グラーツのファイナリスト発表 [弦楽四重奏]
お仕事しながら京都から東京駅まで戻ってきて、ネットのストリーミングでシューマンQに間に合わずさっさと寝てしまい、朝起きてパソコン開けると、グラーツの「シューベルト&現代音楽コンクール」からファイナリストのリリースが来てました。弦楽四重奏部門は、ま、ぶっちゃけ、まるっきり堅い結果になってます。リリース貼り付けるよりも書いちゃった方が早いので、以下。
ヴェレヌスQ(スイス)
ジュモーQ(あちこち)
シューマンQ(独&日)
ヴァレーズQ(フランス)
なんだかなぁ、審査委員長のシュテファンには申し訳ない言いぐさになるんだけど、全く全うこの上ない結果で、これなら飛行機代出して寒い寒いグラーツに行かなくても正解だった、とまでは言わぬが、審査員さんまともなお仕事してますね、って結果でありますな。なんせ、ジュモーQ以下の3団体は既に来日公演やってる連中だもん、皆々様の中にも大阪や北九州やティアラ江東でお聴きになった方もいらっしゃることでありましょーし。
とはいえ、このグラーツの大会、最後の最後で優勝を出さないということが結構あるので、まだまだ目は離せません。小生が出かけたときも、これは優勝堅いだろうと思ったミネッティQが立派なノーノをやったけど、1位なし2位だったもんねぇ。
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2006-02-21
ちなみにミネッティQはその後もなかなかコンクール的には結果が綺麗に出なかったんだけど、ヴィーンのカラヤン財団の若手支援団体に入ったりして、ちゃんとやってます。先月にハイデルベルクに行ったときも、街の音楽協会のポスターが貼ってあって、小生が訪れる前日に演奏会があったようでした。
日本でも下心と野心のあるプロモーターさんが本気になって仕掛ければ、自力はしっかりあるんだから、アマデオ・モディリアーニQよりも絶対売れるだろーけどなぁ。セカンドちゃんのお母さんが岩手だし。
もとい。んで、歌とトリオは面倒なんてリリースを貼り付けます。トリオは半年前のメルボルンで唯一のオリジナル地元団体として大いに受けていたオーストラリアの団体がファイナルまで残ってますね。
Ergebnis Lied 12-02-12.pdf
Ergebnis Trio 12-02-12.pdf
歌に関しては小生はなーんにもコメント出来ないので、アホな感想を漏らせば…流石に日本のピアニストさんは現代物とかテクニカルな難曲は強い、ってかな。
試合は本日はお休みみたい。本選に関しては、追ってお伝えしますです。以上、グラーツ・コンクール東京勝手連広報部やくぺん先生でありましたぁ。
ヴェレヌスQ(スイス)
ジュモーQ(あちこち)
シューマンQ(独&日)
ヴァレーズQ(フランス)
なんだかなぁ、審査委員長のシュテファンには申し訳ない言いぐさになるんだけど、全く全うこの上ない結果で、これなら飛行機代出して寒い寒いグラーツに行かなくても正解だった、とまでは言わぬが、審査員さんまともなお仕事してますね、って結果でありますな。なんせ、ジュモーQ以下の3団体は既に来日公演やってる連中だもん、皆々様の中にも大阪や北九州やティアラ江東でお聴きになった方もいらっしゃることでありましょーし。
とはいえ、このグラーツの大会、最後の最後で優勝を出さないということが結構あるので、まだまだ目は離せません。小生が出かけたときも、これは優勝堅いだろうと思ったミネッティQが立派なノーノをやったけど、1位なし2位だったもんねぇ。
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2006-02-21
ちなみにミネッティQはその後もなかなかコンクール的には結果が綺麗に出なかったんだけど、ヴィーンのカラヤン財団の若手支援団体に入ったりして、ちゃんとやってます。先月にハイデルベルクに行ったときも、街の音楽協会のポスターが貼ってあって、小生が訪れる前日に演奏会があったようでした。
もとい。んで、歌とトリオは面倒なんてリリースを貼り付けます。トリオは半年前のメルボルンで唯一のオリジナル地元団体として大いに受けていたオーストラリアの団体がファイナルまで残ってますね。
Ergebnis Lied 12-02-12.pdf
Ergebnis Trio 12-02-12.pdf
歌に関しては小生はなーんにもコメント出来ないので、アホな感想を漏らせば…流石に日本のピアニストさんは現代物とかテクニカルな難曲は強い、ってかな。
試合は本日はお休みみたい。本選に関しては、追ってお伝えしますです。以上、グラーツ・コンクール東京勝手連広報部やくぺん先生でありましたぁ。
グラーツ順当に2次へ [弦楽四重奏]
日が差してる空に、関ヶ原だか福井のほうだかから雪がちぎれて飛んでくる琵琶湖の畔の朝です。今朝も寒波に震える(んだろーなぁ)グラーツの広報さんから、昨日の結果と本日の演目が送られてきました。以下に貼り付けます。
Tagesprogramm 12-02-12.pdf
歌がなかなか面白いプログラムになってますねぇ。暇だったら一日座ってたいなぁ。トリオは、メルボルンに来てた団体がひとつあって、その辺りが軸で動いてるのかしら。トリオは正直、個々の奏者の力量にうんと引っ張られるので、なかなか審査が難しいでしょうねぇ。「シューベルト&現代」というテーマがはっきり出た大会なので、古典派までの作品を処理する視点はある程度明快になるのは、メルボルンや大阪よりも楽かもしれないな。
