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今年のボルチアーニは受けやすい [弦楽四重奏]

帝都短期滞在注。本日は、明日朝に香港に向かう理由のひとつの準備というか、日本側の作業で某オケの事務所と連絡、場合によってはいかねばならないかも(現時点では明後日に香港の中央図書館で古い新聞を調べる予定なんだが、場合によっては香港フェスティバルの事務局に直接出向かねばならぬかも)。というわけで、夜のロイスダールQはちょっと無理そう。なんか、オルランドQやシェーンベルクQ以降のオランダのモダン楽器団体の動向はどうも良く判らないのだけど、ま、しょーがないわね。アンドリーセンやってたんだよぇ、先週は。ちょっと残念。

で、短期帰国の理由だった昨日のNPOエク総会、実質徹夜みたいな頭で恙なく終了し、必要なことだけはなんとかしゃべくったのでまあ、お仕事はした。その後の懇親会(ホントは雛壇に座ってる総会よりも、いろんな方々と喋れるこっちの方が大切)で弦楽四重奏を熱心に聴いていらっしゃる皆様と話をして、なるほど、こういうことは案外知られていないのか、とか、こういうことは流石に熱心に演奏会に足を運んでいらっしゃる方々にはかなわないなぁ、とか、いろいろ勉強になったです。

で、今年は大阪があるので殆どなんの準備作業もしていなかったその先のボルチアーニについて、既に参加者情報がファンの皆様の間で演奏家本人からの情報として流れていて、おっとこれはちゃんとフォローしておかないとマズいぞ、と今更ながらにボルチーアニ・コンクールのサイトを眺めたら、流石にまだ公式には参加団体の発表はないみたい。なんせ大阪の公式参加団体発表が来月8日だから、その3週間後の大会の詳細が発表されていないのは当然かもしれないけどさ。

かくて、あらためてボルチアーニの要項をつらつら眺めてみる。こちら。
http://www.iteatri.re.it/allegati/PPB-REGOLAMENTO%202016-IT.pdf
今年は審査委員長がエルベン御大で、まあ、あとは如何にもというメンツですな。前回はなぜかアルゲリッチが入るという極めて興味深いラインナップだったのだけど、妙に普通なのが逆に面白い。弁の立つハイメ氏なんぞを前に、ルーカス氏がどこまで発言するのかな、と心配しちゃったりしますが、ここの審査の仕方はいつもよく判らないので、なんともねぇ。どうやら大阪同様に今年も4次審査まであるらしく、ある意味で伝統的なコンクールの体裁はしっかり保たれている。1次でラズモのどれかの1楽章、ってのはもう伝統ですな。

それにしても、この演目を眺める限り、今回のレッジョ、大阪に比べると遙かに受けやすくしてるなぁ。無論、事務局は判ってやってるんだろうけどさ。いや、大阪はハードル高すぎかな、というべきなのかも。

1次予選は、《ラズモ》2番第1楽章と、ハイドンからルトスワフスキまで広いバラエティの中から1曲、というもの(これはサボっても良いかな、と思っちゃうぞ)。で、2次の演目が1次とほぼ重なっている。これはもう、どんなタイプの団体でもいいからいらっしゃい、と宣言してるようなもんですな。これならあたしらでも2次までは行ける、って気になるだろうなぁ、みんな。

客観的に見て、いちばん面白いのはやっぱり3次審査。ここで古典をひとつちゃんと弾かせ、《ラズモ》2番を全部弾かせ、それに現代曲。レッジョまで長く行けない、という方はこの3次審査の日だけ来ればだいたい判るでしょ。ファイナルは何でも良いというのだから、まあ、ショーみたいなもんですし。

わああ、すげええ楽だぞ、このコンクール。

ちなみに、大阪の3次は、これまた勝負のポイントとなりそうなんだけど、「西村朗第5番&出版されている楽譜なら何を弾いても良いフリーステージ」という、もの凄くキビシイ、でも本気で弦楽四重奏を商売としてやりたい団体なら燃え上がるようなステージであります。ここで自分らの全てが見せられる、ってね。逆に、学生時代に弦楽四重奏の勉強してきたからコンクールでも受けてみるか、というような団体には、このステージ突破はもの凄く厳しく見える筈。ってか、厳しく見えないとダメ。

もう一つ重要なポイントは、ボルチアーニは、3次の現代曲がラッヘンマン、細川、それにコラサンティーニ、と極めて限られていること。ラッヘンマンは特殊だから専門家以外は弾かないでしょうけど、細川はこの作曲家さんの弦楽四重奏群の中でもいちばん弾きやすい曲が挙がっているし、お手本もいっぱいあるので、そっち方面の専門家ではなくても練習時間さえきちんと取れればそう無理はない。つまり、このコンクール、その気になれば「全部古典派のみ+細川」でファイナルまで辿り着ける。ことによると、勝てるかもしれない。

