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スペイン大使館のカサド展 [カサド・コンクール]

なんと、明日までのイベントなんで、慌てて、宣伝にもならん宣伝です。

今、ってか、明日金曜日30日午後5時まで、サントリーホールの裏のスペイン大使館で、「カサド展」が開催されております。
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http://www.exteriores.gob.es/Embajadas/TOKIO/ja/Noticias/Paginas/Articulos/20170531_NOT1.aspx
流石に内部の写真をアップするわけにはいかんですが、ともかく、八王子カサド・コンクールのときの会場の3倍くらいの広さのところに綺麗に展示されています。展示物の数は八王子のときよりも少ない、厳選されたものばかりです。

大事なのは、発掘直後に八王子で展示公開したカザルスの手紙に、ちゃんと大使館お墨付きのカタロニア語からの翻訳が付けて貰えたこと。なんせ、あのときはバタバタで、誰かボランティアにカタロニア語の出来る奴はいないかぁ、って慌ててやったものでしたから。
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2006-11-22
八王子では出なかったものもあります。ひとつは、絵画などカサド関連の美術品。原千恵子さんが描いたフィレンツェの風景画なんて、涙ちょちょ切れの方もいらっしゃるかも。最大の目玉は、カサド自身が描いた「緑の鬼の踊り」の絵です。あなた、絵、ですよ、楽譜じゃなくて!こんなん、あったなんで知らなかったぁ。CDジャケットに使いたいという奴はいっぱいいるでしょうねぇ。

もう1種類は、川添家に所蔵されている遺品類。音楽的には興味深いという類いのものではありませんが、カサドや智恵子の人となりを感じたい方には、それなりに感動ものでしょう。個人的には、原さんが使っていたという巨大な旅行行李がインパクトがありましたね。ああ、俺が掘り返した資料類はここに入っていたんだぁ、という現場的な感動でありまする。

なんにせよ、もう明日しかありませんので、ご関心の向きは急いで足をお運び下さいませ。

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栄冠は元シンプリーQのチェロ君に! [カサド・コンクール]

第3回八王子カサド・コンクールの結果が出ました。ホントは「カサド・コンクール」カテゴリーじゃなくて、「弦楽四重奏」カテゴリーにしたいくらいなんですけど。

優勝は、中国ってか上海出身で、今はジョージア州のマーサー大学にいるホー・シーハオ君ですっ!わおおおおおお!上位2位が発表され、ひとり取り残され、「おれか、おい、おれかっ?」って顔を隠せないホー君。初々しいなぁ。
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なにがわおおおおお、かといえば、ホー君、なんのことはない、2011年9月の北京国際弦楽四重奏コンクールで、参加した中国勢の中では最も期待されていた上海の弾ける子たちチーム、シンプリーQのチェロだった当時18歳の男の子なんでありますよ。ほれ。
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実質的に「国内団体最優秀賞」みたいな扱いになったシンプリーQ。
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2011-09-20
その後、マイスル先生のところに留学し、あの「ハイドン・トータル」にも参加している。へえ、頑張ってるんだねぇ、と思ったんだけど、その録音ではチェロだけはヴィーン地元の奴が入っていて、ああチェロ君、抜けたんだぁ、上海のオケにでも若手首席かなんかに大抜擢されて地元に残ったのか、さもなきゃ弦楽四重奏には見切りを付けて別の道を歩んだのか、またどこかで会うことがあるのかねぇ…なんて思ってた。

そしたらさ、昨日、いきなりシューマンの協奏曲弾きに出て来たじゃあないの。そのときは「あいつ、なんか知ってる感じがするなぁ」と思ってただけだが、記者会見のプレスリリースで詳細な経歴が初めて出て来て、あああああああああそーかぁあ、と思った次第。

今回はシューマンQのマーク君も来ていて、2次予選まではきっちり残りました。まあ完全に室内楽系チェロなんでファイナルの3人には厳しいだろうなぁとは思ったし、これはこれで良いでしょう。彼のソロを聴ける良いチャンスだった。

