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高鉄北へ! [たびの空]

台湾高速鉄道で、高鉄台中駅から台北駅に向かっています。のぞみタイプで途中停車駅無し、ジャスト50分です。
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お値段は700元(2500円くらい)。ちなみに、昨日の桃園空港から台中までのバスは280元で2時間半くらいでありました。

この台湾高速鉄道、皆さんよーくご存知のように、まんま「新幹線」です。中国国鉄は新幹線やTGVのパッチモンが入り乱れて似て非なるものだけど、ここはもう、ほんとにまんま新幹線システム。このまま北上し、次は1時間で那覇駅。地下トンネルを3時間ぶっとばしてまたその次は新鹿児島で…って気がしてしまう。正にかのガンバスターは「ウルトラひかり」の世界になりそうでんがな。

なんせ、隣のおねーさんは午前中の浜川でブラインド降ろしちゃって寝てるし、反対の海側の人もみんなブラインドおろしてるんで、外はなーんにも見えない、旅行者としてはつまらないことこの上ない。ましてや窓際に座っている人がいると電源が使えないのも日本の新幹線とおんなじ。売り子のおねーさんの押してくるカートお売り方もおんなじ。前に坐ってるオジサンが飲んでるのが伊藤園の「おーいお茶」なのまでおんなじ。扉の上に天気予報やニュースが流れるのもおんなじ。敢えて違うところを探せば…そーですねぇ、荷物置き場ががっちりあること。それから、走行中にゴミ収集のオジサンが来ること。あと、優等車両を「ビジネスクラス」と呼ぶこと、くらいかな。無論、お値段はガッツリ安いけどさ。

もう、だからなんだ、としか言いようが無いこの違和感の無さ。てなわけで、特に何を言うことも無し、オチも無し。だって、こんなことをしてるうちに、もうすぐ台北じゃないかぁ。

そうそう、ひとつ大きな違いは、台北以外はどの主要都市の駅も、みんなかつての国鉄中央駅から凄く離れている、というのは大きな違いかもしれませんねぇ。台中も中央駅から在来線で3駅だし、高雄に至っては空港よりも遠いそうです。やっぱり、「駅」が街の中心になるとみんなが信じている日本とはちょっと違うのかな。

南国を 走れぼくらの Shinkansen

[追記]

台北音楽庁1階にいます。今日は日曜日で、台中も台北もイスラム系お手伝いさんが街中の公園を占拠する日で、駅のロッカーは全て塞がっていて、ゴロゴロと荷物を引き摺って台北駅から音楽庁まで歩かざるを得ませんでした。ぐぁじゅい…

で、上のアホ話の訂正。ゴミを集めていたのは台湾国鉄の方ではありませんでした。なんと、やくぺん先生の周囲は全て日本人団体客で、ゴミ集めをしていたのは日本語が出来る添乗員のオジサンでありましたです。台北駅で団体さん取り纏めて一緒に下車したでありました。

というわけで、ほぼ全部おんなじ。ソフトもほぼおんなじの台湾シンカンセンでありましたとさ。

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真夏のマラ9へ [たびの空]

台北桃園空港から、リムジンバスで台中駅に向かっています。今、どうやら学園都市みたいな新竹市というところを台湾国道1号線だかで抜けているところ。バスは案外、大人しく走ってます。韓国の高速バスよりずっとノンビリ。周囲は緑の深い山が迫っている海沿いにずーっと街や田圃や工場が広がっているという風景が続いてます。一瞬、夏の九州道を走ってるのかと思っちゃう。アパートが香港なんかと同じタイプの、でもうんと低層なんで、日本列島じゃないなぁ、と判る。

なんせ桃園空港のスポットに書いてある緯度は、北緯25度。北回帰線が北緯23度ちょっとくらい、ましてや夏至が過ぎたばかりとなれば、ほぼ太陽は頭の上にあるわけで、正に文字通り「真夏」に向かっているわけでありまする。

なんでこんなことになってるかといえば、まあ、話は簡単で、台北の若く熱心な主催者さんがもうどうにでもなれ、ってわけでもないえど、頑張ってやることにしたダネルQの「ベートーヴェン+ヴァインベルク+ショスタコーヴィチ」全16回演奏会の最初の6回が去る水曜日から始まっている。このサイクル、やるとは聞いていたがいつになるかがハッキリせず、どうもやくぺん先生がレッジョなんぞに行っている頃らしい、またすれ違いだなぁ、と思ってたら、去る月曜日に成田に帰国そうそう、マーク・ダネル氏から「お前、来るんだっけ」という連絡が入った。そこからバタバタばたばた…

んで、本来は今日は上野でアルディッティQが西村朗の第6弦楽四重奏東京初演をする日で、そっちに行かねばならぬ筈なんだけど、いろんな手違いで(その説明はしたくないぞっ!)今日の朝に台湾に到着することになってしまい、まあアーヴィン達は若い評論家さんなども一生懸命盛りあげてくれているからわしゃもうお役御免と神様がお考えになれれたのであろーと、腹をくくってこの島に至った次第。ぶっちゃけ飛行機のタダ券が取れたのが今日の朝一の便だけ、でも今日はダネルQは唯一のお休みという。ったら、今、台北にいらっしゃる文化人類学アイヌ研究&拉麺研究家の某氏から「今日は台中で台湾で一番古いオケがマーラーの8番やりますよ、僕は行くんですけど…」という情報をいただいた。
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てなわけで、夏至の北回帰線の下、フォルモサの弦の慟哭を聴いてやるべーか、ということになった次第。

さても、たった2日の台湾たびの空、なにがあるもないけれど、どーなることやら。北緯24度の土曜午後3時、これぞ、真夏。どうやら今は、清水、というところらしい。台中まで、あと少し。
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回帰線 跨ぎ舞い飛ぶ 鷺の群れ

★★★

てなわけで、台中の中興堂で当地を本拠地とする国立台湾交響楽団(NTSO)が、PMFでもお馴染みだったウェンピン・チェン指揮でマーラーの9番を聴いてきたでありまする。
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ま、いくつもプロオケがある台北(ちなみに、上の空港に掲げられた写真は、日本では「フィルハーモニア台湾」として知られる台北のオケです、台中のNTSOとは別団体でありまする!あたくしめも、やっとさっき理解しました)から離れた場所に、国家の肝いりで実質上再結成された「国立交響楽団」でありますから…なんというべきかなぁ、これからのオケ、ということなんでしょう。ともかく、マーラーの9番というとてつもない曲をみんなでちゃっとやったぞ、という演奏でありました。ある意味、マーラーすれっからしの日本の聴衆とすれば、アマオケ聴くみたいな新鮮さがあるかな。ホルン全員女性、ってのは凄いなぁ。
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ちなみに、NTSOは9月15,16日には台中と台北でマーラーの8番やります。指揮は、シンガポール響のシェフ、ラン・シュイであります。日本のマーラーに飽きたマニアの皆様、是非どうぞ。その先は3番もあるみたい。

あ、東京では明日、ヤマカズのまらくだっけ。

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ボルドーの朝 [たびの空]

