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新嘉坡タクシー運転手の嘆き [たびの空]

どこの土地に行っても、現地情報を得る最初の窓口のひとつがタクシーの運ちゃんであります。ま、言葉がドーしよーもない国はともかく、空港から市内、市内から空港へのタクシー車中は、往々にしてそれなりに距離があり、淡々としたドライブが続くので、お喋りな運ちゃんにぶち当たると嘘かホントか判らないこと含めいろんな面白い情報がゲット出来る。公共交通機関が充実している街ならそれはそれで有り難いんだけど、やくぺん先生とすればタクシー料金の場合は地元情報代も込み、とマジで思ってます。

さても、今、たった数日の滞在でチャンギ空港から羽田に戻るところ。日曜の朝とあって島の南の空港道路もガラガラで、アラブ人街入りっぱたの宿から15分くらいで到着してしまいましたとさ。これで国の半分走ってるんだよねぇ。1500円くらいだから、佃縦長屋からバスで成田に往くのとかわらんぞぃ。

さても、シンガポールのタクシーの運ちゃんは、ともかく何故かお喋りなオッサンが多い。どうも、傾向として、朝の道が空いている仕事始めの頃は政府支持で、夕方のラッシュアワーになって疲れて来ると反政府色を強めるようでありまする。本日の爽快な朝のドライブは基本「新嘉坡まんせー」で、便利だ、食い物は旨い、どこに行くにも簡単、ってそれはそれで面白かったが、その中に漏れてくる口さがないジモティの本音あれこれ。

1:なんでも新しく綺麗なこの国だけど、インフラが直ぐに古くなり、5,6年でどんどん立て替えねばならない。ちょっと滞在するにはピカピカでいいけどねぇ、金がかかってしょーがない。

2:え、それなら建設業が景気良いだろう、って。いやぁ、ダメだね。建設業は稼げないよ。マネージメントがちゃんとしてないと、商売がたいへんな業界だよ。

3:ほら、今もチャンギ空港も第5ターミナルを建設していて、それが出来ると軍事施設が沖に移転するんだ。そう、街の真ん中にある基地と、北にあるパダンまでのドメスティック線がひとつ出ている空港が廃止される。街に近い一等地が出て来る。

4:タクシーが稼げるって!いやいや、お客さん、グラブが国営になって、俺たちタクシーの仕事はどんどん小さくなってる。この国では、稼げるところは頭の良い御上がみんな取ってしまって、稼げないところが民間にまわってくるんだ!がぁっはっははぁ!

おお、最後はやっぱり反政府発言になってもーたぁ。

3の話は実はもの凄い大ネタで、要は、アラブ人街の向こうの島の真ん中にある国連軍基地でもあり橫田への米軍定期便がある旧空港の空軍基地が廃止になり、シンガポール史上空前の広大な国有地が出現する、ということです。ソウルの梨泰院の旧日本軍基地から米軍基地になった広大な場所の返還及び再開発と同じ大規模再開発区域がいきなり出現するのわけで、これはもうたいへんでしょうねぇ。

なんせ、到着時に頭の上を抜けて行ったマシン鷲くん大編隊もこの基地に下りていったわけだし、エスプラネードの野外劇場やらマーライオンの前に坐ってると、三本足の上に公園をのっけたホテルの向こうをF16やらチヌークが降りて行くって、まるで通年航空ショー状態のシンガポール、流石にあれはマズかろうと頭の良い御上は思ってらっしゃるんでしょーなぁ。現状はこんな。
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アラブ人街から東を崇めると、高層アパートの間をすり抜けてタッチ・アンド・ゴーをする新嘉坡防衛軍のC-130の尻尾が突き刺さってら。

永遠に建設中のこの街、次に来るのはいつか知らねど、また新しいピカピカの場所が出来て、さあ消費しろ、さあ経済をまわせ、とせっつかれるんだろーなぁ。Viva、白い社会主義っ!

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揚げたチキンライス [たびの空]

リリックオペラ・シンガポールが年に1本出すステージ上演の《アイーダ》をエスプラネードの正面左手のドリアン内で眺め、今、バスで宿まで戻って参りました。いやぁ、寒かったあああああぁ!マレー半島やらの劇場は猛烈に冷やしてあるという事実をすっかり忘れて、お嫁ちゃんは生き埋めならぬ凍死寸前でありましたとさ。

中身については、ま、それはそれ。ひとことだけ感想を言っておけば、指揮者の「タイのマルチスーパータレント」、ライオン頭のスチャリトカル御大には、是非とも一度トップクラスのオペラオケを振って好き勝手なことをやって見せて欲しいもんでありまする。ヴィオラに周山啓太氏が座ってるリリック・オペラのオケ、この街ではシンガポール響に次ぐ第2のオケとはいえ、やはりいろいろと限界を感じざるを得ず…。このオッサン、まかり間違ってヴィーン国立歌劇場オケとか振るなんて天地ひっくり返るようなことがあったら、あたしゃ、万難排して行くぞおおお!

