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歴史観… [売文稼業]

本日締め切り原稿に関する、結構本質的な部分での愚痴であります。読者対象は、ほぼ皆無。

ええ、あたしらの商売対象としている「古典芸術」の定義のひとつに、「理解や鑑賞に様々な前知識が必要な芸術」ってなもんがあります。これが、「誰にでも判る」、文字通りのポピュラーとは違うところ。つまり、別の言い方をすれば、「鑑賞するにも理解するにも、ましてやいろいろ語るにも、常に歴史的な背景がある」ということでんな。

さても、今やってる北京国際音楽祭の話なんだけど、掲載誌の読者対象は、ほぼ99.99%が日本列島にお住まいになり、生活する日本語母国語文化圏の皆様であります。そんなメイン読者がまあ常識的に抱いているであろう歴史観と、先週いろいろ話を聞いて歩いた北京の音楽関係者の抱く歴史観では、もうまるっきり違っているんですわなぁ。

うんと端折って言えば、北京のクラシック音楽関係者にとって、歴史が始まるのは1980年。そこで演奏家の第1世代が出てきて、今の50代が音楽祭や音楽業界のディレクションのトップにいる。で、評論とかそれを取り巻く業界では、80年代生まれがやっと第1世代となっている。勿論、上海響が140年に近い歴史を持っていたりするのはよーく知っているけど、それって、ある意味で、始皇帝の偉業を語るようなもの。現実というより、伝説でんがな。

そういう前提でいろんな話が進む。うううん、日本の読者にその辺りの感覚を理解して貰うのは、この字数では絶対に無理だなぁ…

ってなわけで、さあああ、どーするどーする。まあ、本日夕方の締め切り段階では、そういう部分は全部捨てた作文を出すことになりそーだけど、ホントに面白いのはそんな「歴史観のギャップ」なんだけどねぇ。

てなわけで、案外めんどーくさい愚痴でありましたとさ。

さて、昨日の《トスカ》のことなどいろいろ言いたいこともあるが、それはこのお仕事が終わってまだその気があればにいたしましょう。

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カタロニアが燃えている [売文稼業]

「たびの空」カテゴリー半分だけど、もろ取材のことなんでねぇ。

スペイン、というか、カタロニアの首都のバルセロナが、ちょっと大変なことになってます。
https://www.ft.com/content/6a08cbb0-996b-11e7-b83c-9588e51488a0
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/09/12-14.php
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/51096
ミサイル選挙ばかりがメディアのスペースをジャックする日本国ではどの程度報道されている知らぬが、ともかく、昨日くらいまでの情勢ではカタロニア州政府は10月1日に独立可否投票を行う勢いで、それに対しスペイン中央政府が投票を物理的に不可能にする武力行動に打って出でる勢い、というところまで事態は緊迫化しつつあった。言葉ばかりが勇ましいけど実体的にはなーんの効力も無い日本の憲法改正議論(なんせ日本国憲法はどんなに違犯しようが罰則規定のない理念法ですから…そうじゃなきゃ今の日本、違憲疑惑濃厚な法律作った官僚も成立させた国会議員も、みんな逮捕監禁されてる筈)とは違って、ホントに国や社会を割って暴力沙汰が吹き荒れる可能性がある話。

んで、ことがどうなるかまだ判らぬが、10月1日にはバルセロナのカザルスホールでは、大野和士氏が自分のオケを指揮をして定期演奏会を開いており、日本から録音チームも乗り込む予定だそうな。で、やくぺん先生とすれば、翌日2日月曜日(ホントに投票すれば、集計結果発表日?)午後にバルセロナ空港に到着し、翌3日はやっと発表可能になった来年のサントリーホール・チェンバーミュージック・ガーデンでベートーヴェン・サイクルを行うカザルスQの、バルセロナはカザルス小ホールでのサイクル初日を取材することになっておりましたです。こちら。
https://cuartetocasals.com/en/concerts
ちなみに、このカザルスQのページ、コンサート予定をドンドン繰っていくと、溜池の日程ばかりか曲順までガッツリ出ています。流石にここに記すわけには行かぬが、ご関心のある方はどーぞ。なんと、パシフィカQ以来の…でんなぁ。

さても、やくぺん先生、無事に燃えるカタロニア首都に飛び込めるのか?はたまたちゃんと取材になるのか?5日夜のオペラシティの上海フィルに間に合うのか?波乱含みのたびの空売文家業、果たしてどーなることやらっ!

