦あたらぬも八卦のギャンブル)、そこに原稿の長さをすぐに半分にしてくれという依頼が入った。地獄である。

そんなわけでブログはこの数日とても書いてられない状況だが、「お詫びと訂正」は早い方が良いので、ともかく入れます。なお、以下は20世紀音楽史への基本的な知識を前提としていますので、ご関心の無い方は、読んでもまるで面白くないですよ。いやホント。生協のなにやらさん、みたいなエレガントな受け答えじゃないですし。

去る金曜日に、St.Ivesさんのブログで、小生が作文しました王子ホールのアルテミスQ公演当日プログラム原稿に対し、強烈な批判が成されました。以下。http://stives.blog15.fc2.com/blog-entry-53.html

ネットというのは不思議なもので、小生とすればこの方のホームページでのヨーロッパ通信は極めて興味深く読ませていただいていたので、知らない人とは思えないんだけど、なんのことはない存じ上げない方なんですよねぇ。で、まるで知人から喧嘩を売られているような書き方だったので吃驚して、慌てて個人アドレスにメールを差し上げて、昨晩までにやりとりがありました。
で、結果から言えば、St.Ivesさんとすればネット空間で派手な大立ち回りをやらかしてギャラリーを楽しませる気などさらさらなく、「曲目解説がイヤでも金を払わされる無料の媒体である以上、いい加減な仕事をするな」ということだそうな。で、以下に「お詫びと訂正」をいたします。

まず、バルトークの4番の作曲年は、単純ミスです。もうこれは、平謝りに謝るしかありません。こういう有名曲の場合、もう記憶で年代まで書いてしまうもので、ちゃんとその瞬間にチェックしなかった。これはもういくら批判されても仕方ないですね。申し訳ありませんでした。
ちなみに、あの当日プログラム、他にも派手なミスがあります。王子ホール広報担当者、東芝EMIおよび梶本音楽事務所のアルテミスQ担当者、それに小生が、この部分についての間違いの指摘があったらそのお客さんに対してどう答えるか、ロビーの隅で緊急会議をしたほどです。いやはや。小生の責任部分ではないので、ここでは訂正をしません。悪しからず。

さて、問題はリゲティの2番の記述について。「素っ頓狂な解説」と公然と揶揄されたわけですから、こりゃそのままには出来ません。なんせ本人、全くそう思ってませんからねぇ。
でも、相手はネット世界では有名な現代芸術音楽の論客。何でも屋をせねばならぬ生半可な評論家や売文業者なんぞにはかなわないほどの知識量と勉強量、それになによりヨーロッパで現場で大量にこの類の音楽やオペラを聴いてらっしゃった方ですから、ある意味で専門家中の専門家。匿名掲示板の書き込みじゃあないんですから。いやはや。

で、いろいろ考えるに、
「マイクロポリフォニーというのは、対位法や様々な音への指定が複雑になりすぎて聴取不可能になったトータルセリーへのアンチテーゼとして出てきたものである。(小生の書いたのは、「でも結局、そんな作家の意図はどうあれ、どれも複雑なゲンダイオンガクと聴衆は受け取っちゃった」ということ。)しかし、この弦楽四重奏は、特にアルテミスQの演奏では、マイクロポリフォニーの音の線や動きが手に取るように見えて、これはもう立派なポリフォニーではないか。聞き取れないなど、教科書の引き写し公式発言みたいな素っ頓狂なことを言っていないで、専門家というのならばきちんと聴いてものを言え。」
という叱責なんだろうなぁ、と思ったわけですよ。

いやぁ、参ったなぁ、と思ったですね。そのような意図ならば、その通りだもんね。特にアルテミスQの演奏は、「マイクロポリフォニーだろうがなんだろうが、楽譜に書いてある音は全部聴かせちゃうぞ」という水戸黄門の後印籠みたいな圧倒的演奏でしたから。

その後のSt.Ivesさんとの細かいやりとりは私信なので明かせませんが、小生が理解できたのは
「St.Ivesさんはマイクロポリフォニーという技法に至るリゲティの意図に関心があり、小生はその技法が結果として時代の一般大衆にどのように受け止められたかに関心がある」
らしい、ということです。

つまり、ぶっちゃけた例で言えば、St.Ivesさんとすれば、小生がベートーヴェンの「田園」やらヴァイオリン協奏曲について「ベートーヴェンの意志的な力とパワーが漲っている音楽である」とでも記したように思われたみたいなのです。ま、確かにそりゃ素っ頓狂ですわ。あんたなにいってんの、という感じですわなぁ。

