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優勝団体に遭いにいく・その6:2015年ミュンヘンARDコンクール弦楽四重奏部門第1位アロドQ [弦楽四重奏]

秋の終わりから冬の初めの「世界の弦楽四重奏コンクール優勝団体に遭いにいく」シリーズ、この後も、1月のパリのビエンナーレではメルボルン大会優勝ノガQ、アムステルダムで新しく始まるビエンナーレではバンフ大会優勝ロルストンQ、はたまた恒例の「ハイデルベルクの春音楽祭」ではボルドー大会優勝のツェムリンスキーQと、来月にもバタバタ続きがあるのだけど、ま、当面はこれでちょっとお休み。なんか、年寄りが仕事を纏めにかかってるみたいな話だが…まあ、実際にそうなんだからしょーがないわね。

21世紀に入って「優勝団体を出します」という通達が審査員に出され、かつての「よっぽどのことがないと優勝は出さないミュンヘン」というイメージは様変わりしてしまったものの、3年に1度きっちり科目がまわってくるようになって、順当に優勝が出たり出なかったりしているミュンヘンARDコンクール、弦楽四重奏部門も、昨年はバンフと重なって「ヨーロッパ選手権」の色彩が濃かった中で天下のピヒラー御大を審査委員長に迎え開催され、以下のような結果になったのはまだ記憶に新しいところでありましょう。
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2016-09-10
なんせドイツの放送局が自分のオケのためのポスト・オーディションとしてやってるようなところもあるこのコンクール、室内楽はぶっちゃけどう扱って良いか判らぬ、なんでもあるデパートだから並べてある商品みたいなところもあって、優勝団体へのこれといったアフターケアを主催のバイエルン放送が行ってるわけではない。無論、地元ミュンヘンでは「ARDコンクール優勝者はうちの子たち」みたいなファンの大事にしてくれ方、アドラーなどの大手主催者からの別格扱いなどあるものの、それは周囲が勝手にやってること。アポロ・ムサゲーテQもまだまだ出し、アルミダQに至っては存在すら知られていないやもしれぬ極東の島国ニッポンでありまするから、ほぼリアルタイムで優勝団体が紹介されるなんて、なんともラッキーな機会だったわけです。

このミュンヘン大会、エベーヌQというとてつもない、現実問題として21世紀のヨーロッパ大陸に於ける弦楽四重奏というジャンルの在り方に革命を起こしてしまったとんでもない逸材を出した後、どうにも「優勝」という意味ではやくぺん先生には今ひとつよく判らぬ結果が続いている。アポロ・ムサゲーテも「え、早すぎるだろー」という感は否めなかったし(実際、その後数シーズン、表に出ずに修行を続けて…というアルテミス型のやり方をしてきましたし)、ノブスが2位となったアルミダ優勝のときも「なんでザイーデじゃないんねん!」と怒りまくったわけだし、正直、昨年も「…ええええええぇ」と思わざるを得ない結果でした。
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2016-09-10
てなわけで、このアロドQに関しても、関西の主催者さんから「チラシ裏やって」と言われて、「モーツァルトに関しては言えるけど、本選のベートーヴェンに関してはなんにも言うことはありませんけど、それでも良いんですね」と念を押した上でお仕事をさせていただいた次第。当電子壁新聞でも、敢えて事前盛りあげなどはしなかった。まあ、エラートなんてまだあったのかというレーベルが専属にしたりして、今時稀有な20世紀後半型レコード会社主導パブリシティが成されるだろうから(成されたのか、わしゃ知らん)まあいーじゃろ、と思ってたわけですわ。

とはいえ全く知らんぷりも出来ないわけで、ノブスQ10周年をソウルじゃなく水原で聴き、慌ててホンシュウ島に戻ってきた次第。

ま、なんの影響力も権威もないやくぺん先生のご感想なんてどーでもいい前振り話は、ホントにどーでも良いや。昨晩の鶴見について。演目はミュンヘンのセミファイナルでも賛否両論ながら「これはもしかして面白いかも」と一部からは圧倒的に評価が高かった(猛烈に怒っている人も少なくなかった)モーツァルトのニ短調、続いていかにも今時のフランスなイスラム圏に向けた作曲家の新作があり、最後はデビューCDで持ってきたメンデルスゾーンの作品44の2(敢えて同じCDに収められた作品13ではなく)、というもの。ベートーヴェンやハイドンなど、拒絶反応に遭いそうだったり、まだまだ手に入っていないレパートリーは避けて、今の彼らのキャラが真っ正面から出せ、勝てるものを並べてきている。なかなか賢い連中であることよ。

