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上海夏の陣 [弦楽四重奏]

上海響からリリースが来たので、まんま貼り付けます。金にならん仕事ばかりでバタバタ忙しいので、情報のみで失礼。

今世紀に10年代に入り、アジア各地で「世界でいちばん賞金額が高いヴァイオリン・コンクール」を謳う大会が次々と始まっております。シンガポールのヤン・シュトウ音楽院で始まった奴が、あっと言う間に上海の大会に賞金額で追い抜かれたわけでありまして、この類いのやり方は「世界一高いビル」競争と同じだわなぁ、と思わんでもないが…

てなわけで、第一回は日本のお嬢さんが優勝した(けど、何故かそんなに日本ではメディアの話題にもならなかった…)アイザック・スターン国際ヴァイオリン・コンクールの第2回目が無事に開催されまする。こちら。
http://www.shcompetition.com/en/index.html

まあ、あとは勝手にご覧下さい、と言えばオシマイなんだけど、せっかくだからサラッと中を眺めておくと、やっぱり気になる審査員でありますね。スターン息子がいちばん上に出て来るのは当然として、かの「中国のカラヤン」ロン・ユー夫人、そしてブロン御大。元ニューヨークフィルの伝説のコンマスたるディクトローさんが来ているのは、上海響とNYPの関係を考えれば当然の選択でしょう。デュメイやらヴェンゲーロフやら、何だか妙に近しい名前も並ぶし。フィリップ・セッツァー氏が加わってるのも重厚感があるなぁ。

上海Qのウェイガンが加わっているのは、セッツァー氏と同じ後述の理由だろうし、無論、上海響レギュラーゲストコンマスという役職がある。でもそれだけではなく、かの名高いドキュメンタリー『Mao to Mozart』でスターンが教えている「中国の天才少年李兄弟」のひとりだからなのでしょうねぇ。今や歴史なんだなぁ、シャンの連中も。

んで、この大会の最大のポイントは、こちら。プレスリリースからまんま引っ張り出すと

The Semi-Finals will still feature a chamber music round consisting of three sections – the string quartet in which contestant will perform as the first violinist with Yi-Wen Jiang, Honggang Li and Nicholas Tzavaras from the Shanghai Quartet;sonatas and Kreisler’s works; and Mozart concerto with originally improvised cadenza.

要は、参加者はセミファイナルでウェイガンに替わって上海Qの第1ヴァイオリンとして演奏せねばならないんでありますよっ!当稿のカテゴリーが「音楽業界」じゃなくて「弦楽四重奏」なのは、それが理由なのでありますっ。

てなわけで、8月の上海、いこうかどうか悩んでます。同じ頃にハノイに…という話もありまして。

とにかく、そこに至るまで4万マイルを動かねばならない我が身、ま、近付いたら考えましょ。

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警告:このヴェローナQはおんちゃんの団体ではありませんっ! [弦楽四重奏]

別の用事で北京の秋の日程を調べていて、こんな演奏会があることを発見しましたです。
http://en.chncpa.org/whatson/zdyc/201805/t20180509_185744.shtml
おお、かの「世界最大の首都の世界最大のお城の前に舞い降りた巨大お椀型UFO」たる北京国家大劇院の正面左側、人民大会堂側のコンサートホールで、ヴェローナQが歌手さんと共演ではないかぁ!

こりゃたいへんだ、なんとか日程を繰り合わせねば、でも国慶節のお休みの頃じゃないかぁ、イヤだなぁ、飛行機高そうだなぁ、宿高そうだなぁ、でも、おんちゃんたちがあの巨大なホールに登場するなんて、上海Qでも出来ないことだぞぉ、これはなんとしても応援に行かねばあああああ!

とはいえ、歌手さんのプロフィル紹介はあるのに、弦楽四重奏についてはなにも記していない。演目が出ないのはこの国の常だから、まあ、それはそれ。どんなことになってるのか、御本人らに尋ねてみるべぇかぁ、ってなわけで、「トーキョーでは昨日からカザルスQのベートーヴェン・サイクルが始まったぞぉ。ところで、この演奏会、どんなんねん?」と尋ねたら、5分も待たずにおんちゃん御本人から連絡が戻って参りました。曰く…

えええ、これ、僕たちじゃないよぉ!

