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アタッカQのアウトリーチ始まりました [弦楽四重奏]

昨日、大雨の中、アタッカQの関西アウトリーチ、始まりました。公式なレポートは日本室内楽振興財団機関誌「奏」の、来月のコンクール後に出て来る「コンクール纏め号」に掲載する予定で、随分と先のことになるし、ある意味での公式な報告書みたいなものになるので、ともかく今日明日にお伝え出来るようなことは、この無責任電子壁新聞に記してしまいます。後から「聴きたかったのにぃ」と恨まれるのもイヤだもんっ。

昨日は、大阪府内の某府立高校、音楽部も持つというちょっと特殊な学校に参上しました。
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なんせ、学内に250席くらいはありそうな立派なホールが備えられ、学内オケやらブラスバンドの練習をやるだけでなく、ちょっとした演奏会は出来るようになっている。流石にホールの写真はダメでしょうから、警備室横のポスターでお許しを。
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放課後の「校特別公開講座」ということで、少ないながらも親御さんだか生徒さんのおじーちゃんだか、明らかに一般の聴衆の方もいらしてました。どうやって入ったのか、良く判らないです。スイマセン。

なんせアタッカQ、今やニューヨークばかりかテキサスでも盛んにアウトリーチも行っているだけのことはあって、きっちり1時間という時間に古典からロマン派、20世紀初期、そしてアンコールにはかの某フランチャイズの手前大声では言えないアタッカの影のレパートリー、みんな大喜びのあの曲まで披露。あ、まだYouTubeにあるじゃないかぁ。こちら。
https://www.youtube.com/watch?v=9Rp4rLXbrDw
この編曲、やっぱり「♪てーこーくわぁ、とーてもーつーよぃい」のところ、第2ヴァイオリンとチェロが旋律を担当し、ファーストとヴィオラが兵隊共の歩みを強烈に刻む、ってとこがいちばんのミソかな。なんにせよ、これがライブで聴けるのは、おそらく今日だけなんじゃないかな(勿論、やらないかもしれませんし…)。こういうボランティア・イベントじゃない普通の演奏会では、いろんな問題があって、やれませんからね。

21世紀の弦楽四重奏超激戦区ニューヨークでバリバリでやってる若手連中がどういうスタンダードなのか、どういう関心なのか、そしてどういうアピールをするのか、とっても良く判るショーケースでありました。

本日の北野病院のアウトリーチ、相手が音楽の学生さんじゃなくて一般病棟の患者さんや関係者さんということで少しは手加減するかというと、どうもまるでそんなことはないみたい。音楽ファンの皆さん、特に「アメリカのクァルテットはなぁ…」と思ってらっしゃる方にこそ、是非とも聴いていただき、その手数の多さに呆れていただきたいでありますなぁ。なんせ、ラッヘンマンやるわけじゃないのに、いきなり弓2本もって登場しますから。これが今の、アメリカン・スタンダード。

本日午後3時から、大阪は北の北野病院です。どなたでもお聴きになれますので、どうぞいらっしゃいな。
http://www.kitano-hp.or.jp/access

[追記]

開演前の北野病院5階ホールにいます。なんと、あの曲、やるってしっかり書いてありますぅうう!
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♪てーこーくわぁ、とーてもぉ、つぅおいぃいいい!

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アタッカQ大阪アウトリーチ [弦楽四重奏]

宣伝ですぅ。2011年、311&312大混乱後の日本列島で最初に行われた国際的音楽イベントとなった第7回大阪国際室内楽コンクール&フェスタの第1部門に参加、熱戦を勝ち抜きグランプリを獲得したアタッカQが、懐かしい大阪の地で来る5月に開催される第9回大会を盛りあげるために本日来阪いたします。

明日からは基本的にアウトリーチのみで、アウトリーチというイベントはその性格上世間に一般公表するものではない。ですから、まさかここに詳しく日程を記すわけにもいきません。ただ、木曜日までの大阪滞在中に一度、実質的に昼間に公開での演奏会と言えるステージも用意されております。多数の聴衆が押し掛けられても困る場所なので、もしも状況がオープンにしても構わないと判断された場合には、月曜夜には当電子壁新聞でも場所と時間をお伝えします。(後述:下の[追記]参照)

ま、それよりも、是非とも聴きたいという方は、名古屋東京での演奏会の後にまた大阪に戻り、25日火曜日に大阪倶楽部での演奏会がありますので、そちらにどうぞ。
http://www.kojimacm.com/digest/170425/170425.html
会場も興味深いところですし。それぞれのメンバーがそれなりに生活も出来てきて、若手から中堅に向けての入口に立って、この秋からは大学レジデンシィも始まるアタッカQ。どんな音になってるか、大阪の皆さん、ご期待下さいませ。

なお、ジョン・アダムスの第2弦楽四重奏曲日本初演となる鶴見での演奏会は完売とのことです。東京のファンの皆様、スイマセン。この曲も録音はあるけど、今回は演奏はなしなのがちょっと残念。映像でお楽しみあれ。