日本国はとうとう戦後にアメリカから「押しつけられた」社会を捨て、大唐帝国以来ひれ伏し続けた中国に近い「白い社会主義国」になった歴史的な朝、皆様、いかがお過ごしでありましょうか。

さても、爺や仕事を終えて、すっかり今日はお休みモード。朝のマスタークラスもサボり、やっと朝飯喰らってます。ほれ。
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白アスパラはメインとしては今晩にとっておいて、1本だけちぎってまぶしたりするいじましさよ。

ここ、昨年の本大会のときもお嫁ちゃまと滞在したまるで同じ部屋、農作物集積地ボルドーを支えるジロンド河沿いの倉庫やら庶民街の一画の短期滞在アパートは、市内の若様が滞在する部長以上ビジネスマン&裕福なご隠居観光客用高級アパートメントホテルとは違い、いるのは若い夫婦やら仕事出来てる平サラリーマンばかり。ま、気楽っちゃ気楽な、学寮に毛が生えたようなもんです。で、向かいはアパートで、その隣が小学校になっている。これまでは朝っぱらからマスタークラスに出かけていたのだけど、今日はサボって9時過ぎにやっと朝飯喰らっていると、学校の方から小学生の歌声が流れてくるぞ。
へえええ、フランスの公立小学校の子供達って、こんな歌を歌ってるんだなぁ。

無論、フランス人とはいえ、一昔前の「白人さん」ばかりではありません。そんな子は3割もいない感じで、黒い奴、アラブ系、アジア系…なるほどねぇ、21世紀のフランス少国民でありまする。

だからなんだ、って、それだけのこと。ま、《ラ・マルセイエーズ》が国歌という乱暴この上ないところなんだから、平和で良いねぇ、ってことで、落ちのない話はオシマイ。

明日は朝からバーゼルに移動。今日は多民族国家フランスの子供達の歌声を聞き、明日は《サティアグラハ》を眺める…歴史の転換の瞬間に、異国で、立つ朝。

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半島いったりきたり:復路編 [たびの空]

というわけで、午後5時前から10時半過ぎまで、わずか5時間半の間にシンポジウムとオペラとコンサートという呆れる程充実した統営コンサート・ホールでの時間を過ごし、天気の良い昼間ならさぞかし美しい場所であろーなーと岬の先に輝くホールを眺めつつ桜満開の港沿いに10分も歩き
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途中のコンビニでおにぎりとビールなど購入し宿に戻り、明日は朝の6時半に晋州・泗川空港まで運んでくれるメルセデスが来るので最悪6時には起きねば…携帯が6時にじじじじと騒ぐようにセットし、倒れるように床に就いたのは深夜過ぎのことであった。


んで、じじじじじ、と携帯が鳴ったら、あらまぁ、まだ5時じゃないの。アラームじゃないとなれば、メールか電話着信かいな、日本国との時差がない場所、なんでこんな時間に連絡してくるんじゃい…ったら、見知らぬ番号からのC-メールでありまする。あれぇ、監督さんが車の手配が変更になったとかいう連絡かな、と思ってあけると、「[大韓航空]04月07日KE1632便が悪天候で欠航になりました。」という素っ気ないメッセージが現れたのであったぁ。

いやはや…もう、なにをか言わんや。そんなにやくぺん先生を韓国国内線に乗らせたくないのか、こんな奴を空港に近付けようものなら何をしでかすか判らぬと内閣調査室からKCIAに緊急連絡が行ったのか、いやはやいやは…

ともかく、4時間程度の睡眠とはいえそれなりに寝たわけだから、いきなり前頭葉フル稼働状態にしてこの状況に対応せねばならぬぞよ。ともかくKALのサイトに行き、運行状況を調べると、おやまぁ、金浦空港からの朝夕1便づつしかない晋州・泗川空港だけではなく、釜山空港もクローズ。どうやら成田から来るJAL朝一の便なんぞもアウトになってるようじゃ。外を眺めれば、夜が明けつつあるイースター前の海の上は一面に白み、入り江の向こうのホールも朝霧の彼方。
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ともかくディレクター氏に連絡、6時半の車を馬山駅に向けて貰えないかと頼む。やがて電話があって、送迎も大混乱なので馬山駅よりも近い統営バスターミナルに送るので、同じ時間に宿の前で待っていてくれ、とのこと。

おお、バスかバスか、とうとう半島縦断(って、半分だけどさ)高速バスのたびと相成ってもーたかぁ。調べると、なんのことはない、4時間くらいなもんじゃないの。東京駅から浜松までJRバスで行くくらいでんがな。

霧の中の高速をぶっ飛ばすとなると、流石にもうちょっと時間はかかるだろうけど、今から動けば昼過ぎにはソウルには到着しそう。やくぺん先生本日の使命は、午後3時過ぎに金浦空港国内線ロビーでフランクフルトから仁川空港に到着し、空港間移動してくる某弦楽四重奏団を捕まえることにある。その使命を全うすべく、起きていることは全て受け入れ、まずは粛々と風呂に入り、淡々と荷物を詰め、6時半前に誰も居ないカウンターに部屋の鍵を置き、荷物引っ張って宿の前に待っているのであった……のだが、待てど暮らせどお車様は来ないぞぉ。なにやら夜が明けるに従い霧も晴れ、青い空も見えるようになる。なぜか知らぬが、同じ上っ張りを着たおばちゃん達が次々と宿の前に現れ、オッサンひとりが指導者みたいにしていて、なんか朝の体操に集まるみたいに集まっている。雀、明らかにひよちゃんに混じって、やっぱり昨日からいるような感じがしていた、ヤマガラさんがいらっしゃるし。
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それにしても車がやって来ないぞ。ディレクターさんに連絡。え、来ないの、あれぇ、ともかくそこで待ってて…結局、7時過ぎくらいにようよう重厚なメルセデスがやってくるのであった。

桜のトンネルの中を潜り、谷と入り江とトンネルを潜り、山を越えると、さっきまで晴れていたのに一転霧の中。先週待つが桜祭りだったそうな。で、霧に煙る統営市役所の近くの長距離バスターミナルに到着。
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市内とはいえ、かなりの距離がありましたです。

運転手さんにお手伝いいただきソウルまでのバスを購入
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ソウルまで直行の特急は₩32400也。ちなみに、エアプサンの釜山金浦安売りの半額くらい、KTX一等の4割くらいでありまする。7時50分発、3番ホームで席番号12。数社が運航していて、急行各停取り混ぜ30分に1本あるそうな。

御世話になった運転手さんとバイバイし、まだ20分弱あるので、ターミナル内セブンイレブンでサンドイッチとパイナップルジュースで4000₩くらい現金払い。店内で喰らい、5分前くらいに慌ててバスに向かうのであった。バスは2+1席で、まあ立派なヒュンダイ車。そこそこ混んでいます。
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だけど、おおおおお、電源は付いていません。ガラスも古い布のカーテンだわい。昨日から空港にも駅にも、移動する若い兵隊が多く、後ろの席は兵隊君。どんな突発事態があっても、こいつの後ろに隠れればいいわけだ。ぐぁんばってくれ、兵隊君!

