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ウズベクいろいろ [たびの空]

晴海埠頭から海王丸が気持ち良い秋空の太平洋に向けて出帆したばかりの東京湾岸、今日は高層マンションの谷間も爽やかな1日。洗濯日和です。んで、この週末までの情報なので慌ててアップします。カテゴリーは「たびの空」なのか、これまたよーわからんけど、ともかく昨年春以降のウズベキスタンに関する話の続き。

①明後日7日日曜日まで、京橋のフィルムセンターで「ウズベキスタン映画祭」をやってます。http://www.momat.go.jp/FC/NFC_Calendar/2007-09-10/kaisetsu.html
いわゆる娯楽映画とはちょっと違うかもしれないけど、お暇な方は是非どうぞ。内陸の癖に妙に暑く湿った、重たい風の中に砂がまつわりついているような空気が、画面からも伝わってくるんでしょうか。

②渋谷シアター・コクーンで《演じる女たち》明日から4公演あります。
国際交流基金の方からの連絡です。ウズベク、イラン、インドなどの演出家が、「メデア」から「ヘレナ」に至る古代ギリシャのミュートスを「女の生き方」という視点で再構成した4部から成る3時間半の演劇だそうな。第1部の「メデア」編がウズベキスタンの演出家さんで、音楽もウズベキスタンの現代作曲家の方だそうな。こちらが案内のウェブサイト。http://www.jpf.go.jp/j/culture_j/news/0612/12-09.html

ところで、この電子壁新聞では忙しさにかまけて宣伝しそこねちゃったんですけど、去る3月に国際交流基金の招きでウズベキスタンの演出家マルク・ヴァイルが来日、プーシキン原作《コーランに倣いて》が東京などで上演されました。題名の通り、コーランに触発された舞台であります。旧ソ連圏で最初の民間劇団が、イスラム圏の国でコーランを素材にした舞台を創るんだから、これがどんな意味があるのかは説明など不要でしょう。見物に行きたかったんだけど、バタバタしていて行けなかった。

その演出家さんが、数ヶ月前にタシケントの自宅前で襲われ、殺されました。何があったのか、どのように報道されたのか、どんな意味があるのか、小生なんぞが記すよりも、以下のサイトをご覧ください。国際交流基金の、この上演の担当者だった方からの情報提供です。

国際交流基金による追悼文
http://www.jpf.go.jp/j/culture_j/news/0709/09-03.html

ヴァイル殺害事件の背景などの纏め記事
http://www.kt.rim.or.jp/~tfj/talk/index.html#A2015

こんな場所でどうこう論じるには余りにも複雑そうなこの事件。ともかく、こういうことがあった、というだけでも記しておきます。ちなみに、明日からの古代ギリシャ劇ベースの演劇は、いかにも文化が雑多に混じり合い、混交する中央アジアらしい複雑さと多層性を有しているみたいなんで、いらっしゃる方は呉先生訳で結構ですから、エウリピデスくらい読みなおいた方が良いかもしれません。

それにしても、911でビン・ラディンの目論見通り北米のイスラム改革運動の芽が摘まれてしまった今(彼らのホントの目的はアメリカなんかじゃなくて、北米ムスリムの中で生まれつつあったイスラム教の本格的な改革運動ですからねぇ)、東南アジアと中央アジアにイスラムという宗教の未来がかかってる。文化に命をかけてる奴らがいることくらい、どっかに覚えておかないと。


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