てなわけで、ショスタコ全曲1日で、という音楽鑑賞としてよりも人体実験としての興味しか持てぬイベントはあっさりパスし、これからまた八王子に向かいます。なんとファイナリストは全員が二次予選3日目の連中で、やくぺん先生とすれば親父の三回忌法要にぶつかってしまって独奏やピアノとのデュオは誰もちゃんと聴いてないので、本日の入賞者発表演奏会は聴かないわけにいかぬ。正直、ショスタコを聴かない堂々たる理由が出来て、ちょっと有り難い次第でありまする。

さても、今回の30数名、さらにはテープ審査で涙を呑んだ150数名のなかから、来年9月のミュンヘンで出会う奴はどれくらいいるかな。ホー君には無論、「じゃあ、次はミュンヘンでね」と言ってあります。ニヤニヤしてたのは、不敵な自信なのか、はたまた照れなのか。偉くなってシンプリーQとシューベルトの五重奏をやってくれたら、世界のどこでもオジサンは聴きに行くからねっ!

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カサド・コンクールやってます [カサド・コンクール]

「事実」が御上の思いのままになる法案が衆議院を通過しようとしている秋の終わりの気持ちの良い昼、これからは日本の役所などの取材も中国なんかと同じ感じになるのか、と暗澹たる思いに押しつぶされそうになる我が心をなんとかもちあげつつ、今日も今日とて京王線は内藤新宿から旧街道沿いをひた走り、遥か八王子に向かっております。ふうう…結局、大手マスメディア労働者の皆さんは、我らフリーのためになにもしてくれなかったわけです。御上がどうだというより、そちらがショックです。みんな職を人質に取られて生きてる、21世紀の初めお日本国社会。いやはや…

こんな話をしているとキリがないし、もう仙川を過ぎてるじゃないか。で、これから2次予選2日目のセッションに向かうカサド・コンクールについて。

いろんな事情が上手い具合に絡まり合って、2006年からアルノ川の畔フィレンツェじゃなく、多摩川の支流流れる八王子で開催されるようになったこのコンクール、その後も2009年に開催され、ジュネーヴの世界コンクール協会にも参加を認められ、ますますのご発展を…と思っていた矢先、皆々様よーくご存じ、八王子市最大の地場産業たるオリンパスがあんなことになってしまい、最大のスポンサーを失い、開催が危ぶまれておりました。なんとか1年予定から延期になったものの、無事に第3回が開催され、先週の金曜日から日曜日まで、30数名の参加者が1次予選を戦っていたわけです。
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で、昨日から16名による2次予選が行われてて、土曜日には最後の3人がファイナルでオケと弾きます。会場は、前回にはまだ存在しなかったJR駅南のオリンパスホール。客席数が倍以上になったので、お席もまだまだ余裕があるみたいですよ。

一部の方々から「今回はカサド展、やらないの?」と尋ねられました。ぶっちゃけ、今回はありません。理由は、まあ、説明の必要もないでしょう。この予算削減の中でコンクールが無事に行われていることを喜ぼうではありませんかっ。

300円で販売されている当日プログラムには、小生が前回前々回に作成した「カサド年譜」と「カサド歴史的写真とキャプション」が再収録されています。後者は見開き2ページで写真はちっちゃいですけど、ミニチュア・カサド展だと思って下さいな。そういう意味では、今回は小生はボランティア参加、ってこってすな。

あ、地下に入ったと思ったら調布だ。うううん、慣れないなぁ、この感じ。我が青春田舎町調布近辺には、西脇順三郎の秋が訪れてる。砧を打つ女は流石にもういないけど。

んで、どうも周囲からは「カサドって、作曲家なんですよねぇ」とか、「どうして八王子でやるんですか」などという若い方々からの声も聞こえてくる。この器械にカサドとかこのコンクールの経緯とか、オフィシャルに挙がっているのだけではない現場のいろんなことをお知りになりたい方は、当電子壁新聞紙面の左下にある「検索」というところで、「カサド」とか入れてみて下さい。カテゴリー検索で「カサド・コンクール」と調べていただいても結構。ゴッソリ出て来ますから、お暇ならどうぞ。

