モルゴーアQの曲解は池辺御大 [売文稼業]
昨晩、モルゴーアQ恒例の1月下旬演奏会がありました。半年に1回、一番寒い頃と一番湿っぽい頃にやるというパターンは、オケのメンバーがやってる団体とすればこれ以外にはあり得ないんでしょうけど、やっぱり、寒いときはともかく、暑いときはしんどいなぁ。日本マーケットの特殊性として、6月は外来団体が多いときだしねぇ。
ま、それはともかく、モルゴーアQの定期といえば、林光さんの曲目解説が売りだったわけですね。日本列島上で最も多く林光作品を弾いてるのは意外にも東京Qではないかという気がしないでもなく(札幌で小さい曲をいっぱいやってたような)、モルゴーアQは「レゲンデ」をやってるかいな(なんせショスタコのイディオムまんまの極めてモルゴーア向きの曲だもんね)、ってくらいの感じなんだけど、なぜか曲解は林光氏担当になってた。ご存じのように、林先生が先頃にお亡くなりになり、どうするんじゃろーか、とみんな思いながら昨日に至ったわけです。
結果とすれば、池辺先生が新しく曲解を担当することになったようであります。その辺りの経緯は、昨晩、アンコール(レズニチェックの第3楽章で、楽譜持ってる曲だけど音で聴いたのは初めてだった)の前の舞台上から新井さんがお話なさったんで、ま、モルゴーア愛好者の皆様はネット親和度が高そうだから、ネットの海を探せば誰かが書いてるでしょ。「モルゴーア、池辺」とかググればなんかしら出てくるんじゃないかな。
さても、で、その曲解です。お読みになった方はおわかりのように、ぶっちゃけ、曲目解説にはなってません。あたしなんかが出そうもんなら、即刻突っ返される類の作文でありました。いや、否定的に言ってるんじゃないよ。「作曲家の池辺先生が楽譜を眺めて、同業者としてあれやこれやと思ったことを曲の流れの順番に記す」というもんですわ。
そういう意味では、演奏の伝統とか、それこそアマデウスQやらメロスQやらロバート・マンやらワルター・レヴィンやら原田先生やらピヒラーやらがケルンやらシンシナティやらシュトゥットガルトやらニューヨークやら仙川やらパリやらで教えている国際的な普遍性を持った「弦楽四重奏演奏の基本」とは無縁に、楽譜を自分らなりに読む力を持った人たちが純粋に自分らと楽譜との対話だけで譜面に取り組んでるモルゴーアQみたいな団体(ある意味、日本に於ける弦楽四重奏というジャンルでは、少なくともある時期まではそんなやり方が多数派、ことによると、日本式弦楽四重奏趣味の正統派なのかもしれんぞ)のための当日プログラム用エッセイとしては、これはこれでありなんだろーなー、と思わせてくれるものでありましたね。
小生のへっぽこ三流売文業者としての職業上の見解とすれば、当日プログラムの曲目解説とは「その場に座って聴くためのガイド」で、聴衆は家に持って帰ったり、ましてや抱え込んだりはせず、読み捨てで客席に放置されてかれるものだと思っています(ヨーロッパの1ユーロ半から5ユーロくらいで売るタイプはともかく、北米のステージビルは読み捨てで使い回しが基本ですよねぇ)。本番前15分が勝負のサービス業であって、作家性は必要とされない、ってか、作家性が表に出てはいけない作文だと考えてます。無論、そうじゃないもんを編集側から求められるならば、やるに吝かかないけどさ。
つまり、林→池辺と受け継がれたこのモルゴーアQの当日プログラム曲目解説は、ステージで行われる演奏の一部みたいなもの、5人目の解釈者のたまたま言語による表現、って考えるべきなんでしょう。
林さんのモルゴーアQ曲解は、まとめてエッセイ集として出版でもしないのかしら。お願いしますよ、Iさん。
ま、それはともかく、モルゴーアQの定期といえば、林光さんの曲目解説が売りだったわけですね。日本列島上で最も多く林光作品を弾いてるのは意外にも東京Qではないかという気がしないでもなく(札幌で小さい曲をいっぱいやってたような)、モルゴーアQは「レゲンデ」をやってるかいな(なんせショスタコのイディオムまんまの極めてモルゴーア向きの曲だもんね)、ってくらいの感じなんだけど、なぜか曲解は林光氏担当になってた。ご存じのように、林先生が先頃にお亡くなりになり、どうするんじゃろーか、とみんな思いながら昨日に至ったわけです。
結果とすれば、池辺先生が新しく曲解を担当することになったようであります。その辺りの経緯は、昨晩、アンコール(レズニチェックの第3楽章で、楽譜持ってる曲だけど音で聴いたのは初めてだった)の前の舞台上から新井さんがお話なさったんで、ま、モルゴーア愛好者の皆様はネット親和度が高そうだから、ネットの海を探せば誰かが書いてるでしょ。「モルゴーア、池辺」とかググればなんかしら出てくるんじゃないかな。
さても、で、その曲解です。お読みになった方はおわかりのように、ぶっちゃけ、曲目解説にはなってません。あたしなんかが出そうもんなら、即刻突っ返される類の作文でありました。いや、否定的に言ってるんじゃないよ。「作曲家の池辺先生が楽譜を眺めて、同業者としてあれやこれやと思ったことを曲の流れの順番に記す」というもんですわ。
そういう意味では、演奏の伝統とか、それこそアマデウスQやらメロスQやらロバート・マンやらワルター・レヴィンやら原田先生やらピヒラーやらがケルンやらシンシナティやらシュトゥットガルトやらニューヨークやら仙川やらパリやらで教えている国際的な普遍性を持った「弦楽四重奏演奏の基本」とは無縁に、楽譜を自分らなりに読む力を持った人たちが純粋に自分らと楽譜との対話だけで譜面に取り組んでるモルゴーアQみたいな団体(ある意味、日本に於ける弦楽四重奏というジャンルでは、少なくともある時期まではそんなやり方が多数派、ことによると、日本式弦楽四重奏趣味の正統派なのかもしれんぞ)のための当日プログラム用エッセイとしては、これはこれでありなんだろーなー、と思わせてくれるものでありましたね。
小生のへっぽこ三流売文業者としての職業上の見解とすれば、当日プログラムの曲目解説とは「その場に座って聴くためのガイド」で、聴衆は家に持って帰ったり、ましてや抱え込んだりはせず、読み捨てで客席に放置されてかれるものだと思っています(ヨーロッパの1ユーロ半から5ユーロくらいで売るタイプはともかく、北米のステージビルは読み捨てで使い回しが基本ですよねぇ)。本番前15分が勝負のサービス業であって、作家性は必要とされない、ってか、作家性が表に出てはいけない作文だと考えてます。無論、そうじゃないもんを編集側から求められるならば、やるに吝かかないけどさ。
つまり、林→池辺と受け継がれたこのモルゴーアQの当日プログラム曲目解説は、ステージで行われる演奏の一部みたいなもの、5人目の解釈者のたまたま言語による表現、って考えるべきなんでしょう。
林さんのモルゴーアQ曲解は、まとめてエッセイ集として出版でもしないのかしら。お願いしますよ、Iさん。
通常業務復帰のお知らせ [お詫びと訂正]
言語道断傍若無人厚顔無恥やくぺん先生の世を忍ぶ仮の姿、人格温厚人畜無害納期厳守お安く何でもいたします三流売文業者、渡辺和の連絡事項です。
さても、昨年の11月以降、個人的な様々な雑務が膨大に降ってきて、多くの関係者の皆様に「ごめん、それ、今はやれない」と繰り返しておりました。誠に申し訳なく存じ上げる次第でありまする。
去る土曜日に亡父も無事にセシウム降り成田を離着陸する機械鳥らが舞う千葉県某所の墓に収まり、どのような宗教的な意味があるか知らぬが精進落としも終えました。つきましては、今週から日常業務に復帰いたします。
とはいえ、嫁の家族との同居が始まり佃での生活環境が激変、さらには葛飾厄編庵という相続も登記もまだ未完了の場所を仕事場として使わねばならぬことにもなり、仕事環境も変化せざるを得ません。これまでのように、直接電話連絡をしたかったら日本時間の深夜11時以降、という生活が不可能になっております。
てなわけで、以下が今後の連絡その他の基本となりますので、よろしくお願いします。
1:郵便物は、これまで通り佃厄編庵(新佃オフィス)の住所で大丈夫です。ただし、普通郵便で重要書類などを送りつけようという場合は、厄天庵の方がセキュリティが厳重ですので、そちらにいただいた方が安全です。厄天庵の住所が必要な方は、メールでお問い合わせくださいませ。
2:佃厄編庵(新佃オフィス)の固定電話は、昼間の午前9時過ぎから午後5時過ぎくらいまでは機能している可能性が高いです。ですが、深夜はおりません。電話兼用の新佃オフィスのファックスは機能しております。
3:厄天庵にも小生および嫁の部屋に固定電話は引かれています。電場番号が必要な方は、メールでご連絡いただければお教えいたします。ただし、昼間は殆どおりません。深夜の11時から朝の6時までに緊急に連絡したい場合は、そちらにどうぞ。
4:葛飾厄編庵は現在はまだNTTとの契約を維持しておりますが、イースター明けにロンドンから戻ったくらいに脱NTT化する予定です。NHKも契約せず、新聞も取りません。せっかくだから、21世紀の正しい情報インフラの理想を現実化する実験場にしようと思ってます(ホントは脱東電までやりたいけど、こればかりはなかなか難しそうです)。基本は携帯電話およびスカイプなどのネットインフラが連絡方法となる予定ですので、その旨よろしくお願いします。なお、現在取材中の単行本に関する資料は葛飾厄編庵に持ち込んでおり、執筆作業も誰からも邪魔の入らない葛飾厄編庵で行うつもりですので、イースター明けからゴールデンウィークまでくらいは葛飾に籠もることになりそうです。
ぶっちゃけ、今後の連絡の基本はメールと携帯電話になります。
なお現時点では、2012年は1ヶ月を超える長期ツアーは予定しておりません。3月末から4月上旬のロンドン国際弦楽四重奏コンクール取材(今度は往路で787便使います)、6月末超短期のSFO「中国のニクソン」見物、8月末から9月上旬のミュンヘンコンクール弦楽四重奏部門取材ははっきりしていますが、アジア圏は直前まで判りません。また、九州方面は春に向けて何度か足を運ぶことにならざるを得ない情勢です。
