フィリアホール指定管理へ [指定管理者制度]
久々のガチガチ指定管理者ネタです。
横浜、ってか、東急田園都市線の青葉台駅の南側に、フィリアホールというホールがあります。文化施設、ってよりも、もうガチで室内楽専用ホール。他にはなーんにも使えません。
1990年代の半ば、カザルスホール以降のバブル末裔500席規模室内楽専用ホール乱立期に出来ちゃって、デパートの上のあんな立派なホールどーするんじゃろ、と思ってたけど、その後に次々と民間ホールが討ち死にしていく中でしっかり生き残り、今や某銀座七丁目音楽事務所が東京首都圏手打ち公演はこことの共催でやるのが定番化しつつある、ぶっちゃけ、この規模のホールで唯一といってかまわぬ成功例だったわけですな。無論、東急という些か特殊な路線の付帯施設みたいな展開をしたのと、横浜市が各区にジャンジャンつくった区民会館としても運用するという極めて例外的なやり方があったから、というところもあるでしょ。
で、いかなる事情かぜーんぜん知らぬものの、これまで実質上区民会館としての運営を含めてこの施設を運営していた東急さんが、ここから手を引くことになったらしく、昨年からこんなことになってました。ほれ。
http://www.city.yokohama.lg.jp/shikai/pdf/siryo/j2-20111213-bk-2.pdf
んで、この施設を2014年春シーズンから指定管理に出すという案が、先週末の市議会で通ったそうです。横浜市会のホームページを眺めても、どれかよく分からぬ。提案はこのときみたいなんだけど。
http://yokohama.your-party.jp/wp-content/uploads/2011/12/20111213常任委員会議題.pdf
上の方のPDFファイルをお読みいただければどういうことかは判る筈ですから、特に説明はしません。ただ、凄いなぁと思うのは、東急さん、施設を全部タダで市に貸してくれちゃう、ってとこですね。タダですよ、あなた!
まあ、横浜と言えば、現みなとみらいホールにしたところで、そもそもは某民間が建てちゃって中の運営まで決まっていて、でも最後の最後でこんなことはやれんと横浜市に放り投げられた、もとい、くれちゃった、という経緯があって、民間からタダで施設を貰うのには慣れてるのかもしれないけど、ううううん、どーなんじゃろーねぇ。例えば、今の東北の指定管理で大問題になってる「ホールのハードが壊れちゃった」ってときには、果たして誰がどうやって責任をとるんじゃろかね。壊れたら市が直して東急さんに返すのかしらね。よーわからぬ。
それはそれとして、音楽ファンの皆さんとすれば心配なのは、東急がスタッフを出して運営している今の形態から市が指定管理に出して、果たして質が維持出来るんじゃろかね、ってことでしょーねぇ。だって、500席でアルバン・ベルクQとかアルテミスQとかハーゲンQとか、もの凄くお高いお買い物をなさってた。市民や東急沿線の皆さんも、それが当たり前と思ってた。ま、東急さんがグループ全体で支えてるからバックステージのラニングコストも工面出来たんだろうけど、市がこのホールだけを独立の採算で運営するようになってやっていけるのかしら、って誰だって不安に思うでしょ。
東急が指定管理に手を挙げるなんて噂もあるみたいで、もしもそうだとすれば、それはそれで、「おいおいおい、東急さん、一体なんなんねん?」ってことだわなぁ。
小生の本音を言えば、ハードなんてどーでも良い。すばらしいホールなんていくらでもある。それよりも、それなりにきちんと裏のスタッフを育ててきた場所がなくなってしまうのは困る、ってことなんです。ま、今、裏で走り回ってるスタッフがこれを機会に例えば名古屋の某所に引き抜かれるとか、都内の別のホールにディレクター格で栄転するとか、そんなアメリカやヨーロッパ、日本以外のアジア地区の業界では当たり前の動きがあるのなら良いんだけど、残念ながらガラパゴス日本列島ではそーゆーことが皆無なもので…うううううん。
様子を眺めることにいたしましょ。市の動きのたれ込み、期待します。
横浜、ってか、東急田園都市線の青葉台駅の南側に、フィリアホールというホールがあります。文化施設、ってよりも、もうガチで室内楽専用ホール。他にはなーんにも使えません。
1990年代の半ば、カザルスホール以降のバブル末裔500席規模室内楽専用ホール乱立期に出来ちゃって、デパートの上のあんな立派なホールどーするんじゃろ、と思ってたけど、その後に次々と民間ホールが討ち死にしていく中でしっかり生き残り、今や某銀座七丁目音楽事務所が東京首都圏手打ち公演はこことの共催でやるのが定番化しつつある、ぶっちゃけ、この規模のホールで唯一といってかまわぬ成功例だったわけですな。無論、東急という些か特殊な路線の付帯施設みたいな展開をしたのと、横浜市が各区にジャンジャンつくった区民会館としても運用するという極めて例外的なやり方があったから、というところもあるでしょ。
で、いかなる事情かぜーんぜん知らぬものの、これまで実質上区民会館としての運営を含めてこの施設を運営していた東急さんが、ここから手を引くことになったらしく、昨年からこんなことになってました。ほれ。
http://www.city.yokohama.lg.jp/shikai/pdf/siryo/j2-20111213-bk-2.pdf
んで、この施設を2014年春シーズンから指定管理に出すという案が、先週末の市議会で通ったそうです。横浜市会のホームページを眺めても、どれかよく分からぬ。提案はこのときみたいなんだけど。
http://yokohama.your-party.jp/wp-content/uploads/2011/12/20111213常任委員会議題.pdf
上の方のPDFファイルをお読みいただければどういうことかは判る筈ですから、特に説明はしません。ただ、凄いなぁと思うのは、東急さん、施設を全部タダで市に貸してくれちゃう、ってとこですね。タダですよ、あなた!