モーツァルトに関しては、ミュンヘンのときよりも随分と無茶の無いものになっていたとはいえ、決して大人しくなったわけではなく、無駄な騒ぎ方はしなくなった、という感じ。とはいえ、今のエベーネ以降のフランス、特にプロカルテットなんぞで切磋琢磨してる若い連中らしく、良くも悪くも攻めた演奏で、「際物ですね」と仰る愛好家の方も客席にはいらっしゃいました。無論、大受けだったわけですけど。メンデルスゾーンも同じやり方が通用する作品ということなんでしょう、細部をうんと強調し拡大鏡で見せて、それをオケのような勢いの中に落とし込んでいく音楽。

良く言えば、弦楽四重奏という文献にあまり馴染みは無いけど、オペラやオケなどは沢山聴いてる方は大喜びしそうな音楽。今や絶滅を待つばかりのコアな弦楽四重奏聴衆は、なんであんなことしなきゃいけないの、ってあたふたしてるうちに置いてきぼりにされちゃうような…

その意味で、ノブスQとは違った意味で、新たな聴衆を開拓する努力をしている団体であることは確かです。そこをどう評価するか、弦楽四重奏の趣味は時代や聴衆の変化と共に変化していくものなのだからこれもあり、と割り切れるかどうか、でしょう。それに、このやり方だとレパートリーが極めて限られる、きっちり手に入ったものだけを出すしか無いだろうから、フルタイムの常設弦楽四重奏としてやっていくにはっまだまだ基本レパートリーを作るためだけでも時間がかかるだろうなぁ、と思ってしまう。ま、それは彼らの問題で、こっちが心配するようなことじゃないけどさ。

いすれにせよ、優勝団体に遭いにいくツアーの最後を飾るに相応しい、「嗚呼、俺もそろそろ隠居だ」感漂う夜でありましたとさ。かくて、終演後、ARDで3位となったアマービレのセカンドさんと談笑、同期のリユニオンをなさる若者達であった。
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若い団体は、若い人に眺めていって貰おうではないか。なあ、婆さんや…

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優勝団体に遭いにいく・その5:第11回国際モーツァルト・コンクール第1位ノブスQ [弦楽四重奏]

朝っぱらに水原のバスターミナルを出て、国道一号線をソウルに向けて北上。なんでこの道はいつも混雑しているのだと呆れる仁川方向への支線に入り、金浦空港に到着し、ぼーっとしながら半島を出て、鳥取辺りでホンシュウ島に上陸、摂氏10度とうらうらの帝都湾岸に戻って参りました。そのまま都内某所まで急ぎひとつ野暮用を済ませ、今、京急鶴見駅下の喫茶でやっとパソコン開いてます。午後7時から前回のミュンヘンARDの覇者アロドQの演奏会。20日にハノイに向かうまでの1週間、師走の帝都滞在でありまする。

昨晩は水原市が発祥の地というSKグループが、不動産部門のフラッグシップたる45階建て高層マンションを林立させた水原市北の新興開発地区のど真ん中に建てられたSKアートリウムなる文化施設のかなり大きなオーディトリアムで、ノブスQ10周年記念演奏会シリーズのひとつが開催されたのを、遙々聴きに行ったのでありました。ちなみにソウル公演は14日で、すっかり売り切れだそうな。
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ノブスQに関しましては、当無責任電子壁新聞でも随分とフォローしてまいりましたので、ご存知の方は良くご存知でありましょう。そうそう、彼らの表記ですけど、大阪で3位になったときに「ノブース」と記されて、以降、それに従ってきたのだけどやっぱり気持ち悪い。だって、どう考えたって「ノーブス」だもんねぇ。で、ハングル表記ではどうやら「ノブス」らしいので、ま、それで行きますか、ってことにします。韓国語なんだ、と思えばそれまで…じゃないけどさぁ。

