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もうひとつのベートーヴェン全曲演奏会 [弦楽四重奏]

「弦楽四重奏」カテゴリーだけど、ウソ。弦楽三重奏の話ですぅ。ま、演奏するのがロータスQだから、一応、ギリギリでOKかな。

世の中、何だか知らないけど「全曲演奏会」ばやりとはいえ、散々にやられる「全曲演奏」もあれば、どういうわけか殆どやられない「全曲演奏」もある。前者の典型例は、なんといってもベートーヴェンの交響曲、そして弦楽四重奏。そこそこあるのは、同じくベートーヴェンのピアノ協奏曲とか、ピアノ・ソナタとかの全曲。ブラームスもやたらと「全曲演奏」がやられる作曲家さんで、交響曲の全曲演奏はドイツ系オーケストラの定番演目だし、最近では案外と頻繁にやられるのが一晩の丁度良いプログラムとしてのヴァイオリン・ソナタ全曲演奏。時代を遡れば大バッハの管弦楽組曲とかブランデンブルク協奏曲は来日古楽オケの定番演目だし、言わずと知れた無伴奏チェロ組曲も全曲演奏の王道演目でんな。

こんな風に記し始めると、案外、キリがないぞ。時間を長く取って良ければ、マーラー交響曲全曲とか、ショスタコの交響曲や弦楽四重奏全曲とか…

その一方で、殆ど「全曲演奏」に縁が無い、ってか、「全曲演奏」は何か特別に力の入った、明らかに普通じゃないイベントになってしまう作曲家もいる。モーツァルトなんて、案外、どのジャンルであれ全曲演奏がありそうでないし、シューベルトやドヴォルザークなんかは「全曲」じゃなくて「名曲選集」になってしまう。どうしてなのかは、また別の話。

と、いうものの、「全曲演奏」の不滅の王者たるベートーヴェンでも、全曲演奏会とは無縁なジャンルがあります。この作曲家の、というか、ジャンル全体の作品目録の中でも極めて重要なレパートリーなのに殆どやられない、そんな筆頭が、「弦楽三重奏全曲演奏会」でありましょーぞ。ピアノ三重奏もその傾向があるけど、それはまたいつか。

なんせ、世に無条件で大作曲家と認識されている方で、複数の、「全曲演奏会」をせねばならぬ程の数の弦楽三重奏を書いた奴は、恐らくは我らがベートーヴェン先生しかおらぬ。シューベルトは複数あるも、それ以降は(レーガーやヒンデミットらの例外はあれど)どの作曲家さんも力が入った1曲を書くのがやっと、というちょっと不思議なジャンル。全曲演奏会をやりたくてもネタが無い、というのが現実かな。

それならばそれならば、ベートーヴェンの弦楽三重奏全曲演奏こそはジャンジャンやられても不思議ではなかろーに…とお思いじゃろがぁ、それが、そうでもないんだなぁ。

作品としては、ボンから出てきた若きベートーヴェンが、流行している弦楽四重奏を作曲する誘いを散々断りながら、番外編の《セレナード》含め総計4曲の弦楽三重奏をまず仕上げる。んで、なるほど、このジャンルの可能性も限界も俺は見切ったぞ、とばかりに、えいやっと作品18の弦楽四重奏に手を付けることになる。

んで、以降はまるっきり手を付けなかった。

ほーら、これはベートーヴェンの創作を知る上で、特に作品18とはどういう試行錯誤の挙げ句に生まれた音楽なのか知るためには不可欠の作品集ではないか、と思うでしょ。実際、その通りでありまする。

だけどだけど、そこまで判っていながら、なかなか演奏されない。楽譜が揃ってないなんてこともなく、長すぎたり短すぎたりして演奏会のバランスが悪くなるわけでもない。世の中には「誰もやらないには訳がある」という余りに有名な格言があるけれど、このベートーヴェンさんの曲集の場合はどういう訳があるのよ?

そんな大きな謎の解答に少しでも近付きたいなら、来る日曜日の午後4時、兵庫は伊丹空港から阪急電車でちょっと奥に入った、宝塚ベガホールにいらっしゃいませ。ほーれ。
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http://www.kojimacm.com/digest/170924/170924.html
おっと、今の今まで、フルートと弦の三重奏がオリジナルの《セレナード》も含めた4曲なのかと思ってたけど、作品9の弦楽器オリジナル三重奏3曲の全部、ってことなのね。なんせ翌月曜日午前中には成田からノルウェーはトロンハイムに向けて出発せねばならないので、伊丹発羽田行き最終便に乗れないと厳しいなぁ、と思ってたけど、これならぜーんぜんもーまんたぁい!