まあ、横浜と言えば、現みなとみらいホールにしたところで、そもそもは某民間が建てちゃって中の運営まで決まっていて、でも最後の最後でこんなことはやれんと横浜市に放り投げられた、もとい、くれちゃった、という経緯があって、民間からタダで施設を貰うのには慣れてるのかもしれないけど、ううううん、どーなんじゃろーねぇ。例えば、今の東北の指定管理で大問題になってる「ホールのハードが壊れちゃった」ってときには、果たして誰がどうやって責任をとるんじゃろかね。壊れたら市が直して東急さんに返すのかしらね。よーわからぬ。
それはそれとして、音楽ファンの皆さんとすれば心配なのは、東急がスタッフを出して運営している今の形態から市が指定管理に出して、果たして質が維持出来るんじゃろかね、ってことでしょーねぇ。だって、500席でアルバン・ベルクQとかアルテミスQとかハーゲンQとか、もの凄くお高いお買い物をなさってた。市民や東急沿線の皆さんも、それが当たり前と思ってた。ま、東急さんがグループ全体で支えてるからバックステージのラニングコストも工面出来たんだろうけど、市がこのホールだけを独立の採算で運営するようになってやっていけるのかしら、って誰だって不安に思うでしょ。
東急が指定管理に手を挙げるなんて噂もあるみたいで、もしもそうだとすれば、それはそれで、「おいおいおい、東急さん、一体なんなんねん?」ってことだわなぁ。
小生の本音を言えば、ハードなんてどーでも良い。すばらしいホールなんていくらでもある。それよりも、それなりにきちんと裏のスタッフを育ててきた場所がなくなってしまうのは困る、ってことなんです。ま、今、裏で走り回ってるスタッフがこれを機会に例えば名古屋の某所に引き抜かれるとか、都内の別のホールにディレクター格で栄転するとか、そんなアメリカやヨーロッパ、日本以外のアジア地区の業界では当たり前の動きがあるのなら良いんだけど、残念ながらガラパゴス日本列島ではそーゆーことが皆無なもので…うううううん。
様子を眺めることにいたしましょ。市の動きのたれ込み、期待します。
急告:月見の里でシンポジウム [指定管理者制度]
ほんとに急なお知らせです。静岡は月見の里で、指定管理を巡りいろんなことが起きているというニュースは、当電子壁新聞でもちょろっとお伝えいたしました。
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2011-12-27
んで、その月見の里で、明日の午後から以下のようなシンポジウムが開催されます。まんま案内を貼り付けます。お近くの方、遠くても関心のある方、是非ともどうぞ。小生は納骨でいけません。
2001年に開館した月見の里学遊館は、今年度で開館10年を迎えました。そして本年3月をもって、2009年から当館運営を担ってきた「袋井市文化協会グループ」による指定管理期間が一区切りつきます。これを受けまして「市民参加と文化活動」と題しましたシンポジウムを開催する運びとなりました。当館の“市民運営”による10年間の事業展開を振り返ると同時に、市民参画と指定管理者制度にはらむ問題点を、参加される皆様と共に考え、議論する時間となることを目指しております。
市民参画の文化活動を推進されている自治体職員の方々をはじめ、NPOなどの市民主体の文化活動、社会活動をされている方、アーツマネジメントを学ばれている方など、たくさんの皆さまのご参加をお待ちしております。
【日 時】1月28日(土)14:00~17:00
【会 場】月見の里学遊館 1階文字・文のワークショップルーム
【パネリスト】片山泰輔(静岡文化芸術大学文化政策学部教授)
出口文彦(月見の里学遊館事務局長)
進行:戸舘正史(月見の里学遊館)
☆お申し込み不要、参加無料です
________________________________________
同日開催
<月見の里 冬のこどもフェスティバル>
1月28日(土)/29日(日)11:00~17:00
http://usagihall.com/event/TSProject/2011/120128/index.shtml
◆ チェコのアニメ映画上演《屋根裏のポムネンカ》(28日:11時~/29日:11時~、15時~)
◆ クチパクパク人形とマスク作り
◆ つきみのさと こどもカフェ
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http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2011-12-27
んで、その月見の里で、明日の午後から以下のようなシンポジウムが開催されます。まんま案内を貼り付けます。お近くの方、遠くても関心のある方、是非ともどうぞ。小生は納骨でいけません。
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シンポジウム《市民参加と文化活動~市民運営と指定管理者制度は折り合えるのか》
~月見の里学遊館の10年を振り返りながら
2001年に開館した月見の里学遊館は、今年度で開館10年を迎えました。そして本年3月をもって、2009年から当館運営を担ってきた「袋井市文化協会グループ」による指定管理期間が一区切りつきます。これを受けまして「市民参加と文化活動」と題しましたシンポジウムを開催する運びとなりました。当館の“市民運営”による10年間の事業展開を振り返ると同時に、市民参画と指定管理者制度にはらむ問題点を、参加される皆様と共に考え、議論する時間となることを目指しております。
市民参画の文化活動を推進されている自治体職員の方々をはじめ、NPOなどの市民主体の文化活動、社会活動をされている方、アーツマネジメントを学ばれている方など、たくさんの皆さまのご参加をお待ちしております。
【日 時】1月28日(土)14:00~17:00
【会 場】月見の里学遊館 1階文字・文のワークショップルーム
【パネリスト】片山泰輔(静岡文化芸術大学文化政策学部教授)
出口文彦(月見の里学遊館事務局長)
進行:戸舘正史(月見の里学遊館)
☆お申し込み不要、参加無料です
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同日開催
<月見の里 冬のこどもフェスティバル>
1月28日(土)/29日(日)11:00~17:00
http://usagihall.com/event/TSProject/2011/120128/index.shtml
◆ チェコのアニメ映画上演《屋根裏のポムネンカ》(28日:11時~/29日:11時~、15時~)
◆ クチパクパク人形とマスク作り
◆ つきみのさと こどもカフェ
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月見の里で起きていること [指定管理者制度]
このところ生活が激変し、夜の10時をまわると眠くて仕方ない小学生のような生活です。で、半分ボーッとなりながらも、ひとつニュースを。
静岡は浜松からちょっと奥に入った辺り(という表現で良いのかなぁ)に、「月見の里」というなんとも典雅な響きのアーツセンターがあります。どういう場所か、説明は案外面倒くさい。実は、小生は去年だか一昨年だか、エルデーディQがそこに弾きに行き、コンサートホールの名称が「うさぎホール」というのを知って、腰を抜かしかけたわけであります。月見の里、で、うさぎホール、ですよ、あなた!
http://usagihall.com/
「ふれあい」や「わんぱく」が大好きな公共文化施設の趣味を突き詰めるとこうなるのか、と圧倒される名称はともかく、やってることはヴェニュとしてよりもソフトの力、って感じのことばかり。こりゃスタッフがちゃんとしてないと大変だなぁ、頑張ってるなぁ、という場所であります。
さて、この施設も指定管理になっていて、来年度の切り替えを巡っていろいろなことが起きているようなのでありますね。これ、今の前頭葉糠味噌状態の小生がなんのかんの記すよりも、こちらをご覧あれ。
http://hiyakunomachi.skr.jp/
もの凄く事態を簡単にして言えば、「現在、共同事業体による指定管理者に加わっている市民ボランティア組織が、次回の指定管理者から外されることになった」ということ。
まあ、そう言われてもそれがどういう問題なのか、これまでの活動状況を知らないと判断のしようがない。で、小生としましても、この問題についてはなんのかんの気楽にものを言うのを躊躇っていたわけですが、上述のサイトで市民ボランティア組織側からの主張がはっきり出たわけですので、こういうことが起きている、という事実のみを記させていただきます。
とにもかくにも、このような活動が出来ていた、新しい形ではこれまでと同じような活動を続けるのは難しいらしい、ということは判るんですけどねぇ。これまでと同じ活動をする必要がない、と市議会が判断したんだろうし、それには訳があるんだろうし、うううん。
煮え切らない書き方で申し訳ありません。こういうことが起きてる、というご報告でした。
静岡は浜松からちょっと奥に入った辺り(という表現で良いのかなぁ)に、「月見の里」というなんとも典雅な響きのアーツセンターがあります。どういう場所か、説明は案外面倒くさい。実は、小生は去年だか一昨年だか、エルデーディQがそこに弾きに行き、コンサートホールの名称が「うさぎホール」というのを知って、腰を抜かしかけたわけであります。月見の里、で、うさぎホール、ですよ、あなた!