ちなみに、新佃オフィスの2階飲み会ルームの隣、かつての足を踏み入れられない資料積み上げ空間は、音楽および芸術関係に特化したライブラリーとして万人に機能するようになりつつあります。今やレアもの、えーちゃんぬいぐるみもおるでぇ。
なお、311以降倒壊しっぱなしのCD棚も税金作業終了後のロンドンに出かけるまでの時期にアクセス可能にしたいと思ってますので、その際にはお暇な方はお手伝いくださいませ。
以上、連絡事項でした。
さても、昨年の11月以降、個人的な様々な雑務が膨大に降ってきて、多くの関係者の皆様に「ごめん、それ、今はやれない」と繰り返しておりました。誠に申し訳なく存じ上げる次第でありまする。
去る土曜日に亡父も無事にセシウム降り成田を離着陸する機械鳥らが舞う千葉県某所の墓に収まり、どのような宗教的な意味があるか知らぬが精進落としも終えました。つきましては、今週から日常業務に復帰いたします。
とはいえ、嫁の家族との同居が始まり佃での生活環境が激変、さらには葛飾厄編庵という相続も登記もまだ未完了の場所を仕事場として使わねばならぬことにもなり、仕事環境も変化せざるを得ません。これまでのように、直接電話連絡をしたかったら日本時間の深夜11時以降、という生活が不可能になっております。
てなわけで、以下が今後の連絡その他の基本となりますので、よろしくお願いします。
1:郵便物は、これまで通り佃厄編庵(新佃オフィス)の住所で大丈夫です。ただし、普通郵便で重要書類などを送りつけようという場合は、厄天庵の方がセキュリティが厳重ですので、そちらにいただいた方が安全です。厄天庵の住所が必要な方は、メールでお問い合わせくださいませ。
2:佃厄編庵(新佃オフィス)の固定電話は、昼間の午前9時過ぎから午後5時過ぎくらいまでは機能している可能性が高いです。ですが、深夜はおりません。電話兼用の新佃オフィスのファックスは機能しております。
3:厄天庵にも小生および嫁の部屋に固定電話は引かれています。電場番号が必要な方は、メールでご連絡いただければお教えいたします。ただし、昼間は殆どおりません。深夜の11時から朝の6時までに緊急に連絡したい場合は、そちらにどうぞ。
4:葛飾厄編庵は現在はまだNTTとの契約を維持しておりますが、イースター明けにロンドンから戻ったくらいに脱NTT化する予定です。NHKも契約せず、新聞も取りません。せっかくだから、21世紀の正しい情報インフラの理想を現実化する実験場にしようと思ってます(ホントは脱東電までやりたいけど、こればかりはなかなか難しそうです)。基本は携帯電話およびスカイプなどのネットインフラが連絡方法となる予定ですので、その旨よろしくお願いします。なお、現在取材中の単行本に関する資料は葛飾厄編庵に持ち込んでおり、執筆作業も誰からも邪魔の入らない葛飾厄編庵で行うつもりですので、イースター明けからゴールデンウィークまでくらいは葛飾に籠もることになりそうです。
ぶっちゃけ、今後の連絡の基本はメールと携帯電話になります。
なお現時点では、2012年は1ヶ月を超える長期ツアーは予定しておりません。3月末から4月上旬のロンドン国際弦楽四重奏コンクール取材(今度は往路で787便使います)、6月末超短期のSFO「中国のニクソン」見物、8月末から9月上旬のミュンヘンコンクール弦楽四重奏部門取材ははっきりしていますが、アジア圏は直前まで判りません。また、九州方面は春に向けて何度か足を運ぶことにならざるを得ない情勢です。
ちなみに、新佃オフィスの2階飲み会ルームの隣、かつての足を踏み入れられない資料積み上げ空間は、音楽および芸術関係に特化したライブラリーとして万人に機能するようになりつつあります。今やレアもの、えーちゃんぬいぐるみもおるでぇ。

以上、連絡事項でした。
急告:月見の里でシンポジウム [指定管理者制度]
ほんとに急なお知らせです。静岡は月見の里で、指定管理を巡りいろんなことが起きているというニュースは、当電子壁新聞でもちょろっとお伝えいたしました。
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2011-12-27
んで、その月見の里で、明日の午後から以下のようなシンポジウムが開催されます。まんま案内を貼り付けます。お近くの方、遠くても関心のある方、是非ともどうぞ。小生は納骨でいけません。
2001年に開館した月見の里学遊館は、今年度で開館10年を迎えました。そして本年3月をもって、2009年から当館運営を担ってきた「袋井市文化協会グループ」による指定管理期間が一区切りつきます。これを受けまして「市民参加と文化活動」と題しましたシンポジウムを開催する運びとなりました。当館の“市民運営”による10年間の事業展開を振り返ると同時に、市民参画と指定管理者制度にはらむ問題点を、参加される皆様と共に考え、議論する時間となることを目指しております。
市民参画の文化活動を推進されている自治体職員の方々をはじめ、NPOなどの市民主体の文化活動、社会活動をされている方、アーツマネジメントを学ばれている方など、たくさんの皆さまのご参加をお待ちしております。
【日 時】1月28日(土)14:00~17:00
【会 場】月見の里学遊館 1階文字・文のワークショップルーム
【パネリスト】片山泰輔(静岡文化芸術大学文化政策学部教授)
出口文彦(月見の里学遊館事務局長)
進行:戸舘正史(月見の里学遊館)
☆お申し込み不要、参加無料です
________________________________________
同日開催
<月見の里 冬のこどもフェスティバル>
1月28日(土)/29日(日)11:00~17:00
http://usagihall.com/event/TSProject/2011/120128/index.shtml
◆ チェコのアニメ映画上演《屋根裏のポムネンカ》(28日:11時~/29日:11時~、15時~)
◆ クチパクパク人形とマスク作り
◆ つきみのさと こどもカフェ
------------------------------------
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2011-12-27
んで、その月見の里で、明日の午後から以下のようなシンポジウムが開催されます。まんま案内を貼り付けます。お近くの方、遠くても関心のある方、是非ともどうぞ。小生は納骨でいけません。
※※※※※※※
シンポジウム《市民参加と文化活動~市民運営と指定管理者制度は折り合えるのか》
~月見の里学遊館の10年を振り返りながら
2001年に開館した月見の里学遊館は、今年度で開館10年を迎えました。そして本年3月をもって、2009年から当館運営を担ってきた「袋井市文化協会グループ」による指定管理期間が一区切りつきます。これを受けまして「市民参加と文化活動」と題しましたシンポジウムを開催する運びとなりました。当館の“市民運営”による10年間の事業展開を振り返ると同時に、市民参画と指定管理者制度にはらむ問題点を、参加される皆様と共に考え、議論する時間となることを目指しております。
市民参画の文化活動を推進されている自治体職員の方々をはじめ、NPOなどの市民主体の文化活動、社会活動をされている方、アーツマネジメントを学ばれている方など、たくさんの皆さまのご参加をお待ちしております。
【日 時】1月28日(土)14:00~17:00
【会 場】月見の里学遊館 1階文字・文のワークショップルーム
【パネリスト】片山泰輔(静岡文化芸術大学文化政策学部教授)
出口文彦(月見の里学遊館事務局長)
進行:戸舘正史(月見の里学遊館)
☆お申し込み不要、参加無料です
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同日開催
<月見の里 冬のこどもフェスティバル>
1月28日(土)/29日(日)11:00~17:00
http://usagihall.com/event/TSProject/2011/120128/index.shtml
◆ チェコのアニメ映画上演《屋根裏のポムネンカ》(28日:11時~/29日:11時~、15時~)
◆ クチパクパク人形とマスク作り
◆ つきみのさと こどもカフェ
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かごの年がやってきた [現代音楽]
湾岸に戻ってきたら、なにやら雑務の山がまた押し寄せて、ちっとも仕事になりません。ヨーロッパにいる2週間の間は、順調に作文仕事を消化できたのに。「ホームベース」というのはメンテをするところで仕事をするところではない、ということなのかなぁ。うううん。
ってなけで、早速ニュースひとつでお許しを。ええ、今年はあまり派手な記念年がないのだけど、某業界では超大物の生誕百年がある。そー、20世紀で最も有名な作曲家、ジョン・ケージ様でありますよ。んで、早速、こんなイベントがあります。
http://www.tokyo-ws.org/archive/2011/11/-6-soundartperformance-part-2.shtml
場所は、いろいろ話題の(話題だった、というべきか)トーキョー・ワンダーサイト。東大の裏じゃなくて、国連大学の足下の方。
そもそもまだ切符が買えるのか、どーやってこの時間を過ごすのか、いろいろ判らぬが、ま、こういうものがあるです。あたしゃ残念ながら、日本が誇る「最高の演奏家が趣味でやってるクァルテット」モルゴーアQが、酔狂にも練習の大変さに比べ効果が上がらない楽譜の筆頭格たるブゾーニとかプフィッツナーとかをやってくれちゃう日なんで、そっちに行きますけど。
東京都の知事さんと大阪市長さん、いろいろと並べて仲間のように論じられるけど、ゲージュツカの息子のためにこんなスペースを作っちゃう我らが都知事さん、ブンカの使い方は流石に良く心得てらっしゃるなぁ。
ってなけで、早速ニュースひとつでお許しを。ええ、今年はあまり派手な記念年がないのだけど、某業界では超大物の生誕百年がある。そー、20世紀で最も有名な作曲家、ジョン・ケージ様でありますよ。んで、早速、こんなイベントがあります。