結論らしきことを先走って言ってしまえば、弦楽三重奏というジャンル、実は弦楽四重奏ほどの面倒なバランスやらアンサンブルの問題があり、ホントはプロの弦楽三重奏団なんてものがあっても不思議はないくらい練習が大変。だけど、流石に余りにもレパートリーが限られていて、常設の弦楽三重奏団の維持はとても無理(常設のピアノ四重奏団がレパートリーにする可能性はあるが、常設のピアノ四重奏団そのものが殆どないし)。歴史的にも、シモン・ゴールドベルク&ヒンデミット&フォイヤマン、なんて団体くらいしか「歴史的な著名弦楽三重奏団」というものは存在していない。で、最も合理的なのは常設弦楽四重奏でヴァイオリンをひとり休んで貰う、といことになるわけだけど、それもいろんな事情でそう簡単ではなく…

つまり、今回のこのロータスQの全曲演奏は、どー考えても極めて例外的な、理想的なイベントなのであります。そーでもなければ、流石のアホのやくぺん先生とはいえ、こんなバタバタした日程で強引に関西滞在6時間という日帰りまでせんわいな。

さて皆様、日曜日にベガホールでお遇いしましょう。東京首都圏からの日帰り、まるっきりOKでんがな!

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「青べか物語」の街で [弦楽四重奏]

今、浦安市役所10階の食堂に座って、南に向いた東京湾方向を眺めています。
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目の前には成田空港に向かう際にお馴染みの湾岸道路が走り、その向こうには京葉線、新浦安駅、新しく出来た駅前音楽ホール、そして311地震で液状化騒動が起きた新興住宅街が広がり、やっとその先に秋の曇り空の下の東京湾がちょっと覗けます。右に頭を振れば言わずと知れたとーきょー・でぃずにーらんど、左には千葉の港が霞み、目を上げればANAさんの米子往き787が大きく左に旋回し、このまま葛飾オフィス上空を抜け本州を横切らんと、橫田米軍占有空域の上に向けて必死に高度を取っています。そして、東京湾に向けて真っ直ぐ貫く運河には、いくつもの橋が架けられ、小さな漁船が浮いている。

嗚呼、汐干狩の海は遙か埋め立て地の向こうなれど、ここはやっぱり「青ベか物語」の世界。東京湾岸佃の堀よりも遙かに規模の大きい漁師町。あ、運河を鵜が離陸していった。

まだランチタイムも始まっていないような朝もはよから、浦安くんだりまで出張って何をやってるかってば、これでありまする。右側じゃないよ。
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我らがクァルテット・エクセルシオ、昨日は賑々しくも有り難くも、メイジャー中のメイジャーたる溜池室内楽お庭秋のフェスティバルに参加させていただき、昼間っから1時間ほど弦楽四重奏名曲選を弾いたのだけど、一夜明けた本日は無料ロビコンという地味なお仕事でありまする。あたしゃ、NPOエクの雑用係として記録写真撮影係。よーは、毎度ながらの雑用じゃわい。

昨年暮くらいから、どうやらエクは「浦安音楽ホール・レジデンシャル・アーティスト」だそうで、先頃はディズニーランドのホテルでロビコンやったりもしたそーな。このタイトル、一体何なのか、どんな仕事をするのか、などなど、現状で発表されているのはこんなこと。ワークショップ、というのが売りなのかな、この主催者さんとすれば。
http://www.urayasu-concerthall.jp/news/66%E3%80%81622%E3%81%AF%E3%82%AF%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%AA%E3%81%8C%E7%99%BB%E5%A0%B4/

ま、今はともかく、もうすぐ始まりますよ、という遅すぎる宣伝。

あ、ニューヨークはJFK往きのANAさんが、目の前で大きく左に旋回、北米大圏航路に入るべく高度を上げてます。今も昔も、ここ浦安は海の彼方に向けて開けた街。

※※※

てなわけで、浦安から環七北上して葛飾オフィスに戻る途中、浦安市の隣は葛西臨海公園の先っぽに寄り道し、頭の上を羽田に着陸するヴェトナム航空のA-321が足を出し始める真下で、警視庁の18号機イロコイが警邏飛行を終えて塒の東京ヘリポートに戻ってくるのを眺めてます。
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そう、丁度大阪城公園で伊丹に降りていくいろんな機械鳥たちを眺めるくらいの感じかな。
公園にはシジュウカラばかりの群れが動いているくらいで、あとはムクと湾岸お馴染みの鵜やら鴎やら、何を狙うかトンビくらい。カメラマンさんに拠れば、キビタキさんがいたそうな。へえ、そろそろ街場をいろんな方々が通り過ぎる季節なんだなぁ。