要は、今、ヨーロッパのコンクールでいちばん大きな課題になってる「フランスやオランダ、イギリスを中心に若い団体に蔓延しているオーセンティック奏法というはしか」に罹っている真っ最中の連中が優勝する可能性がある、ってことです。前々回だっけ、あの審査員団を大分裂に陥れたベネヴィッツVSドーリックという大阪大会優勝両団体の真っ向勝負が、もっと先鋭的な形で顕わになる可能性があるですよ。なんか、ワクワクするでしょ。ハイメ氏とエルベン氏が、ハイドン演奏の在り方を巡って口から泡を飛ばして激論するかも、なんてさ。

うううん、やっぱりこれは眺めに行かないとマズいなぁ。今年はサントリーお庭はお休みといえ、その代わりみたいに鶴見でロータスQがベートーヴェン全曲やってる真っ最中、さらに、あの問題のアキロンQやら、我らがシューマンQもツアーをしているという困ったタイミング。ううううん…

ま、その前に、大阪。結果として性格が真逆の大会になったのは、有り難いと言えばありがたいです。はい。

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ソレイユQ公演日程 [弦楽四重奏]

今、新メンバーでの活動が始まったソレイユQから、「4月の演奏会の日程が決まりました」という連絡がありました。

このところ、20代の「期待の若手」が、日本ベースの団体の宿命たるメンバーの留学やら卒業後の拠点分散やらで、どれもあまり上手く動けていないという話ばかりのところに、そういう時期をいろいろありながらもなんとか乗り越え、30代の活動を始めようとする、ある意味で最も注目するのが難しい世代の動きです。なにはともあれ、事実関係を以下に貼りつけます。

クァルテット・ソレイユ 第1回定期演奏会
◆4月1日(土)14時開演
長野サントミューゼ(上田市交流文化芸術センター)小ホール
◆4月13日(木)19時開演
横浜みなとみらいホール 小ホール
Microsoft Outlook - メモ スタイル_4.jpg
クァルテット・ソレイユ
◆4月8日(土)19時開演
浦添市てだこホール

「定期演奏会」と名打った公演と、それとは別にファースト君の地元沖縄での公演もあるというのだから、なかなか本格的な再始動ですな。定期は演目もなかなか堂々たるものだし、沖縄公演はスター渡久地氏との共演です。なんといっても、沖縄公演でリゲティをやって下さるのはスゴい!集客とか考えれば、フルート四重奏曲があるので1曲減らさねばならないなら、作品18の6を選びそうだもんねぇ。「お暇な方はどうぞ」以上のことは言えないけど、ホントに、お暇な方はどうぞ。

あたしゃ、7日はいずれ賑々しく発表する予定の「ながらの春音楽祭」、9日は酒井あっちゃんの齋藤秀雄メモリアル賞記念演奏会なんで、もしもそのときまでに『クラシックコンサートをつくる、つづける』(仮)が無事に出版に至っていれば渡久地さんに持って行く用事もあるので沖縄実質日帰りするかぁ、と思ってるけど…どーじゃろーねぇ。LCC次第、ってか、出版社さん次第かな。

[追記]

今、ソレイユさんから連絡があり、沖縄公演はリゲティではなくベートーヴェンになったそうです。リゲティ沖縄初演を狙っていたそうですが…。うううん、残念、と思う人がどれくらいいるのかしらね。


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卒業生達 [弦楽四重奏]

東京湾岸佃から遙々、千葉モノレールに揺られて、クァルテット雅の演奏会を聴いて参りました。

遙々、っても、佃厄天庵から大川渡って八丁堀まで10分ほど歩き、京葉線で延々と千葉みなとなる駅まで座り、乗り換えて反対側ホーム、ってか、ホームに平行して突っ込んで来ている2両編成の懸垂式モノレールに始発駅から乗り、千葉駅越えて市内を北に向けてぐるりとまわり、成田に向かう高速やら総武本線やら跨いで、千葉市の南東辺りになるのかな
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終点駅から見下ろしたところにある市民会館が会場であります。なんと1時間半ちょっとくらいで到着しちゃうわけで、大和市文化なんとかシリウスに行くよりも近いぞ。これが市民会館前から見上げるモノレール。
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それにしてもねぇ、懸垂式モノレールというのは世界でも最も男の子萌え度が高い乗り物の筈なんだけど、なにやらこの千葉モノレールって、ちーっとも萌え要素がない交通機関でんなぁ。ヴッパータールの空中鉄道のハラハラ感を期待はしないけど、「おおお、いま、おれは空を飛んでいるんだぞぉ」感がまるでないんですわ。ま、交通機関としてはそういう不用意なワクワク感が無いのは成熟しているということなんだろうけどねぇ。

もとい。それはそれとして、クァルテット雅でありまする。
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平日昼間、ぶっちゃけ、ローカルコミセンでの500円也の1時間ミニコンサート。なんでこんなものを眺めに行くかといえば、要は「サントリーホール室内楽アカデミー卒業生がやってること」だからであります。