もとい、で、ノブスQであります。なんせ、アマデオ・モディリアーニQと並び、弦楽四重奏聴衆の裾野を特定方向にホントに広げちゃった稀有な連中。ソウル公演はでっかいアーツセンターのホールに千数百のお嬢さんらが集まり、終演後の韓国クラシック業界伝統のサイン会は終わるまで延々1時間近くかかるのが毎度、なーんてとてつもないことになってる。

これでやってることがやっつけ仕事や、はしにもぼーにもかからないルックス勝負のみなら「かってにしてちょーだいな」だけど、なんせレッジョを見限ったジメナウアー事務所が本格的にバックアップに入ることになった2014年のザルツブルクのモーツァルト・コンクールできっちり勝ってくるようなまともな(ポッペン先生なんぞにしっかり鍛えられた、押さえるべき所はちゃんと押さえた恣意的ならざる音楽、ってこと)古典を聴かせてくれる。ロマン派やらせれば、ハッタリではなく筋の通った「キメ顔」が出来る。すげええカッコイイんだわさ。

昨晩の演奏会でも、意外にクールでスタイリッシュなシューベルト《断章》に始まり、ファーストぶっとびには決してならない室内楽としてちゃんとしたメンデルスゾーンの作品80。そして、ソナタ形式の構築性をしっかり見せた第1楽章と、弱音中心の第2楽章の泣き節とを対比させるドヴォルザーク作品106。どれもとても立派で、ロビーで流される10周年の軌跡を描いたヴィデオクリップのコンクール受賞歴も当然でしょ、と納得させる堂々たる演奏でありました(結成翌年に大阪で3位になったのは韓国ベースの団体としては初の国際室内楽コンクール入賞で、これが彼らのその後の活動のきっかけになっている、という事実は触れて欲しかったなぁ)。個人的には、ドヴォルザーク第3楽章トリオのテンポに、へええええ、と思わされたのがとても印象的でありましたです。

そんなノブスQ、この故郷でのミニ記念ツアーを終え、来週はウィグモアでハイドンばかりのシリーズのひとつを弾き、それからイスタンブールで公演を行い、ひとつの時代を終えようとしております。

祖国を出て、ミュンヘンでずっと一緒にやってきたヴィオラのイくんが、今月をもって脱退。指揮者の修行を本格化させるとのことです。新しいヴィオラはもう決まっていて、やっぱりヴィジュアル系OKの伯林在住のコリアン・ボーイ。来年に入ると暫く移行期間でコンサートは休み、春前から再稼働とのこと。

それを知ってしまうと、ドヴォルザーク作品106の緩徐楽章は、10年のあれやこれ万感の思いを込めた涙なみだの音楽に聞こえてきてしまうのであーる。そういえば、セシリアQがチェロ脱退が決まって参加したバンフの本選で、いろいろあった苦難の時代を振り返り懐かしむ、すすり泣きが音楽になって響いてるような音楽をやって予想外の(失礼)優勝を飾っちゃった、なぁんてのを思い出すぞ。この曲、晩年の作品なんだけど、「我が青春よさらば」のテーマソングなのかしら。

ま、ここまできちんと作れていれば、ちゃんと弾ける奴が入ればアンサンブルは問題ないでしょう。ノブスQ、10年を過ぎての歩みを、これからも見守って行かねばならんし、なにか出来ることがあれば少しでもお手伝いをせねばならんだろうなぁ。

かくて、新しいメンバーが客席で「すげえよねぇ、今日の演奏」と手を叩く向こう、舞台の上の4人の姿。
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新メンバーを迎えた祖国の初公演は5月の「ソウルの春音楽祭」出演とのこと。11月3日には、なんとロッテホールという大空間でショスタコの3番と8番なんぞを披露する予定だそうな。

日本で聴ける予定は…残念ながら、現時点ではありません。ふううう…

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アイズリQのCDはネットでは買えません! [弦楽四重奏]