いくら「書いてあることはみんな嘘、信じるな」と平成の治安維持法の策定を予期していたかのようなモットーを掲げる当壁新聞としても、このカテゴリーは特に嘘を書く必要もないので、ご安心あれ。

かつての武蔵国の中心地、府中に到着。ここも高架になって久しい。

八王子を貫き甲斐国へと向かう街道は、銀杏の葉が落ち、昨晩の大雨を含んでじっとり重いゴミになってる。
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おおおお、いまのあたしのこころのよーだわさ、なーんてステレオタイプに詩的になってみたりしても…

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オリンパス城下町 [カサド・コンクール]

久しぶりに八王子に行って来ました。無論、音楽ファンとすれば、ガスパール・カサドのコンクールがある街で、アマオケがやたらと盛んな場所、って感じですねぇ。とはいえ、世間一般では、ユーミンの実家の呉服屋がある街であり、お蚕さん街道が輸出港の横浜に向かう物資集散地。そして、なによりも優良企業オリンパスの街ですな。

今年の初め、311のどさくさでちゃんとオープニングはできなかったものの、21世紀最初にしてことによると首都圏では当面最後になりかねない公共大音楽ホールがオープンしました。
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2009-12-27
八王子市の文化財団が指定管理を取れなかったことで話題になったのは、皆様の記憶にも新しいことでございましょう。場所は、京王線の隣町から遙か八王子を眺めるとひときわ目立ってるタワーマンションの足下。駅の南口、正にユーミン実家呉服店の側です。
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んで、毎度お馴染み、ホールのネーミングライツを募って、当然のことながら地元の最大企業のひとつ、カサド・コンクールにも沢山の資金をドーネートしていただいている天下のオリンパスが権利を獲得。このような名前になった。
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ま、まんまですね。

ええ、そこにもってきて、先月来、世間を騒がせているらしい騒動が起きている。5年間で5000万円というネーミングライツ料は、巷で囁かれている1300億円の損失額に比べれば微々たるものとはいえ、ネガティブな評判ばかりが流れる企業倫理に反するようなことをしてる会社の名前を市民の税金でやってる公共施設にくっつけていてよろしーのか、という声は上がらざるを得ないでしょう。ってか、そういう声があがらないとすると、それはそれで八王子でオリンパスという会社がどういうあり方なのかが垣間見えるわけですけど。

ちなみに、小生が立ち話をさせていただいた市の財団の方やら、コンクール関係者の方などは、こっちが想像していたより事態を深刻に捉えている感じはありませんでした。上場廃止になったら困るけどねぇ、ってくらいの感じ。へええ、これが現場の空気なのかしらね。

ちなみに、カサド・コンクールは来年ではなく、再来年の2013年に予定されています。オリンパスさんからの支援がどうなるか、まだいろいろと動き出すには1年あるので判らないでしょう。ま、予定通り来年にしてなくてラッキーだった。うん。

やっぱりニュースは現地に行ってみないと判らない、というお話でした。さて、これから通勤。今日も気をつかう弔問客対応。ふうう…

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八王子の新市民会館 [カサド・コンクール]

去る23日の晩に横浜バンクアーツで行われたアーツNPOのフォーラムで、参加者のひとりが「報道によれば八王子にもおっきな市民会館が出来るそうで、そんなハコモノ行政は未だに行われているわけで…」という趣旨の発言をなさいました。へえ、八王子の駅前高層ビル内ホール、世間でも話題になってるんだぁ、なんかやらかしたのかな、あの市長、って聞き流してしまっていた。