ふうううう…その前に、ひとつ原稿入れていかねばならぬ。まだテープ起こし真っ最中の帝都トウキョー秋の空。

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関係者の皆様へのご連絡:訂正箇所ご指摘希望 [売文稼業]

佃では絵に描いたような「マスオさん」たるやくぺん先生、夏と正月のご家族旅行は重要な責務とあって抜けるわけにはいけん。てなわけで、週末は関西というか中部の隅っこというか、まあその辺りに行っており、昨日、新東名を端から端まで一気に走り抜けるという無茶をして葛飾の仕事部屋に戻り、今、明日締め切りの原稿やってます。ふううう…

当然ながら先週後半に届いた共著本の後処理などなにも出来ておりませぬ。こちらはなにもしないままに、共著者の平井先生がしっかりと取材関係者の方に献呈本をお送り下さったお陰で、あちこちからお返事をいただいております。皆様、ありがとうございます。

さて、以下はホントに限られた方への連絡事項です。

取材をさせていただき、本篇に取り上げさせていただいた皆様から、既に「ここ、間違ってるよ」という指摘がいくつか来ております。webならぬ紙出版の哀しさ、そのような貴重なご指摘があれど、直ぐに全て回収して直すというわけにはいきません。どっかの政治家やお役人さんみたいに、マズい間違いは消してしまう、破棄してしまう、ということも出来ません。

つきましては、とにもかくにも正誤表を早急に作成し、当電子壁新聞なりにアップしようと考えております。webアクセスがない人はどうする、と言われればそれまでなんだけど、ま、やらんよりはよかんべー、ということ。というわけで、以下、取材した皆様に御願い。

『クラシックコンサートをつくる。つづける。』(水曜社、2017)の事実関係の誤り、データの間違いなどがありましたら、小生の個人メールアドレス、若しくはFacebookのメッセージなどで、ご連絡ご指摘いただけますでしょうか。

修正必要箇所が有り次第、当電子壁新聞及び平井先生の横浜楽友会ページにアップさせていただきます(平井先生が夏休みに入られたためまだちゃんと話をしていないので、詳細未定)。

以上、ホントに、宜しく御願いいたします。また、取材対象の方以外でも、あきらかな事実関係の誤りなどありましたら、ご指摘いただければ幸いです。なお、取材は実質2年前までなので、それ以降の状況の変化などに関しましては、また別に対処方法を考えます。

だからこういう類いの内容は「出版」ではなくて「ポータルサイト」にするべきなのだ、などという真っ当すぎるご批判は重々承知しております。本音を言えば、敢えて今や時代遅れの「出版」という形にしてどういうことが起きるか、実験してみたというところもありまして。

宜しく御願いいたします。

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「クラシックコンサートをつくる。つづける。」やっと出ました [売文稼業]

取材をさせていただいた皆々様、本当にお待たせしました。平井先生との共著本「クラシックコンサートをつくる。つづける。」(水曜社、2017)、やっと出来ました。Amazonやら書店流通やらに本日から出ているそうでありまする。
023.jpg

なお、平井先生の主催なさる横浜楽友会のホームページに、ちょっとおおっぴらには言うわけにはいかない情報も出ておりますので、ご覧あれ。
https://musikverein-yokohama.jimdo.com/

なお、取材にご協力いただき、本篇で章立てして取り上げている主催者の皆様には、出版社ではなく平井先生から検定本を1冊づつ送らせていただきます。本日届き、明日からの作業になりますので、来週の頭くらいには届くと思います。Amazonとかの方が早かったらゴメンナサイ。