以上、なんかちょっと情報が半端だけど、アタッカQ大阪訪問のご案内でありました。

[追記]

どうやらアウトリーチ先がホームページでイベントを一般にオープンにしているようなので、記します。以下のPDFファイル参照。火曜日、大阪北野病院です。場所柄、あくまでも「患者さんが優先」という状況を配慮の上で、ご来場お願いします。一般公開はここだけですけど、敢えて「皆さん、いらっしゃいませ」とは言いません。悪しからず。とはいえ、関西でアウトリーチの勉強などをなさってる方は、アタッカのアウトリーチ・プログラムは勉強になりますからねぇ。
149079132820170418_concert.pdf

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新生ソレイユ沖縄の夕日に輝け [弦楽四重奏]

新生Qソレイユの演奏会を聴くべく、遙々沖縄は浦添市てだこホールまで来ましたです。
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なんでまた、と訝しげな顔をするなかれ。若い、ってか、中堅でも長老でもそうだけど、弦楽四重奏が自分らでコンサートを作っていく際の基本、「メンバーの地元で自主公演をつくる」というやり方をしっかり実践なさっているから。

新生ソレイユ、「定期」と名打った演奏会を去る4月1日に長野県上田で開催、横浜みなとみらいでも来る木曜日13日に開催いたしまする。
http://www2.hp-ez.com/hp/quartette-soleil/page1
両方とも「第1回定期」としてるところに、なみなみならぬ意欲を感じさせられますねぇ。って、ホントは「なんで上田の演奏会の前に中学ブラスバンドの演奏会が付いているのだろーか?」というところが気になって仕方ないけどさ。

で、その間に、定期、とは言わないけれど、沖縄は浦添市てだこホールでの公演がありました。このコンサートはゲストに沖縄のスター、フルートの渡久地さんを迎えての開催だったので、「定期」にはしなかったのかしら。いずれにせよ、3箇所ともメンバーの出身地とのことであります。沖縄での主催は「ソレイユコンサート企画」という自主団体だけど、後援にしっかりと「エフエム沖縄、沖縄タイムス社、琉球新報社」と入ってるのは立派なもの。地方公演の王道ですな。

とういわけで、丘の向こうには今話題のオスプレイの基地が広がる浦添市のもの凄く立派な文化スポーツ施設、恐らくはこんなものがここにあるのもミサゴ君の巣のお陰なのでありましょうが、ま、今はそこには敢えて触れません。どんな理由であれ、立派な施設があるならば使わなきゃ。ちなみに隣の別棟となっている大ホールでは、翌日の地元特別オケ演奏会に向けてマエストロ広上のリハーサルが行われておりました。沖縄、なかなかスゴいじゃないかい。

で、新生ソレイユでありまするが…以下は御本人らには終演後に立ち話で話したことなので隠すようなもんではない、良し悪しということではなく、初代ソレイユをご存知の当電子壁新聞立ち読み中の皆様に率直にお伝えするわけでありまして…ぶっちゃけ、まるで別物と思うべきでありましょう。
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初代ソレイユは、それこそ善くも悪くも、極めてスタンダードの高いところできちんと音楽を作ってきていた。なすべきことをきちんとし、まずは基本を固めて、そこにいろいろ入れ込めるようにしていこう、という圧倒的にまともなやり方。そりゃ、大学で始め、サントリーの室内楽アカデミーできっちり学んできて、ボルドーやら大阪やらメイジャー・コンクールのテープ審査を突破し、前者では1次予選も突破したわけだから、そうなって当然でありますな。

ファーストに沖縄のホープ、ヴィオラにどっしり構えたファーストの盟友を迎え、それなりに場数を踏んだお姉様たちが真ん中に控えるフォーメーションとなった新生ソレイユ、少なくとも今回の演奏を聴く限り、「ファーストのキャラクターを他のメンバーが信じ、きっちり支える」タイプであります。
それこそパガニーニが頭に座って弾いていた弦楽四重奏団に始まり、ヨアヒムQ、クリングラーQと続いた「第1ヴァイオリンのための弦楽四重奏団」というものが歴史上存在しており、まさか我々はそういう団体の姿を知るわけではないけれど、強いて言えばノーバート・ブレイニン御大の天才を3人が支えたアマデウスQとまで言うと滅茶苦茶褒めすぎだろうが…そーねぇ、ご記憶の方がどれくらいいらっしゃるか、最後の民音コンクールなどにも出て来ていた奇才斎藤氏が頭に座るキサQとかの感じかな。

ちょっと癖はあって、聴く人に好き嫌いというか、マルバツがハッキリ出そうなファーストくんの才能が爆発するところを、みんながしっかり見守っていく。そういうタイプの団体。正直言えば、今時流行の「偉い先生たちが講師に並ぶ室内楽セミナー」みたいなところでは、出て来難いタイプの団体であることは確かです。

スゴい失礼なことを言ってるのは百も承知なんだけど、とにもかくにも、現時点でキャラクターを訊ねられればこういう団体と説明します、ということ。実際、上田公演では最後のメンデルスゾーンでキレキレの瞬間がやってきたそうな。沖縄では、地元プレッシャーがちょっとたいへんだったかな、という感じだけど、作品80の2楽章などはしっかり「たかみやぎくんオンステージ」でありました。曲も曲だしねぇ。