http://www.tokyo-ws.org/archive/2011/11/-6-soundartperformance-part-2.shtml
場所は、いろいろ話題の(話題だった、というべきか)トーキョー・ワンダーサイト。東大の裏じゃなくて、国連大学の足下の方。
そもそもまだ切符が買えるのか、どーやってこの時間を過ごすのか、いろいろ判らぬが、ま、こういうものがあるです。あたしゃ残念ながら、日本が誇る「最高の演奏家が趣味でやってるクァルテット」モルゴーアQが、酔狂にも練習の大変さに比べ効果が上がらない楽譜の筆頭格たるブゾーニとかプフィッツナーとかをやってくれちゃう日なんで、そっちに行きますけど。
東京都の知事さんと大阪市長さん、いろいろと並べて仲間のように論じられるけど、ゲージュツカの息子のためにこんなスペースを作っちゃう我らが都知事さん、ブンカの使い方は流石に良く心得てらっしゃるなぁ。
シベリア上空12キロ湿度30%? [たびの空]
昨日は、午前6時40分くらいに羽田空港の海側、C滑走路に南側から着陸、無事にTokioに戻っております。
さても、日本国のメディアでのみいろいろと話題のボーイング787、本領発揮の飛行時間8時間を越える長距離フライト営業運航第2便、果たしてどんなものであったかっ。なんせ就航第1便は土曜日にフランクフルトを発って日曜朝に羽田に着く週末運航だっんで、恐怖の「東京に朝っぱらに戻ったらちゃんと9時には出勤し、出張レポートを提出して下さいね」ビジネス便としての実質初便だったわけですから。
まずぶっちゃけ、ANAさんは絶対に報道しないとは思いますけど、空いてました。そもそも正月明けから旧正月までのこの時期は、ウルトラ閑散期。今年は旧正月が1月23日だったので、これが北京やら香港便だったら大騒ぎだったんでしょうけど、幸か不幸か極東の放射性物質まみれの列島は歴史上まともに旧正月を祝ったことがないアジア地区では珍しい例外的な場所。ごく当たり前の週の始めだったわけです。ヨーロッパは天気は悪く、日は短く、観光シーズンとしては最悪なので、ゴッソリ団体観光客さんが乗ってくるわけでもない(ってか、そもそも熟年には体力的に厳しいこの便の時間設定、団体観光客はあまり想定してないでしょう)。てなわけで、機体の前半分を占めるビジネスクラスはどーだったか知らぬが、少なくとも機体うしろ半分の貧乏人席は、ガラガラとまでは言わぬが、たっぷり空いてました。2-4-2、それも真ん中の4席は実質上2-2の配置になってる横並びの客席で、人が座ってるのは窓側と、真ん中4席のひとつ、ってくらいです。
国内線仕様のギュウ詰めタイプは300席を越えるキャパがあるのに、この長距離国際線タイプは総客席が半分以下のゆったりっぷり。正直、ゆったり過ぎる感じもある太っ腹配置です。
http://www.ana.co.jp/int/inflight/seatmap/b787_8/index.html
ちなみに、国内線専用タイプの配置はこう。
http://www.ana.co.jp/pr/12-0103/11a-153.html
もうまるっきり別物でんがな。
だから、昨日の11時間半弱の滞在が極めて快適だったことのひとつの理由は、機内配置に余裕があった上に空いていた、という状況が大きい。787のハードとしての機能がどの程度快適さに有効だったかは、それこそパッツンパッツンの夏の北米フライトとか、まああたしゃ乗りそうもないけどオリンピック向けの東京・リオデジャネイロ16時間越え直行便とかじゃないと、なんとも判らぬですね。
以上の前提を踏まえた上でお気楽な感想を述べさせていただきますと、ぶっちゃけ、なんか、楽でした。機内が広いとか、天井が高いとか仰る方もいるけど、それはそんなに感じない。ただ、767と同じくラスの大きさなのに、777かなんかに乗ってるみたいな感じはあります。つまり、広い、ってことなでしょうね。
昨今はどのメイジャー・キャリアも機内設備を細かく差異化する傾向にあって、DC8-63みたいな延々数100メートルもの細長ぁい廊下がずーっと続いてる感とか、ワークステーションを全部地下に押し込んだ懐かしいANAのトライスターのだだっ広さ感はなく、どっかの部屋の中にいるみたい。いちばん後のブロックのいちばん前真ん中の4列席(しばしば赤ちゃんを連れたお客さんに割り振られる、足下に余裕がある列)24Dに一人で陣取って(チケット購入時にアサインしていたのは23Cでしたけど、隣の窓際に座った青年がいきなり一眼レフ出して客席周囲を撮影し始め、ノートまで出し始めたので、あああこいつは自分のブログに「ドリームライナーに乗りました」ってな大喜びの記事を書くよーな奴だな、と思ってさっさと空いてる席に替わりました)、離着陸時ははす向かいに座ってるスチュワーデスのおねーさんとバカ話をしてると、貧乏人席の機内とは思えぬくらいでありました。
飛行機の真ん中4人席(かつてのノースウェスト・ジャンボなどはきょーふの5人席でしたねぇ)は外がまるっきり判らず、実質的に密室状態になってしまうのが常でありましたけど、この飛行機に関する限り、確かにある程度の外との繋がりは感じられる。窓が上にちょっと長く、窓のちっちゃいので悪名高いエアバス320系に比べると倍くらいの感じ(あくまでも感じで、エアバス社さんはそんなことはないとデータで言い立てるでしょうけど)はある。ただし、広い、というよりも、長い、って印象です。結果として、小生の座ったところで受ける機内の雰囲気は、ジャンボの1階のいちばん前のビジネスクラス席の1列目か2列目くらいに座ってるのに似てた。扉にくっついてる細長い窓から、日本時間朝5時過ぎの東の空を眺めると、こんな感じ。こんな風景が真ん中席から見えたことがなかった。
着陸時もこんな感じ。シベリアから新潟で列島に上陸、最終的に成田空域西で北海道から羽田に向かう道に入り、房総半島上空をかなり南下、東京湾に南から侵入するため、ぐるうっと反対を向き始めたあたり。
満杯になったらどうなるか判らぬが、ま、これくらいの外部感はあります。
もうひとつ、話題の加湿器。これ、効果はあるみたいです。短距離ならともかく、やっぱり8時間を越えるフライトの場合、かなり決定的かもしれない。直接のライバルのA350には脅威かもしれないな。航空会社とすれば、機材繰りの関係で777やらA330になっちゃったらダメなんであまり大声では宣伝したくないでしょうけど、787使用便をわざわざ選ぶ理由には充分になると思いますよ。暫くすると、最も恩恵を被るだろうスチュワーデスさんなんかから、本音が漏れ聞こえてくるでしょうね。
とはいえ、機内全体に湿気が満遍なく行き渡る、というのではありません。一生懸命に湿った空気をどっから出してるみたいだぞ、って感じ。顔の周りをたまに湿った空気が流れてくる、ってのがホントのところ。まあねぇ、シベリア上空12キロで、そのへんにフワフワ浮いてる分子そのものが圧倒的に少ない場所にいるわけですから、吹き出してくる湿った空気の動きが直接感じられてしまうのは仕方ないでしょう。湿度30%ってのがホントなら、ここ厄天庵の冬の乾燥っぷりにいるくらいだなぁ。
椅子は最近の薄いタイプのANAの貧乏人席椅子ですから、ま、あんなもの。実質殆ど倒れないけど、小生のように実は機内では寝られない奴にはこれで充分です。なんせ、パソコンを安心して開けます。各席に電源も着いているので、お仕事はまあ、出来ます。その意味で、当たりの席を選ばないと貧乏人席では仕事が殆ど不可能だったノースウェスト・ジャンボとかに比べれば、大いなる進歩であります。ただ、機内で本気で寝るのが習慣の方には、ちょっとキツイでしょうけどね。
忘れてはならぬのはトイレ。ブルネイ航空の黄金のトイレみたいな豪華さじゃないものの、ビジネスクラスかと思える程の広さ。話題のTOTOウォシュレット機内タイプも案外抵抗なく機能します。日系航空会社の貧乏人席でこんなに広いトイレは初めてだぞ。
そもそも上の客席配置図からお判りのように、昨今のメイジャーキャリアの機内らしくビジネスクラス席が中心の構造で、うしろに貨物の代わりみたいにくっついてる貧乏人席は100席ちょっとしかない。だからトイレの数も充分でした。これは最大のウリでしょうね。ま、同じANAの787でも、近距離国際線タイプや国内線タイプはこういうわけにはいかないんでしょうけど。
あ、そうそう、ひとつだけ気をつけること。このANAの長距離国際線仕様の貧乏人席には、今時珍しい、全く窓のない列がひとつだかありました。閉所恐怖症の方はお気を付けて下さい。チェックインのときに、「窓のない列はイヤ」とちゃんと言うこと。それこそDC8やらには窓なし席っていっぱいあったわなぁ。懐かしや。
以上、それなりに無茶のない状況で降り立った羽田は、体内時間は夜の11時なんだけど、朝の光が輝く7時前。そこからの長い1日は、飛行機がどうだったという問題ではない。東京駅から厄天庵までの都バスが雪の凍結で滅茶苦茶なことになってたり
中央大橋の上で清掃車が横向きになり佃嶋閉鎖になりかけたり。すったもんだの雪の翌朝の東京首都圏を尻目に、昼過ぎにはかかってくる電話も取らずに炬燵の中で寝込んでしまったやくぺん先生でありましたとさ。ああ、もーれつサラリーマンさんは、機内で仕事のレポートを纏め、この睡魔と闘って働かねばならぬのだなぁ、大変だなぁ、偉いなぁ。
若きあたくしめよ、これが21世紀の現実だっ。
※アル様のコメントで指摘されましたように、以下の「追記」は、とんでもない事実誤認に基づいて書かれた大嘘です。削除すべきでしょうが、当電子壁新聞の「書いてあることはみんな嘘、信じるな」というモットーの具体例として、晒しておきます。浅い現実認識でこんなことを言い立てる馬鹿が書いているのだ、とご理解くださいな。
自分には関係なかったんで全く忘れてたこと。