というわけで、お互いの誤解は解けたかどうかは判りませんが、少なくとも小生がSt.Ivesさんのご指摘によって「あの記述は確かにこの演奏会ではまずいかもしれないなぁ」と反省したことは事実であります。

以上、お詫びと訂正でした。ま、後者はホントは訂正になってないんですけどねぇ。真面目に考えれば、メチャクチャな忙しさの中、この批判がなければあの演奏会の意義について真剣にあれこれ問い直す暇などなかったでしょう。今や様々な演奏様式が出つつある古典的傑作のリゲティの2番について、アルテミスQの演奏を真面目に考えるきっかけを与えていただけたのだから、St.Ivesさんのきつい批判にも感謝せねばね。聖アイヴスは20世紀芸術音楽の守護天使様!今後も無知蒙昧の専門家には果敢に斬りつけてくださいな。

人生、全て勉強だ。がんばろー。でも、次ぎにいつリゲティの第2弦楽四重奏について書くことがあるのかなぁ。


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シンポジウム「文化施設の使命とは?」報告 [指定管理者制度]

栗東問題が議論されるかもしれないという情報を得て、横浜赤レンガ倉庫1号館で3日間に渡り開催された第7回アートマネージメント学会を締め括る公開シンポジウム「文化施設の使命とは?」に出かけてきた。新潟で古典Qの「ヨハネ受難曲」を聴くという美味しい時間を捨てての行動。なんだか自分を誉めてあげたいぞ。以下、概要報告。

学会所属研究者総数数百人というアートマネージメント学会の総会、ましてや打ち上げ直前のイベントなので、さぞや会場は大賑わいかと思いきや…客席は5,60名というところかしら。一般の聴講者が殆ど見あたらなかったのは、いかな公開とはいえ学会だからしょうがないのか。それとも、やっぱりこういう裏方話は一般の方の関心は高くない、という事実の反映なのか。
麗らかな冬の初めの日曜の午後。横浜倉庫街をリノヴェーションした新観光スポットの商業施設側は、人の波、とまではいかないまでも、楽しげな人でいっぱいなのになぁ。

それはさておき、以下が本日のシンポジウムのミニレポートです。現場でパソコンにじゃんじゃん入力していったものを纏めただけなので、読みにくいことこの上ないですが、お許し下さいませ。

                         ※※※※※
パネリスト 石川 洵(財団法人横浜市芸術文化振興財団 横浜赤レンガ倉庫1号館館長)
岸 正人(財団法人山口市文化振興財団制作課長)
鈴木栄子(りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館支配人)
中川幾郎(帝塚山大学法政策学部教授)
コーディネーター 片山泰輔(跡見学園女子大学マネジメント学部助教授)

◆コーディネーター片山 冒頭演説
文化施設のミッションとは。最初はあったはずだが、それが忘れられ、ときに変化する。
このところ、民間では関西ではデパート美術館、民間劇場の廃館が相次いだ。公立文化施設は80年代以降数が増えたが、それらがバブル崩壊後に苦しんでいる。2003年の指定管理者制度導入が大きな転機となっている。
指定管理者制度の解説。官から民への流れの中で導入されたもの。ここで、「文化施設の使命」がクローズアップされることになる。
自治体が民間企業に運営を委ねるときに、何をその施設に任せるのか明確になっていないと、任される方も何をそこで提供して良いのか判らない。それが判らないと、結局は、単に安い経費で事業が出来るから、という方向になる。そんな危惧が現実のものとなっている。そもそも文化施設が社会の中で何を求められているのか。本日は3つの性格が違う例を示す。

◆りゅーとぴあ支配人 鈴木英子
平成10年にオープンした新潟りゅーとぴあの説明。貸し館もやっているが自主事業が中心。音楽、演劇、舞踊をスタッフと芸術監督。
鑑賞、育成、普及系という区分で事業を行う。7600人の小学校5年生に「コンサートホールへようこそ」東京交響楽団。ジュニアオーケストラ&合唱団。ジュニア邦楽教室。合計250人の小学校2年生から高校3年生までが所属する。
演劇は15公演ほどの鑑賞。演劇ぱる2600人が中核の観客。育成事業も。日本舞踊を自主事業としてやっている。舞踊部門は舞踏団ノイズムをレジデンシーに。年間を通じて公立の劇場がコンテンポラリーダンスのカンパニーを持つのは初めて。
能楽。380席ほどで、能や狂言の鑑賞公演。目付柱と鏡板をはずせるので、多目的の利用も可能。能楽堂を活用してオリジナルのシェイクスピアシリーズ。
政令指定都市新潟に向けて、魅力のひとつとなる施設を目指している。
指定管理者制度に関しては、当面は非公募で向こう3年間は財団が運営することになっている。その先は公開公募を視野に入れて、財団の力を付けていかねば。