http://usagihall.com/
「ふれあい」や「わんぱく」が大好きな公共文化施設の趣味を突き詰めるとこうなるのか、と圧倒される名称はともかく、やってることはヴェニュとしてよりもソフトの力、って感じのことばかり。こりゃスタッフがちゃんとしてないと大変だなぁ、頑張ってるなぁ、という場所であります。
さて、この施設も指定管理になっていて、来年度の切り替えを巡っていろいろなことが起きているようなのでありますね。これ、今の前頭葉糠味噌状態の小生がなんのかんの記すよりも、こちらをご覧あれ。
http://hiyakunomachi.skr.jp/
もの凄く事態を簡単にして言えば、「現在、共同事業体による指定管理者に加わっている市民ボランティア組織が、次回の指定管理者から外されることになった」ということ。
まあ、そう言われてもそれがどういう問題なのか、これまでの活動状況を知らないと判断のしようがない。で、小生としましても、この問題についてはなんのかんの気楽にものを言うのを躊躇っていたわけですが、上述のサイトで市民ボランティア組織側からの主張がはっきり出たわけですので、こういうことが起きている、という事実のみを記させていただきます。
とにもかくにも、このような活動が出来ていた、新しい形ではこれまでと同じような活動を続けるのは難しいらしい、ということは判るんですけどねぇ。これまでと同じ活動をする必要がない、と市議会が判断したんだろうし、それには訳があるんだろうし、うううん。
煮え切らない書き方で申し訳ありません。こういうことが起きてる、というご報告でした。
明石市の指定管理 [指定管理者制度]
スイマセン、指定管理ネタ、世間からもう関心が失せてしまっているようだし、現場で起きていることは猛烈な数の各論集合体で大雑把な一般論が極めてやりにくい(市と府を合同させて都にせよ、なんて猿でも言えるウルトラ一般論などの対極にあるような話)。で、ここの情報をいろいろ寄せて頂いても反応出来ないままでおります。追いかけるのをやめちゃった訳じゃないので、お許しを。
んで、プライヴェートに笑っちゃうくらい滅茶苦茶な中、この情報を落としておくとそのままになりそうなので、自分のために張っておきます。
http://www.city.akashi.lg.jp/soumu/gyoukaku_shitsu/h_shitei/documents/23senteikekka_01shiminkaikan.pdf
面白いのは「7 審査結果の概要」の部分。AとBって、誰が見ても具体名が判るんだけどなぁ。なんでこんな半端な発表の仕方をするのかしら。中身は突っ込み所満載、ってか、知りたいことが増えるばかりですね。
さて、これから葬儀屋と打ち合わせ。
んで、プライヴェートに笑っちゃうくらい滅茶苦茶な中、この情報を落としておくとそのままになりそうなので、自分のために張っておきます。
http://www.city.akashi.lg.jp/soumu/gyoukaku_shitsu/h_shitei/documents/23senteikekka_01shiminkaikan.pdf
面白いのは「7 審査結果の概要」の部分。AとBって、誰が見ても具体名が判るんだけどなぁ。なんでこんな半端な発表の仕方をするのかしら。中身は突っ込み所満載、ってか、知りたいことが増えるばかりですね。
さて、これから葬儀屋と打ち合わせ。
栗東は終わらず [指定管理者制度]
朝の大阪です。昨日は実質徹夜明け、立っていても寝られる状態で大阪にやってきて、よくまあハイドンなんてそこそこちゃんと聴いてるもんだと自分でも呆れてました。
さても、話題の(どこでぇ?)栗東ジュニア・オーケストラであります。前線とヴィーンフィルがあっさり通過し(天下のヴィーンフィルは土曜日広島で日曜日は名古屋と、関西圏は新幹線で通り過ぎただけの完全スルー状態です。大丈夫なのか、関西音楽業界!)、ウラリウラリと暖かいどころか初夏みたいな湖の南東。さきら名物の巨大広場からの照り返しに、元野外ステージ(としか見えない)のぺんぺん草が麗しく風に揺れる午後。親子連れがサッカーやったり玉投げやったり5組ほど。うううん、これで良いのか秋の午後。以前なら、日曜午後の市民向けイベントがホールである日に敷地内禁断の玉遊びなんて、絶対に出来なかったろーになぁ。
うん、自由になったんだよ、自由にね。叱られなくなったんだから、良いことだ…うんうん。
ホールに入ると、スタッフは忙しげに走り回ってる。おや、見た顔もいくつか。かつての指定管理者スタッフが、ジュニアオケの親御さんだったり、市民ボランティア・スタッフになったりして、まるで前と同じようにそこにいる。表方を仕切っている方があの人だなんて、おいおいおい、さきらの指定管理会社って、どうなってるんじゃ。
良く言えば、さきらの新指定管理会社は、これまでこの場所で培われてきた人的リソースを上手い具合に利用している、ってことです。皮肉に言えばもっと本質を突いた表現も出来るけど、ま、敢えてそんなことはいたしません。商売の文章じゃないわけだし。
小生はアマオケ業界は殆ど知らないのですけど、このさきらジュニアオケの最大の特徴のひとつって、「いろんな年齢の子供がぐちゃぐちゃに入っている」ってことじゃないのかしら。
なんせ首都圏ではアマオケ王国千葉は基本は学校の先生の指導による学校のクラブ活動だから、同じような年齢の子供が並ぶ。アマオケも、OBは入るとはいえ、学生オケは同じような年齢。一部のエリートアマオケは無論大人オケだけど、学生からご隠居までいるにしても、あれはプロが持ち出しで室内楽をやるのと同じで、日本社会でまともに働いているかたが持ち出しで趣味でやってるオケだから、基本は持ち出しが出来る財力のある大人になるわけで、そういう人たちが揃うことになる。
子供オケでいろんな年齢が一緒に並んでいるというのは、特別合同演奏会などの他にはなかなか目にしないような気がする。どうなんでしょうか。このあたり、詳しい方、教えてちょ。
なんであれ、さきらジュニアオケ、巨匠秋山御大の本気の棒の下、古楽ハイブリッドが常識になっている今時のプロオケではちょっと聴けない、ふっくらとした弦楽器の響きにバランス良く管楽器がブレンドされて、っておっとりしたハイドンを聴かせてくれようとします。無論、技術的なことを言い出せば、このオケであるが故の大問題があって、そのことを秋山御大は誰よりも判っているのだろう。それでも敢えてこのようなやり方をしているのだから、なにやらお考えがあるのでしょう。スタッフに拠れば、御大は「死ぬまで振るぞ」と仰ってるそうな。なーるほど、そのつもりなら、こんなやり方も判らないでもない。
終演後、秋山御大の考えならば絶対に「アンコールでラデツキー行進曲会場手拍子」なんてことにはなるまいと思ってたら、やっぱりアンコールなし。コンミスちゃんがでっかい花束抱え、アンコールを当然のこととせがむ客席の手拍子拍手にどーしよーかしらぁ、と困ってるのが微笑ましい。ってか、ちっとも微笑ましくないわなぁ、本人とすれば。