先程、第9回大阪国際室内楽コンクール&フェスタの第1部門グランプリ・コンサート米子公演が終わり、主催者の日本海テレビ様の差し入れ、先週くらいに解禁になったばかりの蟹さんを喰らって、戻って来たところであります。細長いカプセルの中です。

今、ツアーをしているアイズリQ、若手とはいえ学生ではなく、20代後半くらいにそれぞれキャリアがある猛者が集まって出来た団体。そう、例えばグァルネリQとか、最近ではエッシャーQなんかの在り方でんな。だから、やる音楽も「上手な学生さん」ではなく、ガッツリとプロのちゃんとした音楽。国東での演奏会では、聴衆から「あんたら、こんな安いチケットで、自分らを安売りしちゃダメだ」と諭されたそうな。いやはや。

んで、そんな彼女ら、まだCDはありません。でも、このツアーでは、CD売ってます。
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そー、去る5月の大阪いずみホールでのライブです。シューマンの3番がないのがちょっと残念だけど、ベートーヴェンの作品130とベルクの作品3が入ってます。

このCD、CD番号もなく、財団ガネットでの販売はしていません。売りたい、という話はあったのだけど、敢えて「会場でのみ販売」にしたそうな。純粋に「会場でのみの販売」です。

さあ、アイズリQのCDを欲しい人は、グランプリ・コンサート会場にいらっしゃい。鶴見は満員だそうだけど、トッパンはまだ大丈夫でしょう。

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欧州弦楽四重奏音楽祭ラッシュ [弦楽四重奏]

いかなヨーロッパは「音楽協会は終わり、フェスティバルの時代だ」と言われようが、あっしらの狭い世界はそんなもん無縁だわなぁ、と思えていたのも今は昔。実質1ヶ月のバタバタツアーを終えて戻って、そろそろ先のことを考えねばならなくなり、1月からの日程などを眺めていたら、いやはや、これはなんなんじゃ、でありますな。

なんせ、1月には11日から21日まで、パリのシテ・ド・ラ・ムジークで2年に1度の「弦楽四重奏ビエンナーレ」
https://philharmoniedeparis.fr/en/programming/thematic-weekends/string-quartet-biennial
参加するのは
QUATUOR VAN KUIJK
Quatuor Béla
QUATUOR VOCE
QUATUOR DANEL
QUATUOR DIOTIMA
QUATUOR MODIGLIANI
ARDITTI QUARTET
ARTEMIS QUARTET
QUATUOR HERMÈS
QUATUOR DEBUSSY
ASASELLO QUARTET
BORODINE QUARTET
BRENTANO QUARTET
QUATUOR EBÈNE
CASALS QUARTET
NOGA QUARTET
QUATUOR THYMOS
DAVID OISTRAKH QUARTET
BELCIA QUARTET
QUATUOR AROD
HAGEN QUARTET

んで、その直後の25日から28日には、どうして春の音楽祭なのにこんな時期に弦楽四重奏だけ纏めてやるんじゃ、と文句も言いたくなる「ハイデルベルクの春音楽祭」の弦楽四重奏週間
http://www.streichquartettfest.de/en/
ここも列挙すれば
Asasello Quartett
Brooklyn Rider
Castilian String Quartet
Quatuor Diotima
Zemlinsky Quartett

まあ、これらは今世紀頭くらいからの常連フェスティバルで、なんとかハシゴも出来るし、まあそれはそれで有り難いことだったんだけど、そこにもってきて、こんなのが加わります。アムステルダムの港の方にあるムジークヘボウを会場に、初開催となる音楽祭でありまする。これは1月27日から2月3日まで。
http://www.sqba.nl/?lang=en
ここの参加団体を列挙すると
BRENTANO STRING QUARTET
CUARTETO CASALS
QUARTETTO DI CREMONA
QUATUOR DANEL
DOELENKWARTET
DORIC STRING QUARTET
DUDOK KWARTET AMSTERDAM
EMERSON STRING QUARTET
HAGEN QUARTETT
O/MODERNT STRING QUARTET
Cuarteto Quiroga
Ragazze Quartet
Ruysdael Kwartet
Signum Quartett