中国公演の話はあったが、条件で折り合いが付かなかった。この話は全く聞いたことがない。なんであれ、連絡ありがとう、こっちでも調べてみます…

ってなわけでありましたぁ。はい、OngちゃんとOnちゃん。
041.JPG
ま、確かに「ヴェローナ」という名前は、イタリアの団体がいかにも付けそうだし、付けて悪いということもないわけだし、とはいえ、少なくとも北米やヨーロッパではそれなりに業界では名前が知られ始めている若手有望株なわけだから、まさか天下の国家大劇院大ホールの主催(なんだろうなぁ、よーわからん)公演でねぇ…

ともかく、事実として、北京で国慶節頃に演奏するヴェローナQは、前々回の大阪3位、前回のロンドン2位、現在はボストンはNECで鋭意勉強中の団体とは違いますので、ご注意下さいませぇ。

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最高水準の国内大会~フィショッフ北米室内楽コンクール [弦楽四重奏]

今年のフィショッフが終わり、結果が出ました。こちら。
http://www.fischoff.org/
なんせ、シニアの弦楽四重奏部門の審査員にシミンやらカッツ御大がおり、参加団体にも最近の国際コンクールで既に名前を見るような連中が並んでる。「北米」という意味のNationalな大会とはとても思えぬ高水準、実質上の北米若手選手権でありますな。

昨年の大阪国際では、このフィショッフ大会の過去数年の優勝団体がズラリと参加団体ラインナップに並び、それどころかファイナリストまで「過去3年のフィショッフ大会優勝者による真のグランプリ大会」みたいなことになっちゃったわけで、現在のところ技術面では世界最高水準にある北米弦楽四重奏界の底力を見せつけられる思いでありまする。表現力を含めた総合力ではプロカルテットなどが跋扈するフランスと互角勝負、って感じかなぁ。

弦楽四重奏部門の結果だけをだあああっと記してしまうと…
http://www.fischoff.org/news/congratulations-to-the-winners-of-the-2018-fischoff-competition/
優勝:カリストQ
2位:ヴィアノQ
3位:サレアQ

まあ、なるほどねぇ、って感じですな。ジュニア部門なんてのもあるわけで、ここで勝ってるような連中がそのまま続けられれば、ますます北米業界的には盤石、なのかな。

なにより大事なのは、この大会、日本の毎コンみたいに「毎年開催される」ということ。こういうきちんとした基礎があってこその繁栄であることはみんな判ってるんだけど、じゃあそれを参考にしてどうこうするか、となると……うううん。

他人の芝生…というだけならいいんですけど。とにもかくにも、ぐぁんばれヴィアノっ!

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香港皐月仏国祭でザイーデQが《魔笛》 [弦楽四重奏]

極東の島国は5月の6日まであちこちで特大のおフランス輸入の移動音楽遊園地が展開されるわけですが、東シナ海越えた向こう、香る港でも風薫る五月はおフランス祭りのようです。
http://frenchmay.com/en/home/
いつもなんかやってる騒々しい街だし、果たしてこの時期が爽やかなのかぜーんぜん判らないけど、ともかく、おフランスざんすぅ。んで、なんだかよーわからんが、お洒落っぽいバロック系室内オペラなんぞもあるなかで、こんなんがあるのじゃ。
http://frenchmay.com/en/events/reinventing-the-magic-flute/
なんか肝心の演目が良く判らないのだけど、ザイーデQがモーツァルトの《魔笛》の弦楽四重奏版をやり、モーツァルトの4番目の弦楽四重奏曲をやり、最後はドビュッシー、ということみたい。要は、去る3月に晴海でエクが《フィガロ》やったみたいなものなんだろーなぁ。

これだけのために5月12日に香港シティホールまで行くか、と言われると…うううん、ちょっとなぁ、と思わざるを得ないけど、セカンドが代わってちょっと大人しくなった感は否めないフランス唯一のとんがり娘たち、どんな音楽をやってくれることやら。連休の代休なんぞで香港にお出かけの方は、是非ともお寄りあれ…ってかつてのザイーデ一押しオッサンとしての宣伝でありましたとさ。

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ジャズってなに? [弦楽四重奏]