この便の時間設定の大きなウリは、「羽田での国内線乗り換えによる日本全国どこでも午前11時前には到着」という点にもあるわけですね。んで、イミグレーションも手荷物受け取りも税関通過も瞬く間の羽田で入国し、国内線に乗り換える客はかなりいたようです。ってか、荷物受け取ってそのまま真っ直ぐにモノレール浜松町駅行きに乗ったのは、小生くらいしかいなかったみたい。
で、問題となってくるのは、あの新羽田国際線ターミナルの国内線乗り継ぎの不便さなんじゃないかしら。今時、世界の主要都市空港ターミナルで、国内線と国際線が全く別の場所にある、ましてや滑走路挟んで反対側にある、なんてアホな設計をしてるのは、ここくらいでしょ(乗り継ぎ客のバスが滑走路を横切るために延々と飛行機が下りてくるのを待たされた、かつてのミネアポリス・セントポール空港の国際線ターミナルが思い出されるぞ)。あたしにゃどーでもいいことだけどさ、日本到着時は荷物はスルーにならないんでしょうから(でしょ?)、入国審査と税関審査を出た目の前に、乗り継ぎ便への手荷物をドロップできるカウンターがドッカンと設置されてるべきだろーに。
ところが、あの空港ターミナル、どうみても東京が終点の乗客のことしか考えて設計してません。乗り継ぎ客は手荷物を引っ張って延々とAランの向こうの国内線ターミナルまでバスなり鉄道なりで行け、ってことなんでしょうかね。これじゃ、完全に欠陥空港ですわ。
手荷物が出てくるところには、かなりの数のANAさんのスタッフが待ち受けていて、乗り継ぎ客に貼り付くみたいにして手伝いをしていたけど、この先もずっとあの調子でやるんでしょうか。
ハブ空港なんて本気で言うのなら、こういう乗り継ぎ利用者にとってホントに必要な細部の利便性を計ることこそが第一。いろいろお土産物屋があるとか、おもてなしがどうだとか、そんなのはどーだって良い。

まずぶっちゃけ、ANAさんは絶対に報道しないとは思いますけど、空いてました。そもそも正月明けから旧正月までのこの時期は、ウルトラ閑散期。今年は旧正月が1月23日だったので、これが北京やら香港便だったら大騒ぎだったんでしょうけど、幸か不幸か極東の放射性物質まみれの列島は歴史上まともに旧正月を祝ったことがないアジア地区では珍しい例外的な場所。ごく当たり前の週の始めだったわけです。ヨーロッパは天気は悪く、日は短く、観光シーズンとしては最悪なので、ゴッソリ団体観光客さんが乗ってくるわけでもない(ってか、そもそも熟年には体力的に厳しいこの便の時間設定、団体観光客はあまり想定してないでしょう)。てなわけで、機体の前半分を占めるビジネスクラスはどーだったか知らぬが、少なくとも機体うしろ半分の貧乏人席は、ガラガラとまでは言わぬが、たっぷり空いてました。2-4-2、それも真ん中の4席は実質上2-2の配置になってる横並びの客席で、人が座ってるのは窓側と、真ん中4席のひとつ、ってくらいです。
http://www.ana.co.jp/int/inflight/seatmap/b787_8/index.html
ちなみに、国内線専用タイプの配置はこう。
http://www.ana.co.jp/pr/12-0103/11a-153.html
もうまるっきり別物でんがな。
だから、昨日の11時間半弱の滞在が極めて快適だったことのひとつの理由は、機内配置に余裕があった上に空いていた、という状況が大きい。787のハードとしての機能がどの程度快適さに有効だったかは、それこそパッツンパッツンの夏の北米フライトとか、まああたしゃ乗りそうもないけどオリンピック向けの東京・リオデジャネイロ16時間越え直行便とかじゃないと、なんとも判らぬですね。
以上の前提を踏まえた上でお気楽な感想を述べさせていただきますと、ぶっちゃけ、なんか、楽でした。機内が広いとか、天井が高いとか仰る方もいるけど、それはそんなに感じない。ただ、767と同じくラスの大きさなのに、777かなんかに乗ってるみたいな感じはあります。つまり、広い、ってことなでしょうね。
昨今はどのメイジャー・キャリアも機内設備を細かく差異化する傾向にあって、DC8-63みたいな延々数100メートルもの細長ぁい廊下がずーっと続いてる感とか、ワークステーションを全部地下に押し込んだ懐かしいANAのトライスターのだだっ広さ感はなく、どっかの部屋の中にいるみたい。いちばん後のブロックのいちばん前真ん中の4列席(しばしば赤ちゃんを連れたお客さんに割り振られる、足下に余裕がある列)24Dに一人で陣取って(チケット購入時にアサインしていたのは23Cでしたけど、隣の窓際に座った青年がいきなり一眼レフ出して客席周囲を撮影し始め、ノートまで出し始めたので、あああこいつは自分のブログに「ドリームライナーに乗りました」ってな大喜びの記事を書くよーな奴だな、と思ってさっさと空いてる席に替わりました)、離着陸時ははす向かいに座ってるスチュワーデスのおねーさんとバカ話をしてると、貧乏人席の機内とは思えぬくらいでありました。
飛行機の真ん中4人席(かつてのノースウェスト・ジャンボなどはきょーふの5人席でしたねぇ)は外がまるっきり判らず、実質的に密室状態になってしまうのが常でありましたけど、この飛行機に関する限り、確かにある程度の外との繋がりは感じられる。窓が上にちょっと長く、窓のちっちゃいので悪名高いエアバス320系に比べると倍くらいの感じ(あくまでも感じで、エアバス社さんはそんなことはないとデータで言い立てるでしょうけど)はある。ただし、広い、というよりも、長い、って印象です。結果として、小生の座ったところで受ける機内の雰囲気は、ジャンボの1階のいちばん前のビジネスクラス席の1列目か2列目くらいに座ってるのに似てた。扉にくっついてる細長い窓から、日本時間朝5時過ぎの東の空を眺めると、こんな感じ。こんな風景が真ん中席から見えたことがなかった。
もうひとつ、話題の加湿器。これ、効果はあるみたいです。短距離ならともかく、やっぱり8時間を越えるフライトの場合、かなり決定的かもしれない。直接のライバルのA350には脅威かもしれないな。航空会社とすれば、機材繰りの関係で777やらA330になっちゃったらダメなんであまり大声では宣伝したくないでしょうけど、787使用便をわざわざ選ぶ理由には充分になると思いますよ。暫くすると、最も恩恵を被るだろうスチュワーデスさんなんかから、本音が漏れ聞こえてくるでしょうね。
とはいえ、機内全体に湿気が満遍なく行き渡る、というのではありません。一生懸命に湿った空気をどっから出してるみたいだぞ、って感じ。顔の周りをたまに湿った空気が流れてくる、ってのがホントのところ。まあねぇ、シベリア上空12キロで、そのへんにフワフワ浮いてる分子そのものが圧倒的に少ない場所にいるわけですから、吹き出してくる湿った空気の動きが直接感じられてしまうのは仕方ないでしょう。湿度30%ってのがホントなら、ここ厄天庵の冬の乾燥っぷりにいるくらいだなぁ。
椅子は最近の薄いタイプのANAの貧乏人席椅子ですから、ま、あんなもの。実質殆ど倒れないけど、小生のように実は機内では寝られない奴にはこれで充分です。なんせ、パソコンを安心して開けます。各席に電源も着いているので、お仕事はまあ、出来ます。その意味で、当たりの席を選ばないと貧乏人席では仕事が殆ど不可能だったノースウェスト・ジャンボとかに比べれば、大いなる進歩であります。ただ、機内で本気で寝るのが習慣の方には、ちょっとキツイでしょうけどね。
忘れてはならぬのはトイレ。ブルネイ航空の黄金のトイレみたいな豪華さじゃないものの、ビジネスクラスかと思える程の広さ。話題のTOTOウォシュレット機内タイプも案外抵抗なく機能します。日系航空会社の貧乏人席でこんなに広いトイレは初めてだぞ。
そもそも上の客席配置図からお判りのように、昨今のメイジャーキャリアの機内らしくビジネスクラス席が中心の構造で、うしろに貨物の代わりみたいにくっついてる貧乏人席は100席ちょっとしかない。だからトイレの数も充分でした。これは最大のウリでしょうね。ま、同じANAの787でも、近距離国際線タイプや国内線タイプはこういうわけにはいかないんでしょうけど。
あ、そうそう、ひとつだけ気をつけること。このANAの長距離国際線仕様の貧乏人席には、今時珍しい、全く窓のない列がひとつだかありました。閉所恐怖症の方はお気を付けて下さい。チェックインのときに、「窓のない列はイヤ」とちゃんと言うこと。それこそDC8やらには窓なし席っていっぱいあったわなぁ。懐かしや。
以上、それなりに無茶のない状況で降り立った羽田は、体内時間は夜の11時なんだけど、朝の光が輝く7時前。そこからの長い1日は、飛行機がどうだったという問題ではない。東京駅から厄天庵までの都バスが雪の凍結で滅茶苦茶なことになってたり
若きあたくしめよ、これが21世紀の現実だっ。
追記
※アル様のコメントで指摘されましたように、以下の「追記」は、とんでもない事実誤認に基づいて書かれた大嘘です。削除すべきでしょうが、当電子壁新聞の「書いてあることはみんな嘘、信じるな」というモットーの具体例として、晒しておきます。浅い現実認識でこんなことを言い立てる馬鹿が書いているのだ、とご理解くださいな。
自分には関係なかったんで全く忘れてたこと。
この便の時間設定の大きなウリは、「羽田での国内線乗り換えによる日本全国どこでも午前11時前には到着」という点にもあるわけですね。んで、イミグレーションも手荷物受け取りも税関通過も瞬く間の羽田で入国し、国内線に乗り換える客はかなりいたようです。ってか、荷物受け取ってそのまま真っ直ぐにモノレール浜松町駅行きに乗ったのは、小生くらいしかいなかったみたい。
で、問題となってくるのは、あの新羽田国際線ターミナルの国内線乗り継ぎの不便さなんじゃないかしら。今時、世界の主要都市空港ターミナルで、国内線と国際線が全く別の場所にある、ましてや滑走路挟んで反対側にある、なんてアホな設計をしてるのは、ここくらいでしょ(乗り継ぎ客のバスが滑走路を横切るために延々と飛行機が下りてくるのを待たされた、かつてのミネアポリス・セントポール空港の国際線ターミナルが思い出されるぞ)。あたしにゃどーでもいいことだけどさ、日本到着時は荷物はスルーにならないんでしょうから(でしょ?)、入国審査と税関審査を出た目の前に、乗り継ぎ便への手荷物をドロップできるカウンターがドッカンと設置されてるべきだろーに。