このアカデミー、この秋から始まっている第4期で実質上の「シーズン2」に仕切り直しになっているわけですが、創設メンバーやスタッフがやっていた第1期から3期までの「シーズン1」は、著名な偉い先生を並べて既にある程度以上名前のある連中を生徒に集めてトップを狙う(トップって何じゃ、と突っ込まないように)というのとはちょっと違った。良くも悪くも、作る側も習う側も試行錯誤の手探り。アルク・トリオがメルボルンのユース・コンクールのファイナリストになるとか、クァルテット・ソレイユがボルドーやら大阪やらに出るとか、クァルテット・アルパをバンフにまで持って行けたとか、世間的な意味での「成果」もそれなりに出している。だけど、それよりも大事なのは、「このアカデミーで学んだ連中が、ローカルな室内楽の水準を地道に高めるような活動を続ける核になる」という活動が、極めて地道ながら成されていること。

なんせエク先生を眺めて育った連中です。日本で常設でクァルテットで飯を喰っていくのがどれだけ大変か、もう直ぐ隣からみていた。オケに入ってる方が趣味でやってるとか、学校の先生が持ち出しでやってるとか、それもそれで大変なわけだが、クァルテットで喰うとは人生をそのために全部作らねばならない、ということを目の当たりにした奴ら。となれば、徒や疎かに「クァルテットで喰っていきたい」などと考えることなどできない。自分らは、じゃあ何が出来るのか、世界を股にかけて著名なホールで演奏会をして大レーベルからCDを出して、なんて生活が夢の夢なことは認めた上で、それでもクァルテットを、ピアノ・トリオを続けるにはどういう方法があるか。

「シーズン1」の卒業生達は、勿論、いろんな奴らがいるけど、多くの奴らがそんな風に考えている。で、彼ら彼女らなりにいろいろ知恵を絞り、現実的なやり方を見つけようとしている。

そのひとつの回答が、このクァルテット雅なわけであります。

もう、そうなれば、見物にいかないわけにいかんでしょ。

会場はこんなところ。
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聴衆は100人くらいかな、みんな地元のおばちゃん・おじちゃん。若い人がいると、なんだあいつは、と驚いてしまうような空間。そんな場所に、アカデミーで鍛えられたアウトリーチの方法を様々駆使し、1時間ぴったりの楽しい時間を作ろうとする。無論、突っ込み処は多いけど、それなりにきちんと整理されたバルトーク4番の終楽章をガッツリ聴かせて、「なんだかクァルテットってスゴいぞ」と人々に思わせたのだから、これはこれであり。うん。

どういうファンが居るのか、「千葉デビュー」というのにお馴染みさんみたいなオジサンから声をかけられたりして。
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明日からは2日間、千葉市内各地でアウトリーチだそうです。そういうことを普通に、当たり前に、自分らの大事な仕事を思ってできる演奏家を育てたのだから、「サントリーホール室内楽アカデミー」はそれなりの意味はあったんじゃあないかしらね。

クァルテット雅、これからどうなるのか。ま、暫く眺めていきましょ。

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ヴェトナムの弦楽四重奏団日本公演します [弦楽四重奏]

滅茶苦茶緊急なのですけど、ヴェトナムの弦楽四重奏団が来週日本公演をします。今、知りました。入ってる別の仕事キャンセルして、あたしゃ、行きますです。ともかく、チラシ表裏、貼り付けます。
ヴェトナムの蓮.jpg
んで、日程と場所はこちら。本名さんのヴェトナム国立管の首席奏者さんたちです。
説明.jpg
東京公演は来る13日夜、四谷区民会館です。

クリスマスの頃にみどりさんとヴェトナムのもの凄い田舎まで含めてあちこちまわったのが懐かしいなぁ。あのときのチェロは今や日本フィルの頭に座るつじもっちゃんだったっけ。チェロ背中に背負ったお嬢さんがバイクで会場に乗り付けるヴェトナム風景を眺めてびっくりしたもんだ。あ、もう10年前のことになるのかぁ。
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2006-12-22-1
このとき、みどりさんのグァルネリをコワい物なしで弄ってた子たちが、もしかしたらもうクァルテットを弾いてるのかもなぁ。

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ジュネーブ国際コンクール弦楽四重奏部門結果 [弦楽四重奏]

現地時間の午後8時前、第71回ジュネーヴ国際音楽コンクール弦楽四重奏部門の本選結果発表がありました。結果は、以下です。
054.jpg
優勝:ヴィジョンQ
2位:ハンソンQ
3位:アベルQ

聴衆賞、若い人賞、その他各賞はヴィジョンQ総取りでした。

結果発表前、審査委員長のタカーチュ氏が英語で(ここだけは判った)なんか面倒なことを言い出したので、すわこれはとんでもない結果かな、と期待したのですけど、ま、蓋を開ければ客席の聴衆はみんな大喜び、優勝記念演奏会はいっぱい切符が売れそうな結果となりました。