んで、弦楽四重奏ですが、1次の結果が出ました。このPDFファイルに名前が挙がってるのが、無事に通過した奴らです。ま、全く予想通りというか、やっぱりメイジャー国際大会に参加している連中は安定して残ってきてますね。シューマンQはあの大阪で参加者をゲンナリさせた曲やるんね。ジュモーQの弾くポネルってのは、あの演出家ポネルの息子で、ジュモーは前のメンバーだけどディスクを作ってるから、まあお手の物でしょう。ファイナル勝負ですな。ここは、実際に現場にいると、現代物はみんな必死に練習してくるので、どこもステージが挙がるにつれてレベルはどんどん高くなる。で、鬼門はシューベルト、って感じの戦いになる。さても、どーなることやら。
いよいよ本日12日から、弦楽四重奏もヴィデオとオーディオの両方でのストリーミングが始まります。8時間時差はしんどいが、若者よ、勉強と思ってがんばってきこーではないかっ。
Duo für Gesang und Klavier (Lied):
Videostream http://stream.kug.ac.at:8000/schubert/lied.html
Audiostream http://stream.kug.ac.at:8000/lied.mp3.m3u
Trio für Klavier, Violine und Violoncello:
Videostream http://stream.kug.ac.at:8000/schubert/klaviertrio.html
Audiostream http://stream.kug.ac.at:8000/klaviertrio.mp3.m3u
Streichquartett (ab 12.02.2012)
Videostream http://stream.kug.ac.at:8000/schubert/streichquartett.html
Audiostream http://stream.kug.ac.at:8000/schubert/streichquartett.html
Tagesprogramm 12-02-12.pdf
歌がなかなか面白いプログラムになってますねぇ。暇だったら一日座ってたいなぁ。トリオは、メルボルンに来てた団体がひとつあって、その辺りが軸で動いてるのかしら。トリオは正直、個々の奏者の力量にうんと引っ張られるので、なかなか審査が難しいでしょうねぇ。「シューベルト&現代」というテーマがはっきり出た大会なので、古典派までの作品を処理する視点はある程度明快になるのは、メルボルンや大阪よりも楽かもしれないな。
んで、弦楽四重奏ですが、1次の結果が出ました。このPDFファイルに名前が挙がってるのが、無事に通過した奴らです。ま、全く予想通りというか、やっぱりメイジャー国際大会に参加している連中は安定して残ってきてますね。シューマンQはあの大阪で参加者をゲンナリさせた曲やるんね。ジュモーQの弾くポネルってのは、あの演出家ポネルの息子で、ジュモーは前のメンバーだけどディスクを作ってるから、まあお手の物でしょう。ファイナル勝負ですな。ここは、実際に現場にいると、現代物はみんな必死に練習してくるので、どこもステージが挙がるにつれてレベルはどんどん高くなる。で、鬼門はシューベルト、って感じの戦いになる。さても、どーなることやら。
いよいよ本日12日から、弦楽四重奏もヴィデオとオーディオの両方でのストリーミングが始まります。8時間時差はしんどいが、若者よ、勉強と思ってがんばってきこーではないかっ。
Duo für Gesang und Klavier (Lied):
Videostream http://stream.kug.ac.at:8000/schubert/lied.html
Audiostream http://stream.kug.ac.at:8000/lied.mp3.m3u
Trio für Klavier, Violine und Violoncello:
Videostream http://stream.kug.ac.at:8000/schubert/klaviertrio.html
Audiostream http://stream.kug.ac.at:8000/klaviertrio.mp3.m3u
Streichquartett (ab 12.02.2012)
Videostream http://stream.kug.ac.at:8000/schubert/streichquartett.html
Audiostream http://stream.kug.ac.at:8000/schubert/streichquartett.html
♪すみれぇのは~なぁ~… [売文稼業]
宝塚市立図書館の閲覧室におります。窓の外には緩やかな丘に住宅が広がり、彼方のこんもりとした緑の山が冬の光に輝き、ときおり福知山線の上を旧国鉄っぽい特急車両やステンレスの通勤列車が通り抜けて行きます。
こんな場所に来ているのは、うううん、ばらして良いのか、某国立施設の下請けで、某編集者さんから超緊急で依された原稿のため。ぶっちゃけ、日本のオペラの草創期から1945年までを原稿用紙60枚ちょっとに纏める、って仕事です。まるで頭の悪い大学院生が、薄っぺらな修士論文を慌てて書いてるみたいなもんです。
とはいえ、恐らくは殆ど世間の目に触れない作文なんだろうけど、形としてはへっぽこ三文売文業者がこんな仕事して良いのか心配になるくらい「偉い」ところが出す冊子なものだから、あまりいーかげんなことも出来ぬ。たかが10日程度でやっつけたと思われる内容では不味い。で、一応、日本のオペラ100年で盛り上がった2003年以降の新しい研究動向や、2001年以降の日本国社会全体のライトな右傾化傾向なども意識的に取り入れ、多少の歴史観のアップデートをせにゃならぬ。
