So-net無料ブログ作成
検索選択

北限のコナラの森に鳥の声が響く [演奏家]

ええ、諸処の事情で、札幌にいます。昨日、急に来ると決まった話。後ろにはゼミの授業が始まるのを待つ大学生たちがいて、目の前には最も北にあるコナラの自然林が広がり、シジュウカラやキビタキの声が聞こえてきます。
013.jpg
さっきはアカゲラさんの姿も見えました。
021.jpg
流石にクマゲラはいらっしゃらないなぁ。

どうしてそんなことになってるかはともかく、先程、グランドの向こうの教会で、大友肇さんがカザルスの話をし、バッハとか、ちょっと弾きました。お昼休みの短いコンサートなんだけど、サラッと、でも気持ちの良いサラバンドが流れる。

本日は、そんな空気を当無責任私設電子壁新聞を立ち読みの皆様にもちょっとだけでもお伝えしようと、写真と音のさわりを貼り付けてオシマイ。夏の初め、ってか、春の終わりの北海道は、まるで先週の大阪みたいに爽やかで、ピースピースと鳥も鳴く。
004_edited-3.jpg


明日は昼に、エクが弾きます。お暇ならどーぞ。

[追記]

主催者のチャペルセンターの方が、《鳥の歌》全曲の音声ファイルをアップしてくださいました。お聴きになりたいかたは、こちらへどうぞ。
https://www.facebook.com/KatchinTK/videos/pcb.1332327333513072/1332381306841008/?type=3&theater

nice!(3)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

川向こうの新開地にN響がやってくるっ! [葛飾慕情]

大阪で実質2週間一切の作文作業が出来なかったために、帝都滞在10日の間に「曲目解説×4、チラシ裏×1、イベントレポート×4、エッセイ×1(3時間のテープ起こし含む)、単行本最終校正×1」というアホみたいな量の作業をせねばならず、普通に考えればどう考えても無理。その間に《ラインの黄金》、《ジークフリート》、《天地創造》というこれまたアホみたいな大作が並び、劇場ホールに出かけて座っているだけで半日取られる。そこにもってきて、共著本関係の打ち合わせなども入り…いやはや、なんで今、生きていられるのかよく判らない。もしかしたらわしはもう死んでるんじゃないか、ホントは…

そんな中、新開地葛飾区民とすれば、どうしても外せない大イベントが本日あるのであります。そー、何を隠そう、颱風が来れば暴れ川の中川が氾濫し畑・田圃が水浸しになった荒川放水路向こうの新開地ここ葛飾に、なんとなんと、遙か山の手は高輪から、日本一のオーケストラ、天下のNHK交響楽団様がやって来るのであります!それも、新日本フィルやアンサンブル金沢、大阪フィルなどのメイジャーオーケストラの音楽監督を歴任し、ショルティ時代の全盛期シカゴ響でマーラーを、平壌では第九を振っていらっしゃる我らが国際的大指揮者、井上みっちーさまがポディウムにお立ちになるのでありまするっ!葛飾区民とすれば、もーもったいないことこのうえない、どれだけ喜んでも喜び足りない事態ではありませぬかっ!!!!!
002.jpg
水浸しの新開地の区立武道館公民館を潰して建てた区民宿望の音楽の殿堂、低湿地に聳える石造りの館、長期政権を誇った小日向区長の置き土産のひとつ、葛飾シンフォニーヒルズのオープン25周年記念演奏会なのでありまするっ!スゴいぞ、交響楽の丘!偉いぞ、NHK交響楽団!かっこいーぞ、いのうえみっちー!いぇいえええいいいい!

てなわけで、葛飾区民なら、ちゃんとチケットを購入して出かけねばなりません。流石に正装はしなくていいだろうけど、ヒルズ隣の風呂屋にいくのとはわけが違う、サンダル履きなどもっての他でありまする。

寅さん唯一の海外旅行として訪れたヴィーン市から特使として派遣されこの地に立ち既に四半世紀、新開地の畑や原っぱの間の町工場や安アパートがごみごみグチャグチャした住宅地なりに変貌し、水戸街道の巨大トヨペット看板もみえなくなり、天を貫き周囲に鳩や烏ばかりかヤンキーマシン猛禽共まで呼び集める巨大な天樹がにょっきりと聳えるようになる有様を眺めた天才アマデウスは、このお目出度き日にいかな感慨をお持ちでありましょうか。
004.jpg
公式には、こんな経緯だそーな。区民は「寅さんが行ったから、お返しにモーツァルトが来た」と信じてるんだけどなぁ。
003_edited-2.jpg