無論、数を重ねることによって状況はかわってくるだろうし、プロとしてやっていくための安定感は絶対に必要なわけだし、そんなことはやくぺん先生なんぞが言わなくたってみんな判ってる。だけど、「新生ソレイユ」がこういう団体でしかない、と言えるような可能性があるとすれば、やっぱりこの沖縄の太陽くんであることは否定のしようがないでありましょう。

それをどこまで信じていけるか。ちょっと話した限り、ヴィオラ君が「僕がいれば…」という頼もしさを醸し出していたので、おねーさんたちもぐぁんばれるでありましょうし。

新生ソレイユ、キャラのある団体として育っていけますことを。まずは、お暇なら木曜日の横浜へどうぞ。

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アルディッティのラヴェル! [弦楽四重奏]

桜なんぞ欠片もなく、シジュウカラがつぴつぴ鳴き、セキレイさんが跳んだり跳ねたりしてる都下某所の人気の無い公園でノマド作業、一応、やらにゃならんこをはひとまず終えて送り、返事待ちの状態。さても、加藤くにちゃんさんの太鼓を聴きに、腰を上げましょうか。

んで、その仕事のなかで今更ながらながらに吃驚したこと。この演奏会でありまする。
http://www.t-bunka.jp/sponsership/spo_170624.html
なんとまぁ、「現代音楽の深海から浮上」して今や四半世紀を越え、大気圏を突きつけて宇宙にすっ飛ぶ勢いのアルディッティQが、アッと吃驚東京文化会館の主催公演で文化小ホールに登場する。んで、なにをやるのかと思えば貴方、ラヴェルでっせ、らべるぅ!

これ、ほんとかいなぁ!?

90年代の初め、まだ来日も数回くらいだった頃、まだ右も左も判らず、何がコワい物かもとんと知らなかった頃の可愛らしいやくぺん先生、アーヴィンに向かって「どうしてショスタコーヴィチはやらないんですか?」と質問したことがありました。記事に使えなかったけど、今でもよく覚えている。アーヴィン御大、眼光鋭く応えて曰く、「でも、こないだ、チャイコフスキーみたいの、やったろ」。

最初、何を仰られていたか判らなかったんだけど、どうやらそのときの来日でヤナーチェクをお弾きになられてた。1番だったか2番だったかはまるで記憶にないのだが、とにかく、確かにお弾きになられておりました。なるほど、アーヴィン御大には、チャイコフスキーもヤナーチェクもショスタコーヴィチも同じなのかぁ、なるほどねぇええ。

無論、ディスクでは《大フーガ》を入れているし、ライブではベートーヴェンの作品132を弾くという告知を見たことはある。だけど、へええ、ラヴェルとはねぇ。ワクワクして出かけたら、デュティーユにかわっていた、なんてことになりそうな気がするなぁ。まあ、アーヴィン御大に言わせれば、「同じだろ」って仰りそうだけどさ。

ラヴェルとバルトーク6番が6月のアルディッティQ来日公演最大の目玉だ、なんてデカイ声で言ったら、各方面から叱られそうだなぁ。ちなみに来週松のトンヨン国際音楽祭では、メインはイサン・ユンの4番と5番でありまする。ま、これは当然でしょ。

[追記]

何故ラヴェルを弾くのか、マネージャーさんから経緯を説明していただきました。「書いてあることはみんな嘘、信じるなぁ!」をモットーとする当無責任電子壁新聞とはいえ、流石にたらたら書いちゃうわけにもいかないですけど、「行ったらデュティーユ」ということはなさそうです。良かった、と思うか、残念、と思うかは、貴方次第。

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SQ限定:ラ・フォル・ジュルネの功績 [弦楽四重奏]

どうもこのところ、所謂日本のゴールデンウィーク(まだ死語ではないんですよねぇ)の頃には日本列島にいない、若しくはいてもマスオさん(←確実に死語!)してるお嫁様ご家族のファミリー行事にお付き合いするのが恒例となっており、有楽町にやってくる移動音楽遊園地には顔を出せなくなってます。そもそも、まだ海の物とも山の物ともつかず、評論家先生や書き手ばかりか、聴衆も「なんなんだい、これは?」って訝しげな顔をしていた初回にだけしか本気で覗いておらず、大川挟んで対岸の鉄砲洲稲荷の例大祭の裏番組にしか思えないまま今に至ってるところもあり、えらそーに話が出来るネタがあるわでもない。こんなこと書いてたのも、懐かしいなぁ。
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2005-08-16
とはいえ、今年は連休明けに大阪国際室内楽コンクール&フェスタが控えていて、その先の怒濤の日程も鑑み、連休中は帝都にいることになりそう。

ってわけで、久しぶりに、有楽町のお祭りの切符を準備するか、と思ったでありまする。そういえばこの前の金曜日、佃からJTまでダラダラ歩いたら、途中の有楽町で「明日から発売」って、こんなブースを一生懸命作ってたわけだしさ。
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とはいうものの、あたくしめとすれば、このお祭りで関心があるのは、まあぶっちゃけ、「知ってる奴が弾いているじゃないかぁ!」と「なんでまたこんな妙てけれんな曲をおやりになるんじゃ?」の2点のみ。ま、判りやすいといえば判りやすい関心でんな。

で、またルネマルのお気に入り、Qアマデオ・モディリアーニが来てるのかな、なんてサイトを眺めたら、へえ、今年はQアルデオとQプソフォスですかぁ。でも…プソフォスにあんちゃんたちが半分も加わってるじゃないの!アルデオ、アジア系の女性が半分も入ってるじゃないの!