ええ、極めて個人的な感想を述べれば、「タカーチュさんもシュモル氏も、今井さんも、みんな好々爺になったのかなぁ」という感じです。なんせ、今井さんといえばバリバリだった頃、あの2000年のロンドンでしたっけ、その後も語り草になるような審査委員にブレイニンとレヴィンを並べてしまって、その周りには若くバリバリの連中ばかりで、結果としてキャリアのある出来上がった団体を全部セミファイナル止まりにして…というとんでもない大会があった。あの頃だったら、この顔ぶれは今日のような結論を出したかなぁ、なんてね。

自分も歳を取った、ということ。そろそろ隠居かな、と思わされる結果でありましたとさ。

それにしても、秋のミュンヘンがアロドで、ここがヴィジョン、ヨーロッパの大会、なかなかやってくれるなぁ。うううん…

さあ、大阪だ。

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ジュネーヴ大会本選進出団体決定 [弦楽四重奏]

ハンブルグにいます。「もうひとりのヴィオラのともちゃん」赤坂ともこさんが加わった新生アマリリスQを聴いてました。いやぁ、コンクールのセッションを抜け出して大人の団体(っていうと爺さんみたいだけど、彼らだってもうメルボルンから5年になるんだもんねぇ)を聴くのは、とても耳と心には宜しいです。ホントに。久しぶりに「心で聴く」ことが出来るもんね。←お、なんか大人な物言いだな、珍しく

さても、ハンブルクのもうすぐ「古い方のホール」と言われるようになるライスハレの向かいのタイ料理屋で、チキンカレー喰らいながらブチブチに切れてストレス満点のジュネーヴからのストリーミングを眺めてたわけだが、アマリリスQが終わって中央駅真ん前の駅前宿に戻ったら、既にあちこちから連絡が来ていて、結果を教えていただいた次第。まだ演目などは発表されてないようですけど、ともかく、こういう結果。

アベルQ

ハンソンQ

ヴィジョンQ

だそうです。超個性派、というか、やってること明快すぎ、狙いすぎ、ある意味分かり易すぎのとんがり団体ヴィジョンQ。いまどきのフランスらしい、ちょっと9月にミュンヘンでアッと吃驚の優勝をかっさらったアロドQにも似たタイプのハンソンQ。セカンドパワーがまだ未知数だけど、子の中に並べると圧倒的に爽やかっぽいアベルQ。まあ、随分とキャラの違う団体が並んだので、日曜日の本選はなかなか面白いでしょう。もう切符はないそうです。ストリーミングは日本時間の深夜10時半からですので、ご関心の向きはどうぞ。バルトークとベートーヴェンの《ラズモ》以降からの1曲です。

あたしゃ、開演2時間前にジュネーヴ駅に戻ります。DB、ちゃんと走ってくれよぉ。

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ジュネーヴ大会ストリーミングやります! [弦楽四重奏]

スイマセン、いくら「書いてあることはみんな嘘、信じるなぁ」をモットーとする当私設電子壁新聞としても、流石にあんまりな嘘だったので慌てて訂正。

ジュネーヴ国際コンクール、セミファイナルからインターネット上でライブ・ストリーミングを行います。つまり、本日昼からやってました、ということ。昼間のセッションで「なんだろう、あの小さなカメラは、記録映像にしてはちょっとなぁ…」と思ってたのだけど、夜のセッションの前に地元の方から「セミ・ファイナルからストリーミングするそうです」と教えていただきました。うおおお、ゴメン、皆々様。

というわけで、以下で見物出来ます。
http://www.concoursgeneve.ch/eng/sections/string_quartet_semi_final_live_broadcast
恐らく、歌もこのページのどっかから行ける筈です。ただ、歌は参加者が多く、セッション期間も長いので、セミファイナルがいつからなのか、知りません。多分、来週じゃないかな。

少なくとも弦楽四重奏に関して言えば、本日はもう無理でしょうが、アメリカ合衆国民だけは謝肉祭で役所も銀行も会社も軍隊もお休みになる明日のセッション開始時間は、ヨーロッパ時間で24日午後5時から。日本時間では、なんとも困ったことに25日金曜日の早朝午前1時からになります。ホントに関心のある方は、こっちの午後6時20分、日本時間の午前2時20分から始まる「立って暗譜で弾くイケメンず」ヴィジョンQのセッションがありますので、これは起きて視る価値ありと断言しましょうぞ。