エクの市役所演奏会、100名近い聴衆を集め、先程、無事に終了しました。前回にディズニーランド横のホテルにアウトリーチしたときには淋しい程の聴衆だったというの話を耳にし、それはマズかろうと参ったものの、そんな心配は無用。残念ながら市長は来られなかったそうだが、市関係者も沢山いらしていて、それなりに「我が街のレジデント」という盛り上がりはあった…のでしょう。
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今シーズンのMCを勤める大友氏曰く、「日本でこのような(レジデント・アーティストという)形でやらせていただけるのは、ここ浦安だけです。皆さん、誇らしく思って下さい,浦安日本一です。」居並ぶ浦安市民善男善女の皆様、はたまた市役所関係者の皆様、なんせ日本で弦楽四重奏アウトリーチの先駆者エク、今世紀の初め頃に恐らく日本初の地域レジデンシィの実験を入善でスタートし、東京湾岸に立ち上がったNPOトリトン・アーツ・ネットワークでアウトリーチを重ね(その仕事は、今は溜池でのエクの弟子らだった若い演奏家達が引き継いでいる)、そして再びここ浦安で市唯一のレジデント・アーティストのタイトルを背負い活動することになる。毎度ながら、エクの前に道はなく、エクの後に道があるのかよー判らん、という状況であれど、浦安市民の皆様は大いに誇りに思っていただきたいところであーる、うん。

ま、これが「エク」という団体が選んだやり方なのだから、もうこれを貫くしかない。

「浦安音楽ホールのレジデント・アーティスト」としてのエクの活動、12月にはホールでアマチュア演奏家の皆さんとの合同演奏に始まる本格的な演奏会も待ってます。当面は、そこに向けて、もうひとつの湾岸の街に、4艘のべか船エク丸はこぎ出しました。果たしてどこへと向かうやら。

浦安の対岸はハワイなんだけどねぇ。あれ、手を振ってる2人組がいるぞ。

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ローカルなクァルテットという在り方 [弦楽四重奏]

20世紀の半ばくらいまで、ヨーロッパで弦楽四重奏団を安定して運営する唯一の方法は、都市ベースのオーケストラのメンバー(若しくはオーケストラを運営する楽友協会が抱えるメンバー)に拠ることでありました。シュパンツィックもパガニーニも、はたまたヨアヒムもカール・クリングラーも違うじゃないか、と突っ込まれる方もいらっしゃるでありましょうが、そいつらは特別だから名前が残り、今はそっちしか知られていない、ということでありまする。

弦楽四重奏団の歴史が始まって1世紀程(これを長いと思うか短いと思うかは、ま、人様々でしょう)の遙か極東の島国ニッポン国でも、草創期は上野の音楽学校の先生たちだったとはいえ、それ以降は基本、弦楽四重奏をやるためにはまずオケに入って経済的にも安定した環境を整えた上で、趣味的に、というか、求道的に弦楽四重奏を極める、という形が基本になっている。戦後だって、シュタフォンハーゲンQも、プロムジカQも、今時ならモルゴーアQやらウェールズQに至るまで、そうだった。そうじゃない団体は、鈴木Qに始まり巌本真理Q、今はエクなどに至るまで、例外だから今に名前が残っている、という状況も、ヨーロッパと同じでんな。

以上、前置き。さても、日本列島にもオーケストラが多数生息する首都圏・関西圏以外でも活動している弦楽四重奏団があります。言葉の最良の意味で「ローカル」な団体。かつては、巌本真理Q解散からバブル時代の若手弦楽四重奏輩出期までを福岡拠点で繋いでくれた福岡モーツァルト・アンサンブルが、ローカルな弦楽四重奏団の代表格でした。今は、その二大巨頭が、東の横綱たる山形弦楽四重奏団。以前、当電子壁新聞でも紹介させていただいたことがあります。
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2015-02-15
そしてもうひとつが、西の横綱マイ・ハート弦楽四重奏団でありましょうぞ。九響に新しく入った若いチェロ奏者さんが中心に動きが始まっているという話があるものの、福岡ハイドンQが実質的に活動を終焉したとのことなので(追記:…と記したら、福岡ハイドンQ関係者の方から連絡があり、「いろいろありましたが、2年後の月一定期400回までは続ける予定」とのこと。頑張って下さいませ)、やっぱり広島のマイ・ハートQの22年という活動実績は西日本では圧倒的であります。

てなわけで、本日は溜池室内楽お庭初日、賑々しくも旧東京Qがほぼ再結集してなんのかんの、という派手なイベントもあるのを百も承知で、そっちじゃなくて大川向こうのティアラ江東小ホールにマイ・ハートQの東京公演を見物に参った次第でありました。
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この団体、どういうわけか萩さんと親交があったらしく、大昔はカザルスホールでやったり、最近はルーテル市ヶ谷センターとか、こことか、ま、「東京在住の広島の方」をメインの聴衆ターゲットとするのに丁度良い規模の場所を選んで数年に一度、東京まで出張って下さっている。やくぺん先生ったら、どういうわけかタイミングが合わず、これまでまるでライブで接したことがありませんでした。後述のさる理由でとても興味はあったんだけど、ま、こういうもんでしょ、出会いってのは。