この有楽町初夏の移動音楽遊園地、やくぺん先生的に最大の功績は、「ちょっと無理だろー、というような弦楽四重奏団やピアノ三重奏団をさりげなく連れてきちゃって、さりげなく無茶な曲をやらせてくれちゃう」ってところにありました。なんせ、裏方の皆さんとだーれもいないプレスルームに陣取って「何人来るかなぁ」なんてハラハラ眺めていた初回は、無謀にも日本国で初のフランス系団体によるベートーヴェン全曲演奏でQイザイ、その後も、ミュンヘンARDで勝ったばかりだが日本に来る予定などまるでなかったエベーヌQ(なんか、エベーヌはQを後ろに付けちゃうです)初招聘やったり、何故か知らぬが元ペンギンでドヴォルザーク初期(でしたよねぇ、記憶が…)やったり。なぜか韓国では異常な人気のヴィオラのオニール様のクァルテットにエリック・シューマン様が入ってる団体やったり。

ぶっちゃけ、カリスマのチーフ・プロデューサー氏がピアノが本職なんで、この辺りの室内楽は適当に見繕って、という感じがありありで、それ故にパリでこのくらいのお値段でいろいろやってくれてそれなりにちゃんとした若手、という連中を聴くことが出来たわけです。これはこれで、非常に有り難かった。それなりの歴史を重ねてきて、エベーヌみたいにうんと偉くなっちゃって…という例もあるけど、そこはそれで普通ならフランス語圏以外ではダメだろってQアマデオ・モディリアーニをしっかり引っ張って来て後釜に据えたり、ルネマルさん、大向こうにハッタリ吹きまくる単なるカリスマじゃなく、それなりに地味なプロデュース仕事もきっちり出来ていた。

どうやらこの数年は、日本語では当電子壁新聞くらいでしか話題にされることもなかったアルデオ嬢らなんぞまで来られているようで、いやぁ、有り難いことでありまする。

とはいえ、これくらいの世代、コンクールを終えていよいよ本格的なキャリアをやりたいが、まあ弦楽四重奏やろうなんてそれなりに弾ける奴らが4人もいればいろいろあって当然で、オケに入ったり、子供が出来てそっちをやらにゃならかなったりと、コンクールの舞台で出会っていろいろ話をし、その後も「日本でどっか売り込めない?」ってメールが盛んに来ていたような奴らは、弦楽四重奏会社として波瀾万丈な経営を続けたり、続けられなかったり。プソフォスもアルデオも、コンクールの頃に知った顔がもうどれがどれか判らぬ状態で、正直、「全然知らんわ、こいつら」って感も否めない。

ま、それはそれ。

そんなこんなで、ホントに行けるか分からぬが、ダメでも譲る相手はいっぱいいるじゃろ、って気楽な気持ちでアルデオさんとプソフォスさんのチケットを眺めに行くと、おおお、なんということでしょう、もうQアルデオのシューマンは売り切れじゃああーりませんかっ!へええ。プソフォスのアダムスはなんとか確保し、4月から5月のジョン・アダムス月間(《シェーラザード2》は大阪にいて聴けないのだが)の最後を飾っていただくことは、なんとか辛うじて叶いましたです。

世間の皆様に、普通の興行では絶対に招聘など出来ない若手から若い中堅どころの団体を沢山聴かせてくれたこの音楽移動遊園地、役割は果たしたという厳しい声はあるのは百も承知で、敢えて「頑張って下さい」と言おうではありませぬか。「フランス系若手室内楽枠」が複数あるイベントなんて、他に考えられませんから。

とはいえ…ホントに行けるのかぁ、この日。

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現実的に考えれば… [弦楽四重奏]

一昨日は神田川大曲畔でモーツァルトとベートーヴェンの管とピアノの五重奏を聴き、昨晩はマッカーサー通り入りっ端でベートーヴェンの弦楽トリオとハ短調の弦楽五重奏(ハ長調、の間違いじゃないですっ!)、それに作品127と聴かせていただき、なにやらみょーに充実した春の始めの晩でありました。前者は、隣にお座りになられた某誌編集長様から「レポート書いてね」といきなり放り込まれちゃったんで、記すわけにはいきませんけど、この興味深いラインナップの二晩、自分の為のメモを記しておきますです。ぶっちゃけ、中身というよりも、「ああ、現実的に考えれば、このやり方しかないのだろーけどなぁ…」って夢のない話ですので、悪しからず。