てなわけで、宝塚に来てます。
ええ、日本のオペラ史に宝塚的なるものを入れ込む視点は、1980年代くらい、小生がまだヘブライ語やらギリシャ語にヒーヒー言ってた頃から多少はあった。ってのも、担当教官N先生のお隣に住んでた山口昌男大先生が、そういう日本の西洋文化受容なんかの定説をドンドンひっくり返してたわけですね。『モーツァルト好きを怒らせろ』だっけ、なんか凄いタイトルの御著書もあったなぁ。そんな空気の中、世紀末にマーラー・ルネッサンスで柴田南雄御大なんかとはまた違う視点を出してきた渡辺裕氏が日本回帰して、宝塚を論じ始めた。拙著クァルテット本が出た頃、担当編集者さんと、次は片山さん引っ張り出して「日本音楽名曲名演奏」ってのやろうよ、今の風潮なら絶対そっち方面は売れるから、なんて言ってた頃ですわ。おお、今や音楽売文業界最大の売れっ子となった片山先生、遙か彼方に行ってしまわれたものだ。
もとい。んで、浅草オペラだとか少女歌劇だとかを「日本のナショナル・アイデンティティを確立した民衆オペラ」とみなす歴史観は21世紀になってしっかり確立し、研究もジャンジャン出てくるは、資料館もあちこちに出来るわ。えらいことになってるわけです。
今、宝塚にいるのは、実を申せば、オリジナル資料をあたってなにやら新しいことを言おう、ってんじゃあありません。そんな大それたことはやってる暇もないし、やってる研究者の皆さんに失礼です。ぶっちゃけ、研究所や資料集がいっぱい揃えてあるだろう場所に行き、積み上げてだああああっと眺めて、なーるほど、これくらいの感じで良いのね、と確認するためです。ペリー来訪からマッカーサー厚木到着までの100年弱を60数枚にした場合、宝塚にどれほどの比重を与えて良いのか、自分なりに納得するのが目的。ま、2枚分くらいだなぁ、ってとこが結論なんだけどさ。
そんなことならどこの図書館でも出来るだろう、今はいくらでも図書館通しの連絡で本は取り寄せられるんだから、なんてお思いでしょうねぇ。
ところがどっこい、それじゃあ駄目なのよ。
公共図書館の蔵書取り寄せとか、国会図書館で三宅坂地下の巨大倉庫から本を出してもらうというのは、「この本が必要だ」というのが明快な場合にはとても便利なのです。だけど、今やってるのは、関連があるかないか判らないけどありそうだ、って位の図書資料を山積みにし、目を通していくという作業。これなんて怪しいなぁ、こりゃ駄目だろう、なんてのも含めて流していく。
これが「君はこの本が必要なんだね」ってところから始まる今の公共図書館システムでは、出来ない。やろうとすると、もの凄く時間と手間がかかり、能率が悪すぎる。
要するに、書物という形になって存在しているデータベースをなで回して、全体がどんな格好をしているかの大まかな形を推察する、って作業は、世界中の図書を一発検索しちゃうぞ、なんてシステムでは不可能なんです。敢えて言えば、もの凄くアナログっちー作業。
ちょっと真面目に言えば、情報をデータやインフォメーションからインテリジェンスにしていくプロセスが、今の全てをデータベース化していく情報処理の考え方では、とてもとてもやりにくいものになっている、ってこと。
さて、そんなどーでも良い雑談をやってる暇はない。今、眺めてる山を崩したら、福知山線の向こう、宝塚大劇場の横を流れる川のちょっと下ったところに昨年だかに出来た市立の資料館にも一応は行ってみなければならない。新しい何があるとも思えないが、空気に触れる、ってのはインテリジェンスとしての情報にとって、もの凄く大事なことだもの。ま、それが今の世の中、ネットで世界中の演奏が聴けてプログラムが判るのに、わざわざあちこち出かけてく理由なんだけどさ。
神武天皇降臨2672年を祝ううらうらした午後、阪急沿線にすみれの花はまだ咲かぬ。♪すみれぇのはぁああなぁああああ…

とはいえ、恐らくは殆ど世間の目に触れない作文なんだろうけど、形としてはへっぽこ三文売文業者がこんな仕事して良いのか心配になるくらい「偉い」ところが出す冊子なものだから、あまりいーかげんなことも出来ぬ。たかが10日程度でやっつけたと思われる内容では不味い。で、一応、日本のオペラ100年で盛り上がった2003年以降の新しい研究動向や、2001年以降の日本国社会全体のライトな右傾化傾向なども意識的に取り入れ、多少の歴史観のアップデートをせにゃならぬ。
てなわけで、宝塚に来てます。
ええ、日本のオペラ史に宝塚的なるものを入れ込む視点は、1980年代くらい、小生がまだヘブライ語やらギリシャ語にヒーヒー言ってた頃から多少はあった。ってのも、担当教官N先生のお隣に住んでた山口昌男大先生が、そういう日本の西洋文化受容なんかの定説をドンドンひっくり返してたわけですね。『モーツァルト好きを怒らせろ』だっけ、なんか凄いタイトルの御著書もあったなぁ。そんな空気の中、世紀末にマーラー・ルネッサンスで柴田南雄御大なんかとはまた違う視点を出してきた渡辺裕氏が日本回帰して、宝塚を論じ始めた。拙著クァルテット本が出た頃、担当編集者さんと、次は片山さん引っ張り出して「日本音楽名曲名演奏」ってのやろうよ、今の風潮なら絶対そっち方面は売れるから、なんて言ってた頃ですわ。おお、今や音楽売文業界最大の売れっ子となった片山先生、遙か彼方に行ってしまわれたものだ。
もとい。んで、浅草オペラだとか少女歌劇だとかを「日本のナショナル・アイデンティティを確立した民衆オペラ」とみなす歴史観は21世紀になってしっかり確立し、研究もジャンジャン出てくるは、資料館もあちこちに出来るわ。えらいことになってるわけです。