マイ・ハートQといえば、なんといっても「配置」です、昔は普通だったみたいだけど、いつからか、極めて特殊な座り方で演奏することで一部で知られるようになりました。本日も、下手側から舞台を眺めると、こんな感じ。
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お判りになりますかね。これ、開演前で椅子が妙な風に並んでるんじゃあありません。本番の配置。

どう表現したら良いのかなぁ、実際に音が出る感じから言えば、「オーケストラの第1ヴァイオリンの一番前2プルトだけを、舞台の真ん中に持ってきた」というのが最も実感に近いかしら。2人、2人の2列、が舞台袖に35度くらい傾いて座っる、前列客席側が第1ヴァイオリン、隣がヴィオラ。2列目の客席側が第2ヴァイオリンで、奥がチェロです。実質上のリーダーの沖田氏のブログにアップなさってる舞台写真が、いちばん判りやすいでしょう。こちら。
http://blog.livedoor.jp/my_heart4444/archives/52090424.html
YouTubeに《狩》の映像もアップされてます。これ。ちょっと吃驚でしょ。

映像を観た瞬間に「誰もやらないことには訳がある」という有名な格言が思わず頭に浮かんでしまう配置ですけど、無論、御本人らは自分らのやってることは百も承知。どんなに頑張ってもヴィオラにはチェロは音しか聴こえないし、第1ヴァイオリンさんにはセカンドさんがまるで見えない。普通の意味でのアイコンタクトを自ら拒否している配置で、実際、譜面ガン見、って感じになる。結果として、極めて特殊なアンサンブルになるわけで、なんというかなぁ、存在していない指揮者さんがまるで前にいるかのような…とでも申しましょうか。譜面を見ずに全て暗譜で演奏する古典Qなんぞの対極の考え方から来る配置、なのでしょうねぇ。

実際にどういう音がするか、ネガティヴなことは山のようにあるでしょう(正に、「誰もやらないには訳がある」ですな)。いくつも録音は出ていますが、ライブで耳にしないとなんとも判断のしようはない。ポジティヴなことを言えば――勝手に推察すれば恐らくはそれが目的なのでしょうけど――どの楽器も生音が真っ直ぐ客席に飛んで来ますので、声部がくっきり聴こえる。とりわけヴィオラが正面前に坐ってるので、猛烈に良く聴こえます。いろんな意味で、チェロさんの頑張り次第、って配置じゃないかしらねぇ。

ご興味のある方は、一度、ライブで接してご覧なさいな。問題は、起きている音楽やアンサンブルの全てがこの特殊な配置故なのかなぁ、と思えちゃうこと。その意味で、案外、論じるのが難しい団体ですね。

で、もうひとつのポイント、やくぺん先生が関心があった理由とは、チェロの雨田氏がお使いの楽器です。

この楽器、ヴィヨームという話はどこかから耳にしていました。更に雨田さんが京都出身で黑沼氏のお弟子さんでもあることから、一頃まで河野先生が使っていた、「黑沼さんが日本人初参加でマールボロ音楽祭に行った帰りに、グァルネリQのソイヤー氏のアパートに転がり込んで物色、日本に持ち帰った、かつて巌本真理Qの低音を支えたヴィヨーム」の現在の使用者なのではないか、と勝手に思い込んでいた。

で、久しぶりにあの低音が弦楽四重奏で鳴るのかぁ、と出かけていったのでありました。

終演後に雨田氏とちょっとだけ立ち話させていただき、事情が判明しました。雨田氏に拠れば、「これは叔父(かの、黑沼さんと一緒に日本フィル起ち上げから首席チェロを弾いていらした、現在は「猫画伯」で世に名高い雨田さん)が使ってたヴィヨームです。黑沼先生の楽器は、今は九州の方の、やっぱり黑沼先生のお弟子さん筋の方にお売りになった、という話です」とのことでありました。

なるほど、黑沼先生のヴィヨームじゃなかったけど、なんだか微妙に縁がある方が弾いていたものだったわけですな。

マイ・ハートQ、今度はやっぱり広島のどこかで聴いてみたいなぁ。こちらが公式Facebookなのかな。
https://www.facebook.com/%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%88%E5%BC%A6%E6%A5%BD%E5%9B%9B%E9%87%8D%E5%A5%8F%E5%9B%A3-428641160560674/

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カルミナQのこと [弦楽四重奏]

昨年来、いろいろなことが起きていて、まあ、いろいろな事情で皆様にお伝えすることも出来なかったのですけど、現状に関して「公式」とも判断出来るコメントがメンバーからありましたので、お伝えします。

カルミナQですが、昨年来、実質、半ば活動停止状態になっています。理由ははっきりしていて、チェロのシュテファンとセカンドのスーザンが立て続けに大きな病気になり、演奏活動が難しくなったことにあります。