まだ間に合う明日の2セッションの演目は以下。

午後5時
ハンソンQ(仏)
モーツァルトK.575、藪田《Billow》、ツェムリンスキー第2番

午後6時20分
ヴィジョンQ(独)
モーツァルト《不協和音》、藪田《Billow》、ドビュッシー

であります。なお、本日、先程まで行われていた4団体のセッションに関しましては、また改めてどっかで感想などを書くかも。ただ、毎度ながら、「モーツァルトは難しいなぁ、特に今の時代にモダンで弾くのは」、「ショスタコの9番はコンクールでやらんほーがよかろーに」「ドナトーニの弦楽四重奏曲は余りに様式感が確立されてからの作品で、対位法という発想が全然なく、これ、弦楽四重奏として書く必要があるんじゃローか。それに対し藪田氏の作品は、なんとも真面目に、必ずどっかの声部が主旋律を持って動くとっても弦楽四重奏らしい曲で、コンクール作品として優勝というのは判るなぁ」というもんであります。はい。なんじゃ、これじゃ取材メモまんまじゃんかぁ。

明日はやくぺん先生は新生アマリリスQを聴きにハンブルクに向かうため、パス。セッション、ハンブルクに到着して、8時に開演するまでの間なんで、眺めようと思えば眺められるんだよねぇ。スゴい世界になったもんだ。ちなみに、まだエルプ・フィルハーモニーではありませんっ。

では、皆様、頑張って聴いて下さい。よろしく。

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ジュネーヴ大会1次通過団体発表 [弦楽四重奏]

なんのかんので9団体参加のジュネーヴ大会、先程、1次予選通過団体の発表がありました。こちら。1次予選のことをリサイタルと呼んでいるので、「リサイタルの結果」というのがそれです。
http://www.concoursgeneve.ch/sections/quartet_2016?a=collapse193

ってもねぇ、最近はライブのストリーミングが常識になっちゃってるんで、「だからなんじゃい」感が強いですなぁ。やくぺん先生のへっぽこ耳の感想を述べれば、入るだろうと思っていたキャリアのある団体がダメで、ちょっとどうかなぁと思ってた団体がひとつ入ってる他は、まあこんなもんでしょう、という感じ。正直、今からファイナリスト3団体、やらんでも俺は予言できるぞ、と思ってるけど、最近そういうことをしてあたったことがないので、恥ずかしいからやりません。優勝候補もある程度は見えるが、最大のポイントは「優勝を出すかどうか」になるんじゃないかしら。

一応、ここまでの感じをざあああっと記しておくと、1次はハイドンから1曲(指定は無し、だから作品1や作品3を弾いてもいいんでしょう)、それにシューベルト、メンデルスゾーン、シューマン、ブラームスから1曲、というもの。古典&ロマン派ラウンドということなだけど、なにせ「来て貰った団体には出来るだけいっぱい弾いて貰い、ファイナルだけ数団体に絞る」という昨今流行のやり方とは違う、いかにも伝統的な「1次、2次、本選」というやり方を堅持しているここジュネーヴ。ハイドンの選択次第ではとんでもない大番狂わせもあり得るわけなんだが…まあ、結論から言えば、「ハイドンは難しい」ということを審査員の皆さんもちゃんと判っていて、それほど大なたは振るわなかったのかな、という感じでありましたね。

興味深いのは、ハイドンでは作品33の1が大人気だったこと。なんと9団体中4団体が弾いたのだから、なんなんなんだ。このステージで終わったイギリスのギルダスQという団体が、珍しくも作品42を弾いてくれたのが有り難かった。この曲、ライブで聴いたのは今世紀になって初めてじゃないかい。やっぱり「遅れて来すぎちゃってロマン派のはしりに聴こえちゃうシュトルム・ウント・ドランク」って感じの、スゴく扱いが難しい曲だなぁ。なんでコンクールでこれやったんじゃろか?

ロマン派では、メンデルスゾーンの作品80を3団体が、作品13を2団体が弾きましたです。で、ミュンヘン直前にセカンドくんが弾けなくなってキャンセルしたアベルQが、新しいセカンド嬢で登場し、驚くなかれシューマンの2番というなんともけったいな演目を取り上げて下さった。キャッチーなテーマは一切使わず、ピアノの前に坐ってさあああっと即興してるみたいな不思議な音楽、かつてベネヴィッツQが大阪大会でキラー・コンテンツとして使って優勝をかっさらったのを思い出したけど、あそこまで突っ込んだものにはなっていなかったのは、時間が足りなかったのかな。

団体のキャラとしていちばん面白かったのはドイツのヴィジョンQという連中。立って、しかも暗譜で弾く、パーフォーマンスとしてはやたらと完成度の高い連中です。
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ハイドンの《皇帝》を立って暗譜で弾くとどうなるか、想像はつくでしょ。ヴィジュアル的にはスゴく説得力があるんだわさ、あの第2楽章なんて。そういう意味では、「これからのクァルテットは若い世代にアピールするためにはどうあるべきか」を真剣に考えてる連中であることは確か。今回、ジュネーヴまで来た最大の発見でした。ま、タカーチュ氏を審査委員長に、今井さん、シュモルなどを揃えた長老系中心の審査員団が、あれをどう考えるかがこの先の最大の見物でしょう。本選までいってくれて、どんなベートーヴェンを聴かせてくれるやら、今度の日曜日のお楽しみになるといいなぁ。