昨日は「首都圏に於ける弦楽四重奏の聖地」としての地位をすっかり確立しちゃった鶴見はサルビアホールまで出かけ、アポロンQの演奏会を拝聴させていただきましたです。
IMG_2323.jpg

今更ながらに弦楽四重奏団という小規模自営業者というか、任意団体というかの名称は面倒なものがあり、「世界弦楽四重奏管理組合」みたいなものがあってそこに加盟していないと「弦楽四重奏団」と名乗れないなんてものではなく、弦楽器奏者が4人集まってチラシに名前刷っちゃえば、はたまた学校の単位獲得書類にそれらしい名称を記しちゃえば、はいいっちょ上がりでクァルテットは出来てしまう。誰も名前なんて管理しておらず、結果として世の中に同じ名前の団体なんていくらでもある。「エクセルシオ」は東京(千葉?)だけじゃなくてアメリカ合衆国だかのどっかにもあり、パーティで演奏なんぞして堅実に稼いでたりします。身近なところでは、今、トーキョーでは「アルモニコ」がちょっと混乱が起きそうな状況になっている。ラテン語系は鬼門で、いわきのヴィルタスと那覇のヴェリタスはラテン語表記すれば同じだしさぁ…。

んで、このアポロンQでありますが、先に申しておきますと、神戸室内管を母体にし、ヴィオラに桐山建志氏が入ってたりする日本の団体ではありませんっ!日本の、ってのは、この松尾財団第1回と第2回を貰ってる連中のこと。
http://www.matsuo-acad.or.jp/ongakuzyu.html
うぁあ、それにしてもこの一覧表、もの凄く懐かしいなぁ。この四半世紀って、つまりこういうことだったんだよねぇ、ってあらためていろいろ思わざるを得ません…

もとい。んで、そっちじゃないアポロンQ、プラハの団体です。メンバーそれぞれはチェコフィルの団員としてとか、みんな日本には来たことがあるそうですが、意外にも団体としては初来日だそうな。今回の招聘、静岡だかの団員の知り合いがやってるとのこと。今時、弦楽四重奏では常識の「個人招聘」ですね。当然、大手音楽メディアの告知にも乗ってこない、「21世紀の今、弦楽四重奏はインディーズだ」という新常識を再確認するような話でありまする。

このアポロンQ、なんでわしらが知ってるかというと、10数年くらい前だったかなぁ、確か「ストラッド」だったと思うのだが、「ロンドン大会参加者の今」みたいな原稿を掲載したことがありました。そこで、今は亡きヴェリンジャーQが勝った1994年大会の参加者は…みたいな記述で、「なにやら特別賞を獲得した日本のアポロンQは、リヒターの弦楽四重奏曲という興味深いCDを出して頑張っている」みたいな記述があったんですわ。これ、なんのことはない、プラハのアポロンQのディスクでありまして、桐山さん達の団体とは全く無関係。ああ、天下の「ストラッド」もこういうポカミスやるのねぇ、とまだ若かったやくぺん先生なりにメディアのリテラシーに関して大いに感じ入るところがあったわけでありまする。それでもの凄く印象が深い。

プラハの団体はヴィーハンとかプラジャークとか、最近ではパヴェル・ハース、ベネヴィッツ、ツェムリンスキーの若手中堅三羽烏など、スメタナ以降も沢山団体はある。このアポロンQ、世代的にはヴィーハンとか、いろいろ難しいことになってるシュカンパとかと同じくらいかな。ま、確かに日本の同名団体と混乱されても仕方ないくらいの団体ではある。だけど、それこそこのリヒターのディスクとかくらいしか接することが出来ず、昨晩は今更ながらの東京首都圏デビューだったわけでありました。

この公演、なにが興味深いかと言えば、その演目に尽きるでありましょう。ご覧のようなもの。

◆リヒター:弦楽四重奏曲 Op.5
◆ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲 第12番 Op.96「アメリカ」
◆JAZZ in Prague
オリヴァー・ネルソン:Stolen Moments、ディジー・ガレスピー:A Night in Tunisia、チック・コリア:Senor Mouse、セロニアス・モンク:Ruby My Dear、パット・メセニー:Jaco