◆山口情報芸術センター シアターディレクター岸正人
人口19万の山口市の芸術センターで、オープン前に反対運動があった。松本市同様に反対派市長が勝ち、見直し委員会ができ、オープンが3ヶ月遅れた。その課程で、公共文化施設の役割について意識せざるを得なくなった。

NHK、地元ケーブルテレビなどを集めて、その中核施設と位置づけていたため、メディアアートが中心だった。新しいテクノロジーを取り入れたものを展開する。おかげで、地元にはメディアアートという訳の分からないものをやるのにお金を使うという批判がされた。商工会議所が反対。また、地元芸術家も美術品所蔵をしない、パブリックアートをやらないと判って、「お買い上げ」がないので反対にまわる。結果として反対派の市長が当選。工事3ヶ月ストップ。
市民100人による見直し委員会の経緯。文化施設としてどうなのかが審査され、更地に戻せ、文化施設ではないものに建て替えろ、巨大温室にして観光の目玉にしろ、病院にしろ、保養センターにしろ、はたまた市役所にしたら、などという意見が。結果として、議論の積み重ねにはならず、名称を変える、予算を削減する、メディアアートだけではなく幅広いアートをする、という提言がされた。
図書館が併設されているおかげで、90万人が来訪している。市民に浸透しているかどうかは、やってるいることに関しては、興味を持つ人とそうではない人に分かれる。舞台芸術、アート作品についてはまだまだ市民の理解には至っていないのが正直なところ。
市からの補助金、施設運営費、事業費がカットされ、事業費初年度1億5000万円、2年目1億円、3年目8000万円。この先、まだ減らされるかも。
開館半年目にやったのが、つなぐNPO「公共施設の通信簿」というツアーを行った。以下、報告をご覧下さい。http://www2a.biglobe.ne.jp/~yamaiku/pj/evaYCAM.htm

◆赤レンガ倉庫1号館館長 石川洵
この方の発言は、赤レンガ倉庫1号館の成功話で、それなりに興味深いものの、ここで紹介する必要もないのでカットします。なんせ周囲に文化施設がジャブジャブある場所だから、もう最初から民間的発想で営業をじゃんじゃんやって、最初はバーゲンセールにだって貸して…というような話です。文化を産業にして稼ごう、という横浜の雄大な意図をどうやって具現化するか。石川氏はいかにも民間出身のイベント企画のプロで、用いられる用語も、新潟の支配人とはまるで異質。公立の人の話を聞いているとは思えなかった。

さて、鈴木りゅーとぴあ支配人の公立巨大施設の長の真面目な話、岸シアターディレクターのさりげなく本音ばかりの苦労話、そして石川館長の成功話、それぞれタイプの違う話を受けて、アートマネージメント界の辛口ご意見番、中側幾郎先生(地域創造のシンポジウムにも参加http://blog.so-net.ne.jp/yakupen/2005-09-14)の登場である。

◆中川幾郎
ここで語られた3例は、とても一般的な事例ではない。むしろ、小さい規模の文化行政と、大規模な文化行政との際立った違いが出ている。中小自治体では、そういう文化施設を持つべきか、という問いになる。
使命無くして目標設定できず。ミッションがない中で惰性的に動いてきた文化施設が、指定管理者制度でどうなるか。経済性、効率性のまえに簡単に崩壊する。
朝日新聞大阪本社が95自治体に指定管理者制度に関するアンケートをし、ちかぢか発表される(注:どうやら一部はもう発表になったようです、12月6日付け朝日新聞に指定管理者制度の特集が成されるとの情報もありますので、お気をつけて)。概要は以下。
「95自治体のうち半分が指定管理を決めている。85パーセントが旧来からの文化財団など、8パーセントが民間、NPO市民団体が1パーセントだった。公募に2団体以上が参加し、比較して決定したのは約半数。県レベルよりの市レベルで公募が行われる比率が高い。財団職員の雇用問題と、収益性が重視され公共性が重視されないのでは、という心配は、行政の側も持っているようだ。」http://www.asahi.com/politics/update/1127/002.html
文化施設のミッションを明確にしなければ、指定管理者に応募しようがない。だが、そこが明確にならないのに指定管理者選定が始まっている。「さきら」の財団が指定管理から外れたらしい、とネット上で情報が流れている。JR系の企業が勝ち取ったとのこと。選定の資料を手に入れたが、書いてあるのは総務庁自治行政通知の文書の引き写しだった。これで選定できるのか。例えば、和光市などはもっとハッキリした施設の理念などが書いてある(実例を朗読)。さきらの評価はどこを評価したのか、経済性だけではないか。これでは文化施設は経済だけではないか。
以下、中川教授が提唱する指定管理者の条件として、団体適格性、自主事業の戦略的有効性、経済性追求能力、組織設計が挙げられ、説明された。最終的にはその自治体の経営戦略にもとづいているのか。効用の最大化は、単に経費節減ではない。