うううん、それぞれが微妙に時期がずれているんだか重なってるんだか、って感じですねぇ。もうちょっとなんとかしてくれなかったのかしら。

いかがでしょうか、日本国に伝わる弦楽四重奏の情報がいかに古く、偏っているか、よーくわかるラインナップでしょ。アルディッティは別格、ハーゲンやボロディンが最長老、ジュリアードや東京の後続がブレンターノ、アルテミスがやっぱりスゴく偉くて、エベーヌが重鎮、って感じですからねぇ。個人的には、若手一押しのエルメスQがちゃんとパリに出して貰えているのが嬉しい。ノーブスQ、突っ込めなかったのかなぁ、残念だなぁ。

やっぱりこれもあれも、欧州弦楽四重奏界の「ジメナウアー独裁」が緩んで、群雄割拠時代に入りつつあることの顕れなのか。はたまた、ヨーロッパではホントに弦楽四重奏が人気が出て来たのか?まあ、後者とは思えないので…なんなんでしょうねぇ。

そろそろ欧州入りの飛行機を確保せにゃらなん時期だし、マレーシアフィルに大植えーちゃんが客演するのを眺めてまわるにはパリがちょっとキツいし、うううん、どーするべーかなぁ。まあ、何も考えずに、1月12日の夕方に極東の帝都からパリに入って、2月3日の昼前にフランクフルトを出て4日午前6時前に羽田に戻り、エクのオペラシティに飛び込む、という日程しかないかなぁ。あれ、西村先生と喋らなきゃいけないんだっけ、その日って。うううん…

ま、どれもまーったく金にならんというのは気が楽でありまする。いやはや。

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寿 [弦楽四重奏]

カテゴリーに困る話だけど、敢えて「弦楽四重奏」にしましょう。

本日、都内某所で、葛飾オフィス管理人だったもぐらくんの結婚式&披露宴が目出度くも賑々しくも開催され、無事に終了しました。関係者の皆様、ここに至るまで、いろんなことがあったわけだけど、これからももぐらくんとそのパートナーをヨロシクお願いします。特に関西の皆様、ホントに、ヨロシクです。

んで、そのお祝いの席で披露されたお祝いの調べを、公開しちゃいましょう。弾いているのは誰か、敢えて言いません。当電子壁新聞を立ち読みなさってるような方の多くには、ああああああ、と思えるでありましょう方々でありまする。

初見でこれがやれるような人達をしっかり支えて来たもぐらくん、これからもますます頑張って下さいませ。パートナーさまも、宜しく御願いします。

なお、この映像、あくまでもひっそりと公開ですので、あまり宣伝しないよーに。

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カザルスQのベートーヴェン全曲演奏会初回キャンセル! [弦楽四重奏]

バルセロナのオーディトリアムから500メートル程の短期滞在アパートにおります。

既にご存知の通り、昨日日曜日にカタロニア独立を問う投票が州内で行われ、全国じゃなく州内なんだから当然のように9割が独立賛成という結果が出た。
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マドリッドの総理大臣さんは即座に「法的には何の根拠もない」と宣言するも、投票を巡って州外から動員された警官隊と市民の間で小競り合いがあり、四百数十人とも七百数十人とも言われる負傷者が出て、その映像が世界中に配信されて警官隊に対する非難の声が挙がり、かくて明日はカタロニア全土で独立派組合が主導するゼネストが敢行されることになりましたです。

昨日のブリュッセルのトランジット宿でeuronewsの生中継で開票を見物、今日は拍子抜けなほど何事もなくブリュッセルからバルセロナに到着し、観光客満載の空港バスの車窓からはまだ出しっ放しの独立を煽るあれやこれやを眺め
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遙か向こうにサクラ・ダ・ファミリア教会が工事中の宿に到着し
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受付のオッサンに鍵を貰ったりしながら、ゼネスト情報を得る。

おいおい、当然、オーディトリアムのスタッフだってゼネストに参加するだろうから、明日は演奏会、やれるのかしら、と思いながら近くのスーパーに買い出しに行って戻って来たら、案の定、ベルリンのマネージャーから「明日の演奏会はどういう事情か判らないが、ともかく延期になりました」という連絡が入っておりましたとさ。