ジュネーヴ大会、まだまだ続きます。

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ジュネーヴ国際コンクール弦楽四重奏部門開幕 [弦楽四重奏]

第71回ジュネーヴ国際音楽コンクールの弦楽四重奏部門、本日からセッションが始まりました。
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市内に溢れる(のかどうか、音楽院と改装中の大劇場とヴィクトリアホールがある大学周辺旧市街しか彷徨いていないので、なんとも判らぬけど)ポスターに大きく登場しているのは、前回優勝のやくぺん先生最近のイチオシの若手、エルメスQのヴィオラ嬢でありますっ。

ジュネーヴ・コンクールというと、その回数からも判るように、ともかく世界の国際コンクールの歴史の中でも極めて深く長く、日本国が日中戦争の泥沼に入り、東京オリンピックやら晴海豊洲万博を諦めて「きげんはぁにせんろーっぴゃぁくねん!」なんてノンビリした歌をアホな国民は歌っては盛り上がってる前の年からやってるし、それに永世中立国ということもあって第2次大戦中も続いていた。現在の国際コンクールというシステムは20世紀の大戦前にやっと出来た、それほど歴史のあるものではないのことを考えれば、もう国際コンクールの歴史=ジュネーヴの歴史、と断言しても過言ではない程の名門大会でありまする。バックに放送局やら国やらが付いているわけでもなく(その辺りは変遷があるのでしょうけど)、純粋に「コンクール」という事業を毎年やって続いているのだから、相当に特殊な大会であるとも言えましょう。そういうコンクールって、案外、ありそうでない。ちなみに、第1回大会のピアノ優勝者は、かのベネディッティ=ミケランジェリだそうな。へえええ。

いくつもの科目を揃え、その中から複数を毎年開催するという、ミュンヘンARD大会にも似たやり方で、当然のことながらピアノやらヴァイオリンなんぞは大いに注目されるわけでありますが、弦楽四重奏もあるのであります。ってか、正確には、恐らくは史上最も古い弦楽四重奏コンクールのひとつとして、なんと初回は日本国が太平洋戦争に突入する年に行われています。優勝はオネゲルQだそうですが…ああそうですか、としかいえんなぁ、これは。大戦が終結した翌年に2度目の弦楽四重奏部門が開催され、優勝団体は天下のヴェーグQだそーな。へええええええ。

以降、1974年までにだいたい5年おきくらいのインターバルで5回開催され、特に1966年の大会ではメロスとズスケQが1位なしの2位だった、というのがスゴい話かな。クロイツベルクQが優勝した74年を最後に、弦楽四重奏部門はずっと開催されまていませんでした。実はやくぺん先生がジュネーヴを訪れるのは今回が初めてなのも、あちこち弦楽四重奏コンクールを眺めだした90年代半ば前くらいにはやってなかったからんですな。

どうして止めちゃったのか、事務局長さんに尋ねようと当地に来てから身構えているのだが、ガラテアQの楽屋前でお会いしてご挨拶出来ただけでつかまえられてません。まあ、誰がどう推察しても、当地からレマン湖に沿って車で1時間北東に行けばエヴィアンがある、ということなんでしょうねぇ(フランス領なのに東というのはこれいかに、って妙な感じ)。20世紀の70年代から末まで、ほぼ毎年というときもあった程のスゴい頻度でやってた20世紀のヨーロッパで最も重要な、ってか、最大の弦楽四重奏コンクールが隣町となると、わざわざジュネーヴで開催する必要もないもんねぇ。

で、すったもんだでエヴィアンがコンクールを止めて、ソフトウェアがボルドーに移ったのが1999年。で、2001年に31年ぶりにジュネーヴに弦楽四重奏部門が復活。とはいえ、宣伝が業界内に行き届かなかったか(ボルドーが911騒動の真っ最中に開催されていた年ですね)、優勝はテレプシコードQで2位がアマールQという、なんかとってもローカルな感じだった。その後、5年に1度のペースで開催され、日本で知られるようになったのは2006年の復活第2回目大会で宮田大君なんぞが参加するジュピターQが受けて、当時この団体を追いかけていたテレビマンユニオンがドキュメンタリーを作ったからだったんじゃないかしら。この辺り、なーんにも調べずに書いているんで、まるっきり思い違いかもしれない。なんせ「書いてあることはみんな嘘、信じるな」をモットーにする私設無料電子壁新聞ですから、誰か調べるか、事実関係を知ってる人は教えておくれなもし。

そのときに1位なし2位になったヴォーチェQをユニオンさんが日本で面倒見ることにしちゃったお陰で、「へえ、ジュネーヴって弦楽四重奏部門あるんだぁ」って感じで日本の室内楽関係者も思い出した、ってなところかしら。ちなみに、そのときに3位入賞したのが我らがガラテアQでありまする。両団体とも、今もコンクールとのお付き合いは続いていて、この辺りの面倒見の良さがこの大会の美点でありますなぁ。

