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民音指揮者コンクール最大のリニューアルは… [音楽業界]

昨日、無事に第18回民音国際指揮者コンクール、もとい、東京国際音楽コンクール〈指揮〉、が終わりました。結果はこちらをご覧あれ。
https://www.conductingtokyo.org/18th/

1967年から3年毎にきっちり開催され続けているコンクールって、案外、世界にありそうでない。だいたい、途中でちょっと様子がおかしくなって年度が開いたりとかあるんだけど、そういうことが一切無くずーっつ続いている。ほれ。あ、前回が上がってないけど、ちゃんとやってます。
http://www.min-on.or.jp/activities/pdf/concour.pdf
国際的、とされる指揮者コンクールとしてはアジア圏で唯一だそうで(このジャンル、良く知らないんだが、民音さんはそう仰ってます。確かにオーケストラというインフラが前提のコンクールですからねぇ)、実際、上海の評論家君と、アメリカン・レコード・ガイドのライター氏が本日の記者会見にも来てました。なんでそういう奴らと神楽坂某専門誌の編集長が交代した話をするんねんっ!

やくぺん先生などにすれば、「民音コンクール」といえばもうひとつの勇たる「室内楽」というのがあったわけだが、90年代初めにアマネットQが優勝してその勢いでバンフに乗り込んで優勝した芝の郵便貯金ホールでやった大会を最後にそっちは終わってしまい、ハレーVSブロドスキー、イグレッグVSレニングラード、という伝説の闘いも今や殆ど誰も知ることのない歴史の彼方。ちなみにイグレッグQって、第1ヴァイオリンは現都響コンマス、第2ヴァイオリンは現群響コンミス、ヴィオラは元都響首席でソリスト、チェロはソリストの近衛家お孫さん、という今から思えばとんでもないメンツだったんだわなぁ。ふうう…

何故か民音さん、指揮者コンクールだけはきっちり続けて下さって、恐らくは世界で最も歴史ある国際指揮者コンクールのひとつとなっている。なんせ、ミュンヘンARDコンクールやジュネーヴ・コンクールには「指揮部門」ってないし。ブザンソンなんぞがよっぽど特殊と考えるべきなんでしょうねぇ。

で、そんなこんなの旧民音コンクール、一応商売もん原稿をやるのでまともなことは書けないのだけど、絶対表の原稿には書けない吃驚をふたつ、でもかなり重要なポイントを記しておきます。

ひとつめは、民音の方が誇らしげに仰ってた事実。曰く、「今回から私どものコンクールもジュネーブの国際音楽コンクール世界連盟に加盟いたしまして…」。
えええええ、これまで加盟してなかったんだぁ。いや、別に加盟してないからどうだってんじゃないし、ロンドン大会みたいに意図的に加盟していないところもあるわけで、それはそれでご自由になんだが、これだけちゃんとやってるところが入ってなかったのはどうしてなんじゃろうかね。日本では浜松も大阪も、神戸、はたまた仙台も加盟してるのに。考えられる理由は、20世紀には世界各地でかなりきちんとした予選をやっていて、そのやり方や本選の審査員の配分などが連名の規程とは合わないというところもありそう。

流石に今日のレセプションで「どうしてなんですか?」と関係者に尋ねるわけにはいかなかったけど、いずれ誰かにちゃんと質問しないとなぁ。

もうひとつの驚きは…些か「ううううん…」的な部分も大きいのだけど…今年からこの大会も企業スポンサーを取るようになったことです。無論、これまでもアサヒビールさんという大きなスポンサーはあったのだけど、今回からは他にもメイジャースポンサー、それに企業サポーターという名前のスポンサーが1ダースほどが加わりました。両者の違いはなんなのか、これは民音の方にお尋ねしたら、単純に額だとのこと。