中身は、ぶっちゃけ、地方主催者の皆様の大放談会という性格もありますので、暑い夏の娯楽読み物に…ならんかなぁ、流石に。なお、本篇でも触れていますが、本書の取材を終えてから既に3年が経ち、極めて流動的な小規模主催団体の世界は既に一部が様変わりしています。ですから、あくまでも「10年代前半の定点観測」と思って下さい。取り上げた団体も、やくぺん先生がたまたま出会った方々、というのがホントのところです。他意はありません。これホント。

なんであれ、お暇ならどうぞ。

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『つくる。つづける。』本8月2日刊行 [売文稼業]

完全に連絡事項です。

ええ、一部の方からは「Amazonに頼んだんだけどまだ来ません」などと言われております平井先生との共著本「クラシックコンサートをつくる。つづける。」(水曜社、2017年)でありますが、先程、現状とこの先についての連絡がありました。

出版社さんに拠れば、諸事情で書店流通に出るのは8月2日になるとのことであります。スイマセン、もうちょっとお待ち下さい。実は、まだ小生も見本本を眺めておらず、どんなことになってるかまるっきり判らずなのでありますよ。

本篇で章立てをして取り上げさせていただきました取材先の皆々様におきましては、出版社ではなく、「横浜楽友会」から1部づつ献本させていただく予定です。そのため、ワンステップ行程が増えますので、恐らくはAmazonでお買い上げの皆様の方が献本よりも先になる可能性が高いです。ホント、ゴメンナサイ。

なお、著者割引で買えないか、と仰る方々についてですが、「安いには訳がある」ということでよければ、方策を考えます。つまり、自分で取りに来る若しくは手渡し、ということ。な、なんてらんぼーな著者だっ!その辺りの詳細は、現物が来てからまた連絡します。

てなわけで、あと少しお待ち下さいませ。

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『クラシックコンサートをつくる。続ける。』8月1日発売 [売文稼業]

ともかくやらなきゃならぬ作文が山積みで、こちらにまで手が回りません。で、関係者様へのご連絡のみでお許しを。Facebookにも同じ内容をアップしております。

先程、共著者の平井先生から連絡がありました。で、出版社社長に拠れば、『クラシックコンサートをつくる。つづける。 ~地域主催者はかく語りき 』(水曜社)が書店流通に出回るのは、8月1日とのことでありまする。

なお,取材先の皆様におきましては、原則、こちらから1冊は献本させていただきます。出版社からになるか、小生からになるか、まだ話をしてません。ゴメン。

なお、「うちの書評で取り上げたいからくれ」という新聞出版関係者の方は当電子壁新聞コメント欄、Facebook、はたまた小生の個人メールアドレスに直接ご連絡下さい。

ちなみにページ数はAmazonのデータよりも全然多く、奥付まで入れると238ページでありまする。なんでこんな古いデータが挙がってるんねん?また、現在、Amazonの解説にある目次には、ちょっと変更がありました。ま、中身が変わったわけではありませんので。

以上、ともかく、現状報告でありました。

[追記:7月21日朝]

Amazonに発売日とされている日が過ぎて、「一時的に在庫切れ; 入荷時期は未定です。」と出ています。無論、なんのことない、まだ在庫が来ていない、ということです。なお、本日くらいに見本本が挙がってくるとの連絡は来ていますが…。なんであれ、もうちょっとお待ちを。

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共著本作業終了 [売文稼業]

足かけ3年、最も古い取材は2010年という共著本『クラシックコンサートをつくる。つづける。』の共著者の平井先生のところから出版社に最終校正原稿が送り返された、との連絡がありました。これで著者側の執筆作業は全てオシマイ。もう直せません。
https://www.amazon.co.jp/%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%88%E3%82%92%E3%81%A4%E3%81%8F%E3%82%8B-%E3%81%A4%E3%81%A5%E3%81%91%E3%82%8B-%E5%9C%B0%E5%9F%9F%E4%B8%BB%E5%82%AC%E8%80%85%E3%81%AF%E3%81%8B%E3%81%8F%E8%AA%9E%E3%82%8A%E3%81%8D-%E6%96%87%E5%8C%96%E3%81%A8%E3%81%BE%E3%81%A1%E3%81%A5%E3%81%8F%E3%82%8A%E5%8F%A2%E6%9B%B8-%E5%B9%B3%E4%BA%95-%E6%BB%BF/dp/4880654035/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1499223700&sr=8-1&keywords=%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%88%E3%82%92%E3%81%A4%E3%81%8F%E3%82%8B%E3%80%82%E3%81%A4%E3%81%A5%E3%81%91%E3%82%8B%E3%80%82