んで、お気楽な話はそっちではなく、こちら。ご覧あれ、これは何だか判るかなぁ?
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え、単なるチキンカツ定食でしょ、って思いますよねぇ。仰る通りなんだけど、これ、「ハイナニーズ・チキンカツレツ」なんだそーな。要は、「シンガポール・チキンライスフライ」でんがなぁ!

ご覧のように、ソースはあの赤い奴だし、付け合わせもいつものチキンライスだし、ご飯もそれっぽいもんがのっかってる。キャベツがご飯の上にトッピングされてるのが独特だけど、一応、揚げてなければ完璧にチキンライスに見える代物でありまする。

このご飯、いつものチキンを煮たお汁で炊いたんじゃなく、もうちょっと魚醬っぽい臭いがするものの、「うちのライスはこういうのです」と言われれば、ああそーですか、としか言いようが無いかな。

このご飯、喰らったのはここ。
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なんと、天下のエスプラネードの2階です。以前はエスプラネードの事務所の方とオフィシャルな打ち合わせ飯などをするときに使っていた高級中華屋だったとこが、こんな店になった。
https://www.esplanade.com/explore-esplanade/eat-and-drink/old-school-delights
なぜか注文は白板に自分で書かねばならず、卓上には消しゴムが入ったボックスが置いてある、という「懐かしの学校給食」の演出が成されたお店らしい。

懐かしがることの出来ない遙か東の島国のお上りさんには、へええええ、と思うしかないのだけど、金曜の夜にはそれなりに賑わっておりましたとさ。

建国半世紀を過ぎ、この島にもクニとしての歴史が出来、それを懐かしむ人々がおり、摩天楼が南の空を貫く。金曜夜の劇場コンプレックスには、ラマダンの気配も無し。

親爺喰う チキンは知るや 断食日

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断食の島へ [たびの空]

3ヶ月ぶりにシンガポールに来ています。「初夏の」と言いたいところだけど、なんせ赤道直下、夏も冬もない場所なんで、「いつものように暑い」としか言いようが無い。

梅雨に入ったんだか入るところなんだか、極東の島国の上には前線が張り付いているようで、羽田Cランを南に向けてひょいっと離陸した長い78くんは、まるで大阪伊丹に向かうように横須賀上空から駿河湾突っ切り伊豆半島真ん中、遠州灘じゃなくて静岡空港から浜名湖の上空東海道に沿い、エイッといきなり左に曲がり、お伊勢様の沖から一気に南に向かう。沖縄、台湾の遙か東をかすめ、ルソン島南からミンドロ島を跨ぎ、バラワン島と南沙諸島の間なんてヤバイ空域を抜け
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遙か左手には懐かしやコタキナバル、バンダルスリブガワンを眺めながら(見えなかったけど)、レイテ特攻に赴く栗田艦隊を見送るような思いっきり南の道を通り、マレーシア側からチャンギ空港東側滑走路に到着。窓は熱帯の蒸気で真っ白で、外はなんにも見えず天気も判らず。

今回はお嫁ちゃんが来月末に学生さん引率して来るラサール芸術カレッジなんぞにご挨拶したりすることもあり、いつもとはまるで違う、アラブ街の出口っ端なんて場所に宿を取っている。チャンギからは湾岸ハイウェイをぶっ飛ばして市内に降りた所をいつもと反対に、ちょっとだけ引き返すように戻った辺り。明日はイスラム休日金曜日だから練習は日暮れまでがっつりやるよってか、夜の7時にならないと暗くならないどう考えても時差あと1時間必要だろうという不思議な時間設定の夕空を切り裂き、中心街とチャンギ空港の間の住宅地の中にドカンと構える橫田にも定期便がある旧空港に向け、新嘉坡防衛軍の尖鋭鷲くん軍団がまるで国賓を迎えるかのように三角形の6機編隊で渡っていくのであったぁ。
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かくて到着したアラブ街の宿、なんせ周囲には最近流行のカプセルホテル以下、所謂ホステル系安宿が沢山ある辺り。上空今だ日が残る中をマシン鷲くん轟音撒き飛び回る下、夕飯食いに出た巨大なモスク周辺はたいへんな人の群れとなってら。マレー料理は勿論、なぜかレバノン料理の店が何軒も並ぶ門前通りを人を分けて歩くも、なんせ胃がない(比喩ではありません)お嫁ちゃまが一緒なんで、油がどんなことになってるか判らぬアラブ系飯はパス。お高そうだけどここなら安全だろうと、それなりにジモティで賑わうスウェーデン料理なるお洒落っぽい店に入り、正しくは軒先に座り、メニューを眺めれば、午後7時前の時点でこんなん。
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ああ、なるほどぉ、ラマダンの期間中って、細かくメニューが変わるのかぁ。日が落ちた(ホントは落ちてないけど)頃は飲み物だけは許してやろー、ってことなんかい。