最初のF.X.リヒターは、シュターミッツなんぞと並ぶマンハイム楽派の大物でモラヴィア出身ということだから、チェコの団体が弾くにはある意味うってつけ。彼らが広めて下さってありがとうございます、ってもんです。ただ、演奏そのものは、慣れちゃってるからなのか、アレグロ・コン・ブリオの冒頭が始まっても「え、これホントにハ長調なの」って感じの不思議な不安定さで、一瞬頭がクラクラしたのはなんなんだろーなぁ。調弦も何もせずにいきなり久しぶりになれた譜面を目の前にしていっちょやったるかって始めたわけじゃなかろーに。続く《アメリカ》も、良くも悪くも手慣れた感満載で、鶴見のいつもの狭い空間なのに、プラハ旧市街の教会だか集会所の入口で米ドル30か€25くらい木戸銭払ってお気楽に楽しむノンビリソワレ、って気がしてきたぞぉ。

んで、問題の後半。所謂、昨今のヨーロッパで大流行(?なのかなぁ…)の「ジャズ」であります。今世紀以降の若手世代とすれば、エベーヌQが開拓した「今時のカッコ良いやり方」で、一昨年だかのジュネーヴで勝ったヴィジョンQなんぞを筆頭に、いろんな連中がこういうもんを売り物にして出てきているのは今更ご説明も不要でありましょう。最近では、せいぜいが恐る恐るピアソラなんぞを弾いていたくらいのシニア連中にまで波及しつつあり、例えば一昨年の香港芸術祭ではドビュッシーQがこんなもんをやってたり
http://afplus2018.net-makers.com.hk/events/view/293
オッサンたちも時流に合わせるのでたいへんだなぁ、と苦労が忍ばれる…などと申すと失礼かな。

ま、なんであれ、「ヨーロッパの高齢化した室内楽聴衆が夏のフェスティバルなんぞでメインプロとは別にビールやワイン片手に長い夜を野外で気楽に過ごすときのマイクアンプ用いた気楽な演奏会」みたいな需要はしっかりあり、恐らくはサルビアホールなどに集まるコア中のコアの室内楽聴衆が求めるものとは相当に異なる世界が広がっている。この団体も、そういう需要にしっかり応える仕事をなさっているわけで、音楽の作りや楽器の扱い、奏法から作られる音色感など、後半を聴けば「ああ、そういうことだったのね」と納得はするようになってました。

とはいえ、果たしてこれが「ジャズ」なのか、といわれると、どーなんでしょーねぇ…

創設メンバーのエベーヌQをすげええええと思わされたのは、所謂「ジャズ」を完全に暗譜で、だけど弦楽四重奏に求められるアンサンブル水準を一切落とさずに、次々とやれたという点にあった。ああいうのを初めて聴いたのは忘れもしない、レッジョが「コンクール優勝団体を集めたフェスティバル」みたいなものをやったときで、そこのアンコールでいきなり弾き始めた。ホント、ぶっ飛びましたわ。あとで話を聴けば、学生の頃からこういう仕事で喰っていたという。なーるほど、筋金入りだったわけでんな。

昨晩にアポロンQが披露した「ジャズ」は、弦楽四重奏用に書かれた譜面を譜面に対応した楽器の扱いや音色で再現した、というものです。つまり、はっきりいえば、「クラシック」の定義に外れないものです。所謂現代音楽ならもっと滅茶苦茶な楽器の扱いを要求するものがいくらでも普通にありますから、その意味でも、「クラシック」の範疇に全く収まるもの。となると問題は誰が楽譜を作っているかで、それはしっかり当日配布物に記してあり、なーるほど、David Balakrishnan編曲がほぼ全て。それどころか、最後にはバラクリシュマン作曲の「Skylife」なる曲も披露してくれました。会場ロビーでは、実質、バラクリシュマン作品集、みたいな「ジャズ」のCDも売っていた。
IMG_2324.jpg
なーるほど、彼らが「プラハのジャズ」ってのは、要はタートル・アイランドQのレパートリーなわけね。