おっと、話が先に行ってしまった。「スイスは物価がアホみたいに高いから貧乏人には長逗留は出来ません」という情けない理由でこれまで敬遠してきたこの大会、今回、やくぺん先生が訪れることにした理由は、その結果の出し方が21世紀に入ってからの世界のメイジャー大会の中でも、大阪と並んで最も信用出来るという事実故でありまする。

なんせ、まあ復活第1回はそれほど参加団体の分母もなかったろうから仕方ないとして(なんせバンフとギリギリ重なりを避けられた時期に開催されたボルドーが、プソフォスを優勝させた年ですからねぇ)、復活第2回で優勝なしでヴォーチェとガラテア(結果からすれば、共にその後も無冠のままにちゃんとしたキャリアを歩み始めてる団体になっちゃった)、そして復活第3回の前回2011年は翌年のミュンヘンの覇者アルミダQと、繰り返しになるけどやくぺん先生現時点で若手一押しのエルメスQを共に優勝させて2位なし、なんてちょっとあり得ない結果を出している。

これは眺めてみなければ、と、ホントに押っ取り刀(オットリ刀、って感じだなぁ)で、隠居前になってやっと訪れるに至った次第でありまする。

※※※

本日の午後から音楽院で1次予選セッションが始まって、初日6団体を眺めて戻って来たところ。今年は当初は14団体がテープ審査をパスし、これはなんだか大変だなぁ、と思ってきてみたら、ジョコーソとかロルストンとが、ガチガチのファイナリスト候補がキャンセルしており、やって来たのは9団体。こちら。
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審査員の今井信子先生と立ち話したんだけど…おっと、流石に記すわけにはいきませぬ。悪しからず。なんせ、規定にもしっかり「優勝が出るとは限りません」と記してある大会ですので…。

ま、ともかく、昨年のシュテファンが審査委員長を務めるグラーツの大会で優勝したスイスの団体が経歴に違わない地力を発揮してくれたり、セカンドが腕の故障で泣く泣く秋のミュンヘンをキャンセルしたアベルQが新メンバー引っ提げてシューマンの2番なんて訳の判らぬ曲をしっかりじみいいに披露してくれたり、オリーの弟子のイギリスの連中が絶対にイギリスとは思えない不思議な音楽やってくれたり、レマン湖の畔まで来た意味はあったと思わされるセッションでありました。

そんなこんなのジュネーヴ大会、いまどき珍しいライブストリーミングをやらぬ伝統と格式の大会、一昔前の気分に戻って、ノンビリと記すことがあれば記しましょうぞ。

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メンデルスゾーンの弦楽四重奏全曲演奏会の難しさ [弦楽四重奏]

今、旧目白厄偏庵からほど近い、ってか線路向こうの自由学園で、アーニマQのメンデルスゾーン弦楽四重奏全曲演奏会シリーズ最終回初日(なんせ小さい場所なんで、同一演目を2日やる豪華さ)を聴いてきたです。豊島警察署の前の道があんなに広くなったのはいつからなんだぁ。

さても、メンデルスゾーンの弦楽四重奏でありますが、これ、「全曲演奏会」流行の昨今、ハイドンも、モーツァルトも、無論言うまでも無く大本命ベートーヴェンも、はたまたブラームス、シューマン、そしてドッと飛んでバルトークやシェーンベルク&新ヴィーン楽派、大流行のショスタコーヴィチ、最近ではリームやヘンツェ、細川俊夫や西村朗まで「全曲演奏会」が散々やられるのに、意外にもか当然なのか、メンデルスゾーンはあまりやられませんねぇ。滅茶苦茶数が多いし偽作まであるハイドンだってやられるのに。

そりゃね、ドヴォルザークとかシューベルトとか、「まあ、絶対に全曲演奏はやらないよね」って作曲家もいることはいる。その理由は、言うまでもない。ぶっちゃけ、初期作品がいかんせん困りもの、ってこと。やるとなると、ホントの専門家が必要になってくる。もう随分昔のことになるかな、有楽町の移動音楽遊園地5月祭でドヴォルザーク全部やるんで、それこそ押っ取り刀で元ペンギンが呼びつけられたことがあったっけねぇ。なんせ、初期の曲なんて、弾いたことある奴ら、いないもんなぁ。

ところがどっこい、メンデルスゾーンの場合は、そういうもんじゃない。なんせ、若ければ若いほど曲は良い、なんて酷いことを言う口の悪い人すらいるくらいだからさ。流石にぼーげんだけど、一瞬、そーかもねぇ、と思っちゃうところがなんとも。

では、本日目出度く完結したアーニマQの3回の演奏会によるサイクル、後学のために、どういう並べ方をしたかの再確認をしておきましょう。調性と作品番号を記しているのは意図的です。ホントは作曲年(作曲順)も書くべきなんだろうけど、めんどーだから調べたい方は勝手に調べて下さいな。

◆第1日
ニ長調 作品44の1
ファニー・メンデルスゾーン 変ホ長調
《カプリッチョ》ホ短調 作品81の3
イ短調 作品13

◆第2日
変ホ長調(1823)
ダーヴィド イ短調
《フーガ》 変ホ長調 作品81の4
ホ短調 作品44の2

◆第3日
変ホ長調 作品44の3
《アンダンテ》 ホ長調 作品81の1
《スケルツォ》 イ短調 作品81の2
変ホ長調 作品12
ヘ短調 作品80

なるほど、こう来たか、って膝を打ちますね。とん!