バスは霞むターミナルを定刻に出発。
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直ぐに高速に入り、100キロ越で延々とハイウェイを北に向かってぶっ飛ばす。眠くて周囲はよーわからんが、基本は桜が山に満開という状況は変わらない。ひたすら半島を北上、次第に霧霞も晴れ、春のうらうらした光が車窓に輝く。

9時48分にどこだから判らんサービスエリアでトイレ休憩。こんなものが売ってるけど、流石に買う勇気はないなぁ。朝鮮人参のフライ…かいな。
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半時間休憩というけど、みんな乗ってくると10時過ぎくらいにさっさと出発してしまう。上空には猛烈なエンジン音がしていて、明らかに戦闘機系の基地がある場所みたいです。

半端な春の視界の悪さだけどしっかり天気が良いハイウェイをバスはぶっ飛ばす。11時くらいからソウル近郊の空気が醸し出され
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車は増えるも、なんせ片側4車線以上なので止まることはなく、それどころかバスは一般車両よりも遙かに高速で飛ばしている。春霞っぽい晴の中、11時50分過ぎに高速バスターミナル駅に到着。ここもまた、桜、さくら、サクラ。
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ここもまた、サクラ、さくら、桜…

残念ながら、アーツセンター最寄り駅の南部バスターミナルじゃなく、高速バスターミナルでありました。
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さて、下に9号線が出来たので、金浦空港まで地下鉄1本。半島半分往復、恙なく春のうらうら眠さの中に無事終了。

朝鮮半島って、なんか、でっかい伊豆半島みたいに思えてきたぞ。

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半島いったりきたり:往路編 [たびの空]

金浦空港ラウンジに座って、日が暮れていくソウル郊外を眺めています。日本国の報道だけに接していると、国が崩壊するんじゃないか、ミサイルが飛んでくるんじゃないか、みんな怒りまくって街を練り歩いているんじゃないかと思っちゃうかもしれませんが、街は居たって普通でいつものとおり。違うとすれば、半島の南から桜前線が北上して来ていて、ソウル近郊はコブシと桜が一緒に咲いてる気持ちの良い春霞、ってくらいかしら。滅茶苦茶寒いか、無性に暑いというイメージしかない街なんで、こういう時期はいいなぁ。

さても、木曜日の朝から金曜日の今まで、ソウルから統営まで往復してました。当電子壁新聞としましては、昨日の往路と本日の復路の二部作でアホな道中を淡々と語ることにいたしましょうぞ。で、日付は2日間に分けて上下編にいたしますです。だから、日付と内容が合ってないかもしれんけど、そんなこと知るかぁ。どーせ「書いてあることはみんな嘘、信じるなぁ」をモットーとする無責任私設電子壁新聞なんですから。


「第2回ながらの春室内楽の和音楽祭」初日を終え、羽田発ソウル金浦行き最終便に飛び乗って、半島の真ん中辺りの大都市に到着したのは夜の10時半過ぎ。冷たい雨の中を「エアポートホテル」なる名前だけは体操な安宿までなんとか辿り着き、ぶっ倒れるように寝ること数時間、明けた空は深い深い霧に包まれていたのであった。

朝の6時半に宿から空港連絡無料バンに詰め込まれ、金浦空港国内線ターミナルへ。なんせこのお国、遠いといっても済州島、せいぜいが500キロくらいまでの客しかいないところ。流れる空気は完全に長距離バスターミナルと同じでありまする。一応、英語表記はあるけど、国際線には溢れている日本語表記はほぼ皆無でありまする。さても、エアブサンはどこだとボードを眺めると、なんと8時半の釜山行きが欠航になっているではないかっ!慌ててカウンターで訊ねると、空港が閉鎖になっていていつオープンするか判らない。払い戻しするしかなく、エアプサンの次の予定は昼過ぎとのこと。みんなKTXに乗り換えているという。

ここで悩んでいても時間の無駄。幸い、今日は最悪、午後7時半に統営コンサートホールに座っていれば良いといえばそれまで。で、悩むも何もなく払い戻し書類にサインし、空港特急駅に急ぐのであった。ソウル駅への途中、地下から出て地上で渡る漢江は、しっかり霧に煙っている。金浦が飛んでることが不思議なくらい。

ソウル駅に7時50分過ぎに到着。空港鉄道の深い深ぁああい駅から延々と地上2階まで到着すると、KTXの券売所には長蛇の列。
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これがいつものことなのか、半島南東端空港全て閉鎖の影響なのか知らぬが、やっとまわってきた順番にひとりで(!)対応するおねーさん、事情は分かっているようでありました。とにもかくにも、次の席のある釜山行きは9時50分だというので、一等の切符を買います。流石に立ち席はしんどいし、なにより、一等にしておけば訳の判らぬことが起きた際に対応が少しは良いであろうという判断。日本円にして7000円くらいでありまする。半端に時間があるので、駅3階部分のフードコートっぽいところに座り込み、統営音楽祭ディレクターさんと連絡。どうやら他にも同じ目に遇ってる奴がいるらしく、そいつと一緒に処理するからコンタクトを取れるようにしておいてくれ、とのご指示であります。へぃ、ボス、って待つことしばし、なんのかんのやり取りを経て、最終的に10時5分のKTXで馬山駅まで来い、パリから到着して路頭に迷っているドイツ人評論家がいるので、なんとか一緒に動けるようにしている、との連絡がある。

ま、こっちに出来ることは指定された列車に乗ること。で、慌てて3階のチケットデスクに吹っ飛んで行き(ここ、列がありません、ソウル駅の穴場です!)、チケットを交換。数百円高くなりました。へええ。
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ソウル駅は今や実質的にKTX専用の先頭式ホーム駅に近いことになっていて、待つほどもなく9時50分くらいに4番線に行けという表示が出る。ホーム上跨線橋に並ぶ弁当屋のひとつでクンパ弁当3000₩、飲み物を1500₩で購入
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5号車2Bという席に入るのであった。
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見てくれはTGVと同じKTX車両、流石に一等車となれば、TGV二等車のせまあああい感じはなく、1+2の一列3席仕様であります。どうやらKTXとはいえローカル線に相当するこの列車、いちばん年期が入ったタイプが投入されているようじゃ。ひとりがけではなく2人がけ、隣のオバチャンは言葉が出来ない奴がのってきて、楽しい会話の時間がなくなったと露骨につまらなそうな顔をなさっております。スイマセン。ほぼ満席で、隣のオバチャンの他は見渡す限りビジネスマン、さもなければ外国人であります。

定刻にベルがならずに出発、ダラダラと市内から漢江を越え、二駅雌くらいから本気で走り出すぞ。曇り空の下、KTXは半島の南半分を延々と南下する。車窓風景は…半分寝てて、良く判らない。ゴメン。

東大邱駅を過ぎると客席は半分ほどになったかな。空いたひとりがけ席に移り、車窓の山々の淡い緑に春の上記のような雲がかかったジャポネスク(じゃないのは百も承知だが、まるっきりジャポネスクに見えてしまう)な世界、そこに桜花チラホラ。まるで九州を走ってるみたい。さても、お弁当でありまする。
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キンパの弁当に付いている調味料が、醤油系かと思ったらひたすら辛いので、ここはお隣の半島だと思い出す。