そしたら、昨日、久しぶりに(うううん、数週間前のことが遙かな過去に思えるぞ)八王子カサドの関係者と連絡を取っていたら、あんた知らないの、まあったくぅ、って呆れた風にご教授頂きましたとさ。どうやら22日に記者発表があったようです。以下、各種報道参照。
http://www.htmnet.ne.jp/local_info/topics/detail/1220850_21022.html
http://video.aol.co.uk/video-detail/-/1227909724
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20091223ddlk13040253000c.html
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/tokyo/091222/tky0912222301017-n1.htm
報道によって、「市の芸術プロデューサー」やら「八王子市民会館のエクゼクティブプロデューサー」やら「新しい市民会館のプロデューサー」やら、役職からしてバラバラなところを見るに、どうも市はきちんとした広報リリースを文書として作ってないな、という気がしないでもない。組織としてはこの指揮者さんの下に現場のプロデューサーがいるのか、何に対して責任を取るのか。館長は別にいるのだろうし、市の文化財団とは別の組織なんだろうけど、どんな風に関わるのか。この類の報道の毎度ながら、よーわからんことばかりであります。

小生とすれば、第3回もやることになるのであろう「ガスパール・カサド国際チェロ・コンクールin八王子」と、この新市民会館がどう関わってくるのか、運営NPOと行政側の関係はどうなるのか、いろいろ関心を持たざるを得ない部分もあります。ま、次回の「カサド展」はやるとしてももう小生は直接関わらず、育ちつつある若い研究者さんに押しつけるつもりですので、他人事として見物するだけですけど。

ちなみに、この新市民会館は遙か彼方からも眺められる八王子で唯一の超高層ビルの低層階に収めれ、今の西八王子との間にある古くてデカイ市民会館の建て替えではありません。一応は独立棟になってるみたいです。http://sankei.jp.msn.com/photos/region/kanto/tokyo/081127/tky0811270731005-p3.htm
小生が周囲から漏れ聞く限り、あくまでも「ホール」で、今の予定では展示会などをするスペースなどはないそうです。

ホールをベースにした市民や学生ボランティア(なんせ行政区全体とすれば学生は多い場所ですから)をどう行政やプロデューサーが動かしていけるのか、お手並み拝見させていただきましょう。敢えて逆風の中にこぎ出す公立大ホールなんだから、それなりの状況は分かっているでしょうし(八王子市長だって川崎市長なんかと話をしていない筈はなかろーに)、いろいろと起きてくることに対していく覚悟はあるのでしょう。カサド・コンクールが「コンテンツがあるからホールを造るのだ」という市側の便利な口実にされたんじゃないといいんだけどなぁ。

追記
八王子近辺に無数にあるアマオケで弾いていらっしゃる方から早速連絡があり、市のホームページにいろいろ上がっているとのこと。こちら。
http://www.city.hachioji.tokyo.jp/profile/bunkageijutsu/022208.html
なんか、どうも「市の音楽監督」みたいな位置付けみたいだなぁ。正直、これはいろんな意味で大変な契約だぞ。過去に日本の自治体が特定の指揮者個人とこのような契約を結んだ例はないんじゃないかしら(オーケストラという組織と契約し、それに指揮者が付いてくることはあっても)。「前例のないことには理由がある」という有名な格言が頭に浮かびます。
ま、3年間、とはっきり区切りを設けたのは良かった(市のために、ということです)。持ち込む特定のオケも持たなければ、日本外国問わず世界的な事業展開をしている所謂「大手音楽事務所」(この指揮者さんが所属している事務所が「大手」じゃないと考える小生なんぞは、もう認識が時代遅れなのかもしれないなぁ、と思いつつも…)や大手レーベルがバックに付いているわけでもない、案外といそうでいないポジショニングの指揮者さんを敢えて選び、はっきり時間を区切って使うことで、「指揮者という面倒くさい芸術家さんとの付き合い方」を行政の側が勉強できる。その先に向けたひとつのステップとしては興味深い試みでありましょう。正直、一騒動二騒動は織り込み済みというか、騒ぎが起きないことには勉強にならない類の人事だもんね。

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チェリストたちが去って… [カサド・コンクール]