勿論、スタッフが仰られる「企業の皆さんにこういうものに関心を持っていたきたい」というのは誠にもってそのとおりで、それはそれでよろしいことだし、ああいう場所で会社の名前が呼ばれて社長さんがお辞儀したり、表彰式の雛壇に並んだり、表彰状渡したりすることで「おおお、ブンカに貢献してるぞ、弊社も」と実感していただくことは極めて大事なことであります。
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それはそれで全て納得した上で、それでもやっぱり……うううん、民音さんまでが企業のスポンサー獲得競争に参戦してきたのかぁ、と思わざるを得ないのでありまする。はい。

とにもかくにも、そんな新機軸で変化し続ける民音指揮者コンクール、優勝者コンサートは5月に予定されておりますので、ご関心の方は情報に目配りしておいて下さいませ。

さて、明日からは作文週間じゃあ。すっかり熟れきった柿の実が落ちるのを眺めながらの、葛飾プチお籠もり。

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多摩の丘陵にイムジン河が響く晩 [音楽業界]

午前1時過ぎに羽田に戻り、なんのかんので2時半過ぎくらいに湾岸縦長屋に帰着。数時間ひっくり返るように眠ったらブンチョウ君たちが朝だ朝だ起きろ起きろと騒いでくれて、ぼーっとした半分ゾンビ頭海胆脳味噌で午後にちょっと人に会い、その足で遙か東京都下、多摩の丘陵に行って参りました。今は湾岸に戻る京王線の車内。ガラガラです。我が青春を過ごしたNear Tokioは多摩県の東隅っこの秘境調布も、駅が地下化されて随分と立派になったものだ。初めて納税をしたのはこの駅前の税務署だったなぁ。まだ売れてないヨーヨー・マを初めて聴いたのもここのグリーンホールだったっけ。

なんで糠味噌頭引っ張ってそんなところまで行ったかといえば、こちら。
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当私設電子壁新聞でも皆様に情報提供を御願いしたこの話の結論を眺めに行った次第。
https://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2018-08-31
https://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2018-09-07
で、当稿は、情報をいただいた皆様への領収書みたいなもんです。はい。

秋の釣瓶落しの夕暮れもすっかり宵闇となる頃に到着した京王多摩センター駅は、多摩の過疎化という話ばかりを聞く今日この頃、どんなに淋しい場所になっているのかと思いきや、なんとまぁ、駅前は学生や若い人で溢れてるし、駅の蕎麦屋に入ったらお家に帰る前のオッサンらが一杯引っかけていく場所になってて一見さんなんて座りゃしない。いやぁ、多摩市、うちのお嫁ちゃんの研究室になんとかならないかなんて話を持ってくる必要もない盛況じゃないのぉ、なにを心配しているのよ、市役所の皆さんは…なーんて思いながらダラダラとパルテノンへの参道を昇っていく。と、今や多摩地区インバウンドの重要な拠点になってるらしいサンリオ・ピューロランドへと左に曲がる角の先に至るや、一転して人影も疎らになり、夜半の神社に向かうような空気になって来たぞ。肝試し的な寂しさ、とは言わないけどさ。

やうやう到着した多摩の芸術神殿、正面左側のコンサートホールの方から入ると、なにやら人は列を成している。並ぶのは熟年ばかりで
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うううううん、昨日の若い人だらけ、それも無骨極まりないヴァーグナーだろうが顔を輝かせてるお嬢さん達がいっぱいの台中の状況を思い浮かべるに…良し悪しの問題ではなく、いやぁホント、ニッポン社会、歳を重ねてござるわなぁ、と思わざるを得ないのであーる。ふうううう…

アーツセンターそのものは金曜の晩とあってかいろんなイベントをやっているようで、それなりの人の賑わいがあることは確かでありますが、サンリオ帝国までの道の華やかさとは比ぶるもなく、良く言えば質実剛健、地に足が付いたローカル・アーツセンターの週末でありますな。そうこうするうちに開場となり、その頃には意外や意外、別の場所に行くのかと思ってた若い学生さんやら子供やらも我らが光州響のチケットもぎり場にやって来るではないの。へええええ。