東葛の 丘に轟け よんぱっぱ

[追記]

大エンターテイナーみっちー様のタクトの下、《アルルの女》第2組曲最後の大盛り上がりで生誕四半世紀演奏会は目出度く打ち上げました。やくぺん先生的には、いねちゃんさんN響首席就任記念演奏会でもあった。それにしても、かえこさん&いねちゃんがN響トップって、四半世紀前には考えられないことだなぁ。

ちょっと喋ったみっちー様に拠れば、オープニングもミッチーさんで、シューベルトの間にモーツァルトを挟むプログラムだったそうな。思えばその頃、実質、葛飾の家には寄りつかなかったやくぺん先生、オープン前に母親様から「ホールの名前を公募しているのだけど、お前の嫁さんはカザルスホールで働いてるのだからどういう名前が良いか分かるだろう、入れ知恵しなさい」と毎度ながらの無茶ぶりがあり、「まさかモーツァルトホールはないだろうから、葛飾の区の花でアイリスホールにしなさい」とアドヴァイスした。そしたらなんとまぁ、見事小ホールがアイリスホールと命名されちゃって、母親は小日向区長から命名者のひとりとして記念に15㎝くらいのモーツァルト像などいただいたっけさ。

それにても、今日のピアノお嬢さん、師匠のマンチェはモーツァルト弾くの、ホントに許してるのかしら。ロマン派ならともかく…激怒されないか心配じゃ。いやはや。

nice!(4)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

アイズリQのメトロポリタン美術館レジデンシィ [弦楽四重奏]

スイマセン、忙しすぎるので、情報のみ。自分の為のメモ。

第9回大阪国際室内楽コンクール第1部門で優勝したアイズリQ、この9月からのシーズンには、ニューヨークのメトロポリタン美術館室内楽シリーズのレジデンシィに任命されています。これは試合参加前から決まっていたことです。以下、日程。
http://www.metmuseum.org/events/programs/met-live-arts/aizuri-quartet
このページ、なんだか凄くみにくいんだけど、もうちょっとなんとかならんかしら、美術館の公式なんだからさぁ。ともかく、日程だけ纏めると以下です。場所は1回目と3回目はいつもの、グァルネリQ定期以来お馴染み、あの弦楽四重奏映画でも最後の演奏会場となってブレンターノQのチェロさんが最後に登場した、ミイラの向こうのオーディトリアム。

Music and Mayhem:《ハープ》、ライヒ《ディファレント・トレインズ》、グバイドゥーリナ4番
Saturday, October 21, 7 pm

Music and Isolation:ヒルデガルト・フォン・ビンゲン、ジュズアルド、ハイドン、ベートーヴェン作品
Friday, December 1, 7 pm

Immigration/Migration:ブライト・シェン、ビーチャー、バルトーク
Friday, February 23, 7 pm

どこだかよく判らん場所でやる第2回が特に面白そうですねぇ。ちなみにこのシリーズ、グァルネリQがずーっと続けていた定期が終わったあと、3シーズンくらいパシフィカQが引き継いだのだけど、その後はシーズン毎に若手団体に枠を与えるという考え方になったようで、同じく大阪優勝の次のシーズンにアタッカQがレジデンシィを勤めていました。まるで「大阪で優勝するとメトロポリタン美術館のレジデンシィになれる」なんて誤解されそう…なわけないか。

一度くらい眺めにいけるかなぁ。第2回を、サンフランシスコのアダムス新作とがうまく引っかけられればなぁ。アダムス新作は11月29日と12月2日に上演があるみたいなんで、日程としては全く無理はないのだが、問題はフランクフルトでのクスQのベートーヴェン・チクルスの状況なんだわなぁ。ううううん…

って、今はそんなこと考えて暇はありません。さあ、お仕事お仕事。

nice!(4)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

遅すぎる告知:ソレイユ東京駅で弾きます [弦楽四重奏]