数週間、って感じの八王子通いが終わりました。本日午後、無事に資料が全て玉川大学教育博物館に戻され、やくぺん先生のお仕事もオシマイ。

すっかり冬の色になった甲州街道は関東平野部どん詰まりの空の下、いちょうホール展示室の展示ケースから資料が専門家の手によって出され、慎重に梱包される。
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その頃、ホールのそこここで立て込みの撤去が始まってる。昨日までは、背広着て、若き才能に拍手していた財団理事長が、自らトンカチ振るってるし。
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聴衆に大人気だったカサドのチェロも、再び現役として日々の仕事を務めるべく、京都へと戻ります。
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昼前には、若者の喜怒哀楽を眼前にして来た掲示達が、すっかりゴミになっちゃって積み上がる。
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そしてカサド資料は、専門のトラックに積まれ、町田街道を、いつもの静かな住処へと戻っていく。次にはいつ会えることやら。
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沢山の人々を迎えた八王子駅からの放射通りに無数に飜った大会旗も、早速、聖夜に向けて光を強めるイルミネーションに取って代わられ、3年の後まで倉庫でお休み。そして
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カサド去り サンタが街に やってくる

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世界でも貴重なコンクールたれ [カサド・コンクール]

第2回ガスパール・カサド国際チェロ・コンクールin八王子の結果が出ました。案外とすんなり出て、みんなビックリしたくらい。面倒なんで、音で貼りつけます。5分くらいあります。喋っているのは、審査委員長のアラン・ムニエ御大。優勝者発表前に突拍子もないギャク飛ばしてくれてます。優勝者君、一瞬、凍り付いてた。いやぁ、フランス人だなぁ、普通やりたくてもやんないだろう、このギャクだけは。

一応、列挙しておきますと…

優勝&聴衆賞:アーレン・マシューズ
第2位:コルヌ・トリスタン
第3位&日本人作品賞:辻本玲
第4位:ミハル・コールマン
カサド作品演奏賞:キム・アリム
奨励賞:岡本佑也

以上です。せっかくだから、日本人作品賞貰った瞬間の我らがつじもっちゃん。
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丁度、この角度だと堤先生の真ん前になっちゃってら。

なお、記者会見で審査委員長ムニエ氏が極めて重要な発現をしました。こんな私設電子壁新聞であれ、報道すべき内容と思うので趣旨を記します。曰く「私はパリから参りましたが、パリ市は現在、財政難で全ての国際コンクールに対する助成を中止することになりました。ロストロポーヴィチ・コンクールも次回の開催の目途が立っておらず、このままでは中止になる可能性も高いです。私としては是非とも八王子市長をパリに連れて行って、説教して貰いたいところであります。(アラン・ムニエ)」

一度始まると余程のことがあっても止められない、という日本の様々なシステム、今こそ国政レベルでは査定なり予算見直しなりで半世紀分のツケを一気に払わねばならぬ騒動となってるわけあります。とはいえ、逆に言えば、日本以外ではどんなに歴史や伝統があるイベントなどでもあっさりと切られ、なくなってしまうのも珍しくない。
その意味で、日本国は八王子で開催されるチェロ・ヴィルトゥオーゾ発見を目的としたこのコンクールは、この先に世界的に貴重な存在と成っていく可能性が高いでありましょう。そしてなによりも、このイベントが基本的には市だけではなく市民NPOによって運営されている、という事実は、何にもまして誇るべきことでありましょーぞ。

そんなこんなで「カサド・コンクール」もオシマイ。残されたのは、明日からの「カサド展2009」撤収騒動でありますな。まだまだ続く八王子通い。ふうううううう…

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明日「カサド展」CDコンサートやります [カサド・コンクール]

昨晩の本選出場者発表で、八王子の熱気も一息でしょうか。ソロのコンクールに慣れぬ身には、「ファイナリストが出たらもう試合はオシマイであとはジャンケンみたいなもの」って気がしてしまうんだけど、ホントのコンクール好きとすれば、これからが戦いなんでしょうねぇ。我がヴェトナムの戦友、辻本氏が残ってるのは嬉しいぞ。環境が環境なんで、挨拶も出来てないんだけどさ。もう3年前になるのか。オソロシヤ。
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2006-12-22-1
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2007-08-25