結果として、客席はまあ、7割弱の入りくらいかしら。主催は韓国光州広域市&光州文化財団とオケそのものなんで、日本側でお手伝いをなさってるマネージャーさんよく頑張ったなぁ、と立ち話をするに、やはりなかなか手強い公演で実売チケット数はちょっとここでは言えないくらいだそうな。指揮者の音楽監督金洪才さんがなんでもいいから沢山の人に聴いてもらうことが第一と仰り、地域のアマオケや大学などにも随分と働きかけをしたり、大手新聞の東京版に招待を出したりしたそうな。その結果が、いかにも大手新聞の招待欄で楽しみにドボはち聴きに来てくれそうな熟年層と、いかにも学生オケとかブラバンやってそうな若い人達、それに明らかに光州市がお招きした関係者、というお祭りっぽい空気になってる。腕に「報道」という黄色いでっかい腕章巻いた、これまたいかにもあたしゃカメラマンは本職じゃないけど重たい一眼レフ持たされちゃって、って感がありありの半島からの記者さんらしきお嬢さんも走りまわってる。

そう、この空気、まるで4月のソウル・アーツセンターで開催される「オーケストラ・フェスティバル」、所謂「韓国の地方都市オーケストラ・シリーズ」の会場に漂うもんじゃあーりませんかっ!ほんと、一瞬、ここはソウルかと思ったぞ。無論、日本の人気ピアニストをソリストに迎えたラフマニノフという切り札もあるし、それ目当てのお客さんもいらっしゃるみたいだけどさ。

かくて賑々しく始まった光州市交響楽団手打ちの東京公演、まずは問題の冒頭の序曲、ってか交響詩、曲目解説執筆時に殆ど情報がなく、手探りだった作品でありますが…ひとことでいえば、ええええ、なんというか、そう、ショスタコーヴィチの交響曲11番とか12番、もっとぶっちゃけ、交響詩《10月革命》みたいなもんです。なんせ例の民衆歌がフルオーケストラでガッツリ鳴っちゃうわけで、もうそれだけで盛り上がれる人はガンガンに盛り上がれる。ある意味、期待通り、予想通り、思ったまんまの曲でありました。作曲者さんは、ホントに真摯にこの歌をモダナイズした、というもの。

以降、ラフマニノフ、ドヴォルザークと続き、良くも悪くも一昔前の半島オケのロシア・ローカルオケみたいな強烈に叩きつけるフォルテで盛り上がり、指揮者さんの知的なコントロールでじっくり押さえる部分はそれがどんどん内に込められてひたすら炸裂を待つ、って芸風のオケ。所謂「爆演」ってのともちょっと違うんだわなぁ。

なーんて音楽で、寝ちゃおうとしても頭ぶん殴られて起こされるような音楽が続く。んで、アンコールはどうするのかと思ったら、なんとなんと、フルオーケストラが奏でるは、大河多摩川ならぬ《イムジン河》でありました。一切の説明はなし、終演後に表に曲目が貼られたりもしない。そんなん、みんな知ってるでしょ、ってことなのかしらね。

今や伝説の人物となっている老マネージャーさんと、今の日本の人はどれくらいわかるのかしら、と話したら、昔の韓国のオーケストラはね…という長い話になりそうになって…

かくて、パルテノンの参道の彼方、相模原を背に秋の夜に浮かぶ神殿を後に、「♪イムジン河みずきよくぅ~」と口ずさみながら谷間の駅へと下って行く週末の多摩の夜は更け行く。
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イムジン河を口ずさみながら鴨緑江まで列車で行ける日は、やくぺん先生が生きている間に来るのであろーか。

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台中の《齋格飛》は観る価値ありっ! [音楽業界]