大阪から戻り、デュッセルドルフ便に倒れ込むまでの10日程の間に、原稿6本(3時間を超えるテープ起こし作業含む)+単行本最終校正という物理的に限界を超えた状況。昨日の藝大でのジョコーソQもいけませんでした。この演奏会も告知してもいけるやら、であります。ここから見える場所なんだけどねぇ。

で、以下。お暇な方、よろしく。メンデルスゾーンは全曲なのかしらねぇ。時間からすると、ちょっと微妙だなぁ。

出演:クァルテット・ソレイユ
 
場所・日時:丸の内トラストシティ 2017年 5月25日(木)12:10~13:00 丸の内トラストタワーN館1階ロビー(JR東京駅日本橋口を出て右側)

演目:
◆ヘンデル:水上の音楽より
◆日本の夏 ~夏は来ぬ~海~浜辺の歌
◆幸松肇編曲:弦楽四重奏のための日本民謡組曲 第2番より「八木節」
◆ハイドン:弦楽四重奏曲 第35番 へ短調 Op.20-5
◆メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲 第6番 へ短調 Op.80

昼飯喰いがてら、でかけてみるかいな。

[追記]

てなわけで、辱宇400メートル以下の視界は悪くないのに今にも雨が落ちてきそうな帝都の空、天樹が半分まで臨めるのを横目に、都バスに揺られて(ぎゅう詰めになって、というのがホントのとこ)とーきょー・セントラル・ステーションに至りました。で、これが会場。八重洲北口の、長距離バスが到着してたところの横です。
008.jpg
席は20ほどしか並んでおらず、「取り置き禁止」と書いてあるけど、開演40分前の時点でもう全部取り置かれてます。おいおい、そこに立ってるスタッフ、なにやってるんじゃい。聴衆はオバサンばかり。あ、オッサンもいるな。どうもハイドンとメンデルスゾーンは楽章抜粋のようです。

かなり頻繁に開催されているロビコンのようなので、スタッフはもう日常作業なんでしょーねぇ。さても、どーなることやら。

[追記の追記]

というわけで、東京駅で梅田ガード下B級グルメ街の饂飩喰らって、八重洲通りを歩いて佃縦長屋まで戻って参りました。Qソレイユのロビコン、32席くらいの客席のうち、なんと10席がオジサン!これって、この類いのイベントとしては異常な比率ではないかい。
020.jpg
弦楽四重奏オタクご隠居パワーなのか、それともソレイユ・ラブな方々がそれなりにいるのか?

会場は、なんだかチェロがとっても響く空間で、後ろのピアノの蓋を開けて反響板のようにしているとはいえ、なかなか難しい場所でありました。ま、立ち見含めると100人を越える人に新生ソレイユを聴いて貰えたのだから、やった意味はあったのでしょう。

さて、働くぞ。

nice!(4)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

中締め~来なかった団体のこと [弦楽四重奏]

今、名古屋を過ぎました。12泊の大阪いずみホールを見下ろす塒を出て、人身事故で大混乱の大阪駅でなんとかデカイ荷物(実質、洗濯物が詰まっているだけ)を引っ張って乗り換え、新大阪から東海道を帝都に向かっております。今日は午後7時から大曲のトッパンホールでザイーハSAXQとアイズリQが弾きます。連中も、この何本か後ろの新幹線で追いかけて来ている筈。

てなわけで、3年に一度の大坂夏の陣が終わり、2週間弱を挟んで、戦場は大阪城外堀から遙かロンバルディア平原はレッジョ・エミリアへと移動します。例年のことながら、もうちょっとなんとかならんもんですかねぇ。今回は大阪がちょっと前倒しにする決定をしてくれたもので、幸いにも大阪とは思えぬ爽やかな空気の中での闘いとなったのは有り難いことでしたけど。

この10日ほどの間に、物理的に処理しきれるのかと思うほどの作文作業、校正作業などが山積みになっていて、当電子壁新聞も滞ること必至でありまするが、ま、別に誰が困るわけでもない。古い記事がさらしものになってても、呆れてやって下さいませ。死なないように祈ってくれ、とは望みません。お前なんでさっさと死んじまえ、と思ってる方もいっぱいいらっしゃるでしょうから。