そんなこんなで、4名の本選出演者がオケ合わせなどやってる今日明日はステージでのセッションもお休み(なんせファイナルはプロコフィエフの協奏交響曲とデュティーユの「遙かなる遠い世界」だけ、って東フィルさんもえーかげんな気合いじゃあやれぬ演目!)。審査員の先生達もヘバヘバでお休みが必要だもの。で、なにもない静かないちょうホールでの景気づけ、ってわけじゃないんだけど、明日の昼から「カサド展2009」会場でCDコンサートやります。以下、配布物の内容、まんま貼りつけます。お暇な方はどうぞ。無論、無料ですぅ。

※※※※

「カサド展2009」CDコンサート・プログラム2009年12月4日)

13:00~14:30 プログラム1「ヴィルトゥオーゾ:カサド」
◆ドヴォルザーク:チェロ協奏曲ロ短調
◆チャイコフスキー:ロココの主題による変奏曲
◆レスピーギ:アダージョと変奏

 録音アーティストとして、カサドは決して恵まれた境遇にはありませんでした。戦後、アメリカのメイジャーオーケストラとの録音の予定もありましたが、諸般の事情で現実しなかったのは残念。もしも順調に計画が進んでいれば、1950年代のコロンビア・レコード全盛期に、カサドの演奏する協奏曲が次々と世界に向け発表されていた筈です。「カサド」の名声も今とは大きく異なっていたかもしれません。
 現在の私たちに遺されたカサドの大作録音は、ヨーロッパの小規模レーベルによって行われものがほとんどです。1950年代にヴィーンで行われたこの録音もPerlea指揮ウィーン・プロ・ムジカ管弦楽団とされますが、実態はこの頃にカラヤンと盛んに活動していたヴィーン交響楽団とも言われています。
 曲や演奏についてはなにも言うことはありません。なかでもドヴォルザークでは、しばしば耳にする力で押しまくる演奏とは対照的な、ノーブルな優しい歌に心惹かれることでしょう。カサド以外では聴くことができない音楽です。


14:45~15:15 「カサド展2009」ガイドツアー


15:30~17:00 プログラム2「作曲家カサド」
◆カサド:チェロ協奏曲ニ短調
◆ウェーバー=カサド:チェロ協奏曲ニ長調(クラリネット協奏曲第2番に拠る)
◆シューベルト=カサド:アルペッジョーネ・ソナタ
◆カサド:ギターのための「サルダナ」

 カサドの数多い創作の中で、チェロ愛好家として最も関心が高いのが「チェロ協奏曲」でしょう。作品の詳細は、壁面展示されたメンデルスゾーン夫人が1930年代初頭に書いたと思われる曲目解説をご覧下さい。2002年に世界初録音として発売されたマーティン・オステルタッグ独奏ウェルナー・シュティーフェル指揮バーデンバーデン・フィルハーモニーの演奏です。ちなみにこの作品の楽譜は現在でもユニヴェルサール社が貸譜として提供しており、演奏を前提とした専門家には入手可能です。
 続いては、カサドが1935年に編曲した、ウェーバーのクラリネット協奏曲第2番のチェロ協奏曲への編曲です。カサドは他にもヴィヴァルディのチェロ・ソナタ、モーツァルトのホルン協奏曲、チャイコフスキーの小品を纏めた作品など、新たな古典派・ロマン派「チェロ協奏曲」を20世紀に生み出しています。演奏はカサド協奏曲と同じメンバーです。
 そんな協奏曲編曲の中でも最も有名で、現在もときおりコンサートホールで再現されるのが、シューベルトのアルペッジョーネ・ソナタのオーケストラ編曲です。本日は1950年代にカサド自身が独奏しPerlea指揮ヴィーン・プロ・ムジカ管弦楽団の演奏でお楽しみ下さい。
 アンコールとして、「カサド展2009」前半に展示された楽譜の音を実際にお聴き下さい。20世紀最大のギター奏者、セゴヴィアによるカサドのギター小品です。