今、宝塚にいるのは、実を申せば、オリジナル資料をあたってなにやら新しいことを言おう、ってんじゃあありません。そんな大それたことはやってる暇もないし、やってる研究者の皆さんに失礼です。ぶっちゃけ、研究所や資料集がいっぱい揃えてあるだろう場所に行き、積み上げてだああああっと眺めて、なーるほど、これくらいの感じで良いのね、と確認するためです。ペリー来訪からマッカーサー厚木到着までの100年弱を60数枚にした場合、宝塚にどれほどの比重を与えて良いのか、自分なりに納得するのが目的。ま、2枚分くらいだなぁ、ってとこが結論なんだけどさ。
そんなことならどこの図書館でも出来るだろう、今はいくらでも図書館通しの連絡で本は取り寄せられるんだから、なんてお思いでしょうねぇ。
ところがどっこい、それじゃあ駄目なのよ。
公共図書館の蔵書取り寄せとか、国会図書館で三宅坂地下の巨大倉庫から本を出してもらうというのは、「この本が必要だ」というのが明快な場合にはとても便利なのです。だけど、今やってるのは、関連があるかないか判らないけどありそうだ、って位の図書資料を山積みにし、目を通していくという作業。これなんて怪しいなぁ、こりゃ駄目だろう、なんてのも含めて流していく。
これが「君はこの本が必要なんだね」ってところから始まる今の公共図書館システムでは、出来ない。やろうとすると、もの凄く時間と手間がかかり、能率が悪すぎる。
要するに、書物という形になって存在しているデータベースをなで回して、全体がどんな格好をしているかの大まかな形を推察する、って作業は、世界中の図書を一発検索しちゃうぞ、なんてシステムでは不可能なんです。敢えて言えば、もの凄くアナログっちー作業。
ちょっと真面目に言えば、情報をデータやインフォメーションからインテリジェンスにしていくプロセスが、今の全てをデータベース化していく情報処理の考え方では、とてもとてもやりにくいものになっている、ってこと。
さて、そんなどーでも良い雑談をやってる暇はない。今、眺めてる山を崩したら、福知山線の向こう、宝塚大劇場の横を流れる川のちょっと下ったところに昨年だかに出来た市立の資料館にも一応は行ってみなければならない。新しい何があるとも思えないが、空気に触れる、ってのはインテリジェンスとしての情報にとって、もの凄く大事なことだもの。ま、それが今の世の中、ネットで世界中の演奏が聴けてプログラムが判るのに、わざわざあちこち出かけてく理由なんだけどさ。
神武天皇降臨2672年を祝ううらうらした午後、阪急沿線にすみれの花はまだ咲かぬ。♪すみれぇのはぁああなぁああああ…
ゆけぇ!我らがシューマンQ! [弦楽四重奏]
大阪の宿です。いろいろ調べ物と、人に会うために来たんだけど、後者の用事は日程がうまく合わず、また足を運ばねばならなくなった。ま、なんにせよ、嫁さんの親父さんの訃報を受けた思い出の場所になっちゃって、なんかいつもここに泊まることにしちゃってる駅前宿です。目の前はヨドバシカメラ、といえばバレバレ。
んで、出がけに、グラーツから案内が来ました。一昨日から始まっているグラーツのコンクール、ここは歌曲とピアノ・トリオ、それに弦楽四重奏という科目で、興味深いのは「シューベルト&現代音楽コンクール」と名打っていて、必ずシューベルトを弾く、それに半分は20世紀後半の作品、って特殊なコンクールです。弦楽四重奏部門の審査委員長がカルミナQのシュテファン・ゲルナー御大で、「おまえ、なんで来ないんだ」といつも言われているんだが、ロンドンやらと被るし、正直、国際レースというよりもヨーロッパ選手権の特殊なコースのひとつ、って位置づけの大会なんで、なかなか足を運びにくい。あらかわしずかさんがイナバウアー&誰も寝てはならぬで優勝したときはこの大会の真っ最中で、あたしゃ、グラーツで眺めてたっけ。
ま、そんなこんな。本日から満を持して弦楽四重奏部門が始まります。今日はこういうラインナップ。後ろの方です。
Tagesprogramm 10-02-12.pdf
うううん、弦楽四重奏、参加団体これだけなのか、明日もじゃんじゃんあるのか、全然判らんです。でも、顔ぶれは新鮮というか、まだホントの国際試合には出てくる前の連中なんで、面白いですねぇ。ま、こうなると、我らがシューマンQにはがんばってもらわんと困るね。
今月末のシューマンQの来日公演が凱旋公演になるように、遙か極東のセシウムまみれの列島からエールをおくろーではないかっ!ましてやここは去る5月に彼らに2等賞を与えた大阪だぞっ!なーるほど、審査員に旧東独最後の生き残り、弦楽四重奏界の星一徹と呼ばれる(って、あたししか言わぬが)フェルツ御大がいるではないか。これはエリック君たちには良いチャンスですね。あ、アウアーQからケラーQに引っ張られたチェロさんもいるじゃないか。みんな、グラーツの後は日本なんだな。
なんにせよ、12日からはライブのストリーミングがあるようなので、大いに盛り上がりましょう。
http://schubert.kug.ac.at/en/international-competition-franz-schubert-and-modern-music/live-streams-2012.html
追記
おはようございます。未だセシウムにまみれていなかったノンビリした2670年くらい昔の列島に神様がご光臨になって、ありがたああああい天皇様の統治が始まった日の朝の大阪です。グラーツから今日も元気に本日のプログラムが送られてきました。これって、現地では深夜にリリース出して、さあかえろーかえろー、ってなんてるんだろーなぁ。また貼り付けます。歌とトリオは1次の結果が出て、弦楽四重奏は本日で全団体出揃います。おお、ジュモーとヴァレーズがおりますな。どうやら軸になる連中が見えてきた。脅威の新人がいるかどうかが楽しみ。でも、参加メンバーの国籍を眺めると、ホントにヨーロッパF3000でんなぁ。