釜山に近付くと、道路沿いに桜のトンネルが盛んにつくられてます。
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隣のおばちゃん、ひとつまえの駅で降り
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ガラガラになって、定刻の1時6分から数分遅れて馬山駅に到着したのでありました。

駅のホームにはやくぺん先生のネームプレートを持ったボランティアの女の子が待っていて
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駅の前に待っているのは、統営国際音楽祭が誇る偉大なスポンサー提供のメルセデス!車内では、50時間の長旅で疲労し切ってるミュンヘンの評論家氏が乗っている。為す術もなく金浦空港で座っていたら何だか知らぬが空港が再開になって、先程、釜山空港に到着したとのこと。周囲には、天気さえ良ければ西伊豆と瀬戸内を合わせたような豪快にして繊細な朝鮮半島南端の海の風景が広がるのだけど、今日は雲の中に沈み、先週が桜祭りだったという統営市内は未だ桜の海の中。

かくて朝鮮半島南下のたびは、お前ら昼から酔っぱらってるのか、とボランティアのお嬢さんが呆れ顔で覗き込むような空元気のハイテンションなおバカ会話の中に、半分の道程を終えたのであったとさ。そして、統営コンサートホールから臨む、若きイサン・ユンが眺め育った海。
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無論、そのときには、翌朝に何が起きるかなど知る術もないのじゃ。

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4月は君も音楽祭 [たびの空]

昨日、某ホールで某誌編集長さんから「文春に出ましたね」と記事を示していただき、バタバタしてたので中身は読まず記事の大きさと扱いだけを遠目に眺め、「ああ、こちとらとすれば大騒動だけど、天下の文春さんからすればこの程度のことなのかぁ」とあらためて現実を認識し、いろいろ思うところも多い今日のこの頃、皆様、いかにお過ごしでありましょうか。税金も終えて気持ち爽やか春の宵。

さてもさても、本来は「書いてあることはみんな嘘、信じるな」をモットーとする当私設無責任電子壁新聞、上野の御山を下った辺りのことはともかく(全然ともかくじゃないんだけどさ)、毎度ながらのアホなどーでもいいことを綴るのであるぞよ。

ちょっと気を抜いていたら目の前にやらにゃならん作文、結構中身として面倒なものもあれば、良く内容を眺めずに安請け合いしたら「チラシ裏原稿はこの連休明けまでに御願いします」などとオソロシーことが記されているメールがあったり…そんなこんなお仕事バサバサ山積みになっているところに、ギリギリまで(ってか、フリーの方ならお判りだと思いますが、3月15日過ぎないと)考える気にならん面倒な日程調整作業に押っ取り刀で手を付けたら、あれよあれよと面倒なことになり、4月の1週にトンヨンに行くことになりました。ホントはどっかり腰を落ち着けてフェスティバルの最初から眺めるべきなのでしょうけど、こんな社会的には綿毛の如く重みも必要もない我が身なれど、流石に諸事情で抜けられないこともあるわけでありまして、さてもどうするか、どっかに不義理をするか、それとも身体とお財布を張った無茶をやるか、なかなか厳しい選択に迫られたわけでありまする。

かくて、日本全国新入生が希望に胸弾ませ新たな学舎へと桜の下を元気いっぱい歩んでいる卯月第1週、6月までは日本列島を離れる予定なし、なんて断言あっさり撤回し、以下のような日程に相成った次第。メイジャーマイナー取り纏め、音楽祭三連発+αじゃ。

4月4日:「東京・春・音楽祭」東京文化会館 午後3時 《神々の黄昏》
4月5日:「ながらの和 室内楽音楽祭」千葉県長柄町 午後2時 Qエクセルシオ
4月6日:「トンヨン国際音楽祭」トンヨン・イサン・ユン・ホール 午後7時半 《リゥ・トゥンの夢》(←《シムチョン》だ、という情報もあり、よーわからんぞ!)
4月7日:移動日
4月8日:クァルテット・ソレイユ第1回沖縄演奏会 浦添市てだこホール 午後7時
4月9日:「東京・春・音楽祭」齋藤秀雄メモリアル賞記念演奏会 石橋メモリアルホール 午後2時

おいおいおいおい…

ともかく、これ、やりますので、皆様、やくぺん先生がどこで爆死するか、笑いながら眺めて下さいな。

いやはや…ほんと、いやはや…アホだわ、こいつ。

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用のないところにいく冬の京なのだ・後~宇治の高貴な雀たち [たびの空]

大阪国際室内楽コンクール&フェスタの記者発表会を終え、珍しくも新幹線で東下り真っ最中。いただきものの切符なので文句など洩らさず、静かにJR東海の客となっておりまする。関ヶ原は雪雲流れるジャポネスク風景、東海地方はすっかり闇の中。麓に飛来中の猛禽マシンミサゴくんは姿も見えぬ富士の山。

叡山山の神からは危険人物と見做されたかあっさり進入拒否されたやくぺん先生、かくなるうえはと目の前にあった京都鉄道乗り放題切符をひっつかみ流浪のたびへと発ったのは、当無責任電子壁新聞前号で記した通り。桂川上流の広っぱをフラフラ歩き、雉さんには逃げられ、イソヒヨドリさんに呆れ顔をされつつ、昼過ぎにJR山陰線は馬堀駅に至ったのであったぁ。

さても、ここでどーするって、当面の選択肢はひとつしかない。JR在来線で京都方面に向かうのみ、でありまする。丹波方面からやってきた各駅停車は、トロッコ列車に嵯峨野方面から乗車して来た世界各国観光客さんなんぞをそれなりの数詰め込み、一路京都へと向かいます。途中、やたらと高校生が乗車してくるのは、どういう時期なんじゃろうかね、世間は。んで、1時前にJR京都駅32番線ホームなんてここはいったいどこだ、というような馴染みのない場所に到着。
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へえ、こんなところがあるんだ、まるで京成高砂駅の金町線ホームみたいだなぁ(←相も変わらず、帝都川向こう新開地住民限定過ぎる比喩)。

さて、乗り放題区間の西方を制したやくぺん先生、これからどこに向かうべぇか。本日の何処も知らぬたびの空、ひとつ目的があるとすれば、「普段はまずいかないところに行く」、もうひとつは「出来るだけいっぱい乗る」であります。後者のケチっぽくさもしい目論見はともかく、前者から考えるに、ここから地下鉄で北に向かうことはない。だって、京都の北って、京都コンサートホールがあるから案外、参ります。そもそも東から来たのだからそっちに戻るのはアホらしいし、京都会館やらもあるから東方面もそれなりに行く。となると、もう向かうは南しかない。乗り放題切符の南の果てはJR宇治駅となっている。じゃ、そっちに行ってみますか。奈良や天理はホールがあるけど、宇治は流石に用事がないもんねぇ。

かくて広大な京都駅の北西隅っこから、ここはチャンギ空港ターミナルかと思っちゃう跨線橋わたり、8番ホームの奈良線へと向かいます。これまた学生さんと観光客さん溢れる快速に乗り込み、1時過ぎに京都駅を出発。空は再び冬の冷たい曇り空になってきた大和路を下ること30分程、宇治川の向こうのJR宇治駅に無事到着。どっさり降りる観光客の群れに紛れるのであった。ちなみにJR馬堀からここまで580円也。乗り放題切符のお値段をしっかり突破し、ひとつの目的は達成したぞ感に浸るのであったぁ。