そういえば最近はあまりきかなくなったけど、タートル・アイランドQという団体は、「カリフォルニア系」というか、20世紀終わり頃、クロノスQがドンドン出て来る頃かなぁ、その前くらいかなぁ、ともかくその頃にひとつの流派を作るかと思われた「弦楽四重奏によるジャズ」の嚆矢とも言える団体でありまする。もうひとつ、大阪国際室内楽フェスタに超大物ながら2度も参加し、一度はファイナルまで行ったこともあるクァルテット・サンフランシスコなんかがその流れを汲む団体でんな。こちらをご覧あれ。
https://turtleislandquartet.com/our-story/
バラクリシュマン御大、まだしっかりやってるんだぁ。個人的には、このところ妙に神格化されつつあるクロノスQのハリントン社長くらいに評価されても良いオッサンだと思うんだけど。こちらが公式のプロフィル。
https://turtleislandquartet.com/member/david-balakrishnan/
ま、それがどういう理由なのかは知らないけど、このあんちゃんからオッサンになるまでしっかり同じ事やり続けてる奴のやったことが、何故か大西洋を越えた遙かプラハでもそれなりに根付いている、ということでんがな。

昨晩の演奏、作品として面白かったのはリズムも調性もなんだかわからなくなっちゃうようなゲンダイオンガク感微妙に漂うモンク作品でありました。他は、ま、予想通り(こういう演目は、予想通り、でないと困るところもありますから、否定的に申しているわけではありませんっ)。終演後、ファーストさんを捉まえてちょっと立ち話したのですけど、「ええ、団員のひとりがバラクリシュマン氏とは直接連絡を取ってますよ」とのこと。どうしてこういうもんをやってるのかまで突っ込むことは出来なかったし、する気もないわ。だってさ、これはこれであり、としか言えないもんね。

ただ、繰り返しになっちゃうけど、これがサルビアホールの聴衆の欲しいものかどうかは、なんとも言えないなぁ。ちなみにサルビアホールのシリーズ、次回はモルゴーアQの登場であります。意図したものだとしたら、それはそれでなかなか判ったプロデュースでんな。

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韓国女性軍団史上初のメイジャー大会制覇! [弦楽四重奏]

2018ウィグモアホール国際弦楽四重奏コンクール、結果は以下です。

優勝:エスメQ
第2位:ゴルドムントQ
第3位:ヴィアノQ

なんと、ベルリンで結成されベルリン拠点とはいえ、韓国の団体としては史上初のメイジャー室内楽コンクール制覇であります!
040.jpg
正直、マーケットに上がってくるにはまだ暫く時間がかかり、恐らくはこの2シーズンくらいは基礎体力付けのために隠遁するというアルテミスやアポロ・ムサゲーテと同じ作戦を展開するんではないかと思われますが、ともかく、こういう結果となりました。

いやぁ、これはもう、英都に来ていなかったら「何が起きたんだぁ」とパニックになっていたことでありましょう。やくぺん先生の耳がいかに驢馬の耳か、この電子壁新聞に書いてあることがいかに信用出来ないか、あらためて認識させられた次第でありまする。

詳細は追って…って、どこのメディアにも売り込んでないけどねぇ。

[追記]

一夜明け、ソウルからの報道はこれくらいしか見つかりません。どうやら、ってか当然ながらというか、アシアナ文化財団が関わっている連中みたいなんで、これはかなり早い時点で世宗文化会館裏、かつての国際交流基金向かいのあのホールで凱旋コンサートがありそうですねぇ。
http://news.joins.com/article/22539322
いずれにせよ、これは来月下旬の「ソウルの春室内楽音楽祭」には出かけて、韓国の室内楽絡みの演奏家のドイツでのネットワークになっているノブスQの連中にこいつらがどんな動きなのか、情報拾いに行かなきゃならんなぁ。ベルリンネットワークでいろんな情報はあるでしょうから。

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速報:ロンドン大会ファイナリストは… [弦楽四重奏]

今、ニュルンベルク空港ホテルです。朝6時の便で英都に戻るため、4時半には起きねばならず、もう寝ます。ともかく、遙かドーヴァーの彼方英都からの速報。

2018ウィグモアホール・コンクールのファイナル進出団体は、以下です。

ゴルドムント、ヴィアノ、エスメ

以上です。なんか、いろいろ言いたい気もするけど、土曜日は突拍子もない仕掛けの《兵士たち》見物に来て演奏を聴いていないので、ま、日曜日夕方6時からのロマン派でこの結果がどうなのかを判断するとしましょう。なんであれ、ストリーミングを請うご期待。って、やってんのか、ホントに。

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ウィグモアホール国際弦楽四重奏コンクールセミファイナル進出団体 [弦楽四重奏]