さて、パネラー全員の発言が終わったところで、中川先生の意見が各パネリストに振られ、意見が述べられる。で、毎度ながらの質疑応答。学会だけあって、自分が専門的に扱っている目黒パーシモンの事例を皆さんはどう思うか、という神戸大学の先生の質問。それから、財団が公募の負けた場合の雇用を織り込んで指定管理の公募が出来ないか、という提言(そうなるといいけど、ダメでしょうね、という現実的パネラーの反応)。大阪商業大学の大学院に学ぶ研究者で、某大手地方新聞の記者を辞めて大学に戻った人の質問。メディア対応はどうしているのか、という問いで、小生は非常に興味があったけど、もう時間もなく、それぞれが各論を述べるに留まった。ただ、中川先生の「メディア露出は業績評価に入れるべき。新聞にどれだけ載ったかを広告費に換算し、クリッピングし、グラフにすべし」との意見は、戦略として明快だった。

以上、アートマネージメント学会報告。各地の事例と、その纏め、といえばそれまでだけど、栗東のことが少なくともここにいた研究者のデータとして加わったことだけは事実でありました。


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緊急告知:11月27日のシンポジウムで栗東問題が [指定管理者制度]

ホントに緊急告知です。

本日11月25日から、横浜トリエンナーレの関連イベントとして、日本アートマネージメント学会第7回大会が横浜トリエンナーレのメイン会場煉瓦倉庫を中心に開催されます。以下。
http://www.artsmanagement.jp/yokohama/index.htm

日曜日午後の、大会を締め括る公開シンポジウム「文化施設の使命とは?」で、数日前から話題になっている栗東市の指定管理者問題http://blog.so-net.ne.jp/yakupen/2005-11-20が取り上げられる可能性が出てきました。http://www.artsmanagement.jp/yokohama/index.htm

勿論、いくら実践者が加わっているとはいえ、基本的には学者さんの集まりです。果たしてホントに議論になるのか、そもそもホントに話題にまで持って行けるのか、現時点ではなんともわかりません。ですが、なんにせよ、パネリストとなっている方の中に栗東問題を研究者が他人事として傍観してはならないとお思いになる方がいらっしゃることは確かです。

ご関心の方は、是非とも横浜に足をお運び下さい。そして、もしも必要ならば、質疑応答の席で、「研究者の皆さんは、このような具体的な問題に対して他人事のような客観的観察者の顔をしていても良いのでしょうか」と爆弾発言でもなさってみてはいかがでしょうか。本来なら、小生のような何も失うもののないフリージャーナリストなんぞがやるべき役回りなんでしょうけど、なにせ日銭稼ぎの売文業。締め切りがギリギリの月末とあって、ちょっと行けそうもないんです。←生活のために鉄骨が少ないマンションの設計図を認めていた一級建築士みたいなものいいいで、とっても罪悪感に駆られてるんですけど、なんせこのところ取材費捻出もやっとな貧乏なもので。申し訳ありません。

なんにせよ、以上、緊急告知でした。一般の聴講も可能だと思います。詳しくは上記のホームページをじっくりながめてください。

【追記】
横浜の公開シンポジウム当日の朝です。今回の栗東問題のおかげで、公共と文化の関わりに関心を持っている方々のネットワークが、口コミで鼠算式に広がったようで、まあ、どんなメチャクチャなことにも少しは良いこともあるようですな。
そのうちのひとつ、跡見女子大でマネージメントの先生をなさってる曽田さんのブログを紹介しておきましょう。ここに出入りしている人の繋がりを辿っていけば、またいろいろ見えるものもあるかも。
http://blog.goo.ne.jp/sotashuji/e/0fb637d9d0961918866dcf693721d2ab


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ミュンヘンもベルリンも [弦楽四重奏]