台北は桃園空港の古い第1ターミナルのいちばん隅っこ、LCC溜まりのゲート前におります。楽桃航空さんで深夜過ぎに羽田に戻る弾丸ツアー、台湾島の神無月はまるで湿っぽいヨーロッパの冬の初めみたいな肌寒さ。今時のピカピカなアジアの空港じゃなく、一昔前のシェレメチェボかブカレスト南か、って薄ら暗さ。

一昨年に台中の立派な国家歌劇院がオープンし、その開幕フェスティバルの目玉として《ラインの黄金》が上演され、ホントにサイクルになるのや信用できんなぁ、と思ってたら無事に昨年は《ヴァルキューレ》が上演された。以降、このパドリッサと仲間達の愉快で楽しい《リング》、どうやら国慶節の休みの時期に一作つづ上演を続けることになったらしい。偉いぞ、台中市、凄いぞ、台湾文化省!んで、3作目たる《ジークフリート》を見物に参った次第。
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今は香港やら韓国、シンガポールなんぞはネット上であっさり必要なチケットが購入出来るし、中国本土も手はないではないけれど、台湾のチケット購入は案外面倒。んで、台湾に深い関わりをお持ちになる某氏に御願いし、購入していただきました。貴重な切符でありまする。ありがとうございます。

さても、そんなこんなで10月10日は辛亥革命から何年になるか知らぬが、とにもかくにも目出度い国慶節の台湾島に朝っぱらに到着し、なんでか知らんが市内大渋滞の台中に到着したのは昼前。ちょっと宿でぶっ倒れ、午後5時開演に向けてオープン当初は随分と話題になった単なる四角形の箱なのに晴海トリトンみたいにくにゃくにゃして方向感覚失調症になりそうな劇場に至り、昨年とほぼ同じ最上階の1列目ほぼ真ん中の席に着く。これで日本円6700円くらい、どうも舞台から距離が遠くなるとお安くなるようで、結果として極めてお得な値段付けになってるなぁ。妙に物の分かった劇場ならいちばん高い席にされかねない場所だもん。

舞台そのものは、もう随分前からDVDやBlu-rayになっていてそこら中でいくらでも買える「メータのバレンシア《リング》」まんまです。実はこの演出、ルフトハンザの機内で《ヴァルキューレ》を途中まで眺めて、あああこれはもう結構だは、と放り出し、当然ながら他の作品は手を出していなかった。で、昨年、これは映像ではアホらしいけど実際の舞台ではそれなりに説得力があるじゃないの、と思い、また今年もノコノコ出かけてきたのでありまする。

実質的には「IMAXシアターみたいな映像の前で演技している」に近い背景のCG処理とか、既にバレンシアでの初演から10年にもなり、アップデートされてるのかと思って眺めてたんだが、オソロシーことにYouTubeにまるまるアップされてる映像を拾い見ると
https://www.youtube.com/watch?v=BaF8zdfS0q8
おやまぁ、実質同じじゃないですかぁ。いやぁ、これをちゃんと再現したのだから偉いなぁ、正に現代の総合芸術の頂点としての《リング》サイクルを若い人にガッツリ見せるなんて、凄いぞ台湾当局、偉いぞ台中市!

演出は、もうこの映像を眺めれば判るように、「見世物」に徹した大スペクタクルです。金の無いヨーロッパの中規模都市の劇場で気鋭の演出家さんが知恵を絞っていくらでもやりようのある無茶な作品から自分らなりに意味のある「解釈」やらをしてくれる頭がよさそーな、これが俺の解釈だ、さあ議論をしてくれ、って舞台の極北。予算ジャブジャブ、高さや本火をジャンジャン活用するサーカスのような動き、おまえらそれやっちゃうかと呆れる瞬間もあるド派手なCG映像(ヴァーグナーがつまらない最大の理由たる、延々と昔話を繰り返しているところなどは、過去の映像をしっかりと舞台の後ろに投影して「ここは回想シーン」ってしちゃいます)、抽象性と具体性がグチャグチャになったギャグぎりぎりの装置や衣装など、《リング》を知らないけどテレビゲームや今時の中国資本ハリウッド映画なんぞでなんとなく「わるきゅーれ」とか「英雄ジークフリードの大蛇退治」とか耳にしたことがあり、キャラクターの感じもなんとなく判ってるような判ってないような人々を相手に、ともかく判りやすく、面白く、5時間を過ごさせてあげますから木戸銭払って座ってなさい、って舞台であります。