17:30~ 子供たちのためのガイドツアー

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「カサド展2009」後期展示目録 [カサド・コンクール]

ヘバヘバです。なんとか香港の原稿を入れたら、前頭葉も肉体も崩壊です。で、以下、案内のみ。

なお、ショパンの編曲2曲、デュカス「魔法使いの弟子」編曲、恐らく最後の大規模なチェロとピアノ作品「アカレス」、らのオリジナル譜面は、今回はスペースの関係で展示できませんでした。どうしてもご覧になりたい方は、後述の4日午後3時15分からのガイドツアーにいらしてくだされば、ご覧に入れられる可能性もあります。その旨、ご了解下さい。なんせ展示ケースの幅が前回の半分しかないもんで。

てなわけで、後期展示のリストです。写真は変わってないので、前の案内をご覧あれ。http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2009-11-25
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「カサド展2009」展示品目録〔後期2009年12月01~06日〕

ピアノ周辺
・カサドが最晩年に自宅で練習用に用いていたチェロ(ピエトロ・グァルネリ 1640年頃)
・原智恵子が自宅で使っていた小型グランドピアノ(ハンブルグ・スタインウェイ) 内部に1964年と1979年のウィルヘルム・ケンプのサインがある。現在も玉川学園で現役で用いられている。
・眼鏡
・カーネギーホール前でのポートレート写真立て(1950年代?)


展示ケースⅠ 修業時代・演奏家カサド戦前
・1926年3月1日 イタリア国王ヴィットリオ・エマニュエル3世よりカヴァリエーレ勲章を授与された際の証書
・父ホアキンの手紙 1926年3月3日バルセロナにて
・ヴィーンのプログラム カサドは自作のカデンツァでシューマンの協奏曲を披露した クレメンス・・クラウス指揮ウィーン交響楽団 1925年4月16、17日楽友協会大ホールにて
・バーミンガム市響演奏会プログラム1934年3月8日カサドに献呈されたバックス作曲チェロ協奏曲を演奏した
・エルガーからのメモ 1927年2月25日 残念ながらサイン部分は欠けている
・レスピーギのメモ 1932年月ローマにて
・メンデルスゾーン夫人と若きカサド(フレーム入り写真)
・作曲家ハンス・プフィッツナーの手紙 1935年8月3日ミュンヘンにて
・カサドの音名による楽譜断片 ミュンヘンにてプフィッツナーより贈呈


展示ケースⅡ カサドとカザルス
・プフィッツナー作チェロ協奏曲作品42 カサドへの献呈楽譜
・カザルスの手紙 1925年6月15日 バルセロナにて
・カザルスの手紙 1928年8月22日 サンサルバドルにて
・カザルスの手紙 1929年5月26日 バルセロナにて
・カザルスの手紙 1929年10月22日 バルセロナにて
・カサド所有カザルスのポートレート入り写真立て
・カザルスからの葉書 1958年9月12日


展示ケースⅢ 演奏家カサド・戦後
・1920年代カサドのプロモーション用公式ポートレート
・カサド智恵子結結婚式コンサート・プログラム
・デュオ・カサド当日プログラム1962年公演 日本凱旋公演は大いに話題となった
・デュオ・カサド サウスカロライナ公演プログラム 1959年11月30日 北米最有力の音楽事務所コロンビア・アーティストと契約したデュオ・カサドは小地方都市音楽協会の演奏会も積極的に行った.
・日本フィル定期演奏会当日プログラム1958年5月31日カサドサイン入り
・ N響定期演奏会当日プログラム62年11月カサド独奏小澤征爾指揮 ドヴォルザークを共演し単身離日したカサドの日本に於ける最後の公式演奏となった