本日英国時間午後2時から開催されるウィグモアホール国際弦楽四重奏コンクール準決勝の進出団体が発表されました。以下。発表するのは現場仕切っている事務のおばさま。
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エスメ、ゴルドムント、マルメン、アマービレ、チャリック、ヴィアノ
んで、喜ぶアマービレの皆さん。
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なお、演奏順、曲目などはWigmore Hallの公式サイトを眺めて下さい。現時点では、なにも発表されていません。なんにせよ、全団体がベートーヴェンで、演奏者からの情報で分かっているのは、大阪3位のヴィアノは作品135、我らがアマービレは作品132だそうです。ホールの公式ページでライブ・ストリーミングが予定されてるとのことです。

まあ、ちょっと様相としてはあの2000年大会に似てきたかな、という感じがしないでもないが…いずれにせよこの中からファイナリスト3団体が出て、明日午後6時からの本選ロマン派ラウンドに進みます。お暇な方は、ストリーミングに付き合って下さいな。

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ロンドン大会予選のストリーミングはありません [弦楽四重奏]

ロンドン国際弦楽四重奏コンクール、現在、ロイヤル・アカデミーのホールで第1ラウンドのひとつめのステージが終わりつつあります。
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アマービレQも先程無事に最初のステージを終えました。あ、アマービレの写真じゃないなぁ、まあ、こんな感じ、ってことで。ともかく、各団体のキャラが明快で、その意味ではいろいろあって面白いです。審査員の皆さんはたいへんでしょうけど。

んで、緊急の報告です。スタッフに拠れば、残念ながら金曜までのラウンドはwebでのストリーミングなどはないそうです。英国時間土曜日午後2時からのウィグモアホールでのセミファイナル、6団体によるベートーヴェンと、日曜日午後6時からの本選はウィグモアホール公式webサイトからライブ中継があるとのことです。中身に関しては、それまでお待ちを。なお、日本が8時間先に行ってますので、日本の方は土曜10時から深夜にかけ、春の夜長のベートーヴェン三昧なさってくださいませ。

なお、予選セッションの間はホントに朝から晩までなにも出来なくなっております。細かい情報いろいろありますので、また時間を見て追記していきます。

[追記]

2日目水曜日の夕方時点で、参加12団体を一巡り、まあ、どんな連中かはだいたい判りました。正直、結成年がいちばん古くて2009年というホントに若手ばかりを集めていて、平均年齢30越え団体は3つ。いわゆる「上がり」を目指してきている団体が今ひとつ派手さがないのでどーなんだろうなぁ、と思ってたんですけど、いやぁ、今回のロンドン、面白いです。本命不在、ってのが試合として面白い、ってことでもあるわけで、参加団体の皆さんには失礼この上ないんですけどねぇ。

ま、もう隠居で会場での社交は懐かしい顔見知りと挨拶することくらい、業界関係者への挨拶などは若様がなされば良く、こっちはもう遠くで眺めているだけ。ほれ、アムステルダム弦楽四重奏ビエンナーレのディレクアーさんとなにやらお仕事話をする若き大阪のプロデューサーの図。手前に座ってるのは、メニューイン後のロンドン大会の混迷時にウィグモア裏のお宅から押っ取り刀で駆けつけディレクター職を引き受けたこともある「ロンドンの平井先生」たるボブ・ボア氏(共著本対談部分にちょっとだけ名前が登場してる方です)。こういう空間だもんねぇ
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ホント、隠居ってのは気楽っちゃ気楽。おやーず対応なども知らんぷりしてればいいわけだしさ。おお、あんたまだ生きてたか、お互い爺になったなぁ…

12団体の中で、勝ち負けなんてどーでも良くやくぺん先生として面白かったのは、今や世界一の若手弦楽四重奏産出国フランスから送り込まれた唯一の参加団体、チャリックQ(って読むのかしら、Tcalik、です)ですねぇ。思えばやくぺん先生、弦楽四重奏コンクールを眺め始めて四半世紀、数えれば恐らくは優に300を越える若いプロの団体を眺めて来たわけだが、プロレベルで4人全員が兄弟姉妹って団体は初めて聴いたような。極めて真っ当、「歴史的な背景を参照した演奏」をハイハイ判りましたよ、って横に置いて、「お家でやってる室内楽」を究極にブラッシュアップしたもんをどーどーと出してくる。なる程、彼らなら許されるわけだよねぇ、ってね。初期のハーゲンQみたいなもんだけど、個々のレベルはもっと安定してます。どこまで家族経営でやっていけるか判らぬが、ちょっとこれから眺めていたい連中だなぁ。