ホントは車内で最低でも1本仕上げたかったのだが、どーにも身体が動かぬ。んで、どーでもいい中締め話。

今回の大阪大会弦楽四重奏部門、結果とすればいかにも大阪らしい、極めてバランスの良い結果が出たと言えましょう。順当すぎて拍子抜け、なんて酷いことを仰る裏方スタッフさんもいらっしゃったけど、なんせこのところ数年、世界のメイジャーな弦楽四重奏コンクールは「なんじゃこりゃ」とか「おいおいおいおい」とか「気持ちはホントに判るけど、やっぱりそれじゃマズいだろーに」とか「あああああ、やっちゃったか、〇〇先生(〇〇市、はたまた、〇〇国)」って結果が相次いでいたので、こういうまともな結果が出ると驚いたりしちゃう。

今回の大阪大会の最も顕著だった特徴は、「参加アンサンブルが若い」という点にありました。アンサンブルのコンクールにも、所謂年齢制限があります。大会によって個々人の年齢に制限がある場合と、総合年齢に制限がある場合とがあり、その辺りを細かく話し出すと東京まで到着しそうなんで、ま、ともかく、そうなっているとだけ記しておきます。ぶっちゃけ、アイズリQが昨年のバンフを受けていないのは、個々人の年齢制限に数週間引っかかってしまった奏者がいたからだそうな。前回のレッジョで優勝したケレマンQがチェロのお嬢さんだけが異常に若かったのは、トータルでの年齢制限だったのでそれをクリアーするためだ、なんて嘘かホントか判らぬことを言われているし(現在はオッサンのチェリストに交代して活動中)。

で、弦楽四重奏のコンクールでは、結成して数年の団体と、同じか中核が変化しないメンバーで10数年も活動している団体とが、一緒に争うことになる。あたしらは勝手に「若手団体」と「シニア団体」とか呼んでるわけだが、アンサンブルの熟練度はもう別ジャンルとして扱っても構わないような、ってか別ジャンルにしないと可哀想、ってくらいの差が誰の耳にも明かな場合が屡々。お前ら稼ぎに来たな、ってのがミエミエな団体があるのも普通のことだったり。

ところが、一昨年のメルボルン大会での苦労人ノガQ宿望の優勝を最後に、そういうシニア団体が本選まで残らない、という事態が続いていました。特に昨年、4つも重なってしまったメイジャー級の国際弦楽四重奏コンクールで、その傾向がハッキリ出た。

今回の大阪は、なんとなんと、そういうコンクール界でのシニア団体が、ひとつも受けに来ませんでした。ぶっちゃけ、こっちが拍子抜けするくらいでした。それどころか、来月早々に始まるレッジョの大会にも、参加者リストにそういう団体が見当たりません。なんなんねん、みんな昨年でよっぽど懲りたのかいな。

その意味で、今回の大阪は「2010年以降に活動を始めたアンサンブル」という応募規定があったのかと思っちゃうような大会でした。そして、極めて興味深いことに、優勝したのは「音楽家としての経験をそれなりに積んだ上で、2010年以降にアンサンブルとして活動を始めた」団体だった。

なかなか味わい深いなぁ、そういう風に考えると。

ちなみに、昨年の彼方此方の国際大会で優勝という結果にまで至らず、過去の例ならば優勝狙いで大阪を受けに来ていたろうし、レッショとの掛け持ちもなんなくやりそうな「2017年シニア団体トップ・スリー」を敢えて挙げれば…

ムハQ、アリスQ、ジョコーソQ

でんがな。トップ・スリーどころか、もっといっぱいあったようにも思えるけど、ま、ともかく、そろそろどっかで優勝してコンクール時代を卒業させてあげたいなぁ、と思っちゃう団体の筆頭格として思い浮かぶのはこれらの名前です。これらの名前、覚えておいて損はないと思いますよ。

そんななかで、明日、藝大がジョコーソQの演奏会をやって下さるのは、ホントにラッキーとしか言えない。フランス系の団体ならば、アマデオ・モディリアーニQみたいにラ・フォル・ジュルネの常連となってスターになるという手もあるのだけど、それ以外の文化圏では、コンクール卒業後くらいのキャリアの団体がいちばん接し難くなる。

おっと、もう目の前に夏の姿になりつつある富士山が広がってます。与太話はこれくらいにして、ちょっとでもお仕事を進めましょう。何を言いたいかと言えば、「コンクールの結果というのは、あくまでもキャリアのスタートでしかない、勝ったら勝った、勝たなくてもそれはそれ」ということ。いろんなキャリアの造り方がある。自分らが何をやりたいかがハッキリしていれば、ま、なんとかなるもんはなんとかなる。