宇治といえばお茶やら平等院やらなのであろー。何か目的があってこの地に至ったわけでもないやくぺん先生とすれば、ホントはどっかで暖かい汁物でも喰らいたいのであるが、背負子の中には亀岡駅西友で購入した格安弁当が収まっているとなれば、参道から手を振る抹茶蕎麦なんぞいただくわけにもいかぬ。風は冷たく、遭難寸前の勢いで平等院入り口まで来るも、拝観料600円に並ぶ人々の列をみて、やーめた、と思い、風に吹かれる春の雪のようにふわりふわりと桂川の方へと流される。河原には陽気さえ良ければガッツリとノマド仕事も出来そうなベンチなど並ぶも、とうとう霰まで落ちてきて、とても座って弁当喰らうなんて状況ではない。烏と鷺と鴨くらいしか見えない川の上、ふらふらとぼとぼと橋をわたって対岸に至り、やくぺんくん、君は充分に闘った、もう勝ったのだ、これで終わりにしてよろしいぞ、という声がどこからともなく聞こえるようになった頃、漸く曇り空に光が射し始めたのであった。

おお、これなら河原のベンチで弁当が喰らえる。ありがとー、紫式部様、感謝します、光源氏の息子さん…って、あんたらは神様じゃあないわい。ともかく、川向こうに平等院があるのだろう杜を眺めつつ、ベンチに座って風が止むなり河原を舞い始めたセキレイさんたちの姿を肴に弁当を引っ張り出すと、頭の上になにやら気配が。そう、さっきまではどこの藪の中に蟄居していらしたか、雀さん達がまだ蕾も結ばぬ桜の枝に鈴なりになって、こっちを眺めておりまする。

佃大川端ノマドで雀くんたちとのコミュニケーション能力は多少なりと養っておるやくぺん先生、ほほお、こいつらも腹を減らしてこちらを眺めておるのじゃな、と思い、さああ宇治の雀たちよ、君たちの神様になってやろう、と背負子の中に入っていた佃縦長屋ブンチョウくんらの残飯をやおら引っ張り出し、枯れ木に花を咲かせる花咲かじいさんの如く宇治の桜の下を雀らで埋めてみせようぞと、掴んでは放り、また掴んでは投げ…

ところがどっこい、宇治の雀たち、動きません。それどころか、なんだあいつは、と驚いたか、どっかに行ってしまいます。ええええ、来ないのぉ、神様やってるのにぃ!

鮭の皮を放り投げて空中キャッチをして頂こうと思っていたひよちゃんずも現れず、寂しくひとりでお弁当を食い上げたやくぺん先生。宇治の小さな方々にはご縁がなかったなぁ、そろそろ京阪宇治駅へと河原を下っていきましょか。寂しく腰を上げ、ちょっと歩き、盛んに動きまわっているセキレイさんらをこれ見納めとボーッと眺めていると、おやおや、宇治の雀さん達、やくぺん先生が去った場所にそーっと近付いているじゃありませんか。
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佃の東夷雀みたいに一心不乱に殺到することはなく、あくまでも慎重に、これは安全なのか見極めるように、ひとつが近くによってちょっと喰らい、ぴょんと跳ねてまたちょっと近づき、その様子を枝の上から眺めていた方々もひとつまたひとつと河原に降下なさり…

すっかり暖かい春の日が射し、風も凪いだ河原の低い木立には、どこに隠れていたか、実は僕たちは保護色なんででちゅん、ってめじろんらが盛んになにかを喰らってるし
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さっきから姿が見え隠れしていたじょびおくんが、天気も良くなったし領地探索に出かけるか、って枝やら藪やら地面やらをまわり始めた。まだ春とは言えぬ淡い光を浴びた桂川、もう少しこの領地に留まるかとお眺め遊ばす様子は、流石に高貴な場所の主でありまする。
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お公家さんっぽい雀たちも安心してお食事をお始めになられたのを見とどけ、さあ、やくぺん先生も、さっさと大阪城外堀へと向かいましょうか。

なんだか不必要にモダンな京阪宇治駅は、下校時間となったか、関西弁の高校生で溢れてら。すっかり元を取った乗り放題パスをマシンに通し、京阪宇治駅から大阪に向かう本線に乗り換える中書島駅まで、それなりに距離があるのか、270円也もいたします。このままPASMOで乗っていってしまうわけにもいかぬじゃろ、一度駅の改札を出て、乗り放題切符にバイバイせねばならぬ。わざわざ混雑した側に出る必要もなかろうと、誰も居なさそうな宇治川の方の小さな改札に向かえば、京アニの世界の終わりを飾る女子高生がドッカンとサヨナラをして下さる。
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なんだか不思議な地場産業だなぁ、と感心しつつ改札を出て、おもむろにPASMOを引っ張り出し駅に戻ろうとすると、どうやら駅前に河原の公園があるらしい。
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まだ午後3時過ぎで、大阪もぐら君との待ち合わせには時間が充分ある。公園で背負子の中身の整理でもするか、と駅前ロータリーとも言えぬバス停の向こうの公園に向かいます。ま、公園というよりも公立プールやらの周りに遊戯施設と木を植えてトイレを設置しました、というような場所なんだが、なにやらちろちろピーピー声が騒々しいぞ。おお、低い立木の枝にえながんが先導するカラの群れが動いてるじゃないの。えながんって、なんか京アニの女子高生みたいな「かわいらしさ」だなぁ。
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シジュウカラ、コゲラ、それにめじろんも。おっと、向こうでは地味な場所をテリトリーに押しつけられるというじょびこさんがしっかり巡回なさってるし。

かくて、本日まるでご縁がなかったカラ類さんたちのお姿をたっぷり拝見させていただき、すっかり満足した京都風来坊やくぺん先生、PASMOペトッとタッチして特急に乗車、無事に5時前には大阪城を望む外堀近辺に至ったのでありましたとさ。なお、ここまでの交通費、通常支払いならば1790円也。いぇい!