場所が場所だけに、グスタフ一世の主教改革国の飯屋でも完全に日が落ちるまで飯は出ないのかぁ、と嘆こうとした非ムスリムであったが、おねーさんが裏にご飯はあるわよ、と教えてくれて、くるりと反対にして一安心。飯もありましたぁ。ま、隣の席を見るともなく眺めれば、もう紛う事なきムスリム衣装のお嬢さんたちが、なにやら食い物並べてお喋りに興じてるではないかぁ。そこそこ待たされてカリカリに焼いたチキン、挽肉入りマカロニグラタン(豚肉じゃなかった)なんぞがやくぺん先生ご夫婦の前に並べられても、まだまだ延々と女子会っぽいお喋りは続いてら。
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周囲は、断食の昼が終わって、さああああ日の出まで喰いまくるぞぉ、明日はお休み木曜日の夜(なのかいな、このクニでも?)って空気が漂い始める。

何故スウェーデン料理が世界中に広まらないかなぁんとなく納得し(僕にも作れる感漂う料理でありました)、さっさと宿に戻って寝ましょうと席を立ち、宿の側に向けてカプセルホテル前の歩道橋を渡ろうとモスクの側を眺めれば、ラマダンの夜は始まったばかりと黄金のドームが光る。
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田村隆一の徘徊したカトン、断食月の夜はこれから。

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奈良の動物たち [たびの空]

何故か連休明けから始まった「ムジークフェスタなら2018」なるイベント取材のために、奈良におります。より正確には、春日大社お駐車場を望む春日大社博物館のカフェにおります。昨日の滝のような大雨ではないものの、今日も午後の東大寺本坊でのコンサートの前くらいから雨が落ち始め、降ったり止んだりよりは強いくらいのだらしなぁあい雨模様。傘を手にした世界各地からの観光客に、この地区最大の人口を誇る鹿くんたちが「くれないの、あそー、くれないならいいよ」という顔で近寄ったり離れたり。

なんせこの前のびわ湖からここにかけて完全に商売もんで、某専門誌編集長から「SNSにアップしたりしないでくださいね」と釘を刺されているので、スイマセン、中身については一切書けません。んじゃあ、これっきゃないでしょ、そー、久々の「動物たち」シリーズでありまするぅ。

とはいうものの、到着した一昨日はもう遙か平城京の方の宿に倒れ込んでオシマイ。昨日は取材の手順どころかどこに行けば担当者に会えるのかも判らず奈良県庁から東大寺、春日大社近辺を右往左往。んななかで午後からは演奏会の中止すらあり得るかと心配される程の大雨。そんな状況でも、この方はしっかり「ここ、俺んちだから、そこんとこ宜しくコン」って参道だって譲らないんだよねぇ。
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こんな天気じゃあちいさな飛ぶ方々は殆ど姿をお見せにならず、いちばん元気にピチピチつつぴぃと叫んでるのはこの方々。
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なんせ奈良公園のあちこちで子育てをおはじめになったばかりのようで、忙しげに動きまわってます。これ、県庁屋上から我が街を眺め、ご飯はどこにあるかな、と考えちゅーのお姿でちゅん。

「地上のアホみたいにでっかいドバト」みたいな鹿軍団が地上を支配しているのであんまり目立たないけど、烏、ドバ、むくひよ、それに緑の萌え出した枝の上ではちちちちちとカワラヒワたち。セグロセキレイさんもどこにあちこちの水場求めて跳ねてる。なんせ世界中の太っ腹な観光客さんが150円也の鹿せんべいをあちこちにばらまくものだから、この方々もそれなりに生きていけるみたい。冷たい雨の中、ご飯はどこかな、とキョトキョトするまだ若い雀っこでちゅん。
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先程、東大寺本坊コンサートの真っ最中、陽気な中世の楽人達の調べが流れる庭園の花も終わった桜の枝に、こんな方々の群れがやってきて、ピチピチ一緒になって歌ってら。デジカメで撮影の真っ最中、一眼レフなんてなかったのだけど、ともかく、お姿のみ。可愛さ抜群えながん軍団さっ、ほれっ。
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冬でもないのに群れになり、春から初夏に向かう若草山野麓の高いところを動いていて、こんなに下まで降りてくるのは珍しい。やっぱり遙々お仏蘭西からシベリア越えて(多分)有楽町跨いでやってきたリュートやらバグパイプの音は、大仏様の向こうの倉庫に収められてる奴に似てるのかな。それとも、聴き慣れない音なんでやって来たのでちゅんかぁ?

そんなこんな、忙しなく動きまわる奈良の生き物たちの中にあって、いちばん元気な生命体はやっぱりニンゲンのちっちゃい方々さっ。演奏会場入口に仮設された受付テントの向こうを、雀よりも烏よりも、はたまたヒヨちゃんやムクより騒々しく通り過ぎる大小各種の「カンコーキャク」というヒトたち。
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そして、今、奈良の地で県知事よりも強力な生命体はこちらじゃっ!
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おおお、最強るねまる&ダンディ・ムッシュKのお出ましじゃあ!「♪てーこーくわぁ、とーてもぉ、つうぅおいぃいいい~」とテーマソングが流れそうな最強ツーショット!