うううう、貴重な時間を無駄話で費やしてしまったぁ…

nice!(3)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

今日明日のアイズリQ演目発表 [弦楽四重奏]

本日22日午後7時から大阪いずみホール「第9回大阪国際室内楽コンクール」、明日23日午後7時から東京は大曲のトッパンホールで開催される優勝団体記念コンサートで、優勝したアイズリQが演奏する曲目が先程発表になりました。

◆22日いずみホール:ベルク作品3、ベートーヴェン《大フーガ》

◆23日トッパンホール:ベートーヴェン作品130(終楽章《大フーガ》)

なお、両日共に演目は演奏者が決めたのではなく、コンクール審査員団からのご指名です。要は、「こいつらは今回の大会でこの曲で勝ちました」と審査員団が教えてくれてるようなもんですな。

ともかく、全作品とおして、「音楽を作るモチーフをどう扱うか」という当たり前のことが極めて明快に出来ている演奏で、特にベルクはあのモチーフぐちゃぐちゃいじいじ弄りまわしているうちに感情や情景が推移していき…って様子がよーくわかる。ホントは、2次予選でやった、このあとにシューマンの3番の弦楽四重奏曲が来る、ってプログラミングだと、意図がもっとはっきりするのだけど、本日はサクソフォン四重奏団と一緒の演奏会なので、そういうわけにはいかないのが残念。あ、サクソフォンの演目、知らんぞぉ。ま、「弦楽四重奏」のカテゴリーだからいいかぁ。

先程、アブダビ以来1年と1ヶ月にアイズリさんたちと話をしたんだけど(ってか、考えてみたらちゃんと「インタビュー」という形で話したのは初めてだわい、なんせ大会期間中は「おおい、生きてるかぁ」くらいしか話するわけにいかんですからねぇ)、ひとつ事実関係で誤解していたことがあったので慌てて記しておきます。

ええ、小生は過去にアイズリQの経歴を紹介するときに「カーチス音楽院が最初に作った学生レジデンシィで、昨年の初夏にカーチスを終え、今はNYC拠点で活動している」と記したり言ったりしてきました。さっき、ちゃんと話を聴いたら(酒飲みながらじゃなくて、ってこと)、この表現で間違いはないものの、誤解を与えるなぁ、ということが判明したのでありまする。

つまり、彼女らは「フィラデルフィアのカーティス音楽院のレジデンシィ(フェロー)を2014年から2016年まで勤める」というのは正しいけれど、「カーティスの学生により結成され…」というわけではないそうな。彼女らが2012年に弦楽四重奏団として始め、「藍刷」を団体の名前に選んだのは、ラヴィニア音楽祭でのことだったそうな。もうその時点で学生ではなく、若いプロの演奏家として活動を始めていた。だから、彼女らはコンクールを受ける年齢制限ギリギリのメンバーがいたりもするわけであります。

つまり、弦楽四重奏として習った先生はいないといえばいない。「学校で出会った4人の仲良しが始めた」とか「授業で先生からレッスンを受けるためにクァルテットを結成したのが始まり」とかいう「あいつらはコルバーンのエベネ教室の奴ら」とか「イェール大学のブレンターノの弟子」とか「NECでニックとかカッツさんに見てもらってる連中」とかいうのではない。強いて似たようなキャリアの団体を挙げれば、そう、もうすっかり出来上がった演奏家たちがマールボロ音楽祭で出会って結成されたグァルネリQとか、最近ではエッシャーQとか、そういうキャリアの積み方をしてきている。だから、昨晩も、目出度いパーティの真っ最中、ましてやメインゲストなのに、こそこそと隅っこの方に集まってメモを取り出した審査員のチリンギリアン氏から細かいアドヴァイスを受けてました。
143.jpg

なんせ、ベートーヴェンで第1ヴァイオリンを弾いているミホさんとチェロのカレンは、昨年、エクがベートーヴェン全曲をやってる裏番組として隣の大ホールでやってた辻井&オルフェウス室内管のメンバーだったわけで、ミホさんはベートーヴェンの協奏曲ではコンミスだったそうな。室内楽お庭、磯村さんとか聴きたいけど自分らが同じ時に弾いてるので残念、って終演後に大馬鹿成るで麦酒飲みながら喋った。昨年、NYに出て来たところでそれぞれの人生の選択があり、そこから加わったアリアナも、ブルックリンライダーズと弾いてタールって、完全にNYCの若いキャリアのある演奏家だし。