昨年の大阪はトランプの気まぐれ政策のお陰で涙を吞んで不参加だったヴェラQが、無事に来ているのは嬉しいです。なんせセカンドのゴージャスなねーさんがキューバ国籍という面倒なことになっていて、クリントン大統領だったらなーんも問題なかったのになぁ。ブルーミントンでパシフィカに習ってるわけですから、きっちりアンサンブル出来ていて、でもやってることは優男ファーストとゴージャスねーさんのセカンドでラテン魂ドッカンどっかん炸裂!勝ち負けという意味では難しいでしょうが、こういう団体があり得るのはなんとも良いことであるぞよ。

もうひとつ、予選課題曲のアデスの《四つの四重奏》をお手本演奏含め総計13回聴いている真っ最中なんだけど、過去にコンクールで何度も聴かされてそれりにちゃんと聴き続けられた作品って、それほどあるわけではない。久しぶりに楽しませて貰ってますです。これは、別項で「現代音楽」ネタでいずれやりますので、またそっちで。

そんなこんな、ロンドン大会、明日からは予選の2回目のセッション。まだまだ地獄の2日間。

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ウィグモアホール国際弦楽四重奏コンクール開幕 [弦楽四重奏]

3年に一度、イースター頃の英都に春を告げる「ウィグモアホール国際弦楽四重奏コンクール」、いよいよ明日からロイヤル・アカデミーの入って正面右側のホールで予選が開始されます。今、極東の島国の帝都から欧州大陸沖に浮かぶ島国の王都に向かうべく、シベリアを跨いでいる真っ最中。そろそろウラル山脈に辿り着きシベリアもオシマイ、欧州に入らんとするところだけど、眼下には春とは文字通り名ばかりの真っ白い大地が昼の光に輝いているばかり。街らしき姿はまるでなし。
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さても、1970年代の終わりに音楽イベントをやりたいと考えたポーツマスの市関係者がメニューイン卿のところに相談に行ったら、世界に殆ど大会がない弦楽四重奏専門のコンクールをやるべきだと大プッシュ、英国の横須賀とも言うべきポーツマスの偉い人達が何を考えたか知らないが、ともかく「ポーツマス国際弦楽四重奏コンクール」が始まり、初回はタカーチュQが優勝だっけか。第2回はハーゲンQが優勝、歴史的に重要なのは文化大革命後の最初の世代としてやってきた上海Qが2位だかになり(たしか)、今に至るキャリアのきっかけを作った大会。
その後、ポーツマスからロンドンのシティに移り、ホントにシティのど真ん中、ロンドンの壁の跡地横のゴールドスミス・ホールという商工会議所ビルみたいなところで20世紀の終わりまで開催されていた。やくぺん先生がアマデウスQの先生の紹介でコンクールを眺めに行くようになったのは、「いろいろやってみたが弦楽四重奏では喰っていけない」という言葉を遺し活動停止したイギリス発の機能派団体ヴェリンジャーQが圧勝した年から(ちなみに地元団体の優勝はこの回だけです)。その前の回にメニューイン卿大絶賛のウィーハンQが勝ってます。

その後、20世紀末にメニューイン卿が没すると、卿の顔でロンドン・シティの偉い人達を巻き込んでいた無茶なやり方は不可能となり、カザルスQが勝ってアルモニコが2位に入るという2000年だっけか、なんせメニューイン卿という重しが無いところにワルター・レヴィンとノーバート・ブレイニンという銀河の反対にいるような二人をメインの審査員に迎えた挙げ句にもう収集が着かなくなったような大会を最後に、メイン会場がウィグモアホールに移る。かくて21世紀に入ってからは、予選はロイヤル・アカデミー(デーニッシュQの乱暴者たちがまさかヴォーチェQを破って勝った年だけは、RAMが改装中かあんかで使えず、ロイヤル・アルバートホール裏のロイヤル・カレッジ)で予選を行い、セミファイナルとファイナルは週末にウィグモア・ホールで開催し、BBCが中継したり…ってことになって、前々回くらいから「ロンドン国際弦楽四重奏コンクール」じゃなく「ウィグモアホール国際弦楽四重奏コンクール」というのが正式名称になったようなのですが、まあ、要は「ロンドン大会」ですねん。