展示ケースⅣ 作曲家カサド1
・サド作曲「カタロニア狂詩曲」ピアノ用スケッチ 1926年 オーケストレーションに向けてカサドが綴ったメモ
・指揮者メンゲルベルグからの電報 1928年11月12日ニューヨーク発、「あなたの狂詩曲の演奏は大成功 おめでとう」
・カサド作「小プレリュード」 大戦中末期の1918年2月26日に書かれ、現存する最も古いカサド作品のひとつ
・カサド作チェロ協奏曲 ユニヴェルサールの大判印刷総譜、カサドによる変更の書き込み多数
・メンデルスゾーン夫人によるカサド作チェロ協奏曲解説(日本語訳)


展示ケースⅤ 作曲家カサド2
・カサド作「無伴奏チェロ曲」草稿 1926年の3楽章無伴奏チェロ組曲とは別の、作曲年不明の草稿。プレリュード、ノクチュルナ、ルンバ
・カサド作「シルエット」1927年オーケストラ草稿スケッチ カザルスやチャップリンなど様々な当
時の有名人のポートレートを音に描いた組曲を構想していたようである。
・カサドによるボッケリーニ及びシューマン協奏曲カデンツァ鉛筆書き
・カサド編曲シューベルト「セレナード」 鉛筆書き草稿とペン書き清書稿
・カサド編曲J.S.バッハ「我なんじに呼びかけん、主イエス・キリスト!」BWV639チェロとピアノのための編曲オリジナル譜


展示ケースⅥ カサド・コンクール
・フィレンツェ・カサド・コンクール第1回応募要項
・フィレンツェ・カサド・コンクール第1回公式封筒
・フィレンツェ・カサド・コンクール第1回公式プログラム
・第1回フィレンツェ・カサド・コンクール・ポスター
・第1回フィレンツェ・カサド・コンクール本選資料
・第1回カサド・コンクールin八王子公式ポスター

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今晩「カサド展2009」ガイドツアーやります [カサド・コンクール]

私設電子壁新聞らしいご案内。

本日、11月30日午後7時半過ぎ頃から、八王子いちょうホール2階第2展示室で、只今開催中の「カサド展2009」ガイドツアーを行います。
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なんせ今回は諸事情で借り出したポスターが壁面に飾れなくなり、結果として空いてしまった広大な壁面を埋めるために、膨大な作文をせねばならなくなりました。結果として、この類の展示会としては異例なほど読むものが多く、やたらと時間がかかってしかたないとの非難も浴びております。スイマセン。

で、読むのが面倒くさい方のために、展示物の中身の説明、カサドという人物の背景説明、この展示会に出ている展示物の歴史的な価値などを説明いたします。内覧会で試演(?)してみたんですが、フルコースで説明すると1時間もかかることが判って、どこをどう端折ったらいいか、まあ、勢いでしょう。

開演時間が「頃」なのは、「1次予選の演奏が全て終わって10分から15分くらいしたら開演」という意味です。現時点では最後の奏者が午後7時20分に弾き終えることになっているので、その後、ということ。なんのことはない、審査結果発表までの場つなぎイベントですな。審査結果発表の告知があったら、ガイドツアーは途中でも打ち切ります。悪しからず。

なお、展示されている楽譜は12月から入れ替えになります(本日のガイドツアー終了後に入れ替え作業をします)。ですから、カサド直筆の小品楽譜を眺めたい人は、今日までです。後半は場所を取るオーケストラ総譜などが中心になります。

第2回のガイドツアーは、当初は2次予選後を予定して他のですが、夜が遅くなりそうな感じだし、それに同じパターンでやると同じような聴衆しかいらっしゃらない可能性も高いので、現時点では本選出場者がオケ合わせをやっていてコンクールの演奏がない12月3日若しくは4日に、カサド展レコード・コンサートと一緒に午後にやることを考えています。また当電子壁新聞で告知しますので、よろしく。コンクール公式ホームページは、ホームページ作成者も現場で走り回っているので、アップ出来るか判らんのですわ。

そうそう、さる事情で展示出来ないポスター類ですけど、本日のガイドツアーでは現物をお見せする予定です。ご関心のある方は是非どうぞ。まあ、特にポスターのみに関心のある方はいないでしょうけどねぇ。

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