この数日、当電子壁新聞が放置されていたのは、葛飾オフィスにお籠もりで最終校正作業をやっていたからでありまする。
011.JPG
弄るといっても、「巌」を「巖」に直すとか、そんなものだけです。小生担当ではないところで1箇所、記事の配列順番を入れ換えるという大きな変更があったんだけど、どうやら無事にクリアーされて、予定していた今月末には流通に上がるようでありまする。

取材にご協力頂いた皆様、本当にありがとう御座いました。テープ起こし作業を手伝って下さった皆様、本当に本当にありがとう御座いました。中身については出て来てから記しますけど、ま、三文へっぽこ売文業者やくぺん先生とすれば今を去ること四半世紀も昔の最初の出版物「気楽に行こうクラシックコンサート」の流れと、黑沼本、第一生命本、ゆふいん本と続く流れの上にあるもので、「類書なしのやくぺん先生」と苦笑される困ったチャンぶりは相変わらずでありまする。いやはや。

今回は、あくまでも共著者の平井先生がメインで、そもそもはこういう形ではなくお手伝いだけというところから始まった話、基本、影に隠れておりますので、その旨、宜しくお願いしますでありまする。

さて、隠居宣言もしてみた老体たるも、直接の次の予定は、某旧著のwebアプリ化というずっとある話を本格的に動かさねばなりません。企画書だけで半年も放ってある単行本企画も本格的に売り込みをしないとなぁ。ふうううう…

ぐぁんばろー…というべきなのであろー、やっぱり。

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「クラシックコンサートをつくる。つづける。」やっと出ます [売文稼業]

北イタリアはボローニャとミラノを結ぶ街道の真ん中辺り、パルマとモデナの間の商都、レッジョ・エミリアにおります。なんせロンバルディアやエミリア・ロマーニャ州の各地から集まってくる農産物の集積都市として発達した場所なので、パルマハムやらパルメジャンチーズが市場価格で積み上がっているわけで、イタリア国内では美食の街として知られる。でもなぜかイタリア各都市に溢れかえる世界中からの観光客さんは全く来ない、という不思議な場所でありまする。

伝説のイタリアQの第1ヴァイオリンを勤めたパオロ・ボルチアーニを顕彰し、戦後に歌劇場が崩壊して室内楽くらいしかやれなくなったイタリアで若き音楽家が訓練を重ね、世界へと出て行ったこの街で、3年に1度開催されるパオロ・ボルチアーニ国際弦楽四重奏コンクールも現時点で2次予選2日目。淡々と演奏が進んでおりまする。

という状況はどうあれ、やくぺん先生としますれば、2週間前に終わった大阪国際室内楽コンクール&フェスタの公式報告書を記しつつ、大阪からレッジョに特使として派遣されている若きプロデューサーもぐら君の爺やとしてお手伝いをするのが仕事。カルミナQに優勝が出されなかった大スキャンダルの初回にハレーQが参加して以来、ケラーQが勝った第2回ですばるQ(実質上、現ヴィルタスQ)、アルテミスQが勝った第3回でロータスQが3位となり、第4回ではエクが1位なし2位最高位となり(直前にロンドンで勝って乗り込んだカザルスQが3位でした)現在日本ベースで活動する弦楽四重奏としてメイジャー級国際コンクールで成し遂げた最高位というタイトルが未だに保持されているこの大会、今世紀になってからは日本の最もコアな弦楽四重奏主催団体が関係を持つようになり優勝団体ツアーを行っていた。問題は開催年が同じになっている大阪と機関が極めて近いことで、いつも調整が必要だった。で、今回、大阪が新体制になり、せっかくだからちゃんと顔つなぎをしておこうということで、若きプロデューサーが派遣された、ということ。あたしゃ、ホントに爺やです。もうそういう歳周りなんじゃのぉ、ばーさんや。