ところが、あの空港ターミナル、どうみても東京が終点の乗客のことしか考えて設計してません。乗り継ぎ客は手荷物を引っ張って延々とAランの向こうの国内線ターミナルまでバスなり鉄道なりで行け、ってことなんでしょうかね。これじゃ、完全に欠陥空港ですわ。
手荷物が出てくるところには、かなりの数のANAさんのスタッフが待ち受けていて、乗り継ぎ客に貼り付くみたいにして手伝いをしていたけど、この先もずっとあの調子でやるんでしょうか。
ハブ空港なんて本気で言うのなら、こういう乗り継ぎ利用者にとってホントに必要な細部の利便性を計ることこそが第一。いろいろお土産物屋があるとか、おもてなしがどうだとか、そんなのはどーだって良い。
フランクフルト空港(のANA)は燃えているか! [たびの空]
マイン川の畔のフランクフルト空港、ラウンジです。ここのラウンジ、無線LANが無料になって、ちょっと前まではTモバイルに入らないとダメ、なんて強気なことを言ってたのが嘘のような太っ腹ぶり。アジア各地の空港が空港ターミナル内無線LAN無料を常識にし始めているから、流石にヨーロッパも重い腰を上げた、ってことなのかしらね。
さても、去る土曜日から羽田とここフランクフルト空港の間をANAの787が飛び始め、やっとこの飛行機の燃費の良さとか長距離乗って楽な機内の湿度増加とか、本領発揮というわけでありましょう。ま、燃費なんてわしゃ知らんが、後者の方はあと半日後に羽田到着後に正直な実感をお伝えしましょうぞ。ANAやボーイングさんからモニター代を貰ってるわけじゃないけどさ。
席は一昨年くらいからNY線に入ってる貧乏人席でも後に倒れてこない奴で、その辺りは特にどうということはないだろー。ま、身長190センチを越えるようなアルテミスの元ヴィオラ君とかはきっついらしいけど、ふつーのアジア系には有り難いこってす。パソコン開くのにも便利だし。
んで、フランクフルト第1ターミナルBのスターアライアンスのチェックインコーナー、いつものANAの辺りに近付くと、ほーれ、こんなんぶら下げて盛り上げてる。
この前、ここに立ち寄った時は、大西洋上空赤道近辺でエールフランスの330が消息を絶ったらしい、まだ行方がわからぬ、などという極めて不穏な空気が流れていて、空港職員のおにーさんやオバチャンも何が出来るでもないけどとっても心配そうにCNNかなんかを眺めてた。いかにもエールフランスらしい仏蘭西政府お得意の情報統制で未だに何が起きたかはっきりしてないあの事故、結局、なんだったのか。あれだけのことやっといて、未だにエールフランスは安全な航空会社というブランドイメージを維持してるんだから、フランスという国はオソロシーところだなぁ。スチュワーデスが機内でドロボウやるし、アメリカだったら潰れてるぞ、あの会社。
もとい。流石にチェックインには早過ぎたか、まだ閑散としてます。ただ、職員さんはいっぱい出てます。対応してくれた日本人(だと思う)のお姉さんは見習いマークをつけていて、横の中国系のおねえさまからいろいろ指示を受けながらしどろもどろにパチパチ打ち込む。首から掛けてるタッグには、"We fly first 787!"なんて書いてある。内部的には盛り上がってるぞぉ。
アッと言う間にチェックインし、ズルズルとセキュリティを抜け、EU出国を抜け(さらばEUの地、税金が終わるまでしばしの別れじゃ)、スターアライアンスの長距離国際便が溜まってるウィングの方に向かって行くと、これまでは夕方にフランクフルトを発ち夕方に成田に到着する便のスポットがあった辺りに、こんなデカイ宣伝が。
んで、反対を眺めると、おお、おりました、B42番というウィングのいちばん付け根に、朝っぱらに到着した筈の787がスポットインしております。
正直、「ああ、あれが787だぁ」なんて指差して大喜びの羽田の第2ターミナル真ん中のスポット近辺みたいな状況は、全然、ありません。
考えてみれば、「長距離ハブ間大量輸送、あとは列車」という発想で380を強烈にプッシュしているヨーロッパとすれば、「世界のどこでも乗り換え無しのポイント間直行」という発想の787は宿敵なわけですから、盛り上げる必要も無いわけだし、実際、ホントにボーイングが仰るような使い方をするならば、787というのは季節によって運航路線がコロコロ変わったり、需用によって出発到着時間もコロコロ変わる、ゲリラ的な運用をすべき飛行機なわけで、「就航したぞぉ」って派手な宣伝はあまり意味はない筈。運行管理部とか、需要予測をして路線設定を細かくするセクションとかがきちんとした航空会社じゃないと、ホントに使いこなすのは難しい、凄くプロっぽい使い方をすべき飛行機なんでしょうね。例えば、夏の間だけ羽田・ザルツブルク線を出すとか(あの空港でも、この大きさならいけるでしょ)、ラマダン明けだけ関空・メッカ線を飛ばす、とかね。
ぼーっと眺めてると、あっちこっちから空港の内部だけを走れる専用車がやってきて、制服を着た人たちが下りてきては、機体を眺めてます。写真撮ってる奴らもいる。ランディング・ギアの下に潜り込んであちこち叩いたり、エンジンカウルの後から覗き込んでなんかいろいろ話したり。
よーするに、飛行機を弄るプロ連中が、もうすぐこの機体がジャンジャン来るようになるので、ともかくどんなもんか見てみよう、って見物に来てるみたい。
そんなこんな、ラウンジに入り込んでしまい、B43スポットが見えなくなっちゃって、出発前1時間と迫ったこの瞬間に機体周辺やスポット近辺がどうなってるのか判らない。ま、ANAさんやら日本のメディアがどう伝えるか知らぬが、就航第2便目、月曜の朝到着で、いよいよ今日からがお父さんの恐怖の出張フライト専門便(なんせ、羽田を深夜の1時に出て、寝てるとフランクフルトに朝の5時に到着し、もう午前中から会議が出来ます!)としてのデビューになる787を巡って、フランクフルト空港は…あんまり、燃えてません。
20世紀の半ば頃、東京オリンピックに盛り上がり、アポロの月着陸を期待し、その一方で心のどこかで核戦争で世界がなくなってしまう不安を真剣に感じていたガキらは、自分が大人になる21世紀には、東京からヨーロッパまでマッハ3で北極圏上空を飛び越えて4時間で到着するようになる、と信じていた。そういうのが「進歩」だと思ってた。燃費だとか、乗り心地とか、そんなものが未来に待っていようとは。
僕の未来をかえせ、とは言わない。だって、あの頃、東ドイツがなくなるなんて、ましてやソ連がなくなるなんて、誰も思っていなかったもんね。
リアルな「未来」に乗って、シベリアを越え、アプローチから厄天庵を眺める羽田にかえろー。考えてみたら、ヨーロッパからHanedaに戻るのは、ほぼ40年ぶりじゃないか。
さても、去る土曜日から羽田とここフランクフルト空港の間をANAの787が飛び始め、やっとこの飛行機の燃費の良さとか長距離乗って楽な機内の湿度増加とか、本領発揮というわけでありましょう。ま、燃費なんてわしゃ知らんが、後者の方はあと半日後に羽田到着後に正直な実感をお伝えしましょうぞ。ANAやボーイングさんからモニター代を貰ってるわけじゃないけどさ。
席は一昨年くらいからNY線に入ってる貧乏人席でも後に倒れてこない奴で、その辺りは特にどうということはないだろー。ま、身長190センチを越えるようなアルテミスの元ヴィオラ君とかはきっついらしいけど、ふつーのアジア系には有り難いこってす。パソコン開くのにも便利だし。
んで、フランクフルト第1ターミナルBのスターアライアンスのチェックインコーナー、いつものANAの辺りに近付くと、ほーれ、こんなんぶら下げて盛り上げてる。
もとい。流石にチェックインには早過ぎたか、まだ閑散としてます。ただ、職員さんはいっぱい出てます。対応してくれた日本人(だと思う)のお姉さんは見習いマークをつけていて、横の中国系のおねえさまからいろいろ指示を受けながらしどろもどろにパチパチ打ち込む。首から掛けてるタッグには、"We fly first 787!"なんて書いてある。内部的には盛り上がってるぞぉ。
アッと言う間にチェックインし、ズルズルとセキュリティを抜け、EU出国を抜け(さらばEUの地、税金が終わるまでしばしの別れじゃ)、スターアライアンスの長距離国際便が溜まってるウィングの方に向かって行くと、これまでは夕方にフランクフルトを発ち夕方に成田に到着する便のスポットがあった辺りに、こんなデカイ宣伝が。
正直、「ああ、あれが787だぁ」なんて指差して大喜びの羽田の第2ターミナル真ん中のスポット近辺みたいな状況は、全然、ありません。
考えてみれば、「長距離ハブ間大量輸送、あとは列車」という発想で380を強烈にプッシュしているヨーロッパとすれば、「世界のどこでも乗り換え無しのポイント間直行」という発想の787は宿敵なわけですから、盛り上げる必要も無いわけだし、実際、ホントにボーイングが仰るような使い方をするならば、787というのは季節によって運航路線がコロコロ変わったり、需用によって出発到着時間もコロコロ変わる、ゲリラ的な運用をすべき飛行機なわけで、「就航したぞぉ」って派手な宣伝はあまり意味はない筈。運行管理部とか、需要予測をして路線設定を細かくするセクションとかがきちんとした航空会社じゃないと、ホントに使いこなすのは難しい、凄くプロっぽい使い方をすべき飛行機なんでしょうね。例えば、夏の間だけ羽田・ザルツブルク線を出すとか(あの空港でも、この大きさならいけるでしょ)、ラマダン明けだけ関空・メッカ線を飛ばす、とかね。
ぼーっと眺めてると、あっちこっちから空港の内部だけを走れる専用車がやってきて、制服を着た人たちが下りてきては、機体を眺めてます。写真撮ってる奴らもいる。ランディング・ギアの下に潜り込んであちこち叩いたり、エンジンカウルの後から覗き込んでなんかいろいろ話したり。