かくてやくぺん先生、文字通りのうわの空の京都フラフラ無意味な1日は、恙なく暮れていったのであーる。言うまでもなく、晩餐は京橋の居酒屋と相成ったのであった。

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用のないところにいく冬の京なのだ・前~亀岡の原を往く [たびの空]

関西滞在の中日、昨日の某所での記者会見原稿は月刊誌の入稿締め切りが実は昨日で、新聞記事並の超特急で入れねばならず、とはいえ流石に昨晩は若い人達の弦楽四重奏を真面目に聴いてしまい無茶苦茶疲れたので前頭葉動かず、やるべき連絡事項だけをやって倒れるように安ビジネスホテルのちいちゃなベッドに倒れ込み、鳰の浮巣なんぞまるで見当たらぬ湖面うらうら朝の光差し出す前から起き出して慌てて原稿を完成し、主催社側から送られているであろうデータのバックアップ用の写真を貼り付けて帝都の某所に送ったら、朝の8時前。おお、始業前には間に合った、と胸をなで下ろし…その瞬間に、本日のお仕事は終わった終わったの空気が漂い始める隠居宣言済みの我が身なるぞよ。

今日は夕方に大阪に引っ越した旧葛飾もぐら君の塒を襲うだけしか日程が入っていない。日暮れまでに京阪京橋近辺の次の安宿に入っていさえすればOK。休みじゃ休みじゃ、無論、昨日打ち合わせをした海外オケの原稿はあるわけだが、ま、本日はもう1本入れたからいいではないか、うん。

ともかく本日は、京阪浜大津から京阪京橋まで、ノンビリ移動するだけと決めたのじゃ。距離にすればマラソンとちょっとくらいだろうから、1日かければ東海道トコトコ歩いても間に合うぞ…とは流石に思わんけどのぉ。そーじゃ、今は山頂は雲に隠れるも、日頃琵琶湖畔のオペラ劇場から勇姿を望むばかりの比叡山。あの山に琵琶湖側から登り、山に住む聖なる鳥さん達にご挨拶でもして、反対側から鴨川の辺りに降り、京阪の始発に乗り込んで大阪城足下まで向かおーではないか。経路に一切の無駄はない、完璧な計画じゃあないかぁ!

かくて、あちこちで渡された紙もので膨れあがった背負子を背負い、京アニキャラ溢れる京阪浜大津駅に至り、叡山登山ケーブルの時刻表くらいはあるじゃろ、それどころかこのルートがパックになったお安いセット券でも用意されているのではあるまいかい、と朝のラッシュ時間帯ながら居るのは学生さんばかりの駅改札脇にどかんと用意されたインフォメーションに行こうとするとぉ……おおおぉおおおおおおぉおお!
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なんてこったぁああああ!インフォメーションの駅員さんに「バスもないのですか」と訊ねると、今は公共交通機関全滅とのこと。

これは神様が「お前なんて来るな」と仰ってるのだ、と判断し(神様じゃないけどさ)、うううん…と、目の前に「歩くまち・京都レールきっぷ」なるものの案内がある。
https://www.keihan.co.jp/traffic/valueticket/ticket/kyoto-rail-ticket/
1300円というのが安いのか高いのか判らないけど、なんせ京都市役所からここ浜大津までだけで市営地下鉄と京阪の乗り継ぎになるので460円だかするというとてつもない場所(北千住から亀有に来るときみたいなもんです←一部帝都新開地住民のみに判る比喩)なんで、まあ、こんなもんかいな。なんせお高い観光ケーブルに乗るつもりで現金をATMで出したところだったわけで、おおおおし、これ買っちゃえ、となった次第。

かくて、全く無意味な京都市辺境散策の日が始まってしまったのであーる。以下、写真中心にやくぺん先生のお馬鹿な1日の記録なのであーる。

この切符が行かせてくれるのは京阪で京都方面だけなので、とにもかくにもやってきた太秦天神川往きに乗車。周囲は学生さんと出勤のサラリーマンさんばかり。湖沿いの2両編成の方は学生で満杯でしたが、こっちはそれほどではありません。もうピークタイムは過ぎているのかな。で、嗚呼堂々の4両編成路面電車は専用線に突っ込むややおら滋賀と京都の県境を越え、まんま地下鉄へと入る。まずは、そーだなぁ、蛍池のカイツブリさん達にでもお会いしにいくべぇか、と思ったら、おやおや、「烏丸線は車両事故で…」というアナウンス。わざわざ用事も無い奴がそんな混乱したところに飛び込むなんて迷惑でしかない、ならば終点までいってみましょーかい。んで、どこだかまるで判らぬなんとか天神川駅なる終点に到着したのが8時45分くらい。大学生くらいの子たちが多いなぁ。ここまでで驚くなかれ、530円也でありまする。

地上に上がると、目の前に京福鉄道の駅がある。何の因果か青山バロックザールに行くときに、この線で嵐山まで行って橋を渡って、なんてアホなことをしたことはあるが、まず用事のない線ですな。この瞬間、いっそ、絶対に用事があったら行かぬところにいってみるべーか、と意を決したやくぺん先生であった。

んで、やってきた観光客と大学生満載の路面電車みたいなもんに乗車
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終点のひとつまえの嵐電嵯峨という駅で下車。210円也。なんでここで下車したかといえば、ここで接続するJRに乗り換えれば、この乗り放題券の西の果て、亀岡まで行けるから。無論、トロッコ列車はダメですが、在来線ならOK。で、なぜか私鉄地下鉄はICカードなのにJRは別の紙券になってる奴を取り出して、駅員さんに「御願いします」と出して判子を貰い、ホームへと降りていく。
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いやぁ、山陰線って、まず乗りませんからねぇ、東蛮族とすれば。最も最近は…共著本で労音取材に行ったときの米子近辺くらいかなぁ。やってきた新快速みたいな車両に乗り込み、麗しき旧山陰線の渓谷美などまるで無縁なトンネルが連続、途切れた瞬間は深い渓谷、という風景をぼーぜんと眺め、9時25分に亀岡駅に至るのであった。ここまで、乗り出はしっかりあるのに、なんと200円也です。JRの幹線扱いなんでこんなに異常なお安さなんでしょーなぁ。

亀岡はちぎれた雪雲から冷たい北風と一緒に霙が叩きつける冬の日本海の空。ともかく朝飯を食わねばと駅周辺を歩くも、喫茶店すらだになく、9時からオープンと記された西友に駆け込み、1階の喫茶店でなんてことないトーストセット580円也。お高い、です。名古屋の人なら机を叩くこと必至でありましょう。このままではちょっと心配なので、喫茶店のおねーさんに「折りたたみ傘、どこで売ってますか」と訊ねれば、3階のMUJIにあると思いますと仰るので、なんとまぁ、ステキにお洒落な無印良品…じゃなくて、まるで人のいない百均ショップみたいな空気漂うMUJIで2400円くらいもするお高い傘を購入。ついでに1階のスーパーでおむすび弁当購入。この弁当はお安いぞ。亀岡の物価、不可解なり!
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かくて亀岡経済に大きな貢献をしたやくぺん先生、霙交じりの冷たい北風の中に勇んで歩み出したのであったぁ。