栗東に住み、日々暮らしている人にはあたりまえの風景なんだろう。でも、この街の最大のアンコールは、真っ赤に映える夕方の空を背景に琵琶湖の向こうに広がる山並みなんですよ。東京湾岸住人にはなんとも羨ましい時間限定スペシャルショー。
こんな場所で育つから、その場所を大事にしようと思うようになる。なんとも羨ましいことよ。
商売もんの原稿にしようと考え始めているのでこのくらい。「栗東さきら指定管理者問題、まだ全然決着はついていない、それどころか、次の展開が見えそうな空気もある」と記すだけにさせてくださいな。
さても、話題の(どこでぇ?)栗東ジュニア・オーケストラであります。前線とヴィーンフィルがあっさり通過し(天下のヴィーンフィルは土曜日広島で日曜日は名古屋と、関西圏は新幹線で通り過ぎただけの完全スルー状態です。大丈夫なのか、関西音楽業界!)、ウラリウラリと暖かいどころか初夏みたいな湖の南東。さきら名物の巨大広場からの照り返しに、元野外ステージ(としか見えない)のぺんぺん草が麗しく風に揺れる午後。親子連れがサッカーやったり玉投げやったり5組ほど。うううん、これで良いのか秋の午後。以前なら、日曜午後の市民向けイベントがホールである日に敷地内禁断の玉遊びなんて、絶対に出来なかったろーになぁ。
うん、自由になったんだよ、自由にね。叱られなくなったんだから、良いことだ…うんうん。
ホールに入ると、スタッフは忙しげに走り回ってる。おや、見た顔もいくつか。かつての指定管理者スタッフが、ジュニアオケの親御さんだったり、市民ボランティア・スタッフになったりして、まるで前と同じようにそこにいる。表方を仕切っている方があの人だなんて、おいおいおい、さきらの指定管理会社って、どうなってるんじゃ。
良く言えば、さきらの新指定管理会社は、これまでこの場所で培われてきた人的リソースを上手い具合に利用している、ってことです。皮肉に言えばもっと本質を突いた表現も出来るけど、ま、敢えてそんなことはいたしません。商売の文章じゃないわけだし。
小生はアマオケ業界は殆ど知らないのですけど、このさきらジュニアオケの最大の特徴のひとつって、「いろんな年齢の子供がぐちゃぐちゃに入っている」ってことじゃないのかしら。
なんせ首都圏ではアマオケ王国千葉は基本は学校の先生の指導による学校のクラブ活動だから、同じような年齢の子供が並ぶ。アマオケも、OBは入るとはいえ、学生オケは同じような年齢。一部のエリートアマオケは無論大人オケだけど、学生からご隠居までいるにしても、あれはプロが持ち出しで室内楽をやるのと同じで、日本社会でまともに働いているかたが持ち出しで趣味でやってるオケだから、基本は持ち出しが出来る財力のある大人になるわけで、そういう人たちが揃うことになる。
子供オケでいろんな年齢が一緒に並んでいるというのは、特別合同演奏会などの他にはなかなか目にしないような気がする。どうなんでしょうか。このあたり、詳しい方、教えてちょ。
なんであれ、さきらジュニアオケ、巨匠秋山御大の本気の棒の下、古楽ハイブリッドが常識になっている今時のプロオケではちょっと聴けない、ふっくらとした弦楽器の響きにバランス良く管楽器がブレンドされて、っておっとりしたハイドンを聴かせてくれようとします。無論、技術的なことを言い出せば、このオケであるが故の大問題があって、そのことを秋山御大は誰よりも判っているのだろう。それでも敢えてこのようなやり方をしているのだから、なにやらお考えがあるのでしょう。スタッフに拠れば、御大は「死ぬまで振るぞ」と仰ってるそうな。なーるほど、そのつもりなら、こんなやり方も判らないでもない。
栗東に住み、日々暮らしている人にはあたりまえの風景なんだろう。でも、この街の最大のアンコールは、真っ赤に映える夕方の空を背景に琵琶湖の向こうに広がる山並みなんですよ。東京湾岸住人にはなんとも羨ましい時間限定スペシャルショー。
商売もんの原稿にしようと考え始めているのでこのくらい。「栗東さきら指定管理者問題、まだ全然決着はついていない、それどころか、次の展開が見えそうな空気もある」と記すだけにさせてくださいな。
日曜日はさきらジュニアオケ第2回定期 [指定管理者制度]
政権交代、311震災と日本国のシステムの根底を揺るがしかねないでかいことが立て続けに起き、いつの間にやらどのように取り扱ったら良いのか判らぬ過去の問題になりかけてる「指定管理者制度」ネタです。いろいろ情報を下さる方、全然対応しないじゃないか、と怒ってらっしゃるでしょうね。スイマセン。小生自身、「公共文化施設そのものがなくなってしまった」とか「市民がいなくなってしまった」という事態と、この指定管理という話とをどう摺り合わせれば良いのやら、よーわかっとらんのです。ゴメンです。
てなわけで、少しは反省せねば、という意味を込めて、この日曜日は栗東に行きます。そー、昨年もご紹介した、栗東ジュニアオーケストラの第2回目の演奏会があるのであります。この記事でもご覧あれ。
http://www.asahi.com/showbiz/music/OSK201110120095.html
それにしても朝日地方欄の記者さん、「新幹線新駅の計画中止などで財政難に陥った市は開講翌年にホールの運営費を切り詰めるため、民間企業に運営委託する指定管理者制度を導入。」ってお書きになってますねぇ。指定管理者って、「ホールの運営費を切り詰めるため」に導入されたんですかぁ!? この記事を書いた記者さんが0年代後半の栗東で起きていたことを踏まえた上で、敢えてこのような表現を用いたのならそれはそれでひとつの見識ではありますが、どーなんじゃろね。ま、日曜日にこの記事を書いた方が来ていれば、直接尋ねてみましょう。
客観的にローカル・ジュニア・オーケストラとして活動を眺めれば、遙か鳥栖では風雲急を告げている「ラ・フォル・ジュルネ」の滋賀版に参加して天下のびわ湖ホールロビーで弾いたり(あのロビーは、この地球上で「音楽ホール」と呼ばれている空間の7割よりは音が良い!)、地域音楽祭に参加しびわ湖ホールの大ホールでも演奏したり、もうあって当たり前の団体になりつつある。アーツ・オーガニゼーションとしてホールを離れても存在できるだけの力を付けていき、ホール丸抱えでなくても運営出来るようになるにはどうしたらいいのか、これからが正念場でしょう。
直接関わっている現場のスタッフはなんだかとっても大変そうだけど、その苦労が報われるような、聴いていてニコニコしてくるハイドンを弾いて欲しいなぁ。
http://www.sakira-ritto.net/organize/detail.html?id=5
関西圏にお住まいの方、この週末は栗東さきらへ是非ともいらっしゃい。午前中は京都の紅葉を眺めに行っても結構ですから、午後3時にはさきらに到着して下さい。
てなわけで、少しは反省せねば、という意味を込めて、この日曜日は栗東に行きます。そー、昨年もご紹介した、栗東ジュニアオーケストラの第2回目の演奏会があるのであります。この記事でもご覧あれ。