Tagesprogramm 11-02-12.pdf
んで、出がけに、グラーツから案内が来ました。一昨日から始まっているグラーツのコンクール、ここは歌曲とピアノ・トリオ、それに弦楽四重奏という科目で、興味深いのは「シューベルト&現代音楽コンクール」と名打っていて、必ずシューベルトを弾く、それに半分は20世紀後半の作品、って特殊なコンクールです。弦楽四重奏部門の審査委員長がカルミナQのシュテファン・ゲルナー御大で、「おまえ、なんで来ないんだ」といつも言われているんだが、ロンドンやらと被るし、正直、国際レースというよりもヨーロッパ選手権の特殊なコースのひとつ、って位置づけの大会なんで、なかなか足を運びにくい。あらかわしずかさんがイナバウアー&誰も寝てはならぬで優勝したときはこの大会の真っ最中で、あたしゃ、グラーツで眺めてたっけ。
ま、そんなこんな。本日から満を持して弦楽四重奏部門が始まります。今日はこういうラインナップ。後ろの方です。
Tagesprogramm 10-02-12.pdf
うううん、弦楽四重奏、参加団体これだけなのか、明日もじゃんじゃんあるのか、全然判らんです。でも、顔ぶれは新鮮というか、まだホントの国際試合には出てくる前の連中なんで、面白いですねぇ。ま、こうなると、我らがシューマンQにはがんばってもらわんと困るね。
今月末のシューマンQの来日公演が凱旋公演になるように、遙か極東のセシウムまみれの列島からエールをおくろーではないかっ!ましてやここは去る5月に彼らに2等賞を与えた大阪だぞっ!なーるほど、審査員に旧東独最後の生き残り、弦楽四重奏界の星一徹と呼ばれる(って、あたししか言わぬが)フェルツ御大がいるではないか。これはエリック君たちには良いチャンスですね。あ、アウアーQからケラーQに引っ張られたチェロさんもいるじゃないか。みんな、グラーツの後は日本なんだな。
なんにせよ、12日からはライブのストリーミングがあるようなので、大いに盛り上がりましょう。
http://schubert.kug.ac.at/en/international-competition-franz-schubert-and-modern-music/live-streams-2012.html
追記
おはようございます。未だセシウムにまみれていなかったノンビリした2670年くらい昔の列島に神様がご光臨になって、ありがたああああい天皇様の統治が始まった日の朝の大阪です。グラーツから今日も元気に本日のプログラムが送られてきました。これって、現地では深夜にリリース出して、さあかえろーかえろー、ってなんてるんだろーなぁ。また貼り付けます。歌とトリオは1次の結果が出て、弦楽四重奏は本日で全団体出揃います。おお、ジュモーとヴァレーズがおりますな。どうやら軸になる連中が見えてきた。脅威の新人がいるかどうかが楽しみ。でも、参加メンバーの国籍を眺めると、ホントにヨーロッパF3000でんなぁ。
Tagesprogramm 11-02-12.pdf
スイマセン実質絶版です [売文稼業]
ある方から、数日前の朝日新聞ウェブ版に、いづみこ先生の音楽書ご推薦リストが掲載されて…って情報をいただきました。最近、ブックマークから朝日新聞のウェブサイトを落としていて、全く眺めていなかったので知らなかった。これ。
http://book.asahi.com/book/feature/0189.html
ええ、ケネソン先生の「天才本」と我が家では言われてる拙訳が取り上げられております。ありがたいことであります。
とはいうものの、実はですねぇ、この著作、実質上絶版状態なんです。ぶっちゃけて言えば、もう音楽之友社からは「弊社の出版リストからは落とします」という連絡が去年だか一昨年だかに来ている。で、わざわざ市場から回収して裁断する手間暇コストをかける気はないけど、もう社内には保管しないし(ってか、この会社、今やホントの意味での出版物の保管が出来てないんだけど)、問い合わせても「ありません」というし、市場に流れてるものがなくなったらオシマイ、ってこと。
今、日本の出版業は「原稿を集め、編集し、本の格好にして、トーハンなどを通して市場に流す」という作業はなんとかやってるけど、「自分の会社で出版した本を保存し、管理し、必要があれば供給する」という作業は捨てつつある。業界として捨てつつある。
音楽関係の方は良くご存じだと思いますけど、例えばヴィーンの1区、オペラハウスから旧ロブコビッツ伯邸の横を抜けてリンクの中心に向かってく路地の左側にあるドブリンガーなんかに行って、二つ並んだ店舗の左側の楽譜屋さんのおっさんに「マックス・フォン・シリンクスのヴァイオリン協奏曲ありまっかぁ」なんて尋ねると、ちょっと待ってろ、と言われて、おっさんは地下の倉庫に下りてって、「ほい」って出してくれたりする。と、それはなんとなんと、1930年代に最初に刷られた奴だったりして、おいおいおいおいおい、って呆れたりすることがある。
ま、そーゆー意味での「出版社・本屋」という職種は、もう21世紀の日本国にはない、ってこと。
本は、出版されたら買っておくこと。これはCDも同じ。全てが「特別限定生産」だと思うべきでしょう。
なお、「天才本」の関しては、担当編集者さんが「上下二巻本にしない方が良かったかなぁ」と仰ってましたっけ。そういうもんなのかなぁ。なんであれ、中身は興味深いです。個人的には、第1回ヴィエニアフスキー・コンクールの話はとても面白い。お暇な方は、図書館ででも探してください。図書館に請求しても、絶版で駄目です、と言われると思いますけど。
ケニソン先生、お元気なのかしら。前回のバンフではお姿を見なかったんだけど。
追記