昨日はヘンシェルQ、今日はアルテミスQと、メイジャー級の若手演奏家とのヘビーなインタビューが続き、さすがにバテバテである。で、ひとことだけ。

昨日、関空へのバスの中でヘンシェルの連中とした話で漏れた発言。ミュンヘンの住人である。
「ミュンヘンにはクァルテットの聴衆がいないの。誰か別のエージェントが仕切ってるとか、他の団体が独占してるんじゃなくて、ホントにお客さんがいないの。郊外の、最近は市内になってきてる辺りの会場で、自主定期を始めたんだけど、なかなか大変。」

本日、都内某所でのアルテミスQヴィオラ奏者、めでたく先月末にパパになった身長197センチのヤコブセン君の発言。ベルリン在住である。
「ベルリンはオーケストラもオペラも栄えているけど、クァルテットはダメなんですよ。僕たちも年に3回、フィルハーモニーの室内楽ホールで自主定期公演をやってますけど、2年目の今年で、やっと900人くらい、かな。学生券が200も出るのが救いですね。」

さても、いろんな人たちの話をきけばきくほど、どうやら世界のどの町でもクァルテットのマーケットはない、ということになっちゃう(アルテミスQがベルリンで動員している数は、東京の現実からすればため息の出る数字なんだけど、それでも彼らにはぜんぜんダメなようだ)。市場規模も大きいドイツの2大音楽都市を拠点に活動する将来有望のエリートで、極東の我々からすれば夢のようなメイジャーレーベルやらメイジャー会場が当たり前に話題になる人たちと話していて、それでもこんなことを言われちゃうと、けっこう凹むものだ。
うちの街はオペラハウスは閑古鳥だけど室内楽にはお客さんが押し寄せちゃって困っちゃう、なんてところはないのか。ううん。

それでも、どんなに一生懸命聴いてくれる人が少なくとも、手間暇が独奏の4倍以上かかろうとも、経費が5倍かかろうとも、もらえるギャラはひとりあたま独奏の4分の1になろうとも、それでも生涯かけてクァルテットをやろうという奴らがあとを絶たないのだから、なんだかスゴイものがあるのだろう。うん、絶対にある。

さぁあ、みんなそろって楽しく元気にクァルテットの演奏会にいきましょ~←カラ元気も元気のうち!


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美里町へ(3)~夜の関空 [たびの空]

さても、夜の関空、国内線出発ゲート前である。目の前にトリプルセブンがいて、お腹を大きく開けて荷物を入れてる。

5000人の町に、504席の立派な音楽ホールがあり、はるばるミュンヘンから来た音楽家たちが、とっても立派な音楽をしました。300人くらいかな、そのくらいの数のお客さんは、まあはっきりいって、何が起きていたかはあんまりわかんないでしょう。でも、今日のヘンシェルくらいのレベルの音楽だと、「なんだか判らんけどスゴイ」ということだけは伝わる。

それで、いい。晩秋の天気の良い午後、町の立派な施設で、すごいことがあった。それが判ったんだから、それでいいんです。

美里町は、来年元旦に隣町と合併する。「美しい里」という、ちょっと身も蓋もないけど、でもホントにその通りの町が、なくなります。美里町文化センターとしての最後のお勤めに相応しい、素敵なシューマンでしたね。

関空の対岸の宿で、明日の朝のKLMで戻るヘンシェルの連中とバイバイをする(コンセルトヘボウの小ホール室内楽シリーズを終えて日本に来たそうな)。
和歌山の山の中から関空橋ふもとまでの道中、本来のテーマのブレイニンのことに始まり(アマデウスQに対するドイツでの現在の評価については非常に興味深かった)、あちこちとびまくって……オーセンティシティのこと、アルノンクールのこと(日本での評価とやはり20年くらいの時差があって、ヨーロッパでは「歴史上の人として纏めにかかっている」感じだなぁ)、ドイツの音楽マネージメントのこと(ブログたりとも書けません!)、某超大手レコード会社お偉いさんの憤慨すべき態度のこと(仕事の話をしてるのにパームを横に置いてずっとメールのやりとりをしていた失礼な奴だったそうな)、ファジル・サイのこと(一緒にやるという話があったんだけどすごいヘビースモーカーで…)、チェリビダッケのこと(ヘンシェル家のおじいちゃんがシュトゥットガルト放送響のヴィオラ首席で、チェリビダッケと仲良く、ミュンヘンフィル時代にはチェリがヘンシェル家に盛んに泊まっていた)、まだ日本では名前が出てきてない若手作曲家たちの評価……などなど、まるで雑談である。
ま、書けることはほんの一部だけど、再来月くらいの「ストリング」誌をお楽しみに。
ちなみに、彼らの新しいベートーヴェンのCD、全集になるというわけではないようです。見かけたら早く買っておいた方が良いですよ。サイン会では飛ぶように売れていて、もう残っていなかった。
では、最後に、記念撮影です。はい、けえええーーぜぇ。