この大会、ウィグモアに移った頃から極めて意図的に昨今のトレンドたる「フェステイバル化」を積極的に展開しています。メニューイン時代には弦楽四重奏のコンクールなのに1次予選では30団体くらいを集めて、ホントに世界中の団体が英都に来ていた。口の悪い英都の評論家さん達は、「あのコンクールは1次は行かなくても良い」とまで酷いことを言っていた程。参加者と一緒にイースター休暇中のロンドン・シティ大学の寮に泊まり込んでいた若きやくぺん先生とすれば、まだ姉弟フォーメーションだったダネルQと知り合ったりしたのもその寮なわけだし、それはそれでとっても面白かったんだけど、流石に天下のウィグモアホールがやるとなるとそういうわけにもいかない。21世紀になってからは、3年に一度の恒例の英都詣、って感じで、コンクールの結果よりも、いろんな人達に会いに行く場所、という感じが強くなっている。

昨年来、隠居宣言をしてからは、もうロンドンは行かなくてもいいかぁ、と思ってたんだけど、カザルスQのジョナサンが審査員だったり、元ベルチャのテイト氏がテープ審査をしていたり、あちこちで顔を合わせると「ロンドン、来るだろ」って調子で、「俺はもう引退じゃ」と言っても冗談としかとってくれない。それはそれでいいんだけど、なんと今年はアルモニコ以来18年ぶりに日本からの団体がテープ審査をパスしてしまい、ま、流石にこれは知らんぷりを決め込むわけにもいかんなぁ、と老体に鞭打ちシベリアの雪を眺めている次第。ふううう…

日程は、こちらにPDFファイルを貼り付けて起きますので、参加団体も含め、ご覧あれ。ストリーミングがあるかどうか、明日、現地で訊ねます。BBCとの関係があるので、ネット放送には慎重な大会だったんだけど、今やまさかやらないというわけにもいかないでしょうし。
WHISQC2018_ Competition Schedule.pdf
なんせ弦楽四重奏というジャンル、この大会で勝ったりファイナリストになったりしようが、普通の意味でものになる若手団体として出て来るまでに10年くらいはかかる。この春の英都で下された判断が本当に正しかったのか歴史的な評価が出来るまでには、四半世紀はかかります。つまり、明日から一生懸命弾いてくれる若い人達が大成する頃には、もうやくぺん爺さん墓のなか、ってこと。

「隠居」とは、そういう意味なんで、とてもじゃないけど以前のようにきっちり付き合っていくことは出来ませんよ、ってことでありまする。

ま、逆に考えれば、なんとも気楽に眺めてさえいればいいわけじゃ。極端な話、大阪室内楽振興財団の若いスタッフがちゃんときっちり根詰めて聴いてくれるのを「どーだったぁ、あいつら?」ってふんぞり返ってフィッシュ&チップス奢って話を聞くだけでも構わんのさっ。なんせ、セミファイナルのベートーヴェン・ラウンドをトンズラして大陸実質日帰りするなんて荒技やるのも、信頼出来る若い耳がわしの代わりにいてくれるからじゃ。うぉおっほっほ!

さても、やくぺん爺さんの桜咲き始める英都での1週間、「うわあああ、こいつは即戦力だぁ!」なんて腰を抜かすような、アルテミスとかエベーヌ級の隠れた才能がステージに出て来てくれることを期待するとしますか。

それにしても、今年から遙か南半球はメルボルンがやり方を変更、間に環太平洋大会を挟み4年に1度の開催から、3年事になったとのこと。って、毎回ロンドンとメルボルンが数ヶ月のインターバルで重なる、ってことじゃあないの。大阪とレッジョが数週間のインターミッションで重なってるよりはまだ良いにせよ…なんだかなぁ。

[追記]

無事に冷たい小雨の英都到着。ハイドパークの北、1週間ちょっとの倫敦厄偏庵に入り、荷物を開けております。雀さんの居ない街…ふうう…
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