シュテファンに関しましては、数ヶ月前にスイスの新聞に以下のようなインタビュー記事が出ました。ドイツ語だけど、ま、勝手になんとかしてください。
https://www.landbote.ch/winterthur/standard/der-weg-zurueck-ins-musikleben/story/18439398

昨年後半から、必要な演奏会はセカンドは代演、チェロは可能な限りキアーラが加わって活動を続けてきました。この先、どのような形になるか、もう少し待ってくれ、とのことであります。

みんな、「元気になって日本に行って演奏しよう」と声を掛け合っているそうです。そう、カルミナQにとって、日本と、そこにいる人々は、とても大事な友人であり、彼らのキャリアを作った大事な聴衆です。カザルスホールに初めて来て(スーザンじゃなかった頃)、その後、カザルスホールのプロデューサー経由でスメタナQの後続団体を求めていたデンオンとの繋がりが出来、録音し、デビュー盤がアーノンクールのベートーヴェン交響曲全集と争いグラモフォン大賞を受賞するという華々しいことになった。以降、極めて限られたレパートリーに極めて特徴的な音楽を作っていくこの団体(なんせ、ベートーヴェンの後期を全部やってない、バルトーク全曲をレコード会社から頼まれてもそんなの無理と突っぱねる、《ハイドンセット》ばかりをライブでなんて絶対不可能、等々)は、日本の聴衆にも大いに愛されることになるのは、皆さんご存知の通り。

次にいつ「カルミナQ」が聴けるか、なんとも判りません。そういう日がまた来ることを願う…それしかできない。だから、願いましょう。

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NHKが弦楽四重奏特集からロマン派追放! [弦楽四重奏]

NHK地上波をオンタイムで観るなんて極めて珍しく、そのためにわざわざ某所まで出向かねばならぬのであるが、ともかく、今、目の前のテレビ画面でアーヴィンたちが細川の《沈黙の花》を弾いてます。ぐるんとまあるく陣取り、まるであんたらはヨアヒムQか、はたまたカール・クリングラーQか、って座り方でんなぁ。福岡モーツァルト・アンサンブルがこういう座り方で定期をやってなかったっけ?

さても、どんなに視聴率が低くかろうが、この列島上の10万単位の善男善女がアルディッティQが奏でる細川作品を聴いているというもの凄い瞬間、どうしてまあ、NHKさんはこんな番組を作ったのか、プロデューサーさんはなんでこんな特集をお考えになったのか、お尋ねしたい気持ちでいっぱいだけど、ともかく、こういう番組を地上波で放映しておりまする。
http://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2017-08-20&ch=31&eid=10535&f=2506

おお、アーヴィンたちの1時間ほどの持ち時間が終わり、次に登場したのは、クロノスQでありまする。あれ、チェロが韓国系の女性じゃなかったっけ、今は。いつの映像だ…と思ったら、おおおお、あらいさんあらいさんっ!みんなショッカーがマスクしてないみたいな格好でプログレ弾いてますう!

ふうう…なんなんねん。なんせこの番組、演奏予定表を見ると、凄まじいことになってる。ほれ。

「弦楽四重奏曲第3番」 バルトーク:作曲 (演奏)アルディッティ弦楽四重奏団

「弦楽四重奏曲第2番」 リゲティ:作曲 (演奏)アルディッティ弦楽四重奏団

「沈黙の花」 細川俊夫:作曲 (演奏)アルディッティ弦楽四重奏団

「“レクエイム・フォー・ドリーム”から」 クリント・マンセル:作曲 (演奏)クロノス・クァルテット

「“21世紀のスキッツォイドマン”から」 キング・クリムゾン:作曲 荒井英治:編曲 (演奏)モルゴーア・クァルテット

「弦楽四重奏曲第15番 イ短調 第4楽章から」 ベートーヴェン:作曲 (演奏)アルバン・ベルク弦楽四重奏団

「弦楽四重奏曲第11番 ヘ短調 作品95“厳粛”」 ベートーヴェン:作曲 (演奏)エマーソン弦楽四重奏団

「弦楽四重奏曲第15番 ニ短調 K.421」 モーツァルト:作曲 (演奏)エマーソン弦楽四重奏団

以上です。そー、以上。後半は、ご覧のように古典派のみ。つまり、NHKさん、この2時間の番組で、ものの見事な「真ん中抜き」をやってくれたんですな。どロマン派すっぽり抜け、です。まあ、モーツァルトでも最もロマン派っぽい味わいの曲を出してきて、その辺りはカバーしているということか。ベートーヴェンも、恐らくは長さの都合でしょうけど、いちばんへんてこりんとも言える《セリオーソ》だもんなぁ。

ま、なんであれ、こういう時代になったのかなぁ、と思うことしきりでありまする。…それとも「弦楽四重奏って、いちばんいいのはこの辺りなんだよねぇ」と、結構言いにくい本音を仰ってるのかしら。