んでもて、若者が演奏に必至でノートを取ってるのをボー前と眺めつつ、考えてるのは自分のお仕事。そー、やっと、やっと、足かけ3年になってしまった共著本が形になるようであります。こちら。
クラシックコンサート注文書無170607+.jpg

クラシックコンサート注文書無170607+.pdf
いちおう、7月20日発売となっていて、Amazonでも既に予約が始まっているそうであります。
https://www.amazon.co.jp/%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%88%E3%82%92%E3%81%A4%E3%81%8F%E3%82%8B-%E6%96%87%E5%8C%96%E3%81%A8%E3%81%BE%E3%81%A1%E3%81%A5%E3%81%8F%E3%82%8A%E5%8F%A2%E6%9B%B8-%E5%B9%B3%E4%BA%95-%E6%BB%BF/dp/4880654035/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1496903847&sr=8-1&keywords=%E6%B8%A1%E8%BE%BA%E5%92%8C
中身は、もうお判りの方はお判りだと思いますが、2010年代初め頃に「音楽の友」誌に20回くらい連載し、編集者が退社,取材の技術的な難しさ(広く知られてもらいたくない主催者が少なくない、始めたはいいが直ぐに活動を止めてしまう主催者もこれまた少なくない、等々)ちょっと休止にしましょうということになった連載「コンサートスペースに行こう」から、ある程度普遍性があると判断し改定再録したものと、新たに取材したものが小生の担当。中心は、知る人ぞ知るへいまん先生のお仕事の紹介でありまする。そのお手伝いをした、というもんですわ。

なんせ,取材を終えてからも1年以上、その間に所謂コンサートスペースは大流行になり、もう状況もちょっと変わってきてしまっている感もあり、今の時代の「書籍」という形の難しさを痛感するわけでありますが、2010年代前半の状況の定点観測と割り切れば類書など全く無く、過去にもいろんな意味で意図的に語られなかった部分を前面に出している。だって、「バブル時代に日本では公共が税金を大量に投入し地方民間小規模主催者を圧殺、根絶やしにした」なんて歴史観、今の日本の「どっかの公共ホールや財団に就職したいなぁ」なんて子供達を育てているアートマネージメント科では、絶対に教えられない視点ですからねぇ。

ま、公共側からの反論を期待しつつ、「御上にたよらないコンサートの造り方」を真面目に考えてる方々の参考になれば、というのが趣旨であります。出版社さんも、公共のアートマネージメントなどの書物をいっぱい出しているところで、その意味では穴を埋めた、というようなもんですな。

なんせまだ最終校正を待っている段階。次の段階に至ったらまたお知らせします。ともかく、書名が決まった、ということ。ふううう…

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オリジナル資料が間違っていると… [売文稼業]

世の中、「オルタネティヴ・ファクト」なんちゅーとんでもない言葉が流行語になりつつある2017年初夏の世界、「嘘」という伝統的な言葉を普通に使えば良いのになんなんねん、と思わされる今日この頃でありますが、皆様、連休明けのお仕事始めをいかがお過ごしでありましょうか。

さても、この枕には意味がありまして…ええ、諸処の事情で一昨日来やっている原稿、現状に於いてはヘタをすると世に出ないボツ原稿になる可能性が高くなってきていて(無論、やらにゃならん別原稿とこのボツ原稿それぞれにギャラが出るなんてことはありません、あくまでも「採用された原稿」にしかギャラは出ませんから)、あたしの2日間はなんだったんだぁ、と叫びたい気持ちをここにぶつけるわけでありまする。いやはや…