斯くて奈良の音楽の祭りは、いろんな生き物巻き込んで、まだまだ続くのであった。じゃじゃじゃじゃんっ!

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祭りのあと・祭りのまえ [たびの空]

大型連休最後の日、恐らくは夕方のニュースは半世紀前から同じ「どっと都会に戻る人で大混乱の交通機関」というニュースを流しているのでありましょうが、やくぺん先生ったら、京都からにっくきJR東海で帝都に戻ることもなく、京都駅新幹線改札口に背を向け特急520円也まで奮発し、奈良に至っております。あおによしの都は花咲き誇る時期は過ぎたとはいえ、新緑に向けて新しい音楽の祭りが始まるところ。この街の主たちも、明日からあちこちの世界遺産で鳴り響く音に浸らんと押し寄せる(?)善男善女を待ち受けるべく、しっかりお迎えでありまする。
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そんな「祭りのまえ」に至る前、昨日まで大いに祭りで盛り上がった琵琶湖の畔にちょこっと寄って参りました。

「湖畔オペラ」という果てしない夢へと少しでも近付くべく仮設された舞台も、一夜明け、こんな風。
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強者共が夢の跡、となるのか。はたまた、「世界に名だたる琵琶湖畔のオペラ祭り」への最初の一歩として永遠に語り継がれることになる小さな空間だったのか、残念ながら、爺初心者のやくぺん先生には知り得ることはない。半世紀後、ここがどうなっているのやら、それを眺め記録するのは、若い連中の仕事じゃわい。

それにしても、2000円×200席×2回じゃあ、このクレーンの先っぽすら引っ張ってこられんわなぁ…

ひとつの新しい祭りが終わり、またひとつの新しい祭りが始まる。非日常から非日常へと渡り歩くことが日常となってしまったこの老体をばいかにせん…などと思う暇もなく、また明日から祭りの日々。

燎が 消えた湖畔に 鳰浮かず

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《ブラック・エンジェルズ》を聴く人々 [たびの空]

クアラルンプールのランドマーク、ペトロナス・ツィンタワーズの3階にある庶民向けフードコートに座ってます。先程、直ぐそこ、2本突っ立つタワーの真ん中正面入口に鎮座するマレーシア・フィルの本拠地、ペトロナス・コンサートホールで
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恐らくはマレー半島初演のジョージ・クラム《ブラック・エンジェルズ》を聴いてきたところであります。ほれ、このお馴染みのセッティング。
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マレーシアフィルがシーズン中に何度か主催しているオケメンバーによる室内楽シリーズのひとつで、格別ゲンダイオンガクやらに特化した演奏会ではありません。なんせ午後6時半開演で全席自由の1時間くらい、要は、夕ご飯前に気楽にペトロナス・タワーのホールでソワレを聴いてってください、ってコンサートです。後半はアレンスキーのピアノ三重奏曲というのだから、なんなんじゃい、と言えばそれまで。コンサートのプロデュースを頼まれたんだか、当番で当たったんだかのメンバーが、このコンサートなら何やっても良いんでしょ、って感じでやりたい曲を並べちゃった、ってこってすな。

ま、ある意味、オケが主催し本拠地で開催する室内楽シリーズの王道なわけだけど、なにせここペトロナス・ホールには1000席弱の大ホールしかありません。先週にはマーラーの7番が鳴り響いたという場所で室内楽でんがな。ま、幸か不幸か《ブラック・エンジェルズ》はエレクトリック・ヴァイオリンのための作品ですから、ちゃんとスピーカーのセッティングなんぞを行えていれば、この大きさそのものは問題ない。響きそのものはマレー半島ではいちばん良い空間のひとつですから、グラスハーモニカなんかもちゃんと響くでしょうし。

誰がどう考えても演奏する側主導の演目で、果たしてここクアラルンプールにこの曲を聴きたい奴がどれくらいいるのか、まるで想像も付かない。数週間前にオケの公式webサイトから切符を買ったときには、正直、殆ど売れておらず、まあそりゃそーだろーねぇ、と思ってたわけでありまするが…蓋を開ければこんな
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平土間の真ん中辺りはそれなりに埋まっていて
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多民族国家らしい、いろんな格好の方がいらっしゃいますねぇ。最終的に、開演直前には300人くらいにはなったかな。トッパンホールならそこそこ入ってるじゃない、って感じかしら。

なによりも驚くのは、聴衆の若さです。7割がマレー系、華僑系、インド系などこの街の若い人。みんなペトロナスタワーに行くのが楽しいのか、ちゃんとそれなりに着飾って、席に着くと写メを撮りあってます。表方さんたちも、開演前に客席でインスタ三昧なさっている姿を咎める気はサラサラなし。尤も、ちゃんと演奏が始まるとスマホ弄ってると手元にレーザー光を当てられる、って北京なんぞでもお馴染みの叱られ方をしますので、お気をつけて。慣れてないとビックリするかもね。