その後、オーディトリアムまで様子を眺めにいって、幻となった演奏会の告知を
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半分涙目で拝んだものの、音楽学校も併設されているのであちこちに独立に向けた大看板などが出ているけど
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明日がゼネストという空気はあまり感じられず、演奏会がない月曜の夜、というノンビリ加減にこれまた拍子抜け。明日については、特に張り紙もありません。昨日に関する張り紙はベタベタありましたけど…大野さんのバルセロナ響演奏会、やったのかしら。

その後、部屋に戻り飯を作って喰らい、洗濯をしながら連絡を待ってるのですが、午後11時をまわった段階で、マネージャーからもカザルスQからも連絡はありません。もう寝ようかと思ってます。

以上、このままではやくぺん先生、バルセロナにゼネスト見物に来たことになりそう。市内交通48時間チケットを買ったのだが、明日は地下鉄バスは朝晩のゼネスト要員が職場に来る時間以外は走らないそうな。いやはや…

Homage to Catalonia!

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トロンハイム大会結果 [弦楽四重奏]

先程、今年は4年に1度の弦楽四重奏部門で争われたトロンハイム国際室内楽コンクールの結果が出ました。4年前は大阪の後にメンバーが交代したファン・カイックQが優勝、そのままロンドンに向けて勢いを付けることになった大会です。今回はキャンセルも多く、7団体が参加、結果は以下。

優勝&聴衆賞:マックスウェルQ
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2位:オマールQ
3位:エスメQ及びシンプリーQ

なお、もう結果も出たので記しますと、セミファイナルでオマールQが演奏したドビュッシーが課題曲に入っていなかったことが本選進出団体発表後に発覚。昨日は関係者、参加団体含めた討議が繰り返され、本選に4団体進出ということになりました。オマールQの扱いが注目されましたが、上述のような結果となった次第。結果から除外、という判断は下されませんでした。

昨日の段階で「本選参加団体は当初アナウンスがあった3団体にエスメQを加える」と聞いたとき、「ああ、オマールQはせっかくここまで来たのだから本選では弾いて貰うけど、流石に賞は付けるわけにいかないだろう、そのため他に3団体が必要になったのかぁ」と思ったです。どーもそういう訳ではなかったんですねぇ。へえええ…

正直、オマールQとすれば、本選では圧倒してぶっちぎるしかないと思ったか、これまでボルドー、バンフ、レッジョと聴いてきた彼らの音楽とはちょっと違った、かなりアグレッシヴな本選での演奏でした。まあ、これはこれでひとつのまだこれからの団体が危機的な局面にどう対処するかを見ることが出来たので、やくぺん先生的にはとても興味深いことでしたけど…本人らとすれば、なんというかなぁ、いろいろと難しかったでしょうねぇ。

マックスウェルQはある意味で逆に肩の力が抜けたか、本選でのハイドン作品74の2がとっても楽しい音楽で、長ぁい本選の一服の清涼剤でした。ですから、今日の演奏だけを考えれば、この結果はあり、でしょ。ま、なんにせよ、オマールとマックスウェルの戦い、イースター前のロンドンまで引っ張りそう。ふうう…

今回のトロンハイム大会、なんといっても「アジア勢の大量参加」という大きな特徴があり、このクラスの大会でこれだけのアジア勢参加があると、この先2年くらい、あちこちでそういう傾向が出て来るのかなぁ、なーんて思ったりもするわけですが、ま、その辺りを含めた「音楽祭の中でのフェスティバル」という位置付けについては、来年春の「奏」に書きますので、半年くらいお待ちあれ。忘れちゃいそーだけどさ。

てなわけで、北緯65度の街を去り、明日は移動日で、バルセロナに向かいます。秋から、また夏の終わりに逆戻り。

皆様、お疲れ様でした。御世話になりましたです。

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訃報:スザンヌ・フランク [弦楽四重奏]