で、この原稿、要は「データ整理&読める状態に並べる」という類いのもので、資料を山積みにしてひっくり返し、照らし合わせ、信用出来ないものは落とす、という作業が中心になる。大川端でも水元公園でも、六本木ヘリポート横公園でもやれる所謂純粋作文とはちょっと違う、図書館、資料館、はたまた葛飾オフィスに籠もらねばならん、というお仕事でありまする。

今回は、幸いにも葛飾オフィスに持ち込まれた資料の山をひっくり返せばやれるという目論見があり、幸いに実際、それでなんとかなった。足りない部分はあちこちに問い合わせ、添付ファイルで送っていただくことも出来、今は資料をいただいたり拝見したりするために出向く必要もなくなりスゴい世の中になったなぁ、今世紀の初め頃までは、資料を探しに国会図書館に日参し、足りなくなってメリーランド州のアメリカ合衆国国立公文書館に行き、まだ足りなくて最後はヴァージニア州ノーフォークのマッカーサー資料館まで行くことになり、DCからのアムトラック駅を下車して連絡バスで軍港のある市内に向かう途中に進水したばかりで艤装作業中の空母ロナルド・レーガンの勇姿を眺める、なんてこともあったっけなぁ。あれだって、今は、全部、ネット上で済む筈だもんなぁ。スゴい世の中になったものじゃのぉ、ばーさんや…

もとい。で、そんなスゴい世の中になろうが、やっぱり最後は「現物一次資料」でありまする。手元にある資料がどういうものか、流石にちょっと明かすわけにはいきませんけど、ぶちゃけ、膨大な量の過去の演奏会当日プログラム、チケット半券、それにチラシなどもチラホラ、というもの。ゴミといえばそれまで、故人の所有物として残されても遺族が真っ先にゴミにしちゃうだろうようなもんです。

有り難いことにこの資料、所有者だった方がとても几帳面で、年ごとのファイルに整理してある。同僚の方が急逝されて仕事ができなくなってからは、未亡人が仰るようにやる気を失ってしまい、多少混乱しているところがあるとはいえ、バリバリだった時代は自分の仕事、関係者の仕事など、きっちり纏めて時系列で整理して下さっているのですね。こんなもんが押し入れに積んであるって、考えてみればオソロシーことで、きちんとオープンにして活用できるようにするべきなんだろうが、今は公共にこういうものを渡すとどうなるかはちょっと前に話題になった京都の図書館などの事例もあって…ねぇ。

さても、その資料で、今回、いちばん重要なのはこれ。
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かのブダペストQ初来日時の当日プログラム現物でありまするっ!

このときの、ある意味で神話的なエピソードも残る来日に関しては、説明もめんどーなんで、こちらのサイトでもご覧あれ。正にマニアさんの出番、って感じのネタですから。
http://blog.goo.ne.jp/hirochan1990/e/19bd3b61b75e27de26b6c2af785922ab
ご存知の方はご存知の話でしょうが、こういうことがあったんだわさ。で、結果のリベンジ公演で、こういうことがあった。
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招聘したNHKの内部事情など全然判らないけど、ことによるとロイスマン御大の岡山(倉敷、という話も聞いたことがあるんだけど…)での転落事故がなければ、このベートーヴェン・サイクルがあったかどうか判らぬ、という歴史の面白さ、奇妙さを感じていただければ幸いでありまする、はい。

さても、問題はここから。実はですねぇ、最初の来日のときの当日プログラムには、演奏会の日付曜日は無論記されているけど、どこを眺めても年度の記載がない。そんな筈はないと思われるかもしれないが、こういうハンドアウトでは、案外ある。

資料として最初に整理して今に遺して下さった方は、几帳面にも、全てのプログラムの隅っこに日付を書き込んで下さっているのです。それに従って、全部が時系列で整理されている。結果として、もの凄く便利な資料集になってるんですわ。で、そこには「1953年」と記されている。そして、1953年の時系列の中に収められている。