んで、残りの3割くらいが、西洋人のお年寄りでんがな。ま、つまり、クラム作品で奇妙に歪んだ響きで《死と乙女》が奏でられたときに、「おおお、シューベルトじゃないかぁ」と思えるような聴衆は、恐らくは数十人くらい、ってことでありましょう。無論、地元の若者の中にもコアな西洋音楽好きはいるだろうけど、それっぽい空気を漂わせている奴はグルッと眺めても見当たらなかったなぁ。若いピアニストなんかは出てきている街ですから、それなりの数はいるとは思うんだけどねぇ。

かくて、キュルキュルキュルという弦楽器の虫の声みたいな響きに始まり、あんまり上手じゃない日本語で「じゅうさん!」などと楽師さんが叫び(団には指揮者以下日本語が母国語の人がいるのだけど、指導はなかったのかしら)、30分程の時間はあっと言う間に過ぎていきましたとさ。
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恐らくはマレー半島初演のクラムの問題作、恙なく完奏でありました。

後半のアレンスキーでは、クラムでヴィオラを弾いていたタン・カ・ミン氏がヴァイオリンに座り、濃厚なロシアの旋律を比較的こざっぱりと弾いていらっしゃいましたので、どうやらこのヴィオラさんが本日の仕掛け人みたいでんな。メンバーに顔見知りでもいたら終演後に楽屋に突っ込み、なんでこの曲やったねん、と訊ねようと思ってたけど、誰も知っている顔はなかったし(楽屋口がどこにあるかまるっきり判らないホールだし)、ロビーにマレーシアフィル関係のスタッフの顔もなかったので、さっさとお暇し、ここフードコートに上がってきて、チキンライス食いながらパソコン広げておりまする。

外はもう少しで赤道直下のマレーのジャングルに浮かぶ大都市。モダンなタワーの入口には、今晩も夜を楽しむ人々が溢れてる。
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あの電子の虫のような羽音なんて、まるでしやしないモダンな常夏の春の宵。

電子虫 唸る向こうに 椰子の夜

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チキンライス・チキンライス・チキンライス [たびの空]

クアラ・ルンプールのペトロナス・ツィンタワーズ真ん中3階の庶民向けフードコートにおります。この超有名な大観光地の付け根にあるペトロナス・ホールで、マレーシア・フィルの室内楽で《ブラック・エンジェルス》とアレンスキーのピアノ三重奏曲を聴いて、上がってきました。なんせ、先程東京の某マネージャーさんから「締め切り明日までなの知ってるよね」という催促のメールが入り、これから宿に戻って恐らく徹夜の作文作業になります。で、ちゃんと喰っておこうと、クアラ・ルンプール市民や世界中からの観光客で溢れる場所にやってきた次第。

マレー半島といえば、そー、チキンライスの世界じゃよ、皆の衆!やくぺん先生ったら、昨日午後にマレー半島の南端の島国に到着してから、朝飯以外の三食、全てチキンライスでありまする。

まずは、シンガポールはオーチャード通りからちょっと入った、妙に庶民的な飯屋街の「The Chicken Rice Ex-press」なる安飯屋のスタンダード・チキンライスセットじゃ。ほれっ。
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空心菜の炒め物もついて、これで飲み物もついて7.5シンガポールドル、日本円で600円くらい。なんと驚くなかれ、ちゃんとガイドにも載っている店のようであります。
https://www.tripadvisor.com/ShowUserReviews-g294265-d4261314-r200808084-The_Chicken_Rice_Ex_Press-Singapore.html
あんまりそれほどトロトロ感に拘ってはおらず、さっぱり、スッキリ食せるでありまする。奥にあるのはお嫁ちゃんが頼んだ叉焼ご飯のチャーシューですう。

んで、次は今日の昼、クアラルンプール空港LCC専用第2ターミナルに到着し、ともかく腹が減ったので空港特急駅の向かいにあった店に飛び込んだ。これじゃ。
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これもまあ、ストレートなフツーのもの。汁が多く、チキン炊き込みご飯にぶっかけて喰らってしまったわい。興味深いのは、スープにトマトが入っていること。へええ。これで、23リンギかな。なんか、結構、消費税が高い国だなぁ。

そして、今、喰いあげてお皿をオバチャンが持って言ってくれた、ペトロナス・タワーズ4階フードコートのチキンライス。こんな店。
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え、って思うでしょ。そー、白いチキンがないのよ、この店。全部黒い。で、どうなってるのか、二食丼みたいなセットを12リンギで注文(空港飯屋がいかに高いかだなぁ…)。と、こんなんです。
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両方黒いけど、真っ黒な方は火がしっかり通ってます。で、もうちょっと白いのは、シンガポールなんぞの普通のと同じような感じ。要は、焼きと蒸し、でんな。汁は全くなし。

へえ、チキンライスにもいろいろあるんだなぁ。拉麺のように奥が深く、恐らくマレー半島にはチキンライス評論家さんもいるんだろーなー。それにしても、超高級店のゼラチンぷりぷり、コーラゲンたっぷり、って奴は、やっぱりホントに高級品なのね、ってことはよーく判ったです。