さあ、お空を渡って帰りましょ。幸いにもわたしのおうちはたった2百数十マイル彼方。
かくて、プチたびの空和歌山編、一巻の終わり。

明日はアルテミスのインタビュー。いつテープ起こしするんじゃぁ。


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美里町へ(2)~人口5千人の町の504席の音楽ホール [たびの空]

和歌山県美里町文化センターのホールロビーにいる。
平成17年度きのくに移動芸術祭事業第38回和歌山県民文化祭参加事業「澤和樹とドイツの仲間達:ヘンシェル弦楽四重奏団を迎えて」、が今、開場したところ。並んでいた人々がオーディトリアムに入り始めている。

いやぁ、大阪の人たちに、「ヘンシェルが来るよ、和歌山なんてすぐじゃない、祭日の昼だし、丁度良い紅葉見物でしょ」といろいろ声をかけたが、遠い、知らない、行けない、という反応ばかりだった。なんて腰の重い奴らだ、と思っていたけど…わたしの間違いでした。
ここは遠いです。
JR和歌山駅から澤先生のお母様のお知り合いの車で延々内陸へ1時間。ホントにこんなところにホールがあるの、というような場所、町役場からホールと隣の学校のために作った立派な道を、登り山の中腹。向こうにはもうひといきで完璧な紅葉、というくらいの紀伊の山が広がっている。こんな場所。http://www.town.misato.wakayama.jp/bunka/index.html

ヘンシェルQは練習中。おいさしぶりいいい、げんきいいい、をやって、しばらく見物。和歌山の神童澤先生、大いに語るに…
このホールは町で唯一の公共施設で、ホントは多目的ホールだったんだけど、せっかくだから和歌山にもないような良いものをということで、立派な音楽ホールにしちゃった。NYスタインウェイがあるんですよ(横から奥様の、「でも、年に数回しか使わない」という鋭い突っ込み)。映画鑑賞会から講演会、落語にも使うんだけど、音楽専用ホールだから響きすぎてね。で、大きなカーテンをつったんです。それだけで2千万円かかった、とか言ってた(苦笑)。音は凄く良くてね、ヘンシェルQは「ミュンヘンに欲しい」と言ってます。あ、インタビューは関空に向かうバスの中でやりましょう。

ええと、曲は、ラヴェル、澤さんがヴィオラを抱えてモーツァルトのト短調五重奏、それに、せっかくのスタインウェイを使わねばと、奥様のピアノを加えシューマンの五重奏。

秋の日は、いかな南国和歌山たりとて、柔らかい。オーディトリアムを出る頃は、もう和歌山市に向けて南の山は夕暮れの影だろう。では、演奏会に行ってきまーす。


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美里町へ(1)~JR和歌山駅の朝ご飯 [たびの空]

勤労感謝の日の朝、勤労のためにJR和歌山駅に降り立ったオッサンが朝飯を喰らおうとすると、案外大変である。

昨晩は、がもーさんカーニバルだったエルデーディQを聴き、ちゃりちゃりと夜の秋葉原裏から人形町を抜けて佃の長屋に戻る。数時間寝て、朝5時半前の地下鉄で羽田空港へ。朝一番の関空行きはちっちゃなDC9で、けっこう混んでいる。無論、ばったり眠り、起きたら海がもうそこまで迫ってる。関空の西側2期工事って、いつのまにかあんなに進んでるんだなぁ。

JR西日本はJR東日本のスイカがそのまま使えるので、バタンと改札抜け(うううん、数年前まで想像もできなかった表現であるなぁ)、ぼーぜんと海のうえ。半分しか完成しなかったりんくうタウンが虚しく立ち、それこそこれまた更地にされかねない公共ホールがある対岸に渡って、和歌山行きに乗り換えて、9時過ぎには着いちゃいましたとさ。大阪と和歌山の県境、これだけ見事に山を越えて次の街に入るって、日本では珍しいんじゃないかしら。紅葉、緑、それに柿の実が秋の日に映えてます。千葉から房総半島に入っていく感じともまた違う。ちなみに、小学生の澤和樹君は、大きな体にフルサイズのヴァイオリンを抱え、この道を大阪までほぼ連日通っていたそうな。

さてと、本日午後2時からヘンシェルQと澤和樹先生が弾く美里町のなにやらいう会館は、ここからタクシーで5000円くらいとのこと!公共交通機関はないそうです。で、どーするかというと、澤さんのいとこさんの車に拾って貰う。あと1時間弱。