これが、少なくとも小生には、大きな混乱のもととなってしまったのであーる。

ぶっちゃけ、結論から言えば、この来日公演は1952年なのです。なんせ、日本が独立を恢復した年で、このブダペストQが日本公演をやってる真っ最中に、GHQから返還されたばかりのお堀端第一生命ビルの講堂が「第一生命ホール」として蘇り、近衛管弦楽団によるオープニング演奏会があった。それどころか、岡山での事故で東京は聖路加病院への緊急入院という事態がなければ、西日本公演から東京に戻ったブダペストQは、それこそ聖路加を眺める第一生命ホールで特別演奏会をする予定だった。殆ど知られていませんが、拙著『第一生命ホールの履歴書』執筆時の資料調査で当時の広報物などを調査してますので、事実でありまする。こんないい加減な電子壁新聞に書いていることとは違う、エッヘン!

だから、この来日が1952年であったことは確実であります(って、聴いた奴だっていっぱいいるわけだしね、まだ)。

だけどねぇ、こういう風にしっかりと資料として整理されてしまうと、「あれ」っと思ってしまうわけですよ。もしかして、世間で普通に言われているのがなんかの間違いなんじゃないか、だって、ここで一次資料がこういう風になってるんだもん。

これまでは余り考えないようにしてたんだけど、流石に今回はこの公演そのものについての原稿なので、ここでまたもう一度きっちり確認の作業をせねばならぬわけです。無論、確認といっても、所詮は複数資料どおしの「多数決」なだけですけどね、やれることは。

そんなこんな、数時間の時間を費やさねばならなかった。結論は判ってるけど、この資料を纏めてくれた先達に対する敬意は、これだけの時間を費やすに値する。

ま、だからなんだ、と言われればそれまで。「ギャラを取れる原稿」というのはこういう手間がかかっているのである、というだけのこと。それよりもなによりも、後に資料を用いる人のために、データ整理は万全の注意を払いましょうぞ、というご教訓の再確認でありました。

それにしても、K先生、どうしてここ、間違えたんだろうなぁ。いつこの資料整理をしたのか、シベリア抑留から戻ってチェリストとしての活動を再開した直後で、後の記憶が混乱していたということなのかしら。それとも、このブダペスト公演の記憶だけが突出していて、何かと混乱してしまったのか。あり得そうなのは、「ロイスマンさんが堀に落ちて、翌年にまた来たんだよなぁ」って思い込んでて、そこに入れちゃった、というところかしら。

なんであれ、いろいろと妄想を逞しくしてしまう初夏の午後であったとさ。

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祝亜細亜的朋友訪都 [売文稼業]

昨晩は、月曜朝の生ゴミ出しとハードディスク内のデータを引っ張り出す必要から、遙々多摩川臨む(のかな)谷保から神田川上流を下り、大川越え、更に荒川放水路跨いで新開地葛飾まで至ったのであった。いやぁ、これくらいの距離を普通に通勤している人がいっぱいいるなんて、ホントに頭が下がることでありまする。あたしゃ、三日ともたないわい。

んで、ウラリウラリとした春の空、葛飾オフィスのご近所に迷惑この上ない巨大柿の木からも緑の芽がチラチラふき出し、冬の後半にすっかり住人となってしまった性悪ひよちゃんも近くの公団住宅の桜で独り占め大作戦を始めたか、朝から姿を見せず…と思ったら、物干し台の下の日だまりに朝からお猫様が陣取ってら。
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ちいさな飛ぶ方々は自分らの身は自分らで守れるじゃろ、残っても仕方ないので、これが最後の蜜柑だよ、って出してやると、暫くしたらやっぱり、ひよちゃんがぎゃーぎゃー叫びながらやって来た。猫さんがいるのでいらっしゃらないかと思われたほーほーさんもやって来て、ほーほー仰ってるし。

みんな、もう春なんだから、自分でご飯を食べなきゃダメですぅ。んで、えいっとばかりにシジュウカラ・レストランを撤収。柿の実収穫が終わるまで、長いお休み期間でありまする。さあ、どこでも好きに行ってしまえぇ!