ええ、昨晩のJTの演奏会、正直に言えば、まず殆どライブで経験は出来ないハ短調五重奏を聴くのが目的でありました。なんせ、「《ハープ》やらも書いていた頃のベートーヴェンのところに、アマチュアさんが作品1の3のピアノ三重奏を弦楽五重奏にしたんだけどどんなもんでっしゃろか、と持ち込んで来て、それを眺めておいおいおいと思ったベートーヴェン先生が手を入れて作品104として出版した」という奇妙な経歴の楽譜なわけでありまして、実際、ライブで接すると、やられないのにはわけがあるなぁ、と実感したであります。とほほ、とまでは言わないけど、第3楽章のトリオのファーストとチェロのやり取りなんて、これはあり得ない、ってもんだもん。終演後、クァルテットと加わって労多くしてなお仕事をなさって下さったヴィオラの瀧本麻衣子さんと顔を合わすや、いやぁああああ、って(苦笑)になってしまったです。はい。ま、こういうもんもあったんだなぁ、ということ。

それはそれとして、話はそこじゃぁない。JTの演奏会でメイン出演者となった、弦楽四重奏葦、という団体について。

この団体、こういうメンツ。
http://earts.jp/archives/566/
要は、チェロで藝大の先生で、何を隠そうやくぺん先生葛飾オフィスのご町内住民(おお、個人情報漏洩!)たるチェリストさんが、ボルドーから帰国してからいろいろやってらっしゃったわけだが、がっつりベートーヴェンの弦楽四重奏弾きたいということで名古屋は宗次ホールに話を持って行き、じゃあやりましょか、って始まった団体であります(←事実関係の間違いがあったら、名古屋方面の方、突っ込んでね、宜しく)。どういう経緯でこうなったか知らないけど、なんせファーストがかの白井圭氏となれば、これはもうぼーっとチラシを眺めているわけにもいかんでしょ。

なんせ、昨日の五重奏なんて、5人の演奏者のうちの3人が、それぞれ違う団体のメンバーとしてメイジャーな室内楽コンクールに出演し、そこそこ結果も出している方。当電子壁新聞を立ち読みの方には説明など不要でしょうけど、一応記しておけば、白井氏はなんとも大層なメンツのクァルテット25(白井圭、井上静香、村上淳一郎、門脇大樹)でゆふいんに来て、渡欧後にミュンヘンARDのヴァイオリン部門で最高位になっただけでなく、ピアノ三重奏でセミファイナルまで進出している。ゴールドベルグ三銃士のトリオ・アコードは、来月、復活演奏会がありますし。
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2013-09-07
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2011-05-22
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2009-09-15
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2007-02-06
チェロの中木健二氏は、ボルドー大会が大劇場でやってた最後の回になんともとんでもないファーストを要した団体で出て来て、ツェムリンスキーQの優勝はまあ順当として、ザイーデやらガラテアを押さえて2位になって吃驚。このとき。スイマセン、中木氏のことはなーんにも触れてません。
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2010-05-16
瀧本さんがミュンヘンARDや大阪、レッジョで頑張ったヤーナQのヴィオラだったことも皆様ご記憶にあるところでありましょうぞ。
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2013-07-31
そういう人達が、「ベートーヴェンを弾きたい」という理由で集まる。当然、個々の素材としての潜在力はもうとてつもなく、印象としては変ホばっかり鳴ってた感じの2日間の最後に、弦楽器だけでドッカーンと響く作品127の冒頭を耳にしただけで、「ああああ、こりゃホンモノ」ってばさ。

無論、そこから先の長い時間が全てそういう具合にいくわけではないにせよ、なんであれ素材としての優れもの感はたっぷりでありました。とはいえ、逆に、それだけに、「ああ、この人達が、このレベルからスタートして常設とまではいかぬとも、せめてかつてのハレーQとかくらいにきっちり活動が出来ればねぇ」と思わされることしきり。

考えてみれば、世間の人が「常設団体」と思ってる著名クァルテットにしたところで、実体は「年間に3回、1ヶ月ほどづつ練習、録音、ツアーの日程をきっちり組んで動く」という団体は数多い。かのオーストラリアQがその典型例だし、エマーソンQもハーゲンQも、今やそういうやり方です。それで60回くらいの演奏会、それも殆どがほぼフルプライスで貰えるきちんとしたツアーならば、それはそれでしっかり成り立つわけです。

この団体、ひとりはフリー、ひとりは藝大の先生、あとはオケ、というわけですから、せめて年に2回くらい、3週間くらいの「クァルテットとしての日程」を作れないものなのかしら。今は、それに近い形でやろうとしているのでしょうけど。

昨日、会場でご一緒した某主催者の方とも、「結局、こういう風にしか出来ないんだよねぇ、現実的に考えると…」とまだまだ春は名のみの帝都の夜空を仰いだ次第。無論、視野の向こうにある文部科学省や文化庁に「なんとかしてくれ」などとデモをかけるつもりなど毛頭ありません、はい。