てなわけで、そういう人達が集まって、それでやっと「キャリアの第一歩」なのだから、ほんにまぁ、弦楽四重奏会社ってのはたいへんな商売だわなぁ、とあらためて思わされる初夏の大阪でありましたとさ。

ともかく、お暇なら、いらっしゃいな。無論、11月21日サルビア、23日のトッパンも決まっておりますので、そっちも宜しく。…って、フランクフルトのクスQのベートーヴェン・チクルスと重なってないか、ちょっと心配だぞ。

nice!(3)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

第9回大阪国際室内楽コンクール結果発表! [大阪国際室内楽コンクール]

今、20日土曜日、午後8時過ぎ。8時には発表というアナウンスがあったのだけど、まだ音沙汰もなく、いずみホールで結果発表を待っております。

…今、8時35分過ぎ。結果が出ました。以下です。

第1部門
041.JPG
優勝:アイズリQ
2位:ユリシーズQ
3位:ヴィアノQ

第2部門
066.jpg
優勝:ザイーハ・サクソフォンQ
2位:ニオベ・サクソフォンQ
3位:クンスト木管五重奏団&パリ・ローカル金管五重奏団

正直なことを言えば、一昨年くらいから、弦楽四重奏コンクールの結果を前にしては「なんじゃこりゃ」と覆ってばかりいたので、こんなにまともな結果が出ると逆に拍子抜け、って感じ。

ともかく、東京の皆様は、火曜日にトッパンホールでアイズリQとザイーハQを聴けますので、お暇ならどうぞ。弾くかどうかまだ判らないけど、アイズリのベルク作品3は必聴です。なお、ユリシーズQは来月横浜にまた来ますので、そちらもどうぞ。
http://www.welcome.city.yokohama.jp/ja/tourism/eventinfo/ev_detail.php?bid=yw2729

まあ、どーでも良い愚痴みたいな戯言を記しますとぉ…こういう「たられば」を言ってもしょうがないのだけど、今回はテープ審査を通ったけど棄権した日本の某団体が出ていれば、第2回のヘンシェルVSエク以来の本気の優勝争いが出来た可能性があったのになぁ…と心の中で嘆いてみてしまうのでありまする。無論、アイズリさんやエクの仕事を貶めるのではありませんが、今回はホントに千載一遇のチャンスだった。この調子では、わしが生きている間に日本の団体が勝つ姿を目にすることが出来るのか…ううううん。

考えてみれば、最終回からひとつまえの民音室内楽コンクールでイグレッグQがレニングラードQ(現ペテルスブルクQ)と競って優勝して以来、日本の国際室内楽コンクールで日本在住団体が優勝したことはないんですよねぇ。そして、イグレッグQのヴィオラのいねちゃんさんは、本日の審査委員。コンクールに歴史有り。

nice!(3)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

新生フェスタ大混戦! [大阪国際室内楽コンクール]

昨日から、大阪いずみホールで開催中の「大阪国際室内楽コンクール&フェスタ」のもう一つの目玉、「フェスタ」部門が始まっています。

大阪の人達が、新しく室内楽のコンクールをやりたいとユーディ・メニューイン卿のところに相談にいったら、「参加制限なにもなしであらゆる室内楽が登場し、審査員は一般の音楽好きというコンクールをやってみないか」と無茶苦茶な提案をされ(一説では、メニューイン卿は冗談で言った、との話もあるほど)、それを本気で取ってしまった大阪の人が必死にやり方を考えて、コンクールともうひとつ別のジャンルとして起ち上げた、というもの。誰がどう考えても無茶なイベントで、無論、こんなの世界中に他にありません。

ぶっちゃけ、あらゆるジャンルの室内楽をトーナメント形式で闘わせ賞金200万円を目指す(←関係者の方に叱られそうなお下品な紹介の仕方!)というイベントです。世界から140団体以上の応募があり、もの凄くたいへんなテープ審査の結果、18団体が大阪に招聘されています。無論、渡航費は出してくれます(上限はあるらしいが)。昨日は予選第1組9団体が登場し、日曜の本選進出に向け競い合いました。