それにしても、この後にはバイロイトのニュルンベルク裁判が歌合戦の舞台なるらしい《マイスタージンガー》を延々朝までやるというのだから、今日の我らが公共放送、どっか壊れたんじゃないかぁ。

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パシフィカ&シモン・ボリバルQダブルキャンセル! [弦楽四重奏]

月末の北米ツアーに向けてお盆休み関係なく地獄の作文労働真っ最中に、とんでもないニュースが飛び込んだあああ。

ラヴィニア音楽祭のパシフィカQのベートーヴェン「トーキョー・スタイル」サイクルと、シモン・ボリバルQの演奏会が、全てキャンセルになりましたああああああああ!
パシフィカは、演奏者の家族の事情。シモン・ボリバルは、ベネズエラが内戦状態になっていることが理由と発表されております。

The September 4 Ravinia concert by the Simón Bolívar String Quartet has been canceled, along with the rest of its tour, due to travel complications caused by the conflict in the group’s native Venezuela. “Artistically this tour was very important for the quartet,” said violinist Alejandro Carreño. “We want to let the presenters know how sorry we are about this situation that is out of our control, and we are hoping we can reschedule our dates in these important places.”

ううううううううううううん…

往復の飛行機はキャンセル料はかかるが、まあキャンセル出来る切符にしておいたからいいけど、ニューヨークとDCとシカゴの宿はキャンセル不可の一番安い奴にしちゃっていて、それでもトータルで夫婦で10万を超える額がふっとんだあぁあああああああああああ!

今、冷静にものを考えられないので、ともかく、事実関係のみ。…って、当電子壁新聞を立ち読みなさっている方々で実害のある方はいないであろーなー…ふううう

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表参道で5時間半 [弦楽四重奏]

実質夏休みは終わって、月末にシカゴに向かうまでの間に処理せねばならぬ作文がそれなりにあり、バタバタしていて当電子壁新聞もやっつけ仕事になってます。なんか、この夏、仕事の流れがちょっと妙だなぁ。

とはいうものの、これだけは記しておかないと後で忘れちゃうので記しておきましょうぞ。去る火曜日の午後から夜にかけて、東京は表参道のルイヴィトン上層階に設置されたギャラリーで行われたフラックスQによるモートン・フェルドマン弦楽四重奏第2番全曲演奏について。恐らくは、全曲演奏としては日本では2回目になるのかしら。セゾン美術館なんかでやってるかもしれないなぁ。

とにもかくにも、ホントに6時間近くも座ってられるかなぁ…と己の根性を疑いつつ、炎天下の午後2時半頃に地下鉄駅からルイヴィトンに向かいます(ギリギリまで銀座のシャネルだと思い込んでいて、危ないところだった…)。上層階のギャラリーに向かうエレベーターでチェロのフェリックス君と遭って、立ち話。曰く…今回はこれだけのために来てるよ、今日の終演は8時半くらいかなぁ、え、練習は勿論全部一気にやることはなくて(笑)10ページくらいづつやる、ソウルのキャンセルの話は覚えてないなぁ、等々…
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2015-12-07
もう2年も前のことだったんだっけ、このソウル東大門の会場まで行ったらFlux Qはキャンセルでした、ってギャグにもならん話は。いやはや…

じゃあともかくぐぁんばってください、ってわけで、フェリックス君は楽屋に向かい、やくぺん先生は狭い廊下にズラリと並んだ列の後ろに向かいます。この段階で20人くらいかしら。スタッフに「席はあるんですか?」と訊ねると、少しだけ、とのお応え。なるほど、これは基本的には立ち席イベントだな。

開場すると、そこはビル上層階の敷地全部をスポンと空いた空間にしたギャラリーで、真っ白な2つの壁面には蛍光灯のオブジェが貼り付けられてる。フェルドマンと同じくらいの時代に活動したDan Flavinというアーティストさんの作品らしいです。で、真ん中に譜面台と椅子。それに、足下にボトルの水。
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原則写真撮影は禁止な会場なので、わざとぼけぼけの写真で状況をご想像あれ。この写真の撮影している側がガラス壁で、眼下には表参道が眺められます。席は20くらいが弦楽四重奏の正面に置かれているけど、半分が招待席。もうあたくしめには席がありません。これはまいったな、と思ったら、ガラス壁の前にまあるい座布団が10ほども並べられてら。なるほど、あそこに座っても宜しい、ってことでんな。

ぶっちゃけ、この演奏会を「イベント」として考えると、演奏する側やら仕込む側にもいろいろと大変なことはあろうが、聴衆とすれば「6時間にすら及ぶ可能性がある長丁場をどうやって大過なく過ごすか」が最大の課題。まず、事前に水物は控えましょう。トイレに行って戻れるような状況なのかは判らないですから。理想はごろんと寝転んでしまうことだろうが、流石にそういうわけにはいかぬだろうから、6時間を前提に座り方を考えねばならぬ。ニューヨークからパリまでの大西洋線東向き横断、東京からだとシンガポールやらヤンゴンまで行けるくらいの時間を、基本的にはずーっと同じ姿勢を保っていなければならないのであーる。