かくて、実質明日から始まり日曜朝まで続くことになってしまった「長柄→ソウル→統営→ソウル→那覇」という無茶苦茶なツアーの細かい連絡、はたまた流石にそろそろ最終校正が出て来る共著本の連絡、さらにはツアー前に終えちゃわなきゃならない細かい校正作業やら…こういう「自分の為の秘書仕事」というのはホントに面倒で、一銭にもならず、たまったもんじゃないわいなぁ、つくづく貧乏はイヤだ、と嘆きつつメールやフィスブックでのやり取り(最近は後者でしか連絡が付かない相手も少なくない)をしていると、おやまぁ、別の連絡が飛び込んで来たぞ。

相手は、上海の若い同業者くん。明日の《神々の黄昏》に行くので、飯でも食えないか、とのこと。なんせこちとら、終演後に「ながらの春室内楽音楽祭」協賛するNPOエクプロジェクトの理事長が出られない(この時期、学校関係者は身体を出せる筈もない)ので、雑用顧問として座ってるくらいのことはせにゃならん。で、面倒だから現地に前日入りすることになり、午後3時から始まる世界一長いオペラのひとつが終わるや、千葉の山奥に吹っ飛んでいかねばならぬ。とはいえ、彼のような同業者を東京の同業者やら関係者に紹介するとても良いチャンスだから、幕間にどっかで会おうじゃないか、って話になった。…ってことは、明日は絶対にいかにゃならん、ってことだわなぁ。ふうううう…しんどいなぁ、あの曲聴くの…

ま、それはそれとして、今更ながら、時代は変わったものであ、と思う次第でありまする。

なんせ、中国という社会、西洋音楽家は日本と同じ頃からいるわけだが、音楽系のジャーナリズムとか批評とかは、まぁあーーーーーーったく存在していなかった。所謂「音楽評論家」とか「クラシック音楽ジャーナリスト」という商売(になってるのか、よーわからん)が出現したのは、実質今世紀に入ってから。だから、良きにしろ悪しきにしろ、「長老」や「巨匠」がいません。北京の、やっと30代になったかな、というくらいの評論家君は、「俺たちが第一世代さ」と仰ってます。ま、そーなんでしょう。

どういうわけか日本と違って男ばかりで(女性はみたことないなぁ、そういえば)、みんな所謂「一人っ子世代」です。だから、肥ってます!ポテチしながらクラシックばっかり聴いてたんだろー、お前ら、って感じの若い連中。だけど行動力はあって、ザルツブルクやらルツェルンやら、散々、聴きに出ているみたい。そういう感覚で動けるならば、上海から東京までちょっとヴァーグナー聴きに来る、なんてのも不思議はない。入国書類も今は短期ならパスポートだけで良いんだろうし(所得制限とかなんとか、他所の国のことはよーわからんわい)、泊まるところさえ確保出来ればLCCで成田まで2時間だもんねぇ。

正直、やくぺん先生みたいな老いさらばえてあとは死に絶えるばかりの爺じゃなく、これからの日本、ってか、亜細亜地区、ってか、世界の業界を一緒になって背負って立つ若い世代の人達と知り合いになり、いろいろ話したり、喧嘩したり、酒飲んでべろべろになったりして貰いたいものじゃ。うん。

春が来て、桜が咲いて、上野の御山にいろんな人が来る。いろんな人が出会うのは、「フェスティバル」の本来の目的だしさ。

山の下の地下鉄車庫隣で起きてることを、みてみぬ振りも出来ぬけど…

魔都よりの 朋も酔え酔え 花見歌

[追記]

上海ベースのフリーランス音楽評論家ルドルフ・タンくん、無事に東京到着。茨城便は安いんだけど取れなかった、とのこと。よくご存知で。来る日曜日まで滞在しますので、連絡なさりたい方はやくぺん先生の世を忍ぶ仮の姿の方に直接コンタクトとっていただければ、繋ぎます。基本、コンタクトは英語です(無論、北京語OKでしょうが)。中国語音楽メディアにアクセス出来る、貴重な人材です!よろしくう。

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