そんなこんな、ラウンジに入り込んでしまい、B43スポットが見えなくなっちゃって、出発前1時間と迫ったこの瞬間に機体周辺やスポット近辺がどうなってるのか判らない。ま、ANAさんやら日本のメディアがどう伝えるか知らぬが、就航第2便目、月曜の朝到着で、いよいよ今日からがお父さんの恐怖の出張フライト専門便(なんせ、羽田を深夜の1時に出て、寝てるとフランクフルトに朝の5時に到着し、もう午前中から会議が出来ます!)としてのデビューになる787を巡って、フランクフルト空港は…あんまり、燃えてません。
20世紀の半ば頃、東京オリンピックに盛り上がり、アポロの月着陸を期待し、その一方で心のどこかで核戦争で世界がなくなってしまう不安を真剣に感じていたガキらは、自分が大人になる21世紀には、東京からヨーロッパまでマッハ3で北極圏上空を飛び越えて4時間で到着するようになる、と信じていた。そういうのが「進歩」だと思ってた。燃費だとか、乗り心地とか、そんなものが未来に待っていようとは。
僕の未来をかえせ、とは言わない。だって、あの頃、東ドイツがなくなるなんて、ましてやソ連がなくなるなんて、誰も思っていなかったもんね。
リアルな「未来」に乗って、シベリアを越え、アプローチから厄天庵を眺める羽田にかえろー。考えてみたら、ヨーロッパからHanedaに戻るのは、ほぼ40年ぶりじゃないか。
「楽しい」も「簡単な」も「わんぱく」もなく [音楽業界]
1日夕方が続いているような、ドンヨリした曇り空のハイデルベルクです。「ハイデルベルクの春」音楽祭最終日、これからまた新市街のアルテ・ペタゴギッシュ・ホッホシューレに行き、延々となんのかんの。で、深夜までやってた筈の昨日の感想をひとことだけ。
ええと、昨今、なんだろーが、日本国のローカルな都市で「音楽祭」というイベントが大流行で、朝から晩までいろんな演奏会を次々やるのはもう完全に定番でありますな。その基本にあるのは、「誰でも楽しいクラシック」であり「簡単な入門の音楽を次々と」であり「わんぱくな君も楽器にチャレンジ」であり、ま、よーするに、いかに間口を広げるか、が課題。みんながジャブジャブ来てくれないと、自治体が金を出したりするわけにいかぬ、と首長さんが口から泡を吹いたりするわけだしさ。
んで、昨日のハイデルベルクのイベント、正直、「楽しく」もなければ「簡単」でもなければ、ましてや「わんぱくちびっ子」など相手にしていない。集まるのはこの街の御隠居たち、ま、みんな車で来てるからフランクフルト南部やらシュトゥットガルトの北、マンハイムやらくらいの人も来てるんだろうけど、ともかく、数百人の老人が相手です。
んで、やってることも、もう全く媚がない。なんせ、学校講堂に並べた300くらいの椅子をいっぱいに、老男女が自由席確保に列を成し、熱心に聴き入るレクチャーが、「ベートーヴェン作品131の構造分析」であります。講師はかのアルバン・ベルクQのチェロ奏者、エルベン先生。それにアマリリスQにセカンドはヴォーチェQの眼鏡っ娘じゃない方を入れた弦楽四重奏が横にいて、いろいろ音を出す。
レクチャーは、いきなり「オヴィデウスの「メタモルフォーゼン」に於けるアポロとヒアキントスは…」で始まって、ゲーテが出て来て、いつ弦楽四重奏が出てくのかと思う頃にやっと演奏家が出て来て、そこから先は冒頭のファーストの音型が「トリスタン」の溜息モチーフに似てる話になり、延々とモチーフの変容を追いかけ、最後は、コーダの12小節がまるで「サロメ」の最後のように突然終わる、ってさ。楽しい、だとか、感動、とかいう言葉は一切ありません。そんなこと、説明に使う言葉じゃないんでしょーな。
どこをどう叩いてもまるっきりガチガチ。これ以上固いネタをやってくれ、と言われても困るくらいのもの。それを1時間半弱、延々とやってて、聴衆は誰一人逃げ出さない。
そう、ここに、教養がある。もう正真正銘、逃げも隠れも出来ない、なんか文句あるかって教養がジャブジャブ溢れてるのでありますよ。これで15Euroの有料イベントです。
無論、この後、夜の9時からは同じ会場にバーカウンターを持ち込み、テーブル席も並べ、ビールやワインを飲みながら楽しく深夜まで次々と演奏を聴く、というお楽しみも控えているわけですけど…ショスタコの2番第1楽章で始まり、モーツァルトのト短調五重奏、それからヴェーベルンの作品5、って「楽しい」曲が並び、みんなビールを片手に、シーンと沈黙し集中して聴いてるぞ。ま、夜の10時を過ぎたところで小生はトンズラしたのだけど、その後にスカンジナヴィアのフィドル大会になったり、アコーディオンが出て来たりするんで、そっから空気が変わるんだろうだけどさぁ。
だからなんだ、ってんじゃないです。でも、こういう「ちびっ子」が「わんぱく」に「ふれあう」んじゃない音楽祭が、ここにはある、ってこと。それだけ。
フランクフルト空港から1時間という便利な場所なんだから、ちょっくら橋下市長でもご招待したいですね。これに1日付き合ってくれるなら、飛行機代、あたしが出して上げるよ。
ええと、昨今、なんだろーが、日本国のローカルな都市で「音楽祭」というイベントが大流行で、朝から晩までいろんな演奏会を次々やるのはもう完全に定番でありますな。その基本にあるのは、「誰でも楽しいクラシック」であり「簡単な入門の音楽を次々と」であり「わんぱくな君も楽器にチャレンジ」であり、ま、よーするに、いかに間口を広げるか、が課題。みんながジャブジャブ来てくれないと、自治体が金を出したりするわけにいかぬ、と首長さんが口から泡を吹いたりするわけだしさ。
んで、昨日のハイデルベルクのイベント、正直、「楽しく」もなければ「簡単」でもなければ、ましてや「わんぱくちびっ子」など相手にしていない。集まるのはこの街の御隠居たち、ま、みんな車で来てるからフランクフルト南部やらシュトゥットガルトの北、マンハイムやらくらいの人も来てるんだろうけど、ともかく、数百人の老人が相手です。
んで、やってることも、もう全く媚がない。なんせ、学校講堂に並べた300くらいの椅子をいっぱいに、老男女が自由席確保に列を成し、熱心に聴き入るレクチャーが、「ベートーヴェン作品131の構造分析」であります。講師はかのアルバン・ベルクQのチェロ奏者、エルベン先生。それにアマリリスQにセカンドはヴォーチェQの眼鏡っ娘じゃない方を入れた弦楽四重奏が横にいて、いろいろ音を出す。
どこをどう叩いてもまるっきりガチガチ。これ以上固いネタをやってくれ、と言われても困るくらいのもの。それを1時間半弱、延々とやってて、聴衆は誰一人逃げ出さない。
そう、ここに、教養がある。もう正真正銘、逃げも隠れも出来ない、なんか文句あるかって教養がジャブジャブ溢れてるのでありますよ。これで15Euroの有料イベントです。
無論、この後、夜の9時からは同じ会場にバーカウンターを持ち込み、テーブル席も並べ、ビールやワインを飲みながら楽しく深夜まで次々と演奏を聴く、というお楽しみも控えているわけですけど…ショスタコの2番第1楽章で始まり、モーツァルトのト短調五重奏、それからヴェーベルンの作品5、って「楽しい」曲が並び、みんなビールを片手に、シーンと沈黙し集中して聴いてるぞ。ま、夜の10時を過ぎたところで小生はトンズラしたのだけど、その後にスカンジナヴィアのフィドル大会になったり、アコーディオンが出て来たりするんで、そっから空気が変わるんだろうだけどさぁ。
だからなんだ、ってんじゃないです。でも、こういう「ちびっ子」が「わんぱく」に「ふれあう」んじゃない音楽祭が、ここにはある、ってこと。それだけ。
フランクフルト空港から1時間という便利な場所なんだから、ちょっくら橋下市長でもご招待したいですね。これに1日付き合ってくれるなら、飛行機代、あたしが出して上げるよ。
卒業生たち [弦楽四重奏]
ネッカー河が貫く静かな街、ハイデルベルクに来ています。週末に、弦楽四重奏をフィーチャーした小さな音楽祭が行われていて、直接の目的はそこに参加しているアマリリスQにインタビューするため。
この街、フランクフルト空港から団体バスなら1時間くらいなんで、どうやら極東の放射性物質まみれの島国から夕方遅くに到着した観光団老若男女が、翌朝からのロマンチック街道観光の入口として眠い最初の晩を過ごす場所らしい。とはいえ、フランス系某駅前チェーンホテル近辺にはそういう方々をまるでみないのは、流石に雨模様で昼の短い観光シーズンオフということなのかしらね。市内も、金曜の晩だけど、いかにもドイツの小さな街らしく寂しく、俺たちにはブンデスリーグの他に楽しいことはないもんね、ってのがよーくわかる空気が流れてたし。
なんせ今、この街は劇場も改修中のよう。長い夜の時間を潰すのはもー、弦楽四重奏に行くくらいしかない…ってことなんかしら。ちなみにハイデルベルクの劇場、ドイツの細かい劇場まで事細かに日程が掲載されていて日本国オペラ聴衆の「いきたいなぁ、いいなぁ」心を煽る某神保町の無料配布クラシック音楽月刊情報誌の海外公演欄にもデータがない。ちょっと不思議。なんてったって、東フィルの定期会員の皆さんならば「我らが」と形容句を付けざるを得ないダン・エッティンガー君が陣取ってる。
http://www.musikalische-akademie.de/kuenstler.html
昨年暮れには「ラインの黄金」の新演出プレミアを出し、劇場再開には「ヴァルキューレ」を出す。で、今更言うまでも無い来年のヴァーグナー年には、「リング」サイクルを3回くらい敢行することになってる。なんか日本から滅茶苦茶来やすい場所なんだから、初台に溜まってるようなプチ富裕層がゴッソリ押しかけても良い気がするが、まあドイツのこの規模の劇場はヴィーンやミュンヘンとは違い、基本的にはローカル対応のみですから難しいのかな。初台に馴れた方は、こんな小さなところで、と思う筈ですよ。
さても、それはそれ。んで、この週末は朝から晩まで(正確には、昼から深夜まで)敢行される「ハイデルベルクの春音楽祭」、寒い曇り空の下のどこが春なんじゃ、という突っ込みはなしです(イースターの休暇中に今年のレジデンシィになってるエベーヌQが例のスーパージャズイベントなんかも含めた数日をやるのがメインらしい)。なによりも、顔ぶれが興味深い。なんせね、アマリリスQ、ヴォーチェQ、エベーヌQ、それにデンマークQ(どうやら世界中で「ダーニッシュQ」という英語表記を使っているようなので、日本にまかり間違って来るようなことがあったら、いかにも呼びそうな方々の顔を思い浮かべるに、ダーニッシュでいっちゃいそうな気がするけど)。そー、当電子壁新聞を長くご愛読の酔狂な暇人、若しくは業界関係者ならよーくお判り、みんな今世紀に入ってからのメイジャー・コンクールの卒業生ばかりなのよ。