http://www.asahi.com/showbiz/music/OSK201110120095.html
それにしても朝日地方欄の記者さん、「新幹線新駅の計画中止などで財政難に陥った市は開講翌年にホールの運営費を切り詰めるため、民間企業に運営委託する指定管理者制度を導入。」ってお書きになってますねぇ。指定管理者って、「ホールの運営費を切り詰めるため」に導入されたんですかぁ!? この記事を書いた記者さんが0年代後半の栗東で起きていたことを踏まえた上で、敢えてこのような表現を用いたのならそれはそれでひとつの見識ではありますが、どーなんじゃろね。ま、日曜日にこの記事を書いた方が来ていれば、直接尋ねてみましょう。
客観的にローカル・ジュニア・オーケストラとして活動を眺めれば、遙か鳥栖では風雲急を告げている「ラ・フォル・ジュルネ」の滋賀版に参加して天下のびわ湖ホールロビーで弾いたり(あのロビーは、この地球上で「音楽ホール」と呼ばれている空間の7割よりは音が良い!)、地域音楽祭に参加しびわ湖ホールの大ホールでも演奏したり、もうあって当たり前の団体になりつつある。アーツ・オーガニゼーションとしてホールを離れても存在できるだけの力を付けていき、ホール丸抱えでなくても運営出来るようになるにはどうしたらいいのか、これからが正念場でしょう。
直接関わっている現場のスタッフはなんだかとっても大変そうだけど、その苦労が報われるような、聴いていてニコニコしてくるハイドンを弾いて欲しいなぁ。
http://www.sakira-ritto.net/organize/detail.html?id=5
関西圏にお住まいの方、この週末は栗東さきらへ是非ともいらっしゃい。午前中は京都の紅葉を眺めに行っても結構ですから、午後3時にはさきらに到着して下さい。
栗東その後 [指定管理者制度]
10日間を大阪城外堀で一緒に過ごし、伊丹から成田、トロント経由で故郷のモントリオールに帰るロバートと丸ビルの下でバイバイし(ラウンジで原稿やるぞぉ、なんて、同業者はみんな同じ事を考えるなぁ)、さてもShinkansenで放射性物質の雨降る東京湾岸に戻るわけだが、琵琶湖を渡った先で車窓左手に高層マンションに埋もれた栗東さきらを見晴るかしながらどーなってるんじゃろーなぁなんて気にするくらいなら、いっそ、直接眺めて来た方が余程精神衛生にはよろしー。んで、大阪駅から快速に揺られ、栗東駅の働く意欲のまるで感じられない駅長の横をすり抜け、さきらに行って参りました。
2月以来というのに、なんだか凄く昔のことのように感じられる。あのジュニア・オーケストラ・アカデミーの記念すべき第1回演奏会で大いに盛り上がっていた空間が、なんともガランとしてる。駅から歩いてくる正面に、些か下品な程にこれでもかと掲げられていた主催公演の垂れ幕がまるでない。広場の池は梅雨の前の曇り空を静かに映し、よーくみると表面にはかなりのゴミが浮かび、その間をアメンボがすいのすいのと泳いでる。休耕田に間違って水が入っちゃったみたい。自転車を駐めて親子が一組遊んでる野外ステージには、シロツメクサが素敵に広がってる。福島からべこの子でも連れてきて、草を食ませてあげたいぞ。
何よりも寂しいのは、騒々しいほど貼られていた主催公演のポスターがなにひとつないこと。なにひとつ、ってのは嘘で、ホントはひとつ、文化スポーツ事業団が管理していた頃からやってる、この館が保有する立派なピアノを市民が弾いてみましょう、というイベントの告知があるけどさ。
これだけなーんにもないと、「館の利用規程」とか、普段は全然気付かないお役所っぽい張り紙がやたらと目立ちます。
んで、前指定管理者から新指定管理者への移行で唯一残った制作現場スタッフの方と、じゃあお昼でも、と敷地の直ぐ外の飯屋に参りましょ。その方曰く、今日が特に閑散としているわけじゃなく、いつもはこんなものですよ。ただ、それまでは無料だったさきらの駐車場が4月から1時間200円、何時だかまで500円と有料になったので、市民がこれまでのように気楽に用もないのに来るということはなくなったかもね。
なーるほどねぇ、否が応でもモータリゼーションの都市部以外の日本国に於いては、車、というファクターは重要なんだなぁ。まあ、開館以来タダだったものが有料化されれば、えええええ、ってなるのはしょーがないだろーけどさぁ。
まだゲラが刷り上がったばかりという自主事業のチラシを前に、なんのかんの話をうかがいます。そーですねぇ、残念ながら、あんまり「うぁあああ、そーなんですかぁ」って盛り上がってくるようなネタはありませんでした。新しい指定管理者さんは、さきらを関西圏に於ける拠点にしたいとは思っているらしいけど、それが具体的にどのような形で展開するのかはいまひとつ判らない、ってのがホントのところ。
古株スタッフさんが担当しているジュニア・オーケストラに関しては、ともかく秋山氏を迎えて10月16日の第2回定期演奏会に向けた練習が順調に始まっている。演目はハイドン「時計」、伊藤恵さんを独奏にしたモーツァルトのピアノ協奏曲(伊藤恵さんは自主事業としてリサイタルも予定されてるようでした)、それにハフナー交響曲だそうです。
なお、去るゴールデンウィークにお隣のびわ湖ホールで開催された「ラ・フォル・ジュルネ」には、さきらのユースオケが参加し、ロビーで「英雄」第1楽章を鳴り響かせ、大いに沸かせたとのことです。まさに地域の宝ですねぇ。
運営のあり方としては、先頃初めての保護者会が開かれ、これまでは全てさきらのスタッフがやっていた細々したこと共の一部を親がやるようにしていく流れは出て来ている。更には、資金面を含めた支援組織を作って行くような方向に持って行きたいようでありました。要するに、ぶっちゃけ、「さきら」というアーツセンターが丸抱えにしてきたジュニア・オーケストラ・アカデミーというソフトそのものを、少しづつでも市民のものにしていく、ということなんでしょう。これって、「拠点形成」とかとは反対の動きのような気もするけどねぇ。
ま、現実的な方策であることは確かだけど、そんなことを始めればそれはそれで市民ボランティア担当の専任職員やらが本来は必要になってくるわけで、決して指定管理者が楽になるとは思えない。それに、支援組織といったところで、このユースオケのために本気でプロフェッショナルなファンディング作業をやるつもりでもないみたいだから、「お金が出ていくだけ」という構造はなにをしようと変わるわけでもない。
よーするに、今の栗東の問題をもの凄くぶっちゃけて言っちゃえば(恐らくは以前からずっとそうなんだろうが)、「何をやるにも金がない」ってこと。市民ミュージカルもそうで、某助成基金からお金が出るかどうかを待ってるところだという。