さて、宿まで戻り、途中のコンビニで麦酒でも買い込み、お仕事しましょか。明日の午後にはシンガポールに戻ります。明日は、上海Qだったっけか。もーなにながんだか…

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懐かしのオーチャード・ロード [たびの空]

深夜前に成田第3ターミナルから香辛料航空さんタダ券でまずは香港に向かい、午前1時過ぎ入国。24時間空港とはいえ深夜2時を過ぎると空港特急もオシマイで、到着階で開いているのはラーメン屋ひとつとMac、それにセブンイレブンだけ。出発階はどこも店は開いておらず、しょーがないのでシンガポール航空のカウンター横のベンチに陣取り、フィリピン人お手伝いさんたちが早朝便で故郷に帰るためにやってきて延々とタガログ語でお喋りしているなんとも騒々しい場所に辟易としつつ、お陰で寝込んでしまわなくて良かったと納得し、夜明けまでロビーで事務仕事や自分への秘書仕事などをやっていると夜も明けて、朝の6時前にはカウンターもオープンし無事にチェックイン。さっさと出国してラウンジでシャワーを浴び朝飯を喰らい、完全徹夜のフラフラ頭をひっぱって天下のシンガポール航空栄光の001便に搭乗。このところの「判りやすい《ヴァルキューレ》四連発」の最初にあったザルツ復活祭音楽祭のカラヤン演出リメイクのヴィデオを眺めつつ爆睡
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2幕までしか終わってないのにもうシンガポールに到着してしまい、フラフラな糠味噌前頭葉ではとても地下鉄乗ったり乗り換えたりは無理と、手持ちの米ドルをシンガポールドルに替えてタクシーに倒れ込み、先週末からお嫁ちゃまが泊まり込んでいるオーチャード通り裏のウィークリー・アパートになんとか到着。連絡がしてあってフロントで鍵を貰い、ぶっ倒れていると、シンガポール響プログラム・ディレクターさんと昼飯食いながらのオバチャン話をしに行ってたお嫁ちゃんがいつの間にか戻っていて…

てなわけで、シンガポールに来ています。
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やくぺん先生っちたら、ハレーQ東南アジアツアーに同行して初めて到着した90年代始め頃から、なぜかずーっと中華街の宿に泊まるのが慣例だった。お嫁ちゃんが某ホールのディレクターをしていてエスプラネードとのホール通しの関係が始まり共同制作などをしたこともあり、10年代に入るとエスプラネード周辺の港の辺りの立派な宿やら、あまり立派じゃない宿やら泊まるようになった。

この頃になると、観光地シンガポールの中心はエスプラネードの向こうの湾に浮かぶ巨大リゾートホテルやらになってきて、20世紀末までこの街の銀座通りだったオーチャード通りはなんだか随分と地盤沈下してしまったような感があり、数年前に東フィル世界ツアーでシンガポールに来たときにオケがオーチャード通りの突き当たりのかつての高級ホテルに泊まったので、そこまで何日か中華街から通うことになり、ああああホントにこっちには来ないなぁ、などと思ったものだっけ。

今回はお嫁ちゃんが現場を引退し学校の先生になり、シンガポールを研究対象としてやるようになって長逗留が必要になったため、ホテルじゃなくてウィークリー・マンションにしたわけだが、その場所がなんとまぁ、オーチャード通りの中心から一歩入った辺り。そう、東京なら銀座1丁目の入船寄り、って感じかしら。

久しぶりのオーチャード通りは、なんだろうなぁ、まあ、相変わらずなんだろうけど、日系資本のでっかいデパートもまだあるし、仕事が終わった人々がその辺で喰って帰ろうぜ、というこの街の夕方の空気に満ちていて…

だから、あたしらも喰らいますぅ。
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部屋の横の庶民飯屋街は、ニンゲンだけじゃなく、この街の主のこんな連中が横断歩道を歩いて飯を拾いにやってくる。それなりに清んだ綺麗な声なんだけど、やってることはムクよりもオバチャンっぽいなぁ、はっかはっか!
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メインストリートには世界ブランドばかりか、ローカルブランドも次々と店を出し、おおおお、日本では禁断のこのブランドがデカイ店を出し、今やユニクロに取って代わる勢い。これで5000円くらい、インド製の立派なTシャツ。「日本製」って…どういうブランドイメージあんだろうか?
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白い社会主義の、夏としか思えぬ春の宵が、平和にノンビリ過ぎていく。野党が存在しない県議会くらいの規模のシンガポール国会は、政府の消費税アップ案に組合系選出議員が抵抗しているというけど。

金子光晴が彷徨ったカトンの夕暮れ、今、何処…

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ルーブル・アブダビは「美術館」と思わない方が良いのじゃ! [たびの空]

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ルーブル・アブダビのカフェテリアで、なんのかんの12米ドルくらいの美術館飯を喰らいながら、夕方と言うには明る過ぎるアラビア湾とアブダビ市内摩天楼を眺めております。