カルミナQの第2ヴァイオリン奏者、スザンヌ・フランク氏が、本日、スイスでお亡くなりになりました。

前回の来日公演でモーツァルトの《レクイエム》を演奏なさったときも、実はかなり体調は悪かったそうです。その後、昨年夏にチェロのゲルナー氏が倒れるのと前後するように、演奏活動も難し状況になっていたとのことです。

多くは語りません。ここまで書いただけで、余りに美しい秋の空の下に広がるノルウェーの海岸をかすめる電車の中で泣きそうになってしまってる。スイマセン、これまで。

正直いえば、親が死んでも泣かなかった。訃報で泣いたって、ホントに久しぶりだ…

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トロンハイム2次予選タイムライン [弦楽四重奏]

トロンハイム室内楽フェスティバルの一部として開催されている国際室内楽コンクール、今年は科目が弦楽四重奏で、昨日、2次予選進出団体が発表されました。

なんせ、「フェスティバル」なもんで、河と海に囲まれた直径2キロくらいのトロンハイム市街とその周辺の彼方此方で朝から晩まで演奏会があり、事務局様のご厚意でその全てを眺める流れになってしまい、昨日は朝の10時から深夜11時半まで、がっつりコンサート。途中、コンクールでひとつキャンセルがあったので、お昼休みが2時間出来たのが救いでありました。当然、当電子壁新聞も事実関係を伝えるのが精一杯。スマンです。

さて、今大会、なんのかんので参加団体が7つになってしまい、昨日、本日午前9時半からの演奏順と参加団体が来ましたです。演目は、委嘱新作とロマン派のブラームス、シューマン、メンデルスゾーンなどですから、各団体の持ち時間は新作次第、まあ、45分弱くらいでしょう。以下、演奏順。

◆エスメQ(ケルン音大で学んでる韓国の今風のお嬢さん4人組。ミューラー弟子で、おおお来た来たABQスタイル、って連中で、そこそこちゃんとしてる。):メンデルスゾーン作品44の2

◆アーテムQ(どうやらオスロの人らしい地元女性4人組。なんだかもう出来上がった感じのローカル団体。無論、大人気。):ブラームス第2番

◆オマールQ(言わずと知れた、この前のレッジョでエク以来の1位なし2位を獲得した大本命。大阪は先生のカッツ氏が審査員だったので参加を諦めてました。ある意味、別次元。):ドビュッシー

◆マックスウェルQ(この前の大阪にも来ていたので、ご記憶の方も多いでしょう。ここで勝って勢いを付け、来年のロンドンに紀子みたいガチの対抗。):ブラームス第1番

◆シンプリーQ(2012年の北京大会で地元特別賞を得てヴィーンに留学、マイスルのところで学び、例の「ハイドン・トータル」にも参加してます。北京にいたのは第1ヴァイオリンとヴィオラだけで、セカンドはヴィーンで加わった同郷のお嬢さんで、チェロはノルウェーの男の子。おお、大先輩の上海Qと同じフォーメーションではないかぁ!):シューマン第3番

以上です。時差7時間ですので、日本時間午後4時半から、trondheim chamber music festivalのFacebookからストリーミングに行けます。お暇な方がどうぞ。

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タレイアQの戦い開始 [弦楽四重奏]

トロンハイムの朝です。
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今から直ぐにディレクターさんに会いに来いと命令があったので、ともかく、ひとことだけ。あとは追記。

あと1時間ちょっとで、タレイアQがコンクールのトップバッターとして弾きます。朝ご飯の最中。ゴメン、お嬢さん達、あとでちゃんとした写真、撮りますから。
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どうやらストリーミングとかはないみたいなんだけど、一応、急ぎの情報として、日本時間の26日17時から、大阪国際室内が君コンクール第1部門にも参加したタレイアQがザルツブルク以来の海外コンクールでの演奏をしますので、お暇な方はトロンハイムまでどーぞ。
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到着翌日の朝一、それもあの妙に響くホールの特殊な音響と、なかなか厳しい条件でしたが、ま、やるなりのことはやったでしょう。ここからストリーミングが見られる筈なんだけど、どうなってるのかな。とにもかくにも、お疲れ様でした。
https://www.facebook.com/trondheimticc/?fref=ts

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