今、びわ湖ホールの資料室にいます。オペラ資料が中心の場所な筈だけど、この「天才本」、ありました。昨日眺めてた宝塚ベガホール隣の市立図書館にも、なぜか「天才本」はありました。各地の公共図書館には案外ちゃんと入ってるみたいです。ご関心の向きはどーぞ。
http://book.asahi.com/book/feature/0189.html
ええ、ケネソン先生の「天才本」と我が家では言われてる拙訳が取り上げられております。ありがたいことであります。
とはいうものの、実はですねぇ、この著作、実質上絶版状態なんです。ぶっちゃけて言えば、もう音楽之友社からは「弊社の出版リストからは落とします」という連絡が去年だか一昨年だかに来ている。で、わざわざ市場から回収して裁断する手間暇コストをかける気はないけど、もう社内には保管しないし(ってか、この会社、今やホントの意味での出版物の保管が出来てないんだけど)、問い合わせても「ありません」というし、市場に流れてるものがなくなったらオシマイ、ってこと。
今、日本の出版業は「原稿を集め、編集し、本の格好にして、トーハンなどを通して市場に流す」という作業はなんとかやってるけど、「自分の会社で出版した本を保存し、管理し、必要があれば供給する」という作業は捨てつつある。業界として捨てつつある。
音楽関係の方は良くご存じだと思いますけど、例えばヴィーンの1区、オペラハウスから旧ロブコビッツ伯邸の横を抜けてリンクの中心に向かってく路地の左側にあるドブリンガーなんかに行って、二つ並んだ店舗の左側の楽譜屋さんのおっさんに「マックス・フォン・シリンクスのヴァイオリン協奏曲ありまっかぁ」なんて尋ねると、ちょっと待ってろ、と言われて、おっさんは地下の倉庫に下りてって、「ほい」って出してくれたりする。と、それはなんとなんと、1930年代に最初に刷られた奴だったりして、おいおいおいおいおい、って呆れたりすることがある。
ま、そーゆー意味での「出版社・本屋」という職種は、もう21世紀の日本国にはない、ってこと。
本は、出版されたら買っておくこと。これはCDも同じ。全てが「特別限定生産」だと思うべきでしょう。
なお、「天才本」の関しては、担当編集者さんが「上下二巻本にしない方が良かったかなぁ」と仰ってましたっけ。そういうもんなのかなぁ。なんであれ、中身は興味深いです。個人的には、第1回ヴィエニアフスキー・コンクールの話はとても面白い。お暇な方は、図書館ででも探してください。図書館に請求しても、絶版で駄目です、と言われると思いますけど。
ケニソン先生、お元気なのかしら。前回のバンフではお姿を見なかったんだけど。
追記
今、びわ湖ホールの資料室にいます。オペラ資料が中心の場所な筈だけど、この「天才本」、ありました。昨日眺めてた宝塚ベガホール隣の市立図書館にも、なぜか「天才本」はありました。各地の公共図書館には案外ちゃんと入ってるみたいです。ご関心の向きはどーぞ。
成田空港でピアノを弾こう [たびの空]
「音楽業界」か「たびの空」か、よーわからんお知らせです。
世界中のピアノ弾きの皆々様、成田空港ターミナルが、こんな公募を出しております。ほれ。
http://www.narita-airport.jp/jp/fun/event/music/1201entry_musicweek.html
要は、「成田空港第2ターミナルビルでイースター休暇で日本国に集まる世界中の乗客を前に思いっきりピアノを弾いてみないかね、ただし、ノーギャラだけどね」って話です。電車代も出ない、ホントのボランティア仕事。
いかがでしょうか、特にジャンルは限られていないようなので、貴方の自作の音楽を弾くもよし、「ゴールドベルク変奏曲」を弾き始めて朝っぱらから成田に来させられて眠くてたまらぬ関東西地区の方々に心地よい眠りを誘うもよい。はたまた「ジョン・ケージ生誕100年記念」と叫んで4分ちょっとピアノの前に座ってるもよし。持ち時間は15分だから、3回繰り返して演奏も出来るぞっ!
我と思わぬ方は、ご応募なさりたまえっ。ただし、お友達に聴かせたいと思ったら、ちゃんとパスポートかなんかもって来るように言わないと、ターミナルビルに入るためのセキュリティを突破できませんからね。
世界中のピアノ弾きの皆々様、成田空港ターミナルが、こんな公募を出しております。ほれ。
http://www.narita-airport.jp/jp/fun/event/music/1201entry_musicweek.html
要は、「成田空港第2ターミナルビルでイースター休暇で日本国に集まる世界中の乗客を前に思いっきりピアノを弾いてみないかね、ただし、ノーギャラだけどね」って話です。電車代も出ない、ホントのボランティア仕事。
いかがでしょうか、特にジャンルは限られていないようなので、貴方の自作の音楽を弾くもよし、「ゴールドベルク変奏曲」を弾き始めて朝っぱらから成田に来させられて眠くてたまらぬ関東西地区の方々に心地よい眠りを誘うもよい。はたまた「ジョン・ケージ生誕100年記念」と叫んで4分ちょっとピアノの前に座ってるもよし。持ち時間は15分だから、3回繰り返して演奏も出来るぞっ!
我と思わぬ方は、ご応募なさりたまえっ。ただし、お友達に聴かせたいと思ったら、ちゃんとパスポートかなんかもって来るように言わないと、ターミナルビルに入るためのセキュリティを突破できませんからね。
学生プロデュース西へ [音楽業界]
「学生プロデュース・コンサート」という教育プログラムがあります。そんなジャンルあるのか、と突っ込まれても困る。やくぺん先生が「書いてあることはみんな嘘、信じるな」をモットーとする当へっぽこ私設壁新聞で「ある」と断言するのだから、そりゃーもー、絶対にあるのです。ええ、あたしは嘘はもうしませんっ!