普通のアーツオーガニゼーションなら、じゃあ本気でファンディングをしましょうか、ということになるわけだけど、指定管理者となった企業が特定の会館で事業や育成プログラムをするためにファンディング活動をする、ってのはどの程度ありなのかしら。少なくともそういうことをしているという例は聞いたことはないし、ファンディングをプロのレベルでやれる人材を日本のアーツオーガニゼーションが本気で雇ったこともないだろうし、ましてや民間企業となれば、そんなギャラの高そうで有能な人材がいたら、どっかの貧乏な自治体の指定管理なんかに貼り付かせるんじゃなく、企業の別の部署で使いたいだろうし。
そんなこんな、いろいろと書けないこといっぱいのお昼御飯を終え、じゃあまたね、10月には来たいなぁ、なんて手を振り、労働意欲をまるで感じない駅長の横を再びすり抜けて米原駅に向け快速列車に揺られれば、梅雨入り間際のどんよりした雲の下、近江の国には池みたいな稲穂の床の間に、ぼつりぽつりと麦の秋が広がって
全て世はこともなし…
なぁんて筈ないんだけどさ。さてと、大阪初夏の陣に続くレッジョの闘いを眺むるべく、苦い米の畑にキラキラ照り返すロンバルディアの光を臨むまでの2週間とちょっと、湾岸で地獄のような作文の日々が待ってる。ふううう…
2月以来というのに、なんだか凄く昔のことのように感じられる。あのジュニア・オーケストラ・アカデミーの記念すべき第1回演奏会で大いに盛り上がっていた空間が、なんともガランとしてる。駅から歩いてくる正面に、些か下品な程にこれでもかと掲げられていた主催公演の垂れ幕がまるでない。広場の池は梅雨の前の曇り空を静かに映し、よーくみると表面にはかなりのゴミが浮かび、その間をアメンボがすいのすいのと泳いでる。休耕田に間違って水が入っちゃったみたい。自転車を駐めて親子が一組遊んでる野外ステージには、シロツメクサが素敵に広がってる。福島からべこの子でも連れてきて、草を食ませてあげたいぞ。
んで、前指定管理者から新指定管理者への移行で唯一残った制作現場スタッフの方と、じゃあお昼でも、と敷地の直ぐ外の飯屋に参りましょ。その方曰く、今日が特に閑散としているわけじゃなく、いつもはこんなものですよ。ただ、それまでは無料だったさきらの駐車場が4月から1時間200円、何時だかまで500円と有料になったので、市民がこれまでのように気楽に用もないのに来るということはなくなったかもね。
なーるほどねぇ、否が応でもモータリゼーションの都市部以外の日本国に於いては、車、というファクターは重要なんだなぁ。まあ、開館以来タダだったものが有料化されれば、えええええ、ってなるのはしょーがないだろーけどさぁ。
まだゲラが刷り上がったばかりという自主事業のチラシを前に、なんのかんの話をうかがいます。そーですねぇ、残念ながら、あんまり「うぁあああ、そーなんですかぁ」って盛り上がってくるようなネタはありませんでした。新しい指定管理者さんは、さきらを関西圏に於ける拠点にしたいとは思っているらしいけど、それが具体的にどのような形で展開するのかはいまひとつ判らない、ってのがホントのところ。
古株スタッフさんが担当しているジュニア・オーケストラに関しては、ともかく秋山氏を迎えて10月16日の第2回定期演奏会に向けた練習が順調に始まっている。演目はハイドン「時計」、伊藤恵さんを独奏にしたモーツァルトのピアノ協奏曲(伊藤恵さんは自主事業としてリサイタルも予定されてるようでした)、それにハフナー交響曲だそうです。
なお、去るゴールデンウィークにお隣のびわ湖ホールで開催された「ラ・フォル・ジュルネ」には、さきらのユースオケが参加し、ロビーで「英雄」第1楽章を鳴り響かせ、大いに沸かせたとのことです。まさに地域の宝ですねぇ。
運営のあり方としては、先頃初めての保護者会が開かれ、これまでは全てさきらのスタッフがやっていた細々したこと共の一部を親がやるようにしていく流れは出て来ている。更には、資金面を含めた支援組織を作って行くような方向に持って行きたいようでありました。要するに、ぶっちゃけ、「さきら」というアーツセンターが丸抱えにしてきたジュニア・オーケストラ・アカデミーというソフトそのものを、少しづつでも市民のものにしていく、ということなんでしょう。これって、「拠点形成」とかとは反対の動きのような気もするけどねぇ。
ま、現実的な方策であることは確かだけど、そんなことを始めればそれはそれで市民ボランティア担当の専任職員やらが本来は必要になってくるわけで、決して指定管理者が楽になるとは思えない。それに、支援組織といったところで、このユースオケのために本気でプロフェッショナルなファンディング作業をやるつもりでもないみたいだから、「お金が出ていくだけ」という構造はなにをしようと変わるわけでもない。
よーするに、今の栗東の問題をもの凄くぶっちゃけて言っちゃえば(恐らくは以前からずっとそうなんだろうが)、「何をやるにも金がない」ってこと。市民ミュージカルもそうで、某助成基金からお金が出るかどうかを待ってるところだという。
普通のアーツオーガニゼーションなら、じゃあ本気でファンディングをしましょうか、ということになるわけだけど、指定管理者となった企業が特定の会館で事業や育成プログラムをするためにファンディング活動をする、ってのはどの程度ありなのかしら。少なくともそういうことをしているという例は聞いたことはないし、ファンディングをプロのレベルでやれる人材を日本のアーツオーガニゼーションが本気で雇ったこともないだろうし、ましてや民間企業となれば、そんなギャラの高そうで有能な人材がいたら、どっかの貧乏な自治体の指定管理なんかに貼り付かせるんじゃなく、企業の別の部署で使いたいだろうし。
そんなこんな、いろいろと書けないこといっぱいのお昼御飯を終え、じゃあまたね、10月には来たいなぁ、なんて手を振り、労働意欲をまるで感じない駅長の横を再びすり抜けて米原駅に向け快速列車に揺られれば、梅雨入り間際のどんよりした雲の下、近江の国には池みたいな稲穂の床の間に、ぼつりぽつりと麦の秋が広がって

なぁんて筈ないんだけどさ。さてと、大阪初夏の陣に続くレッジョの闘いを眺むるべく、苦い米の畑にキラキラ照り返すロンバルディアの光を臨むまでの2週間とちょっと、湾岸で地獄のような作文の日々が待ってる。ふううう…
指定管理鼎談出ました [指定管理者制度]
今は香港におり、確認は出来ておりませんが、本日18日、流通がちゃんと生きている日本各地の書店に並ぶ筈の「音楽の友」4月号に、先日来の栗東さきらを巡る指定管理者問の俯瞰と纏めの鼎談が掲載されていると思います。ご関心の方は、ご覧下さい。
なお、公共ホールの指定管理者制度につきましては、現在のような非常時に於ける対応がどうなっているのか、いろいろと疑問な点が多くあります。具体的には、「市民が公共施設としての文化ホールに避難してきたとき、私企業職員である指定管理企業のスタッフは、どう対応するのか」ということとか。
現時点ではあまりに情報が少なすぎ、当電子壁新聞ではお伝えしていませんけど、福島原発近隣の某公共文化施設、松島の音楽ホールなど、実質上の避難民保護センターとなっているところがいくつもあるようです。いわきは幸運にも市の直営なので、専門職の嘱託職員以外にも市の公務員として勤務している方がそれなりの数いるようで、それらの方は避難所の仕事をすることが出来るわけです。