前回までは参加団体が2日間で全部演奏してから審査員が投票し、結果を出していましたが、8回やってきた経験と反省を踏まえ、今回からはやり方を完全に変更。予選は2日というのは同じながら、トーナメント勝ち抜き方式に変更しました。要は、「音楽愛好家110人の前で、抽選でくみ分けされた3団体が演奏、そこでみんな投票して勝ち上がり団体を決める」という作業を繰り返します。ほれ。
037.jpg

いやあ、昨日、実際にやってみて、演奏家さんには悪いけど、これが凄く面白いんだわさ!完全にスポーツの勝ち負けノリで展開します。なにしろ、CDも出て評価の高いフランスのピアノデュオがシベリアからやってきたロシア民族楽器二重奏に完敗、女の子のピアニストさんが泣きそうになってる!前回にも登場し本選まで進んだ人気の打楽器パーフォーマンス集団が、なんと3票差でスイスのクラリネット三重奏に敗退!
070_edited-1.jpg
もの凄く練り込んだアメリカの弦楽五重奏とドイツのピアノトリオが、サラッと爽やか和風テイストの日本のフルートとギター二重奏に大差で撃破さるっ!…などなど、主催者的には番狂わせが続いています。

ストリーミングでも演奏から投票、結果カウント発表まで全部中継しておりますので、是非ご覧あれ。今日も10時半からです。なによりも、「音楽祭を自分の街でやらなきゃならないのだが、クラシック音楽ファンではない市民にもアピールして、なおかつ音楽的にもレベルの高いという虫の良い室内楽団なんぞないだろうか」と悩んでる方は、絶対にストリーミングに貼り付くべし。昨日も、ハワイの音楽協会の方が遙々来ていて、早速、自分らのシリーズに招聘したい団体があった、と喜んでました。

新生フェスタ、絶対、面白い!暇人はストリーミング、視るべし。10時半からです。まるっきりまともな弦楽三重奏団やピアノトリオから、チェロ四重奏団、ロシア民族楽器五重奏団まで、なんでもありまっせ。
http://www.jcmf.or.jp/compefesta2017/

nice!(3)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

弦楽四重奏本選は北米大会 [大阪国際室内楽コンクール]

先程、大阪国際室内楽コンクール弦楽四重奏部門3次予選の結果が出て、本選に進出する3団体が決まりました。土曜日、午前11時からですので、お間違いなく。あなた、作品130+大フーガ、シューベルトの大ト長調、作品132って、朝から「いきなりステーキ」で600グラムのレア喰らうようなもんじゃわな。
013_edited-1.jpg

一応、演奏順と作品は以下。

アイズリQ:ベートーヴェン作品130(終楽章《大フーガ》)
ヴィアノQ:シューベルト ト長調
ユリシーズQ:ベートーヴェン作品132

ちなみに、この日は午後3時半からは第2部門の本選もありますので、全ての結果の発表は夜の8時過ぎになると思います。長い日です。

nice!(3)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

管楽合奏本選はフランス祭り [大阪国際室内楽コンクール]

スイマセン、結果発表を眺めずに京都に行き、エク&木琴の演奏会を見物していました。なんか、一足早くフェスタを眺めに来ているような気分になってしまった。それにしても京都って、まるで「〇〇ランド夢の京都の国」みたいですねぇ、少なくとも三条通りは。なんだかなぁ…

ってなわけで、大阪国際室内楽コンクール第2部門2次予選の結果です。お暇な方は結果発表の瞬間がストリーミングされ、YouTubeにアップされてますので、ご覧あれ。
https://www.youtube.com/watch?v=1p7Q6V3Rc-s
本選の演奏順で

パリ・ローカル金管五重奏団
クンスト木管五重奏団
ザヒール・サクソフォン四重奏団
ニオベ・サクソフォン四重奏団

です。3団体の予定が4団体になったので、土曜日午後の本選の時間が延びたわけですなぁ。それにしても、そもそもフランスからの参加がなかった木管はともかく、残ったのがフランスばかりというのは面白いというか、なんというか。たまたまなんでしょうけど、そういうもんなんでしょうかねぇ。

以上、本選の流れについてはまた金曜日にでもアップしますので、いまはこれだけ。ふううう…流石にこっちも疲労がピークでありまする。歳は取りたくないもんだわさ。

nice!(3)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