どんなものなのか、ざっくりと概説すれば…
1:主催団体(民間音楽ホールの制作部だったり、公共ホールを運営する指定管理者だったり)が、コンサートを1本自主制作するために必要な予算を用意する。
2:地域の学生(過去の事例では高校生から大学生)に、「コンサートをみんなの手で作ってみましょう」と呼びかけ、演奏会制作作業をやってみたい若者を募る。無論、ボランティア。会費を取るわけでもないが、アルバイト料は出ません。
3:集まった学生を、演奏家、音楽業界関係者専門家らが指導し、ホールの担当者やスタッフが陰に日向に学生らと音楽家を援護、半年ほどかけて有料の演奏会をひとつ作ってもらい、公演を行う。
まあ、こういうもんです。こう記してみると、プロが見れば見るほど突っ込みどころ満載、初期の無鉄砲なTANでもなければ考えても実現はさせない企画ではありますねー。始めたTANは民間のNPOだから支援者が理解を示せばOKなんだろうが、公共ホールが税金を使ってやるとなれば、理屈としては「手を挙げてくれた学生らに奨学金を与える」ってような形になるんでしょうなぁ。
予算をどこまで使わせるのか、どこまでの赤字を許すのか、などなど、学生プロデューサーたちの裏で相当に老獪な担当者が微妙な(ってか、老獪、場合によっては悪辣な)動きをせねばやれない企画。有名演奏家をカタログ買いする「主催公演」の極北にある、思いっきり手間がかかり、面倒な事態は頻発し、周囲からはなにやってんだかさっぱり判らぬと言われ、客はちっとも入らず、それでいて公共ホール的な言い方での「受益者」は企画に参加した学生たちたかだか10数人のみ、だけどまかり間違って参加しちゃった学生とすれば人生や進路設定を変えかねないもの凄くインパクトの強い経験になる可能性もある、って、無謀この上ない企画です。
さても、そのルーツを言い立てれば、長野県南の某所の方など「うちだってやってた」と仰るかもしれないけど、そんなの承知の上で敢えてらんぼーに言い立てれば、東京湾岸は晴海の某音楽提供NPOで吉野直子さんのハープの妙なる調べと共に今世紀の初め頃に生まれ、荒川の彼方は人情の街たる西新井で様々なアーティストにもまれながら育ったこのプロジェクト。昨年は311で最終回だった西新井ヴァージョンが中止になったりして、いろいろと波乱の多い企画生を送っているわけであります。当電子壁新聞での報道は、この辺りからどうぞ。左下の検索で「西新井」と入れるとジャブジャブ出てきます。
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2010-06-17
とはいうものの、ひとつの主催団体が諸事情で背負えなくなると、じゃあうちがその遺伝子を引き取りましょう、というところが出てくるのは、やっぱり企画として間違ってはいない、凄い可能性があると思っている業界関係者が少なからずいることの証。てなわけで、晴海から西新井にかけてずーっと遙か遠くから眺めていた関西で某公共ホールを指定管理者として運営するNPOの方が、精神を繋げていってくれることになった。
なんせ時間的にもバタバタで、今回は「プレ企画」という感じらしいのですけど、こんな企画になりました。
リリースのPDFファイルをまんま貼り付けます。ご覧あれ。
エク学生プロデュースプレスリリース.pdf
これだけを眺めても、どこがどーなって学生プロデュースなのかよー判らんものの、ともかく、こういうのがある。お近くでご関心のある方は、是非ともどんなことになってるのか眺めてくださいな、というお知らせでありました。
http://www.concertsquare.jp/blog/2012/2012012721.html
ちなみに、今回の演奏担当に抜擢されたエクは、大阪のコンクールに参加したときに京都某所のチェロ大友氏のご実家に合宿、毎日京阪電車に乗って、門真を通って、京阪京橋で下車、いずみホールの舞台に通っていたそうです。エクとしても、学生になったみたいな思い出の場所、なのかしら。
今や大阪といえば文化不毛の地、次に誰を敵にするやら必死にあちこち火に油を注ぐ市長さんを祭り上げ熱狂する市民がいつ手のひら返して市長をズタボロにし始めるか日本中が冷たい目で(ワクワクしながら)眺めている場所。そんなところでも、こんな風に猛烈に地道なブンカ、ってか、「人を育てる」ということをやろうとしているブンカの動きがあることは、ちょっとはお見知りおきを。
どんなものなのか、ざっくりと概説すれば…
1:主催団体(民間音楽ホールの制作部だったり、公共ホールを運営する指定管理者だったり)が、コンサートを1本自主制作するために必要な予算を用意する。
2:地域の学生(過去の事例では高校生から大学生)に、「コンサートをみんなの手で作ってみましょう」と呼びかけ、演奏会制作作業をやってみたい若者を募る。無論、ボランティア。会費を取るわけでもないが、アルバイト料は出ません。
3:集まった学生を、演奏家、音楽業界関係者専門家らが指導し、ホールの担当者やスタッフが陰に日向に学生らと音楽家を援護、半年ほどかけて有料の演奏会をひとつ作ってもらい、公演を行う。
まあ、こういうもんです。こう記してみると、プロが見れば見るほど突っ込みどころ満載、初期の無鉄砲なTANでもなければ考えても実現はさせない企画ではありますねー。始めたTANは民間のNPOだから支援者が理解を示せばOKなんだろうが、公共ホールが税金を使ってやるとなれば、理屈としては「手を挙げてくれた学生らに奨学金を与える」ってような形になるんでしょうなぁ。
予算をどこまで使わせるのか、どこまでの赤字を許すのか、などなど、学生プロデューサーたちの裏で相当に老獪な担当者が微妙な(ってか、老獪、場合によっては悪辣な)動きをせねばやれない企画。有名演奏家をカタログ買いする「主催公演」の極北にある、思いっきり手間がかかり、面倒な事態は頻発し、周囲からはなにやってんだかさっぱり判らぬと言われ、客はちっとも入らず、それでいて公共ホール的な言い方での「受益者」は企画に参加した学生たちたかだか10数人のみ、だけどまかり間違って参加しちゃった学生とすれば人生や進路設定を変えかねないもの凄くインパクトの強い経験になる可能性もある、って、無謀この上ない企画です。