その意味では、「気を紛らしたかったら首を傾けて、表参道の人の流れや、はたまた青山方面のビルや空を眺められる」という場所は理想的です。それに、丸い座布団みたいなものに座って足を自由に投げ出したり出来るのは、椅子に座っているより余程寝ている状況に近い。これならなんとか乗り切れるかもしれないぞ。

目の前にはCanonの一眼レフ8台くらいがズラリ、デッカい予備バッテリーも付けられ、6時間に迫る長丁場の映像収録をしようと取り囲んでます。かくて開演となる午後3時が至り、100名弱の聴衆&スタッフ関係者の前に、フラックスQの面々が登場。おおお、第1ヴァイオリンのトムが丸刈りになって、まるでタイのお坊さんみたいだぁ!ルックス的には、この曲にドンピシャかも。

あとは延々と、フェリックス君が仰るとおり午後8時26分までかかったフェルドマン第2番の演奏が続くだけ。なんせ、「提示部第2主題●●小節目のピアニッシモは…」とか言える類いの「作品」ではないので、語れるのは「5時間半を体験しての感想」でしかないのだけど…まあ、ひとことで言えば、この作品、ここまで長いと普通の意味での「時間芸術としての作品」ではなくなってくる。時間と空間が溶け合っちゃう、というか、この音が鳴っている空間そのものがひとつのアートであり、オブジェになる。今回のようなオープンで外の光や風景も含み込んだ会場の場合、意図したかどうかはともかく、時間の流れが光の変化としてイヤでも感じられ、そこに光のオブジェが展示されているものだから、光の変化は確実にひとつの方向性を有した微妙な動きとして感じられる。要は、フェルドマンが鳴っている空間全体がひとつのインスタレーション作品です、ってこと。

音楽そのものは…そうですねぇ、まあ、これはもう、一種、「ART」を鑑賞するのではなく、「Nature」を眺めるに近いなぁ、と思ったです。人間の意志が音の法則性に対してどうこうしているのではない。もう自然にある音を、座ってじーっと耳を澄ませているようなもの。湖の上の波紋をずーっと眺めている、風で波が立ち、そこに葉っぱが落ちてきて揺れ、あっちからカイツブリが走ってきて波紋を広げ…ってのをひたすらみているようなものです。

そう、それはそれで、あり。一応、「繋ぎの部分」と「意志的な動きの部分」がはっきり分けて作られているとか、2度の動きが演奏者の疲労度や時間経過によって微妙に異なってくるとか、いろんな仕掛けはあるんでしょうけど、まあいいよそんなこと、って気分になってくる。

4時間20分くらいから4時間40分くらいに最後の大きなクライマックス(といっても、別に凄く違ったことが起きるわけじゃないですけど)を迎え、一息付いて淡々と繰り返される時間が戻って来た辺りで、明治神宮の杜から華火が上がり、破裂音も聞こえてくる。まるでこれも、この空間に仕込まれたみたい。

フェルドマンの弦楽四重奏第2番、もしもチャンスがあったら、人生で一度は経験しても良い…かなぁ。ま、皆さんにお勧めします、とは言いません。今回も、最終的に最初から最後まで付き合った聴衆は、うううん、どうなんだろうなぁ、30人くらいいたかな、という感じ。殆どの方は数十分、長くても2時間くらいが殆どでした。実際、やくぺん先生の隣は3人入れ替わり、反対も途中で入れ替わりましたし。

なんであれ、フラックスQの皆様、お疲れ様でした。

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ヴァルター・レヴィン翁没 [弦楽四重奏]

当電子壁新聞では、基本的には訃報は扱わないのだけど(キリがない、というのがホントのところ)、流石にこれは記しておきます。

元ラサールQの第1ヴァイオリン、この四半世紀は、プロカルテットの中心講師としてヨーロッパにはごく一部の音楽学校でしか成されていなかった弦楽四重奏教育を広く有能な若者たちに広め、現在の弦楽四重奏黄金時代の礎となった大教育者、ヴァルター・レヴィン翁がお亡くなりになったそうです。
http://chicago.suntimes.com/news/renowned-violinist-music-teacher-walter-levin-dead-at-92/
http://www.badische-zeitung.de/klassik-2/walter-levin-ist-tot-grosser-geiger-und-teamspieler--140294834.html
やくぺん先生は、フォンテーヌブローのプロカルテット・セミナーで、横にザイゼル氏が苦虫をかみ潰しているところで5分くらいの立ち話インタビューをしたことがあるだけで、他はステージ上とレッスンを眺めるだけのお付き合い、ホントに偉い人だったわけだけど、今の現役中堅クラスの団体にすれば、偉大なる師匠の訃報ということになる。いくら2000年代後半からはシカゴでご隠居生活でヨーロッパからは引退していたとはいえ、大きなニュースであることに違いは無い。