わずか数日のアブダビ滞在も残すところあと数時間。もう宿はチェックアウトして、荷物はクロークに預けてあるので、もうタクシーで空港に直行するだけ。タクシーなんてなんと豪華な、と思うやもしらぬが、この街、旅行者には実質、公共交通機関はないのじゃよ。普通に考えれば、ルーブル・アブダビから空港への直通空港バスがあっても良いはずなんじゃがのぉ、いやはや。

さても、地元の方々が「2時間くらいかなぁ」と仰るルーブル・アブダビの展示室を倍以上かけてノンビリまわって参ったであります。世間で話題になってるかは知らぬが、パリのルーブルには「ルーブル・アブダビ、オープン!」などとデッカく出ていて、ああそーなんだぁ、さぞや大変なことになってるのだろーなー、なーんて思ってたのだけど、イスラムのお休み日金曜日といういちばん地元民で混みそうな午後の状況は…ううん、まあ、「混んでる」と言っても良いのでしょうねぇ。ルーブル本店の支配者たお馴染み中国人団体さんもいらっしゃるし、地元女学生ツアーみたいなもんもやってるし。でも、あのセーヌの畔の本店モナリザ前みたいな無茶苦茶な大混雑状態はありません。ま、こんなもんかな、って感じ。

ちなみに、ルーブルのパスポートを買ったというこちらの方には「カフェテリアはとっても混んでるわよ」と脅されたのだけど(レストランはやってませんでした)、それほど酷いことにはなってません。午後4時過ぎという中途半端な時間だからでしょうかねぇ。

さても、何を隠そう、正午過ぎから午後4時過ぎくらいまで、ルーブル・アブダビの12の展示室を巡りつつ、ライブでFacebookに状況をアップしていった元ネタがありますので、それを編集し当無責任電子壁新聞に再録しておきましょうぞ。なんとこのミュージアム、フラッシュを使わなければいくらでも写真取り放題という70億地球人類総インスタ時代に対応した開き直りをしております。どうなんだろうなぁ、これって。ま、割り切った今時のミュージアム、って評価するべき何だろうけどさ…

ルーブル・アブダビ・ツアーに赴く前に、先に結論を述べてしまうのじゃ。このミュージアム、「美術館」ではありません。静かにギャラリーを周りながら、己と美術品の内面の対話を楽しむ、みたいな20世紀的美術館の楽しみを期待すると、「騒いでる割に大したものはないわね」で終わってしまうでありましょーぞ。

ここ、要は「明快な美術史観(人類史観?)のもとに、地域や文化を越えた美術品を12のギャラリーに時系列で並べ、それを巡ることで21世紀初頭の人類文化を相対化し、鳥瞰する」という、極めて教育的な施設なのであります。なんせ、写楽とデューラーの「メランコリア」が飾られ、モネの反対側にはアフリカのプリミティヴ・アートが並んでるんですからっ!

なんだか娯楽性がないお勉強くさいところだなぁ、と思われてしまうかもしれないけど、ま、なんせ並んでるもんは基本「ホンモノ」なんで、ダレそうになると作品の力で引っ張って行くようになってますから、ご安心を。

では、ルーブル・アブダビ、やくぺん先生のツアーガイドをお楽しみあれっ。楽しいかどうかは保証しませんけどね。


アブダビ市内をアラビア湾に向けて突っ走り、なんだか地味ぃなフィッシュ・マーケットと殺風景この上ない港の間を抜け、文化施設が建ち並ぶ(筈の)浅瀬を人工的に島にしたらしいなにやら島へとタクシーは進みます。橋の上からは、おおお、かの砂漠の中の知識理性のオアシス、世界中の秀才が集まるNYUアブダビが見える。
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NYUとは反対にフリーウェイを下り、なーんにもない海の方に向かっていくと、ルーブル・アブダビの巨大ドームが近付いてくる。なんもないので距離感がまるでわかないなぁ。炎天下の巨大駐車場の中のタクシー乗降所で下り(やっぱり、路線バスのバス停などはあらぬようじゃ!)、わあぁこの街にもこんなに人がいるんだぁ、と驚きながら入口に向かう。63ちょいディルハムだか、日本円で1900円弱というのは、最近の美術館ではこんなもんかしら、というお値段ですな。ちなみに荷物預けは無料でありました。

まずは概論で、人類の文明の始まりみたいなことを演説し、いきなり展示が始まるのだけど、並べ方は基本、「異なる文化で同じテーマのものを並べ、違いや同じさ加減を見せる」というもの。たとえば、古代土器というので縄文土器が他の文化のプリミティヴ土器と並んでいたり
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美術館というよりも、人類文化を見せるツアーという感じです。

こういう調子で最初の人類社会、文明と帝国、各宗教の誕生(初期のコーランと聖母像を並べる!)
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国家と宗教という大きな柱でいろんなものを見せていく展示室が3つくらい続きます。