だから、小生とすれば、大学院出たての若いプロになった奴らがどうなってるかを纏めて眺められる、貴重なチャンスなんですわ。エベーヌQが、ミュンヘンがまだミュンヘンらしかった頃の最後の優勝団体(以降、ポッペン時代のジェネラスな結果を出さぬとマズイという方針転換から、普通のコンクールに近くなってしまった)。
特に関心あるのはデンマークQ。前回のロンドンでヴォーチェQをまさかの2位に沈め、自力はありながらどーしてもメイジャー大会で勝てない、という不幸な巡り合わせを運命付けちゃったときの伏兵優勝団体。クロッパーがどーしてもピヒラー路線を許せなかった、と、嘘かホントか、まことしやかな噂が流れたあの大会の優勝者で、その後の活動もヨーロッパに限られて聴く機会がなかった連中。
そして、アマリリスとヴォーチェといえば、言わずと知れた去る6月のレッジョの勝者無しの不毛な蕩尽戦で正面激突した両巨頭。アマリリスは福島原発の呪いを遙かメルボルンの地で取り返したから良いものの、ヴォーチェはもうコンクールには踏ん切りを付け、数日前のパリで聴く限り、どうやら新路線を歩み始めたようで…。某TVUさん、連中、相変わらず粗っぽいこともあるけど、面白くなるのはこれからでっせ、諦めずに頑張ってね。ほれ、内田&エベーヌの演奏会後、お疲れ様、とみんなを待ってるとこ。

そんなこんな、日本語文化圏での読者対象恐らくは2ダースくらいの訳の判らぬウルトラ業界話はこれくらいにして、そろそろ出かける準備をせねば。本日はネッカー河の文教地区にあるペタゴギック・ホッホシューレというところまでトコトコ路面電車で出かけ、昼から深夜まで。デンマークQがスカンジナヴィア楽士さん大会をやるのが目玉かな。
一部の人はご記憶であろー、彼らの先輩のミッケルたちが(パイゾQは無論お友達です。女性2人の相次ぐご出産と、デンマークの若き人間国宝天才ミッケルがやっぱり国立オペラオケの頭で忙しすぎて、弦楽四重奏は続けられないのが残念)、晴海の小学校で突然披露して子ども達を大喜びさせ、関係者の度肝を抜いたあの民俗音楽系フィドル即興が深夜のネッカー河畔で披露されるみたいです。
お暇な方はコンクール卒業生の集いに是非どーぞ。フランクフルトからシュトゥットガルトにかけてのこの辺り、日本の弦楽器関係者の方々、いーっぱい住んでらっしゃるでしょ。
この街、フランクフルト空港から団体バスなら1時間くらいなんで、どうやら極東の放射性物質まみれの島国から夕方遅くに到着した観光団老若男女が、翌朝からのロマンチック街道観光の入口として眠い最初の晩を過ごす場所らしい。とはいえ、フランス系某駅前チェーンホテル近辺にはそういう方々をまるでみないのは、流石に雨模様で昼の短い観光シーズンオフということなのかしらね。市内も、金曜の晩だけど、いかにもドイツの小さな街らしく寂しく、俺たちにはブンデスリーグの他に楽しいことはないもんね、ってのがよーくわかる空気が流れてたし。
なんせ今、この街は劇場も改修中のよう。長い夜の時間を潰すのはもー、弦楽四重奏に行くくらいしかない…ってことなんかしら。ちなみにハイデルベルクの劇場、ドイツの細かい劇場まで事細かに日程が掲載されていて日本国オペラ聴衆の「いきたいなぁ、いいなぁ」心を煽る某神保町の無料配布クラシック音楽月刊情報誌の海外公演欄にもデータがない。ちょっと不思議。なんてったって、東フィルの定期会員の皆さんならば「我らが」と形容句を付けざるを得ないダン・エッティンガー君が陣取ってる。
http://www.musikalische-akademie.de/kuenstler.html
昨年暮れには「ラインの黄金」の新演出プレミアを出し、劇場再開には「ヴァルキューレ」を出す。で、今更言うまでも無い来年のヴァーグナー年には、「リング」サイクルを3回くらい敢行することになってる。なんか日本から滅茶苦茶来やすい場所なんだから、初台に溜まってるようなプチ富裕層がゴッソリ押しかけても良い気がするが、まあドイツのこの規模の劇場はヴィーンやミュンヘンとは違い、基本的にはローカル対応のみですから難しいのかな。初台に馴れた方は、こんな小さなところで、と思う筈ですよ。
さても、それはそれ。んで、この週末は朝から晩まで(正確には、昼から深夜まで)敢行される「ハイデルベルクの春音楽祭」、寒い曇り空の下のどこが春なんじゃ、という突っ込みはなしです(イースターの休暇中に今年のレジデンシィになってるエベーヌQが例のスーパージャズイベントなんかも含めた数日をやるのがメインらしい)。なによりも、顔ぶれが興味深い。なんせね、アマリリスQ、ヴォーチェQ、エベーヌQ、それにデンマークQ(どうやら世界中で「ダーニッシュQ」という英語表記を使っているようなので、日本にまかり間違って来るようなことがあったら、いかにも呼びそうな方々の顔を思い浮かべるに、ダーニッシュでいっちゃいそうな気がするけど)。そー、当電子壁新聞を長くご愛読の酔狂な暇人、若しくは業界関係者ならよーくお判り、みんな今世紀に入ってからのメイジャー・コンクールの卒業生ばかりなのよ。
だから、小生とすれば、大学院出たての若いプロになった奴らがどうなってるかを纏めて眺められる、貴重なチャンスなんですわ。エベーヌQが、ミュンヘンがまだミュンヘンらしかった頃の最後の優勝団体(以降、ポッペン時代のジェネラスな結果を出さぬとマズイという方針転換から、普通のコンクールに近くなってしまった)。
特に関心あるのはデンマークQ。前回のロンドンでヴォーチェQをまさかの2位に沈め、自力はありながらどーしてもメイジャー大会で勝てない、という不幸な巡り合わせを運命付けちゃったときの伏兵優勝団体。クロッパーがどーしてもピヒラー路線を許せなかった、と、嘘かホントか、まことしやかな噂が流れたあの大会の優勝者で、その後の活動もヨーロッパに限られて聴く機会がなかった連中。
そして、アマリリスとヴォーチェといえば、言わずと知れた去る6月のレッジョの勝者無しの不毛な蕩尽戦で正面激突した両巨頭。アマリリスは福島原発の呪いを遙かメルボルンの地で取り返したから良いものの、ヴォーチェはもうコンクールには踏ん切りを付け、数日前のパリで聴く限り、どうやら新路線を歩み始めたようで…。某TVUさん、連中、相変わらず粗っぽいこともあるけど、面白くなるのはこれからでっせ、諦めずに頑張ってね。ほれ、内田&エベーヌの演奏会後、お疲れ様、とみんなを待ってるとこ。
そんなこんな、日本語文化圏での読者対象恐らくは2ダースくらいの訳の判らぬウルトラ業界話はこれくらいにして、そろそろ出かける準備をせねば。本日はネッカー河の文教地区にあるペタゴギック・ホッホシューレというところまでトコトコ路面電車で出かけ、昼から深夜まで。デンマークQがスカンジナヴィア楽士さん大会をやるのが目玉かな。
一部の人はご記憶であろー、彼らの先輩のミッケルたちが(パイゾQは無論お友達です。女性2人の相次ぐご出産と、デンマークの若き人間国宝天才ミッケルがやっぱり国立オペラオケの頭で忙しすぎて、弦楽四重奏は続けられないのが残念)、晴海の小学校で突然披露して子ども達を大喜びさせ、関係者の度肝を抜いたあの民俗音楽系フィドル即興が深夜のネッカー河畔で披露されるみたいです。
お暇な方はコンクール卒業生の集いに是非どーぞ。フランクフルトからシュトゥットガルトにかけてのこの辺り、日本の弦楽器関係者の方々、いーっぱい住んでらっしゃるでしょ。
パリを離れて [たびの空]
昨晩の深夜11時過ぎ、エベーヌQがもう格違いの暗譜、っrてか「楽譜無し」ですな、演奏で"Come toghteh"を弾いてくれて、永遠に続くかに感じられたやくぺん先生のシテ・デ・ラ・ムジークでの弦楽四重奏祭りもオシマイ。無論、まだこの場所では日曜日まで、有名所をグチャグチャ集めたお祭りは続くのだけど。
妙に暖かいパリの空、冬の雨に広大な石畳が濡れて、あちこちの光を反射させてる。楽屋に顔を出してもう聴衆は殆どいなくなっちゃったロビーから重い扉を押して昔の市場跡に出ると、おや、空が晴れて、星が見えてる。パリの足立区の空にも、オリオンの光は降るなり。

若い人はしらんじゃろがの、昔々、東京はお茶の水に、カザルスホールという場所があったとな。名前を冠する音楽家を顕彰し、毎年、チェロばかりを連続でやるコンサートをやっとった。その特別版として、ベートーヴェンのチェロ・ソナタを5つのチームで連続して1日でやる、という企画を立てたそうじゃ。そしたら、その企画を持ってったチェリストの某Yさん(そ-、皆さんが想像する方です)が仰ったとのこと、「まあああ、趣味の悪い企画ねっ!」
無論、彼女はちゃんと見事にその企画でもお弾きになられたそうだけど、ま、確かに、趣味は悪いわなぁ。
同じ条件で、同じような演目を、別の演奏家と並べて演奏するというのは、そもそもどっか下世話な、下品な発想なのである。今回、リームの弦楽四重奏曲を半分くらい、いろんな団体で聴いて、いろいろ思ったわけだが、そー、やっぱりここで「聴き比べ」をするということ事態、なんかちょっとホントは恥ずかしい。聴き比べて良いのか、そんなの失礼じゃないのか、ってね。
ま、世間の風潮がそうなんだし、演奏家さんもそれでOKだというのだから、どうこう言うことでもないんだろーけど、でもやっぱり、こういう企画そのものはちょっと趣味が悪いのだ、ということは忘れないようにしないといけんです。手近なところでは、年末の東京文化会館然り。
さても、これからハイデルベルクでの、もうちょっと質実剛健でドイツっぽい(?)弦楽四重奏祭りに参ります。なんせメインが、アマリリスQがまな板の鯉にされる作品131の分析、だもんね。
http://www.heidelberger-fruehling.de/content/e7696/index_ger.html