春、まだ通し。ってか、この業界、永遠に春はやってこない…のか。

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小さな会場で弾くということ [弦楽四重奏]

話としては、先週の京都のお寺でクァルテット、ってのの続きなんですけどねぇ…

ええ、昨晩、都内某所で弦楽四重奏を聴いたです。某所、って、別に隠すわけではなく、説明が面倒だからそう記しているだけで、九段の坂の上の靖国通りから1本入ったところの楽器屋さんです。所謂、通りに面した路面店、弦楽器屋さんですのでそれほど広くはない、普通の店舗。

そこに弦楽四重奏入れて、譜面台立てて、数十人の聴衆が取り巻く、というか、ギュウギュウになって座ります。40人くらいの聴衆はいたのかしら、なんせ座っちゃったらもう奥がどうなってるか判らないという状況。

演奏したのは昨年から活動しているサントリーの室内楽アカデミー卒業生らを中心としたクァルテット雅。なんかプロフィルがめっからないので、昨日も弾いた作品18の1の絵をアップしておきましょか。
https://www.youtube.com/watch?v=iTA0bQeM6BQ
なお、昨日はこの映像の「エク&ボロメーオ配置」ではなく、通常の音域が高い方から低い方へと下手から上手に並ぶ座り方をなさっておりました。

ベートーヴェン作品18の1と、メンデルスゾーンの作品44の1をお弾きになられたのですが、ま、この方々の個々人の演奏レベル、アンサンブルのレベルについては今更どうこういう必要もない「室内楽をやりたくて日本である程度以上本気で活動している20代終わりから30代の連中」であります。これくらいの世代に安定した力の、室内楽への関心が高い人達が揃っているのは、誠に以て心強い。先週の京都のお寺で聴いた連中よりはひとつ上の世代、ってところですな。

で、まあ、毎度ながら、いろいろ思うところがあったわけであります。以下は、ぶっちゃけ、昨日来、演奏した皆さんと個人的なやり取りで話したことだから、別に隠すようなことではなく、自分のメモの為に記しておくようなもの。ああそーですか、と思ってスルーして下さればいい、どーでもいい無責任な感想であります。

要は、「ああ、こういう小さい会場で弾くには、それなりの特別な配慮と、はっきりとポイントを決めた弾き方があるなぁ」ということ。あったりまえじゃん、と言われればそれまでですが。

先週のお寺で感じたことと同じと言えば同じなんだけど、中身は正反対だったのでありまする。先週は、「やたらと弱音とフレーズの収め方に関心を集中してて、ダイナミックスの上の方はどうするんねん」だったんだけど、昨晩は「メンデルスゾーンはこういう場所で弾くとミニ協奏曲やらミニ交響曲っぽく響いてそれはそれでありだけど、ベートーヴェンはやっぱりダイナミックスの意味を伝えるにはかなりの工夫が必要になるのでありますねぇ」というもの。

こういう小さな会場で、モダンな楽器で弾くと、当然のことながら、もう音が空間中に充満して、頭が痛くなるくらいになる。400席、700席の空間で弾く場合と、まるっきり違う。だけど、今の「室内楽セミナー」とか「クァルテット・プロフェッショナル・コース」というのは、基本、20世紀後半の「巨大なホールの隅々まで自分らの音楽が伝わってプロとしてなんぼ」という考えで教育が行われている。

そこで学んできたことは、もしかしたら、こういう小さな空間で弾くときには、ちょっと違うことになっちゃうのではあるまいか。

なんでこんなこと言うかといえば、21世紀に入って、やくぺん先生自身の環境を鑑みるに、明らかにクァルテットを聴く会場が小さくなっている。昨晩のようなサロンで聴くなんて、20世紀にはかなり珍しいことだったけど、今では思うに半分くらいはそうなんじゃないかしら。今の30代以下の演奏家の皆さんは、そういう中で自分らの音楽を作っていかねばならない。小さな、サロンのような空間で、〇〇ホールでの演奏会の準備ではなく、勝負の音楽をやらねばならない。

となれば、そりゃ、方法論もかわってくるわいね。あったりまえのこと。

…なーんて、判りきったことをあらためて思わされる弥生の晩でありました。それだけのこと。

若い人達よ、君たちの前にはやっぱり道はない。それでも歩いて行こうというなら、爺はまだ、眺めるとしましょうかい。

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ヴェリタスQ本土デビューは松本 [弦楽四重奏]

バタバタしているので、情報のみ。

一昨年のクリスマスイブに沖縄は那覇で公式デビューしたヴェリタスQ、昨年のクリスマス・シーズンにも沖縄各地で活動を行い、本土に来るのはまずは名古屋か、などと期待されておりましたが、本日先程、公式に情報がオープンになりましたのでお伝えします。

会場は8月26日松本市音楽文化ホール、そう、その設立の経緯から当然と言えば当然、「セイジオザワ音楽祭」の室内楽です。共演が吉野直子さん以下錚々たるメンバーと発表されているので、ヴェリタスQがどの程度弦楽四重奏団として演奏するのか不明ですが、ともかく、松本で弾きますよ、ということ。
http://www.ozawa-festival.com/programs/chamber-02.html