混んできたので、「大帝国の始まり」という3つめの部屋で休憩。目の前にアレクサンダー像が鎮座しておる。お馴染みのギリシャ、ローマ、ウマイヤ朝インド、秦帝国などの他に、紀元前3世紀くらいに西アフリカで成立していた大帝国や、中米のものも同じ空間に展示してあります。なぁる程、歴史記述も時代で変わるのだなぁ。

12の展示室を順繰りにツアーする形になっているので、なんだか後ろから押される感じもちょっとあるフラッシュ使わなければ写真撮影OKなんで、みんなめぼしいもんの前で自撮りに励んでます。アラビア語、英語、フランス語の解説だけなので、ドイツ人団体のおじいちゃんがフラッシュ使ってタペストリーを撮影しようとして、叱られてました。

東西交易ルートの話にいくつかの展示室を使うのはこの土地らしいなぁ、と思いつつ、展示室の半分まで来て、いよいよ絶対王政時代という派手な部分に入ってくるぞ。その前に、インターミッションのようにおかれた「世界の発見」という展示室があり、様々な世界地図の向こうに、巨大な出島の屏風がどかんと据えられている。
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なるほど、日本列島というのは東の隅っこなんじゃなぁ…でも、こういう絵柄、カステラの包装紙と思えてしまって困る。

ここから先はそれなりに「美術館」っぽくなってくる。もうあとは想像通り、ルネサンス以降の西洋美術史を軸に、いろいろな文化が配される、という風にしか見えない。おおおお、「メランコリア」と写楽が並んでる。こういう無茶さは、ある意味で新鮮でありまする。ダヴィンチがひとつあるけど、あんまり派手じゃない。
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ちなみに話題のこっちは、まだ展示されてませんでした。
https://kyodonewsprwire.jp/release/201712118927

豪奢な絶対王制からロココの世界の先に、最大の人気アイテムの、やたらと見慣れたナポレオン。その横にワシントン大統領の見慣れた肖像があるのは、アメリカ人観光客対応か、はたまた両者が同時代なのであるという歴史的な主張なのか?
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この辺りから「名画」もそこそこ出現し、オルセーの笛吹きまでアブダビ出張中!
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なんと、オケまで来てるぞー!
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そして、意外に人々が取り巻いているわけではないゴッホの向こうには動く映像、リュミエールの世界が待っている。
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最後のふたつは、ピカソやらカンジンスキーやらダリやら、ポンピドー・センターから借りてきたマン・レイ、マグリッドもあり、ジャクソン・ポラックも殺伐たる空気を醸し出してます。
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てなわけで、まあそれなりに有名な作品も含め、だあああっと体系的に駆け足なら2時間、じっくり眺めれば半日くらいで世界美術史が眺められるルーブル・アブダビでありました。強いて言えば、そう、クリーブランドのホールの隣にある美術館が同じようなテイストかなぁ。ここまで「基本的なことから教えてあげましょう」って感じではないですけど。

このために遙々ホルムズ海峡の向こうまで行く価値があるかは判らないけど、いろいろあるけどなーんにもホントのモノはないドバイなんぞで暑がってるなら、ハイウェイ吹っ飛ばして見物に来てもいいかもね。ちなみに、隣のグッゲンハイムはいつ出来るか判らないそうです。地元の方は、裏に予定されているパーフォーミング・アーツ・センターは多分、建たないだろう、ってあきらめ顔でしたけど。

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アブダビふたたび [たびの空]

アブダビのカリファ工科大学の講堂に座っております。もうすぐ、アタッカQアブダビ室内楽協会ミニレジデンシィの本日初日のハイライト、「学生詩人と弦楽四重奏のコラボレーション」が始まります。凄く眠い…

なんせ、昨日日曜日の午後6時前に春の酷い南風の成田を離陸し、朝鮮半島横切り北京から砂漠とヒマラヤを飛び越え、パキスタンからオマーン上空を抜けて
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アブダビ空港に到着したのが現地時間の午前1時前。ともかく宿に辿り着き、朝の7時半からアブダビ室内楽のディレクターさんや昨日の午後から盤に到着したというアタッカQと遭って、本日の打ち合わせを横からボーッと眺める。

んで、昼前に慌てて工科大学に行き、昼過ぎからの工科大学学部1年生らに音の波と音楽の関係をヴィジュアルで示しながらのレクチャーコンサート。
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終わって、まるで東京の初夏のような空の下をまた宿に戻り
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夕方前に戻って来て、今に至っている次第。

ともかく、生きてます、というご報告。昼飯にディレクターさんとこの街のことについて、いろいろ話をしたのだけど、ともかく明日以降、まともな頭になってから気が向いたらなんのかんのお伝えしましょうぞ。さあ、もうすぐ開演です。シリア難民でこの地で両親が仕事を見つけて、本人は全学奨学金で工学部で学んでる少女が、自作の詩を朗読し、アタッカQがキャロライン・ショーの作品を一緒に演奏します。さて、どうなることやら。無料イベントだから今からでもどうぞ…ってわけにはいかんわなぁ。

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