でも、もしもここが民間企業が指定管理になっていたとしたら、原発至近ですから本社はスタッフに引き上げを命じるかもしれない。そうしたらこの施設はどうなったんでしょうかね。カラッポの市の施設に、次々と市民が避難してきて、会社の命令で脱出しようとしている職員との間でトラブルが起きる可能性はあるし、そうなったら現場の職員は一市民としてボランティアであると決意してその場に踏みとどまると主張することも大いにあり得る。結果として、管理職は会社の命令に従うか、その場に次々とやってくる被災者を放っておけと命令を繰り返すか、もの凄く厳しい決断、自分が管理するべき人材の命に直接関わる決断を迫られる事態すらあり得る。
指定管理者制度なんて、そんな非常時を想定してないいい加減なものさ、と冷笑すればそれまでなんでしょうけどねぇ…
なんであれ、現場のスタッフの皆さん、あなた方もひとりの市民であることを忘れずに、限界内での無茶でとどめて、休んで下さいね。少なくとも小生は、自分のために休んでいる皆さんを非難しないし、非難する輩とはいくらでも代理で喧嘩をしますから。ホントに遠くからの遠吠えで申し訳ない。
なお、公共ホールの指定管理者制度につきましては、現在のような非常時に於ける対応がどうなっているのか、いろいろと疑問な点が多くあります。具体的には、「市民が公共施設としての文化ホールに避難してきたとき、私企業職員である指定管理企業のスタッフは、どう対応するのか」ということとか。
現時点ではあまりに情報が少なすぎ、当電子壁新聞ではお伝えしていませんけど、福島原発近隣の某公共文化施設、松島の音楽ホールなど、実質上の避難民保護センターとなっているところがいくつもあるようです。いわきは幸運にも市の直営なので、専門職の嘱託職員以外にも市の公務員として勤務している方がそれなりの数いるようで、それらの方は避難所の仕事をすることが出来るわけです。
でも、もしもここが民間企業が指定管理になっていたとしたら、原発至近ですから本社はスタッフに引き上げを命じるかもしれない。そうしたらこの施設はどうなったんでしょうかね。カラッポの市の施設に、次々と市民が避難してきて、会社の命令で脱出しようとしている職員との間でトラブルが起きる可能性はあるし、そうなったら現場の職員は一市民としてボランティアであると決意してその場に踏みとどまると主張することも大いにあり得る。結果として、管理職は会社の命令に従うか、その場に次々とやってくる被災者を放っておけと命令を繰り返すか、もの凄く厳しい決断、自分が管理するべき人材の命に直接関わる決断を迫られる事態すらあり得る。
指定管理者制度なんて、そんな非常時を想定してないいい加減なものさ、と冷笑すればそれまでなんでしょうけどねぇ…
なんであれ、現場のスタッフの皆さん、あなた方もひとりの市民であることを忘れずに、限界内での無茶でとどめて、休んで下さいね。少なくとも小生は、自分のために休んでいる皆さんを非難しないし、非難する輩とはいくらでも代理で喧嘩をしますから。ホントに遠くからの遠吠えで申し訳ない。
関係者様への御礼 [指定管理者制度]
先程、やっと某音楽雑誌の「指定管理者制度」鼎談の初稿を入れました。これで小生の手を離れ、編集者さんが鼎談参加者様に赤入れをお願いし、脚注や補遺の囲み記事や簡易年表を作ることになる筈です。一応、緊急事態が起きない限り、3月18日売りに掲載される予定です。あたしゃ香港にいて、日フィルが香港郊外の学校にアウトリーチ行くのを見物している日だわい。
取材をさせて頂いた皆様、諸関係者の皆様に、有り難うございます、と頭を下げさせて頂きたく思います。正直、これだけ大騒ぎし、実質6年に渡って積み上げた取材なんですけど、全体の纏めとも言うべきこの鼎談で結論として言ってるのは、たったひとつのことになっちゃいました。判ってる方々とすれば当たり前すぎることです。そんなことを言うためにこれだけの時間と手間を掛けたのかと、自分でも情けない気分になっちゃいますけど、まあねぇ、こればっかりはしょうがないでしょう。
当電子壁新聞を通して様々な情報をお寄せいただいた皆々様、本当に有り難うございました。小生の非力さ故、皆様の情報提供を直接の形で原稿に反映させることは成りませんでした。しかし、皆様の情報提供がなければ、「栗東」というケースの特殊性と普遍性の検証は出来なかったでしょう。返す返す、有り難うございました。
「指定管理」を巡っては様々な事例が明らかになりつつあり、指定管理者協議会などというものも立ち上がっているし、何が問題かはある程度整理されてきたようには思います。取材中、あるマネージャーさんからは「まだ栗東なんて終わった話を追いかけてるの」と呆れられたこともありました。「指定管理者」はもう過去の話で、今は「劇場法」で、それだってこの政権崩壊であっという間に泡と消えるかもしれない、という方が正確な現状認識なのでしょう。
とはいえ、最終的に「指定管理者」が「地方政治」の問題であり、「人と人との接し方」の問題である限り、永遠に問題は解決しない。栗東の例を検証することで、抽象論に陥りやすいこの問題に関する議論を、少しでも具体的に提示し、纏められたならば幸いであります。
秋田とか岸和田とか、栗東以上に根深い問題が顕わになってきた場所もあるようです。それらの地域や施設に関わる皆様にが、めげたり、投げたしたりしないで、執念深くしつこく闘えるためには、どんなサポートがあり得るか、真面目に考えんといかんなぁ、と思う次第でもあります。
鼎談を終えて、録音装置を切ったオフレコ状態で、鼎談参加者の先生と意見が一致したことがありました。「指定管理者導入でひとつ良かったことがあるとすれば、人材の流動化が進んだことである」という点。
指定管理者が導入されたことで、それまでならずっとこの先も栗東で働いていただろう有能な人材が民間に出ています。「さきら」を立ち上げ、育ててきたスタッフが強制的にその場を外されることによって、公共ホールの文化施設について知り抜いた行政マンが生まれるかもしれません。ことによると、日本の文化政策を本当に論じられる人材になっていくかもしれない。
そして、日本国のアートマネージメントの世界にも、その中でキャリアアップをしていき、必要な才能の人材が適材適所で動き得る、本当の意味での「業界」が生まれてくるかもしれない。そこに向けたひとつのプロセスであるのならば、この数年の指定管理者騒動は、ことによると、凄く大きな意味があるかもしれない。
あまりにもポジティヴ過ぎるノーテンキな意見だとは判っているけど、ちょっとはそんな可能性を信じてみたくなる。やくぺん先生が生きている間はダメだろうけど、今の20代後半くらいの現場で酷い目に会ってる奴らの中から、きちんとキャリアアップをし、国立劇場の総裁やらカーネギーホールの支配人となる奴が出てくるなんて夢を見たところで、ま、バチはあたるまいにさ。
とにもかくにも、皆々様、ご協力有り難うございました。
なんの「あとがき」なんじゃろね、この作文は?