さても、そのルーツを言い立てれば、長野県南の某所の方など「うちだってやってた」と仰るかもしれないけど、そんなの承知の上で敢えてらんぼーに言い立てれば、東京湾岸は晴海の某音楽提供NPOで吉野直子さんのハープの妙なる調べと共に今世紀の初め頃に生まれ、荒川の彼方は人情の街たる西新井で様々なアーティストにもまれながら育ったこのプロジェクト。昨年は311で最終回だった西新井ヴァージョンが中止になったりして、いろいろと波乱の多い企画生を送っているわけであります。当電子壁新聞での報道は、この辺りからどうぞ。左下の検索で「西新井」と入れるとジャブジャブ出てきます。
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2010-06-17
とはいうものの、ひとつの主催団体が諸事情で背負えなくなると、じゃあうちがその遺伝子を引き取りましょう、というところが出てくるのは、やっぱり企画として間違ってはいない、凄い可能性があると思っている業界関係者が少なからずいることの証。てなわけで、晴海から西新井にかけてずーっと遙か遠くから眺めていた関西で某公共ホールを指定管理者として運営するNPOの方が、精神を繋げていってくれることになった。
なんせ時間的にもバタバタで、今回は「プレ企画」という感じらしいのですけど、こんな企画になりました。

エク学生プロデュースプレスリリース.pdf
これだけを眺めても、どこがどーなって学生プロデュースなのかよー判らんものの、ともかく、こういうのがある。お近くでご関心のある方は、是非ともどんなことになってるのか眺めてくださいな、というお知らせでありました。
http://www.concertsquare.jp/blog/2012/2012012721.html
ちなみに、今回の演奏担当に抜擢されたエクは、大阪のコンクールに参加したときに京都某所のチェロ大友氏のご実家に合宿、毎日京阪電車に乗って、門真を通って、京阪京橋で下車、いずみホールの舞台に通っていたそうです。エクとしても、学生になったみたいな思い出の場所、なのかしら。
今や大阪といえば文化不毛の地、次に誰を敵にするやら必死にあちこち火に油を注ぐ市長さんを祭り上げ熱狂する市民がいつ手のひら返して市長をズタボロにし始めるか日本中が冷たい目で(ワクワクしながら)眺めている場所。そんなところでも、こんな風に猛烈に地道なブンカ、ってか、「人を育てる」ということをやろうとしているブンカの動きがあることは、ちょっとはお見知りおきを。
そんなん無理です [売文稼業]
某音楽雑誌編集長から、「データを取るので、現役と物故者含むとで、歴代ヴァイオリン奏者のベストテンを列挙せよ」という御命令がありました。
ま、お話を受けたときは、そんなの一瞬で出来るわい、と気楽にOKしたのですけど、今、締め切り間際でやってみて、もー死ぬ思いでしたね。ともかく、送りましたけどさ。でもねぇ…
そんなん、無理じゃい!
いつ、どんな形で原稿になるのか、まるで知りません。いずれにせよ、小生の出したリストはあちこちに返事を求めたアンケートのひとつの回答で、「これ、つかいものにならぬ」とはじかれる、偏差外のデータになりかねないものだから、まあ、神様も許してくださるでありましょう…と信じたいぞ。
で、流石にそのアンケートに示さなかった、本音の歴代ヴァイオリン奏者ベストテンは以下です。
1:誰だか知らないけど最初にヴァイオリンという楽器を弾いちゃって喝采を浴びた人
2:ニコロ・パガニーニ
3:イーグナス・シュパンツィック
4:ヨーゼフ・ヨアヒム
5:ウジェーヌ・イザイ
6:カール・クリングラー
7:アドルフ・ブッシュ
8:シモン・ゴールドベルク
9:アレクサンダー・シュナイダー
10:ロバート・マン
歴代、という以上、歴史的に意味のある存在でなければならないでしょうから、真面目に考えたらこんなもんにならざるを得ないでしょう。って、聴いたことあるの、3人しかいないじゃないか。どうして聴いたことない奴を選べるんだ、あたしっ!
てなわけで、どこかでそういう原稿をまかりまちがって眺めるようなことがあっても、あくまでも苦渋の選択であったのだ、とご理解くださいませ。
「お詫びと訂正」カテゴリーだったかな。ふううう…
ま、お話を受けたときは、そんなの一瞬で出来るわい、と気楽にOKしたのですけど、今、締め切り間際でやってみて、もー死ぬ思いでしたね。ともかく、送りましたけどさ。でもねぇ…
そんなん、無理じゃい!
いつ、どんな形で原稿になるのか、まるで知りません。いずれにせよ、小生の出したリストはあちこちに返事を求めたアンケートのひとつの回答で、「これ、つかいものにならぬ」とはじかれる、偏差外のデータになりかねないものだから、まあ、神様も許してくださるでありましょう…と信じたいぞ。
で、流石にそのアンケートに示さなかった、本音の歴代ヴァイオリン奏者ベストテンは以下です。
1:誰だか知らないけど最初にヴァイオリンという楽器を弾いちゃって喝采を浴びた人
2:ニコロ・パガニーニ
3:イーグナス・シュパンツィック
4:ヨーゼフ・ヨアヒム
5:ウジェーヌ・イザイ
6:カール・クリングラー
7:アドルフ・ブッシュ
8:シモン・ゴールドベルク
9:アレクサンダー・シュナイダー
10:ロバート・マン
歴代、という以上、歴史的に意味のある存在でなければならないでしょうから、真面目に考えたらこんなもんにならざるを得ないでしょう。って、聴いたことあるの、3人しかいないじゃないか。どうして聴いたことない奴を選べるんだ、あたしっ!
てなわけで、どこかでそういう原稿をまかりまちがって眺めるようなことがあっても、あくまでも苦渋の選択であったのだ、とご理解くださいませ。
「お詫びと訂正」カテゴリーだったかな。ふううう…