亀岡は京都から山ひとつ越えた桂川沿いに平野が広がったところで、トロッコ列車専用の終点となっている駅とJRの亀岡駅の間の川沿いは、広大な保津川鳥獣保護区なる広大な農地というか、スポーツ練習所というか、まあぶっちゃけ原っぱが広がってます。陽気が良ければうらうらとノンビリした河原に、ヨシキリさんだとかいくらでもいるのだろうが、なんせ晴れ間が出たかと思えば次の瞬間に霰が落ちてくるような、まるでロンドンかメルボルンかというような天気。川下りもやってるのやら。とはいうものの、冷たい氷雨を劈きぴろろぴろろとヒバリさんは揚がり(ほーらそこの貴方、脳内でヴォーン=ウィリアムスの《揚げ雲雀》が鳴ったでしょ)
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川を横切ってキセキレイさんが風に負けじと弾丸の如く飛翔し
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セグロセキレイさんたちはチームダンスを繰り広げて下さいます。
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百舌さんが低空で対岸の縄張りに向かうのかと思ったら、おお、じょびおくんじゃないかい。
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こういう広大で良い場所は男の子が占拠する、ってのはホントなでしょうかねぇ。畑だか田圃だかではちちちとカワラヒワだかマヒワだか、はたまたアオジだか、そんな方々が声を立てて動いてはいるけど、この風の中では外に出て来てくれません。まだまだ大陸には帰らんよ、ってつぐみんたちがぴょんぴょん跳ねてるのが目立つばかり。それしにても、ここも工事中なんですなぁ。
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流石に日本国お役所年度末、予算は慌ててつかっちゃわんとマズいのかしらん。
一応は整備された遊歩道を往くうち、どうやら霙もやみ、鴨なんぞも動き始め、遙か向こうにトロッコ亀岡駅が見えてくる。
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観光川下り船も出始めたようだ。
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葦原の向こうの川辺に近づこうとすると、目の前の藪から山鳥さんが飛び出して、慌てて対岸に逃げていく。
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それが悪辣ひよちゃんであれ生きとし生ける万物を愛する穏やかな善人やくぺん先生、鳴かずにおれば喰ったりしませんよぉ…ちょっと腹減ったけどさ。

トロッコ亀岡駅には、トロッコ乗り換え駅となってるJR馬堀駅方向からやってくる観光客の皆さんが途切れません。日本語は一切聞こえない、いかにも今の京都らしい風景を、畦道沿いから悠然と眺めるのはこんな方。
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佃堀界隈でもたまにお姿は見かけるけど、こんなにものに動じない方とは知らんかったぞ。じっくりお姿を拝見するに、立ち居振る舞いなど、いそひよさんはつぐみんやらの親戚でひよちゃんとは似てるけど近親じゃないわい、ってのはよーく判るでありまする。はい。

結局河原で弁当も喰らえず、昼過ぎにJR馬堀駅に辿り着いたやくぺん先生、さてこれからどこに向かうか、後編を待てっ。

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成田第3ターミナル国際線所要時間は…~LCCは安くない…かも・やたび   [たびの空]

成田空港第3ターミナル国際線出発151番ゲート前にいます。搭乗予定時間まであと10分なのに、香辛料航空香港行きやくぺん号は未だ姿が見えません。まさか、ここって、バスゲートなんかい?

昨日は成田名物春先の猛烈な横風が吹き荒れ、夜11時のタイムリミット過ぎても次々に出発到着が相次いでいたそうで、本日はどうなることやらと思ったら、一夜明けた荒川放水路東の新開地葛飾は冷たい冬の静かな朝が広がっており、ああこれなら大丈夫、と安堵。悪辣ひよちゃんのために蜜柑を出して葛飾オフィス厄偏舎を出たのは午前6時50分くらいでありました。

最寄り駅まで歩き、京成成田空港第2ターミナル駅に向かいます。7時丁度発の本線快速で向かいます。
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アクセス線が7時6分にあるのだが、到着時間は15分くらい違うけど200円くらい安い本線に乗るのが、LCC利用貧乏人の責務なのであーるっ!この15分の差がどういう意味を持つか、このときにはまだ知らぬやくぺん先生なのであった。

あちこちにメールしたりするうちに、1時間とちょっとはあっという間に過ぎ、午前8時6分に成田空港第2ターミナル駅に到着。ビックリするくらい混雑した列車から、ビックリするくらい混雑したターミナル駅に降り、一路第3ターミナル行きバスに向かいます。おお、ひとつ行ってしまったぞ、だけど、このターミナルシャトルバス、フリクエンシーは多いので大丈夫さっ。んで、バス停まで行くと、なんと午前7時半までは3分に一本が、それから暫くは昼間タイムで5分に1本になるそうな。ま、それでももの凄く頻繁に走っているとは言えましょう。直ぐにやってきたバスに織り込むと、次から次へと若い人や巨大なベビーカー付きの子供連れ若夫婦とか、バックパックの老夫婦やら…ビジネスマンだけはいないバスは、一路第3ターミナルへと向かう。
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かくて第3ターミナルに到着したのは午前8時21分!出発時間まで1時間と59分を残すばかりと相成った次第でありまする。

昨今のやくぺん先生とすれば、香港だったら荷物預けがあったにしても、空港に到着し、プリントアウトした搭乗券もってANAさんのエリートカウンターに行き荷物預け、エリートラインでセキュリティを突破し、マシン出国をすれば、まあ、ぶっちゃけ、どんなに時間がかかっても空港駅に到着してから出国完了まで30分。上手くいけば20分を切る、というのが常識になってる。

おっとおおお、搭乗予定4分前に、「今、使用機材が到着しました」というアナウンスが入ったぞ。おいおいおい。搭乗時間は判りません…ってさ。ふうううう…

もとい。で、やくぺん先生は第3ターミナルに到着したのじゃよ。で、まずは香辛料航空さんのカウンターに並ばねばなりません。なんせ、LCCはみんな平等貧乏人、エリートラインなどありません。あれまぁ、黄色と青の香辛料さん(なるほど、さりげなく、JAL系ジェット★さんは赤、ANA系香辛料さんは青、なんだなぁ)の国際線チェックインカウンターらしきところから、通路に長蛇の列が出来ている。2時間前に来なさい、といわれると、ホントに2時間前に来ている真面目な若い人でいっぱいであります。
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ともかく、並ぶのじゃ。なんでこんな列なんじゃい、と訝しく思っていたら、なーるほど、やっと最初の関門、自動チェックインマシンのところに列が至れば、3台あるマシンのうち1台が壊れていることが判明。そりゃ、列になるわいな。
で、プリントアウトしたバーコードと、パスポートをマシンにかざせば、ぴらぴらっとでっかいレシートとしか思えない搭乗券が出て来る。預ける荷物がなければこれでそのままセキュリティに向かうわけだが、本日は時間もなかったのでオーストラリアからの荷物ほぼそのままなんで、預けねばなりません(今回利用しているANAのタダ券は、立派なことに20キロまでの手荷物は含まれてるのでありまする)。で、また長蛇の列が続きます。

手荷物カウンターに漸く到着
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おにーさんに「オタクさんは20ドルくらい払うとエリートラインみたいなものを使える、ってシステムはないの?」と訊ねると、ええ、仰ることは判りますが、人手不足で無理なんです、と苦笑なさってます。へええええ。で、カウンターの香辛料兄さんが言うに、「荷物のセキュリティチェックをしますので、10分の間この辺りでお待ち下さい。呼び出しがなければ、出国にお進み下さい」とのこと。

へえええええええ、なんとまぁ、ここでイヤでもあと10分加算になるだわさ。この段階で8時45分。8時55分までここから動けない訳ざんすぅ。じゃあその時間を利用し、目の前にある国際ルーター受け取りカウンターに行き(羽田の出国カウンター横だと殆どおねーちゃんが投げてよこすのだけど、慣れない客が多いからか、とても丁寧に説明しているので、ここにも列が出来ます)、続いてガラガラの両替屋さんで日本円1万円を香港ドルに替えます。で、ほぼこれで10分。「やくぺん様、あんたは危険物を入れてるので直ぐに来なさい」というアナウンスは日本語でも広東語でも聞こえなかったので(広東語だったら判らぬわい)、安心して、第3ターミナル名物の成田で最も充実したフードコート横をすり抜け、左側のいつもの国内線ではなく、右側の国際線セキュリティに向かうのであった。