現実問題として沖縄はクリスマスのとき以外には無理でしょうから、この団体を聴く得がたいチャンスでありましょう。名古屋でもまだ公式な予定はないそうです。名古屋からも東京からも、はたまたニューヨークやロンドンからも、ご関心の皆さんは是非どうぞ。切符の発売などは音楽祭から告知があるでしょうから、お気を付けあそばせ。

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お寺でクァルテット [弦楽四重奏]

どっちかってと、「たびの空」ネタかな。

記者会見複数&某外来オケ公演関連打ち合わせのために、各方面から絶賛(なのか?)のびわ湖《ラインの黄金》後も関西に滞在しております。今月から5月末まで、現時点ではメインに納税している列島を出ない予定とはいえ、なんのかんので大川端&新開地にいないことも多く、相変わらずのふーらいぼーのたびの空。このままのたれ死ぬんだろうなぁ…

んで、浜大津駅隣接の安ビジネスホテルを拠点に大阪から京都へと歩きまわった本日、最後の目的地はここでありました。
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十念寺というお寺。場所は鴨川に高野山からの川が流れ込む辺り、御所の上ってか、同志社から鴨川の方に行ってちょっと上がった辺りというか、京都コンサートホールからずっと降りてきた辺り、ってか。いずれにせよ、この辺り。あ、この地図、北が上じゃありませんから、お気を付けて。
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大阪の某財団の方にこれからこの辺りのお寺に行くと言ったら、「あの辺りはお寺さんばっかりでよー判らんわ」とあっさり仰られましたです。

そもそも、ネットで主催者たる認定NPO法人さん(なんと、長岡京アンサンブルは認定NPOなであります、スゴいなぁ)に予約したら、ご丁寧にも「場所は判りますでしょうか」と連絡が来たので、なんじゃらほい、と思っていたのだけど、実際に冬の日本海側みたいな天気、京都って「裏日本」なんだよねぇ、と実感する寂しい夕方をてくてく寺を探して迷うこと数十分。なんで迷うかってと、話は簡単。要は、ホントにお寺が多すぎる。あ、あった、と思ったら違う寺、あれこっちかなと入っていくとまた別の寺、って調子。どのお寺さんも特に観光地というわけではなく、「こちら××寺」という案内が道にあるわけでもない。そんなことしてたら街中が寺の案内だらけになってしまうわいな。

この辺り、メインの通りが鴨川に沿う形になっているので、道が京都らしい碁盤の目になっておらず、かといってマンハッタンのブロードウェイみたいな「斜めの道が碁盤の目を貫いている」というのでもなく、なんかちょっと半端な感じになっているし、地図の道が車が通るような道なのか商店街になっちゃってるような路地なのかも異邦人には判断が出来ない。なんのかんのウロウロした挙げ句、やっとそれらしき場所に到着し、こんな告知を見つけて一安心。
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で、中に入ると、会場はこんな。
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今時のお寺で、入口で靴は脱ぐものの大ホール(と敢えて言うけど)は畳敷きではなく、カーペットの上にパイプ椅子が60ほど並んでいます。仏様の足下に譜面台が立てられているのはお判りかな。

お寺でのクァルテットというと、この無責任電子壁新聞でご紹介したことはあったか、エクが札幌レジデンシィのときにサポートして下さっているにお寺関係の方がいらして、その幼稚園生と親御さんをメイン聴衆とした演奏会のために恵庭のお寺まで出向いて演奏会をすることがあって、足を運んだことがある。東京では、サンシャイン眺める梟木菟のお寺やらお墓近くのお寺で秀美さんらがやってるハイドンのシリーズがあるのは、今や皆様よくご存知でしょう。他にも案外、いろいろある。なにしろ、100人くらいまでの人を集める格好の空間なわけで、遮音や冷暖房に目を瞑れば、直ぐにでも室内楽の演奏会は開催出来る。

最大の問題は所謂西洋音楽をやることは考えていないので、キリスト教会のような石造りの閉鎖空間を前提にしている西洋クラシック音楽には全く適さないこと。ま、そんなこと誰だって判ってるんだから、まずは「貴方も大人なんだから、音のことは言わないで…」ということになるのでしょう。