というわけで、昼はどうなる判らぬのでなんか喰っておこうと思ったら…喰うところがない。スターバックスもない。マックなんぞはあるが、いくらなんでもなぁ。
JR駅地下食品街は10時から開いたんだけど、どういうわけか、和歌山の方はもう開店と同時にランチセットを並べるようなのだ。和歌山ラーメンとカレー、とか、天ぷら定食とか、なかなかヘビーである。健康的な街ですね。でも、いわゆる喫茶店のモーニングがない。喫茶店と称している店は、どうみてもカレー屋かスパゲティ屋である。

で、今潜り込んでいるのは、和風アジアンスイーツ「和華家」なるお店。なにやらとっても堂々とドメスな和歌山駅地下街の中で異彩を放つ、ちょっとゆふいんチックなお洒落なスイーツやさんである。なんとも素っ気なく「朝ご飯」というメニューが、麦ご飯、味付け海苔、温泉卵、みそ汁、おつけもので300円也。11時までです。抹茶茶碗に入って出てくるアメリカンコーヒーは200円で付けられます。以上、パソコン開かせて貰って、長居してるので、宣伝でした。いわゆる「若い女性に人気」というタイプのお店で、誰もいないからいいけど、オッサンにはホントはちょっと恥ずかしい。http://www.vivo-wakayama.com/tenpo/b1f/b1f_18.html

いくつも持ち歩いている原稿をやるには眠すぎる頭はパーだけど、なにもしてないと寝ちゃいそうなので、どーでもいいこと書いてます。

そろそろ東口に移動して、ロータリーで澤さんのご親戚に拾って貰わねば。って、どうやってみわけるんでしょか。美里町、まだまだ遠い。ヘンシェルQのマルクスたち野郎どもには、2年前に晴海のシリーズに出たときの本番後に、我が庵に乱入して深夜まで酒盛りしていって以来。そのときは子供が体調が悪く、代理のヴィオラさんが来たので会えなかったモニカとは、ホントに久しぶり。ライン河が大きく東に曲がるビンゲンの郊外、ワイン畑の中にあるドイツ創価文化会館(そんな施設があって、積極的に町の文化活動に関わっているのだ)で彼らが演奏会をやったのを聴きに行って以来だ。どんな音楽になってるかな。

さて、もういきましょか。ごちそうさまでした。


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まだまだ続くクァルテット月間 [弦楽四重奏]

世間では、ベルリンフィルが子供の音楽会をしただの、オーケストラ奥の細道拾いもので名高いすみだがとうとう滑っちゃっただの、賑やかな話題にことかかない今日この頃。そんな地上の華やぎもどこ吹く風、そのあしもとの奥深く、日本音楽界の深淵、わずか数百人にしか関心を持たれぬ狭い狭い暗黒の世界で、不気味に蠢く集団たちがあった。
そー!あの、地底人、じゃあなくて、減額始終相談、くぁるてっと、弦楽四重奏軍団であーる!!!

ってわけで、今日は気楽な話をしましょ。ずいぶん前に書いたブログ原稿「もうおなかいっぱい…」http://blog.so-net.ne.jp/yakupen/2005-08-22の続報。

どういうわけかこの10月から極東日本列島をじゃんじゃん訪れてくれる弦楽四重奏団たち、いよいよ頂点の11月下旬である。あくまでも小生の勝手な日程に従って列挙しようぞ。

本日はこれから上野に行き、エルデーディ弦楽四重奏団である。都響のデプリースト御大が学校訪問をするのを眺めたかったけど、その前の作文仕事が詰まってしまい、上野に直行する。弾くのは、スメタナ2番、ヤナーチェク1番、そしてまたまたドヴォルザークの作品106。後半ふたつは、先週の木曜日にわざわざ富山まで行って聴いたベネヴィッツQと同じ演目だぞ。
11月に総計4つの団体で聴くことになった作品106も今日が最終回。パノハQに手を取って指導された東京音大の学生クァルテット、ショルティ&シカゴ響みたいにごーじゃすだったボロメーオQ、アッと驚き実はチェコだったベネヴィッツQ、そして地味な外観とは裏腹に中身はハイパーぶちきれオジサンの蒲生氏率いるエルデーディQ。いやはや、こんなこともあるんだなぁ。勉強になります。まだ今月この曲を聴いてない人は、すぐに上野に走るべし。ト長調なんて素っ頓狂な調性でも、こんなしっとりした音楽が書けるんだからドヴォルザークは偉い。