個人的には、何故か知らないけど最後の、かな、さもなければ最後からひとつ前くらいの来日で、ひとつのメインプロがノーノの《ディオティマへ》で、もうひとつがツェムリンスキーの最後がドッペルフーガが途中でひっくり返る奴、ええと、4番かな、をメインにした演奏会。なぜかツェムリンスキーばかりがやたらと印象に残ってるなぁ。…って、今思えば、この演目って、「最近、グラモフォンからレコード出ましたんで宜しく」って、文字通り20世紀の「著名演奏家来日公演」のやり方を絵に描いたようなもんですねぇ。その意味でも、懐かしいなぁ。

引退後は、やはりなんと言っても2000年のロンドン大会で、ブレイニン御大と審査委員長を分けたときの印象が強烈。なんせ、レヴィン御大とブレイニン翁という正反対の考えの巨匠を並べたら話がつくわけないのは誰が考えても判ることで、案の定大紛糾、シマノフスキQとかディオティマQとか完成された団体が全部セミファイナルで落とされ、ファイナルは若手選手権状態になり、カザルスQが優勝でアルモニコが2位というビックリするような結果になった(その数ヶ月後、レッジョではエクが1位無し2位になりカザルスQが3位で、考えてみれば沖縄ムーンビーチに始まり、カザルスホールとアマデウス・コースで盛り上がったバブル期以降の日本の若者達の弦楽四重奏熱の頂点がこの頃だったわけですなぁ。←遠い眼…)。あれがいちばん「レヴィン翁らしい」と言ったら、叱られるかしら。

ひとつの時代が終わる。そういえば、マン御大も90歳を越えてらっしゃる筈だなぁ。

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アロドQがエラートに録音 [弦楽四重奏]

諸処の事情でまともに仕事が出来ない状況になっているんだけど、ともかく、忘れないように自分のメモとしてひとつ、入れておきます。

輸入盤業界関係の方からの情報に拠れば、アロドQがデビュー盤を録音、秋口に出てくるそうです。なんと、フランスの若手団体とすればエベーヌQ以来のエラートだそーなっ!なんとなんと、国内盤も出るそうで、いやぁ、こういう若手団体のメイジャーレーベル(という言葉が未だ存在しているとして)でましてや国内盤なんて、20世紀ならもう「将来のスター決定」という意味だったのだけど…今はどうなんでしょうねぇ。

演目はメンデルスゾーンの2番と4番、それに4つの小品。興味深いのは、歌曲の編曲も収められている、というところ。なるほどねえ、一筋縄ではいかないよ、ってところを見せてるわけかな。

まだ公式のエラートのリリースなどは出てないようなので、とにもかくにも最低限の情報のみ。ま、12月の発来日に合わせて、ということになるんでしょうねぇ。

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セシリアQファイナルシーズン [弦楽四重奏]

弦楽四重奏絡みの些か難しい原稿(ぶっちゃけ、データ量に対して字数が少なすぎる、というだけのことなんだけど)の締め切りが明日金曜日で、あれやこれやと情報収集をしていたら、ある関係者の方からこんなトンでもない事実があると教えていただきました。ほれ。
http://ceciliastringquartet.com/the-csq-announces-final-season/
なんとまぁ、日本の愛好家諸氏とすればドーリックQが勝った2008年の大阪大会で第2位になった「立って弾くカナダの女の子たち」
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2008-05-26
ワールドワイドには2010年のバンフで最終決戦で「さらばあたしらの青春」の万感を込めた涙なみだのドヴォルザーク作品106で奇跡の大逆転優勝を成し遂げてしまったセシリアQ
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2010-09-06
来シーズンをもって活動を休止するとのこと。

うううん、まあ、カナダの団体としてはセント・ローレンスQ以来という大きな期待(と、プレッシャー)を背負い活動する中で、あれやこれやとメンバー交代も多く、個人的にもご夫婦がバラバラに活動せねばならない方もいらっしゃったりして、いろいろ大変そうだなぁ、という感じはあった。昨年1月のパリのビエンナーレのショーケースに出て来て、挨拶をするタイミングもなく直ぐにいなくなっちゃって、今度はどこで会えるかなぁ、と思ってたんですけど…

ま、なんであれ、ダラダラと続けるのではなく、こうやってキッパリと「活動を休止します」と宣言してくれるのは有り難いといえばありがたい。北米の団体は、きちんと「解散宣言」出してくれるのは、見上げたもんだなぁ、と思いますです。はい。

みんな、まだまだ数十年は弦楽器奏者としてやっていく人達でしょう。どこで遭うかもわからないけど、あのバンフでの作品106は忘れない。

ありがとう御座いました、もう1シーズン、頑張ってね。