なんせ、若書きを含め7曲、それに作品81で纏められててちょっと見にはまともな4楽章の作品みたいな小品が4つ。これを全部やろうとすると、案外困る。だって、2晩でやるには演奏会として長すぎるし(若書きと小品を捨てれば、作品12+13+80と、作品44全曲、ってやり方はあるでしょうが)、3晩では短すぎる。んで、スゴいことを考えた。そー、ご覧のように、おねーさんと盟友の作品を一緒にやる、という解決策。なーるほどね。なにしろダーヴィドといえば、メンデルスゾーンと同じ家で生まれて、名曲中の名曲たるヴァイオリン協奏曲を初演してる、実質上弟みたいな人。なかなか考えつかないけど、言われてみればこれほど納得する選曲もない。楽譜は出版譜じゃないそうで、そんなの引っ張り出してくるのもスゴいぞ。

ちなみに、策士は誰なのか、まさか岡山先生なんてことはあるまいなぁ、と終演後にヴィオラの吉田氏に尋ねたら、「やまさきさんと僕でちゃちゃちゃ、っと決めちゃいました」とのこと。へえええええ、アンコールにやったシューマン《子供の情景》からの「詩人は語る」のクァルテット編曲なんてのも、吉田氏がやってるそうで、どうやらこれは桐山氏の後続者出現かな。頼もしいこってす。団のなかにこういう「マニアック」志向がいると、いろいろと便利なんだよねぇ。
なお、ちょっと意外だったのは、元アルモニコの窪田氏に拠れば、岡山先生はメンデルスゾーンのクァルテットの指導はあまりなさらなかったとのこと。作品12と13はやったけど、80はアルモニコとしてはやってないそうです。へえええ、そーなんだぁ。

もとい。で、なるほど、演目はコンサート3回に充分なだけ揃った。ところが、メンデルスゾーンの場合にはここからが難しい…ってか、「これっきゃないでしょう」と誰が考えてもそうだろうって納得するような演奏曲順を見つけるのが相当に大変なのであります。誰でも考えるのが、「番号無し+作品12+作品13」、「作品44全曲」、「ファニー+ダヴィッド+作品81全部+作品80」、って、原則作曲順にして最後は補遺みたいに「ファニーの死を悼む最後の作品と、ファニーら周辺の作品」ってかな。

ところがどっこい、吉田氏と共に実質上のプログラミング委員会だったという第1ヴァイオリンのやまさきさんによれば、「作品44の3曲をひとつづつ入れようと思ったんです。最後の日はメンデルスゾーンだけにしたかったんで、あとはそれにいろいろ…」とのこと。なーるほどねぇ。

そんなこんなで上にご覧になったような、極めて味わい深い演目となった次第。いやぁ、いろいろ考えちゃいますねぇ。結果から言えば、先程初日が終わった最終回を聴くと、わずか30余年という今の常識からすれば短すぎる人生の中で、しっかり「初期・中期・後期」の響きの違いがあるなぁ、と分からせてくれた。で、やっぱり作品44、特にこの変ホ長調は腑に落ちる再現がいちばん難しいかも、とも思わせてくれた。そう、明日くらいから全国彼方此方であるエクの定期も、これがメインなんだよねぇ。うううん、残念。

まるっきり非現実的なアホな意見なんだろうけど、今回のサイクルの演目を眺めていって無責任に思ったのは、「これなら、変ホ長調の夕べ、イ短調の夕べ、その他いろいろの夕べ、の3晩ってのがあるんじゃね」ってこと。記された調性だけ眺めると、もの凄く偏ってる。ならいっそ、その偏ったところだけで纏めてみたらどーじゃろかいな、って極めて皮相的な意見なんだけどさ。

だれか、そんなメンデルスゾーンのサイクル、やってくれませんかね。まあ、誰もやらんだろーけどなぁ。

アニーマQの皆様、お疲れ様でした。作品12の第1楽章コーダ前では、本当に久しぶり、ハレー時代以来の松原かっちゃん節のセカンドが聴けたし、これまた久しぶりの窪田氏のバスが聴けたし、有り難い晩でありました。ちなみに、来年は「シューマンとブラームス」だそうです。え、3回じゃ短すぎない、と思うでしょ。そー、勿論、しっかり隠し球を準備しているそうです。請うご期待。

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