で、明日23日は朝7時前の飛行機で関空に行き、澤先生とヘンシェルQの演奏会。実は、なにを弾くか良く知りません。ベートーヴェンの作品127をやってくれると嬉しいなぁ。CD出したばっかりだもん。モーツァルトのクインテットはト短調かしら。曲を知らずに演奏会に行くって、なんかワクワクするなぁ。その後にインタビュー仕事がなければもっと気楽なんだけど。終わってから関空のロビーでテープ起こしをして、もう京浜急行には間に合わない最終便で羽田に戻るはきつい。ううううう。

でで、明後日24日は午後1時から某所でアルテミスQのインタビュー。この期に及んで、誰が出てくるのか判らないのは困る。チェロのルンゲ君だと良いなぁ。媒体は神楽坂です。
夜はクァルテットじゃなくて、「韓国のオルフェウス」たるファウム・チェンバー・オーケストラ。おお、もうすぐ羽田に到着して、バスで晴海のホテルにやってくる時間だぞ。練習は第一生命ホールの足下の晴海公民館だそうなので、晴海地区にお住まいの皆様、明日23日はあの壁がペタペタの公民館の外を通ると、中からすんんんごい音が漏れ聴こえる筈ですよ。お楽しみに。

ででで、明明後日25日はいよいよアルテミスQ。なお、10月下旬にパリ公演をキャンセルしたヴィオラ君だが、その後のK音楽事務所からの情報では、ヴィオラが病気じゃなくて「ヴィオラ君の奥さんの出産」でキャンセルだったそうな。へええ、あの気の弱そうだった青年がパパですよ。もう大喜びで頑張って弾いちゃうでしょうね。頑張れパパ、もう君の体は君ひとりのものじゃないぞ!

でででで、土曜日は怒濤の作文日で、週末は日曜日27日。原稿が無事に処理出来ていれば、この日は遠足。遙か新潟は魚沼まで、アンサンブルBWV2001の「ヨハネ受難曲」見物に行くかも。近所の某氏が車を出すというので、乗っかって、関越道では作文してて、聴いて、また戻ってくればいいし。
ご存じだろうが、最小限の人数でバッハのカンターターなどを演奏するこの団体、芸大バッハ・カンタータ倶楽部有志のその後の活動とも言える。ま、当ブログ的には弦楽器の4人が古典四重奏団そのまんま、というのがポイントですね。ただし、ピリオド楽器です。お、ポイント高いかな。新潟県のお米の産地の真ん中に響くバッハ、いかがでしょうか。詳しくはこちらをご覧あれ。http://www.city.uonuma.niigata.jp/bunka/hibikinomori/hibikinomori.htmこのホール、地震で大変だったんですね。うまく出かけられたら「たびの空」シリーズにしましょ。

ででででで、月曜日28日はエレオノーラQ。芸大室内楽科の重鎮、岡山先生ご夫妻のクァルテット、ベートーヴェンとシューベルトの後期を並べるというヘビーなシリーズも最終回。実質的にこの団体もひとつのステージの終わりとなる予定なので、皆の衆、聴くべし。これほど「学ぶことが多い」演奏も珍しいぞ。曲目解説はもう殆ど楽理書なのは、いかにも辛口老師岡山先生!

でででででで、火曜日29日は鵠沼まで出かけて、可愛い北欧娘さん4人組、テンペラQ。シベリウスの初期作品が聴けるぞ。どうやってクァルテットでオール・シベリウスをやるのだと不思議だったら、小田急線か東海道線に飛び乗り給え。

ででででででで、水曜日30日、11月も最後のこの日は、お茶の水の日大ホールでコチアンQ。昨年はチェロが代打要員(とはいえ別のクァルテットのメンバーなんだけど)で来日で、ある意味でとても面白かったけど、彼らの本音はどうなのか。スメタナの1番、問題の第1楽章第1主題がヴァイオリンで出るところの低弦のバランスはどう処理されるのか。ちょっぴりマニアック過ぎる興味はタップリ。

さても、怒濤のクァルテットの11月、まだまだ続く。室内楽ファンの皆様には夢の様な時間が、まだまだ続く。

でもなぁ、なんだか、どんどん地底の奥底に入ってってるような気もするなぁ。
あ、地底のさらに奥、地底人すら覗えぬ足下深く、本気で世界を支配しようとしている最強軍団が控えていた。そおおお、最低人…じゃなくて、じょーーーーん・らーじぇす君だっつ。ミロQの連中が、ベートーヴェンの作品18を全部並べ、あの不敵な微笑みで待ちかまえているぞおおおお。東京湾地区への襲来は近い!

来月に続く、もしかしたら、永遠に続く…


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