取材をさせて頂いた皆様、諸関係者の皆様に、有り難うございます、と頭を下げさせて頂きたく思います。正直、これだけ大騒ぎし、実質6年に渡って積み上げた取材なんですけど、全体の纏めとも言うべきこの鼎談で結論として言ってるのは、たったひとつのことになっちゃいました。判ってる方々とすれば当たり前すぎることです。そんなことを言うためにこれだけの時間と手間を掛けたのかと、自分でも情けない気分になっちゃいますけど、まあねぇ、こればっかりはしょうがないでしょう。
当電子壁新聞を通して様々な情報をお寄せいただいた皆々様、本当に有り難うございました。小生の非力さ故、皆様の情報提供を直接の形で原稿に反映させることは成りませんでした。しかし、皆様の情報提供がなければ、「栗東」というケースの特殊性と普遍性の検証は出来なかったでしょう。返す返す、有り難うございました。
「指定管理」を巡っては様々な事例が明らかになりつつあり、指定管理者協議会などというものも立ち上がっているし、何が問題かはある程度整理されてきたようには思います。取材中、あるマネージャーさんからは「まだ栗東なんて終わった話を追いかけてるの」と呆れられたこともありました。「指定管理者」はもう過去の話で、今は「劇場法」で、それだってこの政権崩壊であっという間に泡と消えるかもしれない、という方が正確な現状認識なのでしょう。
とはいえ、最終的に「指定管理者」が「地方政治」の問題であり、「人と人との接し方」の問題である限り、永遠に問題は解決しない。栗東の例を検証することで、抽象論に陥りやすいこの問題に関する議論を、少しでも具体的に提示し、纏められたならば幸いであります。
秋田とか岸和田とか、栗東以上に根深い問題が顕わになってきた場所もあるようです。それらの地域や施設に関わる皆様にが、めげたり、投げたしたりしないで、執念深くしつこく闘えるためには、どんなサポートがあり得るか、真面目に考えんといかんなぁ、と思う次第でもあります。
鼎談を終えて、録音装置を切ったオフレコ状態で、鼎談参加者の先生と意見が一致したことがありました。「指定管理者導入でひとつ良かったことがあるとすれば、人材の流動化が進んだことである」という点。
指定管理者が導入されたことで、それまでならずっとこの先も栗東で働いていただろう有能な人材が民間に出ています。「さきら」を立ち上げ、育ててきたスタッフが強制的にその場を外されることによって、公共ホールの文化施設について知り抜いた行政マンが生まれるかもしれません。ことによると、日本の文化政策を本当に論じられる人材になっていくかもしれない。
そして、日本国のアートマネージメントの世界にも、その中でキャリアアップをしていき、必要な才能の人材が適材適所で動き得る、本当の意味での「業界」が生まれてくるかもしれない。そこに向けたひとつのプロセスであるのならば、この数年の指定管理者騒動は、ことによると、凄く大きな意味があるかもしれない。
あまりにもポジティヴ過ぎるノーテンキな意見だとは判っているけど、ちょっとはそんな可能性を信じてみたくなる。やくぺん先生が生きている間はダメだろうけど、今の20代後半くらいの現場で酷い目に会ってる奴らの中から、きちんとキャリアアップをし、国立劇場の総裁やらカーネギーホールの支配人となる奴が出てくるなんて夢を見たところで、ま、バチはあたるまいにさ。
とにもかくにも、皆々様、ご協力有り難うございました。
なんの「あとがき」なんじゃろね、この作文は?
一斉退職 [指定管理者制度]
さても、これから都内某所に指定管理者問題総括の鼎談をやりにいくわけですけど、最後の情報浚いをざあああっとしてたら、こんなニュースが出て来た。
http://www.kobe-np.co.jp/news/bunka/0003813530.shtml
なーるほど、一斉に辞めちゃうわけね。
音楽関係の現場スタッフと違って、美術の学芸員さんというのは法律的にも身分が保障された方々で、それにどの方ひとりをとってしても、口も立つし演説も出来る個人営業のプロデューサー、って感じですから、このような動きをなされるのはそれほど不思議はない。ま、行政側とすれば、音楽ホール職員なんかに比べるとよっぽど敵に回すに難しい連中であります。
この記事だって、地元記者集めて記者会見やる、なんて音楽ホール職員なら絶対に出来ないようなことやってるわけですし。あああ、やっぱり闘うならこうじゃなきゃなぁ、と思うですよ。
なんか本質とずれた感想だけど、ま、そんなこってす。学芸員さんは美術業界があるから、ここで辞めても移っていく先があるだろうし、筆が立てば文筆やら評論でもやってけるだろうし、また大学に戻って研究するなんて手もあるだろう。それぞれ頑張って下さい。
え、それじゃ市民が困るだろう、って。いや、良いんです。市民も、アートに関わるとはこういうもんなんだ、とご理解いただくしかない。
さて、でかけなきゃ。
http://www.kobe-np.co.jp/news/bunka/0003813530.shtml
なーるほど、一斉に辞めちゃうわけね。
音楽関係の現場スタッフと違って、美術の学芸員さんというのは法律的にも身分が保障された方々で、それにどの方ひとりをとってしても、口も立つし演説も出来る個人営業のプロデューサー、って感じですから、このような動きをなされるのはそれほど不思議はない。ま、行政側とすれば、音楽ホール職員なんかに比べるとよっぽど敵に回すに難しい連中であります。
この記事だって、地元記者集めて記者会見やる、なんて音楽ホール職員なら絶対に出来ないようなことやってるわけですし。あああ、やっぱり闘うならこうじゃなきゃなぁ、と思うですよ。
なんか本質とずれた感想だけど、ま、そんなこってす。学芸員さんは美術業界があるから、ここで辞めても移っていく先があるだろうし、筆が立てば文筆やら評論でもやってけるだろうし、また大学に戻って研究するなんて手もあるだろう。それぞれ頑張って下さい。
え、それじゃ市民が困るだろう、って。いや、良いんです。市民も、アートに関わるとはこういうもんなんだ、とご理解いただくしかない。
さて、でかけなきゃ。