そんなこんなで無事に始まったロアンQなる20代前半の若い人達のクァルテット。なんとこの日が日本でのデビューだそうな。要は、森先生が主導する長岡京アンサンブルのいちばん新しい若い団体、ということです。長岡京アンサンブルを母体にした団体といえば、かのユーシアQという先輩がいるわけで
http://www.hmv.co.jp/en/artist_%E5%BC%A6%E6%A5%BD%E5%9B%9B%E9%87%8D%E5%A5%8F%E6%9B%B2%E9%9B%86_000000000222284/item_%E3%80%8E%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%8C%E3%80%8F%E3%81%A8%E3%80%8E%E6%9E%AF%E8%91%89%E3%80%8F%EF%BC%BB%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%86%E3%83%B3%E3%80%81%E6%AD%A6%E6%BA%80%E5%BE%B9%E3%80%81%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%80%81%E4%BB%96%EF%BC%BD%E3%80%80%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%88_1239146ご紹介出来そうなページを探したら、案外ないですねぇ。スイマセン、こんなんで。なんであれ今は実質活動停止のようなユーシアQの後輩となれば、これは行かぬわけにはいかんでしょーに。おっと、こっちがロアンQの案内。
http://www.musiccem.org/flyer/kiosk/quatuor.jpg
演奏前に巨大仏陀の下に出て来た森先生に拠れば、ロアンとはフォンテンヌブローの森を貫き流れる川の名前で、印象派の巨匠らがこの湖畔の絵をいっぱい残している。チラシの経歴から、「へえ、森先生のところからプロカルテットに行った連中、ってことかしら」と思っていたのだけど、フォンテンヌブローとはいえプロカルテットのセミナーではなく、森先生ご自身がフォンテヌブローでセミナーをなさっていて、団体のデビューがそこだった。それから、印象派の色彩を音楽に…ってことだそーな。なーるほど。

正直、中身に関しては、極めて個性的でカリスマチックな指導者さんにしっかりアンサンブルの価値を叩き込まれているなぁ、という以上のことはまだ言えないものでありました。ともかく弱音主体にもの凄く気を配っているのだけど、この会場ではダイナミックスのバランスが相当に難しく、弱音が物理的に聴き取れない。いちばん後ろの列だったので、後ろからずっとデッカい空調音だか暖房音がしていて、弱音になると判らなくなっちゃう。一列目で聴いたらいろいろ思うところもあったのでしょうが…

ただ、少なくとも、「プロの弦楽四重奏団としてやっていくには、まずは音量次に音量、三四がなくて、五も音量」という20世紀後半の教育とはまるで質が違うことをやろうとしているのは誰の目にもあきらか。出来れば、今時の残響多めすぎる200席くらいの私設コンサートスペースみたいな場所でやって欲しいなぁ。そう、サルビアホールが最適なんだろうなぁ。

ああ、弦楽四重奏の価値もはっきり時代が変わってきてるなぁ、と今更ながらに思わされつつ、京阪駅に向けて京都に溢れる京アニキャラの聖地らしき商店街を抜け
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いろいろ考えつつ、鴨川越えて戻って来た夜でありましたとさ。

時代はかわる。某ノーベル賞作家さんも仰る通り、以下、自重…

Come writers and critics who prophecise with your pen
And keep your eyes wide the chance won't come again
And don't speak too soon …

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パシフィカ近況 [弦楽四重奏]

淡々とエクセルに文字と数字を打ち込み、終わった領収書を積み上げる、という作業を続けていて、もうしにそーです。やっぱりこういう労働、わしはいちばん苦手じゃわい、なあ、うちの悪辣ひよちゃんや。

んで、ひとつリリースが来たので、それ絡みの情報。ええ、去る6月、エクのベートーヴェン全曲の裏番組というか、うまあくぶつからないように関係者全員で仕組んだ鶴見のショスタコ全曲であらためて「現在北米トップ」という評価を帝都首都圏の室内楽ファンに印象づけたパシフィカQでありますが、その直後に「ファーストのシミンがブルーミントンの弦楽器チーフになるので引退、後任は決まったら発表します」という衝撃的なニュースが飛び込んだのは皆々様ご存知の通り。あれ、当電子壁新聞では伝えてなかったかな。ま、グチャグチャなときでしたし、なんだかよーわからん、という情報でしたもので。

その後、いろいろな話は風の便りに聞くものの、なんだかシミンが日程調整して続けてるみたい、って感じだった。なんのかんの、昨年の暮れ頃に、最終的に「やっぱりシミンが頑張ります」ってアナウンスが公式にありました。ホームページなどには特に記されてませんが、まあ、知らせなくても良いことだろうから、そういうもんなんでしょうねぇ。

なんであれ、パシフィカQ、ボルチアーニでクスQと激戦を闘わせて以降の黄金のフォーメーションが維持されることになったわけで、率直に目出度いと言えましょう。なんせあのシミンの後任です。欧州の勇たるアルテミスQの交代交代の姿を見ても、このクラスのファーストを勤められる人材がどこにいるんかい、ってことですから。今となれば、いろいろと取りざたされていた名前も興味深いわけですけど、ま、世間にお伝えするようなことではないわね、それは。

そんなこんなのパシフィカQ、新譜です。こちら。
http://www.cedillerecords.org/albums/brahms-piano-quintet-schumann-string-quartet
このサイトでは10日から買えますよ、となってますけど、なんともう、本日からNMLでは聴けます。プレスラー御大のブラームスの五重奏って、ありそうでなかったような。どうなのかしら。ご存知の方、ご教授御願いしますう。

この9月には、ラヴィニア音楽祭で「トーキョー・スタイル・ベートーヴェン全曲」を敢行するとのこと。そう、あの3日で全部やる、ってやつに再挑戦です。さあ、みんなでシカゴにいこー!

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