おっと、これまた列…っても、国際線出発便は限られているので、今は全部香辛料航空香港行きの客ばかり。だからなのか、セキュリティ・マシンがひとつしか動いていない。列に並ぶことしばし、ベルトからサンダルから全て引っぱがされる日本の空港としてはかなり厳しいチェックを無事に済ませ、ガラガラなパスポート・コントールに到着。
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あれ、マシン出国はどこじゃ、とキョロキョロ。そのへんにいらっしゃった法務省の現場お役人さんに尋ねれば、このターミナルにはないんですよ、とのこと。今年になってパスポートに判子押されるのは初めてだなぁ、と思いつつ、大人しく数人しかない列に並び、無事に「成田第3ターミナル」という珍しい判子をいただく(…と思ったけど、よぉくみたら、スタンプには「成田空港第2ターミナル」とありました。法務省的には「第3ターミナル」というのは存在していないらしいぞ)。最近はどこの空港もマシンなんで、パスポートに判子押されるのはヤンゴン以来じゃわい。

てなわけで、全ての出国手続きを終え時間を見るに、9時6分。成田空港第2ターミナル京成駅ホームに到着して、丁度ぴったり1時間でありましたとさ。
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搭乗時間が10時20分とアナウンスしております。30分遅れ、でんがな。これって、昨日の大風の玉突きがまだ残ってるからなのかしら。

以上、ご教訓。成田第3ターミナルで国際線出国する場合は、レガシーエアの3倍の時間がかかると思うべし。2時間前には絶対に行かないとダメです。文句言ってもダメです、安いんだからね。

ボーディングブリッジらしきものがないなぁ。やっぱりバスゲートかしら。

[追記]
ボーディングブリッジ、やっぱ、ありません。搭乗券をぴぴっとチェックしたら、階段を3階から1階くらいまでグルグルと降りて、目の前にいる320香辛料やくぺん号のところまで数メートル歩き、タラップを上がります。
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本日は大枚1600円払って1列目通路側なんで、あとはもうLCCどころか、レガシーキャリアの貧乏人席よりも遙かに広い空間でゆったりさっ。ほれっ。
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南洋のたびに寝台は楽なのじゃ [たびの空]

まるでどーでもいい話。

エクのNPO総会のために、東京に戻って来ました。これがなければまんま香港に向かうところだったのだが、ま、そういうもんでしょ。

シドニーから羽田へ、ニューカレドニア上空からグァム上空を抜けてくる大日本帝国儚き南方進出の夢を辿る路線、成田到着なら墓の中から見守ってくれる爺さんに「ここを9時間で超えてくるんですよ」などと言おうもんなら、敗軍の部下を纏めて誰ひとり殺さずにラバウルから本土に戻ってくるのにどれだけ大変だったか延々説教されそうな(てか、そういう説教を一切しない人だったのが問題なんだけど)路線でありまする。

で、今回、かなりキツい日程なので、無理をしないためにも、帰国便だけはアップグレードさせていただきました。ノースウェストがデルタに合併吸収されて以降、ミリオンマイラーも見えるところまで来ていたのを捨てて乗り換えることになったANAさん、払ってる額はともかくそれなりに実飛行マイルは稼いでいるので(ってか、ANAさんのマイレージって、乗った距離じゃなくて払った額に比例しているので、実マイルならことによるとミリオン行ってるかもなぁ)、「貧乏人ながらよく乗るようだから、まあ、モニターとして少しは優遇してやるか」ってくらいには思っていただいているようで、貧乏人なりにいろいろして下さいます。今回も、この値段でアップグレード出来るならええんでないの、というお値段でありました。

かくて、それなりに珍しい経験をして戻って来た昼、どっかボーッとする海胆頭で思うに、いまどきの所謂「ビジネスクラス」というのは、会社が金を出す短期間の出張なんだからきっちり成果を出してこい、という方々のためのシートというものでもなくなってるのであるなぁ。なんせ、アッパークラスの半分は熟年観光旅行の皆様でありました。夏のオーストラリアというビジネスというよりも観光の色が濃い路線だからだったこともあるでしょうが(だからこそ、この値段でアップグレードが出来たわけで、ホントはやりたいフランクフルト線やらニューヨーク線は、とてもアップグレード可能席は手が出ません、ましてやビジネス席を買うなど夢の夢)、へえええ、でありましたね。

実体に即した言い方をすれば、10時間以上のフライトになるレガシーキャリア(LCCじゃない、昔からある航空会社のこと)の大陸横断便は、「ビジネスクラス」と「エコノミークラス」というよりも、「スリーパー」と「コーチクラス」という表現の方がより正確なのでありましょう。アッパークラスは、夜遅くに離陸した直後にそれなりの飯が出て、あとはフルフラットになる実質超ミニ個室の空間できっちり寝て下さい、という席。
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本気で寝たい人は、空港ラウンジでそれなりにちゃんとした飯が食えるようになってるので、もう機内では喰わないと腹を据える。そうすれば、本日のフライトだったら実質8時間近くガッツリ寝られる。狭い空間で人がいっぱい寝ると人いきれで湿っぽくなって…という深夜バスの恐怖があるわけですが、幸か不幸か加湿されてる787でも湿度は真冬の東京程度が精一杯ですから、いやぁな脂汗をかくこともない(…って、やっぱり少しはかくけどさ)。昔のJRの3階建て2等寝台よりちょっといいかな、くらいの感じですけど、ともかく、ちゃんと寝られる。正に「寝台車」ですわ。

そう考えれば、だいたい世界のどこでも寝台型車両は普通のコーチ席夜行の倍くらいというのが相場ですから、まあ、所謂ビジネスクラスの値段設定は、納得出来ないものでもない。

ちなみに、木曜日にシドニー・メルボルンを昼間に11時間かけて走った「トワイライト・エクスプレス」号は、先頭車両がスリーパーでした。
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どうも、昼間は使ってないままで走ってたみたい。で、車内で話をしたご夫婦によれば、このスリーパー夜行便はとても人気があって、なかなか取れないとのこと。なるほどねぇ、そりゃそーだわなぁ。夜の8時にメルボルンを出て、寝台車でしっかり寝て、朝の7時にシドニーに到着するってのは、理想的だもん。

てなわけで、深夜便でも寝台ならなんとか大丈夫、というだけの今更ながらの爺の発言でありましたとさ。無論、条件もあって、なによりも「実質上時差がないオセアニア南洋路線」じゃないとダメなんですが(シベリア横断や太平洋、大西洋越えは、どうがんばっても時差がねえ…)。とはいえ、この先、またこんな楽が出来るの見込みはありません。しっかり寝ずに座ってアジア映画を何本も観ながら大陸を越えるべし――それが「飛行機」という遅すぎる転送器と貧乏人の付き合い方の基本。いやはや。

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