エベーヌQは列車で行くそうですけど、あたしゃフランクフルト空港までひとっ飛び(東京・大阪間を飛行機に乗るようなもんです)、そっからDBに乗り換えます。
さあ、パリを離れて、暖かい場所じゃなくて、わざわざ冬のドイツのたびの空。もう出かけなきゃ。冬のパリの朝8時前は、まだまるっきり夜明け前。曇り空に、星も光らぬ。
妙に暖かいパリの空、冬の雨に広大な石畳が濡れて、あちこちの光を反射させてる。楽屋に顔を出してもう聴衆は殆どいなくなっちゃったロビーから重い扉を押して昔の市場跡に出ると、おや、空が晴れて、星が見えてる。パリの足立区の空にも、オリオンの光は降るなり。
若い人はしらんじゃろがの、昔々、東京はお茶の水に、カザルスホールという場所があったとな。名前を冠する音楽家を顕彰し、毎年、チェロばかりを連続でやるコンサートをやっとった。その特別版として、ベートーヴェンのチェロ・ソナタを5つのチームで連続して1日でやる、という企画を立てたそうじゃ。そしたら、その企画を持ってったチェリストの某Yさん(そ-、皆さんが想像する方です)が仰ったとのこと、「まあああ、趣味の悪い企画ねっ!」
無論、彼女はちゃんと見事にその企画でもお弾きになられたそうだけど、ま、確かに、趣味は悪いわなぁ。
同じ条件で、同じような演目を、別の演奏家と並べて演奏するというのは、そもそもどっか下世話な、下品な発想なのである。今回、リームの弦楽四重奏曲を半分くらい、いろんな団体で聴いて、いろいろ思ったわけだが、そー、やっぱりここで「聴き比べ」をするということ事態、なんかちょっとホントは恥ずかしい。聴き比べて良いのか、そんなの失礼じゃないのか、ってね。
ま、世間の風潮がそうなんだし、演奏家さんもそれでOKだというのだから、どうこう言うことでもないんだろーけど、でもやっぱり、こういう企画そのものはちょっと趣味が悪いのだ、ということは忘れないようにしないといけんです。手近なところでは、年末の東京文化会館然り。
さても、これからハイデルベルクでの、もうちょっと質実剛健でドイツっぽい(?)弦楽四重奏祭りに参ります。なんせメインが、アマリリスQがまな板の鯉にされる作品131の分析、だもんね。
http://www.heidelberger-fruehling.de/content/e7696/index_ger.html
エベーヌQは列車で行くそうですけど、あたしゃフランクフルト空港までひとっ飛び(東京・大阪間を飛行機に乗るようなもんです)、そっからDBに乗り換えます。
さあ、パリを離れて、暖かい場所じゃなくて、わざわざ冬のドイツのたびの空。もう出かけなきゃ。冬のパリの朝8時前は、まだまるっきり夜明け前。曇り空に、星も光らぬ。
社交の世界 [音楽業界]
なんせ昨晩は、午後7時に始まったカザルスQの演奏会が実質フルコンサートで、途中の休憩を短めにしたとはいえショスタコの9番の演奏が終わったのが7時25分。地下の円形小ホールから駆け上がって、予想通り壮大にごった返している招待券受け付けに列を作る。と、混雑するロビーにこんな方もいらしてて、どーもどーもとご挨拶したり。
パリの方はドイツや日本とは違い周囲がどーであれ自分の都合を延々と言い立てます。だから開演5分前というのに、列は全然短くならない。もう開演時間になった頃にやっと切符をいただけたと思ったら、横で列を邪魔するみたいに立ってたオバチャンに「あなたはひとりなんだから、もう1枚余ってないの」と突っ込まれる(なるほど、コンサートにひとりで来ることはない、ってのがやっぱり前提なんだなぁ)。なんなんだい。
んで、慌てて音楽ホールの座席に向かうと、これまたパリでは当然のことながら、開演時間を過ぎたら良い席が空いてれば誰かがどっかから来てちゃっかり座ってる。で、動かすのも面倒なので、後ろに立ってればいいや、と腹を据えたら、目の前をプロカルテットのザイゼル総裁がやっぱりご遅刻。いつものように飄飄と歩いてて、「おげんき~」と遠くを見るような目でお馴染みの脱力系のしゃべり方。このあとハイデルベルクにアマリリスQにインタビューしにいくんで、ここは明日までなんですよ、と応えると、「おお、我が可愛い子ども達、良い子達…」と呟いて、再び遠くを見るような目をして去って行きましたとさ。なんせ、メルボルンの審査員さんだもんね。
かくて5分押しくらいで始まった今回のクァルテット・ビエンナーレのハイライト、クロノスQのコンサートは延々と続き、終わったら深夜の11時をまわってました。
ステージで起きたことは商売モンなんでここでは記せませんけど、面白いのは客席です。1階平土間の真ん中に、どかんと、正に文字通りどかんと、ヴォルフガング・リーム御大がお座りであります。周囲にお付きの者もはべらせておられます。で、その前に業界関係者が列を作り、挨拶をしておいでです。演奏家関係は無論のこと(ガースのお姿を久しぶりに見たです、あたしゃヴィオラ・スペースはとんと無縁なもので)、ソニア・ジメナウアーおばさま以下、小生も誰かが判るような業界関係者がご挨拶をしている。ほれ、完全にパパラッチだなぁ。誰が誰かは敢えて説明しませんが、真ん中に大きく写ってるオッサンは関係ありません。向こうに向けて歩いて行くのが誰かも、お判りでしょ。リーム御大がどれかは、知りたかったらグーグルの写真検索でもしてご覧なさい。ホルス・シュタイン風、ってば判るかな。
結局、こういうライブでの演奏会というのは、演奏を聴くのも重要だけど、いかにもこの場所にいそうな人に会う、ということの方が遙かに大切なんだなぁ、とあらためて思うです。パリで長く働くある日本人演奏家さんが、「パリのお客さん、音楽は好きじゃないから」とぼそっと仰ったことがある。たしかに、それは一面真理なんでしょーねぇ。
ちなみに、ちょっとだけ中身について触れれば、問題のライヒの「WTC911」パリ初演は、驚く程あっさりと流した感じでした。この曲、ライブで聴くと、ディスクやNHKでやったドキュメンタリーみたいに言葉がハッキリは聴き取れません。第1部ですら言葉というよりも響きになってしまいます。エンジニアがいて、リハーサルをきっちりやってのことだろうから、意図的なんでしょうねぇ。
それから、リームをクロノス様式で大丈夫なのか、とアホな心配をしたわけですけど、この第7番というのはクロノスQのために書かれたもので、その前の6番の乱暴な響きに溢れかえった音楽とはちょっと違うものでした。ウッドブロックがじゃんじゃん出て来たり、それまでの6曲とは相当に違います(アーヴィンなら、あれはピチカートの種類を違えればやれるから必要ない、と言いそうだなぁ)。リームの作品、アンプリファイした方が無理がないんじゃないか、と思えたのは収穫でした。
てなわけで、パリはあと1日。今日はディオティマが2曲、そしてアーヴィン社長の会社が新作をやります。ディオティマは売り切れだけど、お暇ならパリの北千住までどーぞ。どーゆーわけか、リームの13番の世界初演のあとに、エベーヌQがチャイコフスキーやりますでぇ。なんなんねん。

んで、慌てて音楽ホールの座席に向かうと、これまたパリでは当然のことながら、開演時間を過ぎたら良い席が空いてれば誰かがどっかから来てちゃっかり座ってる。で、動かすのも面倒なので、後ろに立ってればいいや、と腹を据えたら、目の前をプロカルテットのザイゼル総裁がやっぱりご遅刻。いつものように飄飄と歩いてて、「おげんき~」と遠くを見るような目でお馴染みの脱力系のしゃべり方。このあとハイデルベルクにアマリリスQにインタビューしにいくんで、ここは明日までなんですよ、と応えると、「おお、我が可愛い子ども達、良い子達…」と呟いて、再び遠くを見るような目をして去って行きましたとさ。なんせ、メルボルンの審査員さんだもんね。
かくて5分押しくらいで始まった今回のクァルテット・ビエンナーレのハイライト、クロノスQのコンサートは延々と続き、終わったら深夜の11時をまわってました。
ステージで起きたことは商売モンなんでここでは記せませんけど、面白いのは客席です。1階平土間の真ん中に、どかんと、正に文字通りどかんと、ヴォルフガング・リーム御大がお座りであります。周囲にお付きの者もはべらせておられます。で、その前に業界関係者が列を作り、挨拶をしておいでです。演奏家関係は無論のこと(ガースのお姿を久しぶりに見たです、あたしゃヴィオラ・スペースはとんと無縁なもので)、ソニア・ジメナウアーおばさま以下、小生も誰かが判るような業界関係者がご挨拶をしている。ほれ、完全にパパラッチだなぁ。誰が誰かは敢えて説明しませんが、真ん中に大きく写ってるオッサンは関係ありません。向こうに向けて歩いて行くのが誰かも、お判りでしょ。リーム御大がどれかは、知りたかったらグーグルの写真検索でもしてご覧なさい。ホルス・シュタイン風、ってば判るかな。

ちなみに、ちょっとだけ中身について触れれば、問題のライヒの「WTC911」パリ初演は、驚く程あっさりと流した感じでした。この曲、ライブで聴くと、ディスクやNHKでやったドキュメンタリーみたいに言葉がハッキリは聴き取れません。第1部ですら言葉というよりも響きになってしまいます。エンジニアがいて、リハーサルをきっちりやってのことだろうから、意図的なんでしょうねぇ。
それから、リームをクロノス様式で大丈夫なのか、とアホな心配をしたわけですけど、この第7番というのはクロノスQのために書かれたもので、その前の6番の乱暴な響きに溢れかえった音楽とはちょっと違うものでした。ウッドブロックがじゃんじゃん出て来たり、それまでの6曲とは相当に違います(アーヴィンなら、あれはピチカートの種類を違えればやれるから必要ない、と言いそうだなぁ)。リームの作品、アンプリファイした方が無理がないんじゃないか、と思えたのは収穫でした。
てなわけで、パリはあと1日。今日はディオティマが2曲、そしてアーヴィン社長の会社が新作をやります。ディオティマは売り切れだけど、お暇ならパリの北千住までどーぞ。どーゆーわけか、リームの13番の世界初演のあとに、エベーヌQがチャイコフスキーやりますでぇ。なんなんねん。