そういうやり方だと、それこそヨーロッパ最前衛の演出家がやりたがるような「リングの政治と暴力」とか、「女性による救済というゲーテ直系の独逸浪漫派的世界観」とか、そんなめんどーなことはなーんにもなくなる。ぶっちゃけ、21世紀に入って出て来た世界2大「見世物系《リング》」の一方の雄で、もう一方の雄たるメトのルパージュ演出(鳴り物入りで始まったが余りの装置の大規模さに足を引っ張られてしまってるなぁ)よりも、遙かに成功していると言えましょう。
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特に、《ジークフリート》という作品の中心にある「父の形見の名剣を自ら鍛える英雄」とか「恐怖の大蛇との戦闘」とか「森の鳥の声が判るようになる奇跡」とか、極めて神話的な物語素がモロにまんま現れる部分では、この娯楽に割り切った見世物演出は極めて効果的なんですわ。いやぁ、手を叩いてゲラゲラ笑いながら見物すれば良い、ホントに誰でも判るハリウッド映画だわな。

だけど、その「誰でも判る」をきっちり見せるために、どれだけ大変な努力が成されねばならないか。これをここまで再現出来た台中の舞台スタッフと、現代舞踏やらのバックグラウンドは、文化都市として大いに誇るべきものでありましょーぞっ!

《ジークフリート》という作品、そういうギミック大活躍な娯楽大スペクタクルを経て、最後の最後にヴァーグナーが生涯で書いた最も凄い音楽に至るわけで、そこまで来ればもう演出も何もない、ぐぁんばれ歌手さん、負けるなオーケストラ、としか言いようがない。その部分に関しては…ううん、まあ、充分敢闘賞はさし上げられる水準になっていたと申せましょう。無論、初台やメト、バスチーユとは言わないまでもそれなりに巨大な空間にNSOが響かせる音楽は、リンデン・オパーくらいの小さな空間でバレンボイム御大がガンガン鳴らすようなもんとは違うのは当たり前でありまして、そこに文句を言っても仕方ない。3年目ともなれば、おおおヴァーグナーっぽいぞ、という響きがする瞬間も出て来るものでありまする。この作品、1幕最後とか、ポリリズムとまでは言わないけど、複数のパルスが同時進行していく部分がかなりあり、一昔前の神格化された巨匠ヴァーグナー指揮者では全く見えなかったそういう部分が昨今の若手棒振りさんの手にかかるとしっかり見えてくる傾向にあるわけだが(一昨年のメルボルンでのインキネンのサイクルでは、その辺りは極めて明快でした)、流石「台湾の若杉弘」たるリュウ・シャオチャ御大、よく頑張っていたと申せましょうぞ。

ま、ともかく、スカラの黒歴史たる《ボリウッド・タンホイザー》を筆頭にこれまで何度も酷い目に遇わされてきて、もうこいつらは信用せんとも思い始めていたパドリッサと愉快なバルセロナの仲間達、彼らのやってることがいちばん上手く作品のキャラクターとマッチしたのが《ジークフリート》だった、というのはとても納得。これならば、やくぺん先生が最も苦手とする《神々の黄昏》プロローグから1幕の無意味な程長い時間も、なんとか楽しませてくれるかもしれぬなぁ、と思わんでもない。

台中大劇院の《ジークフリート》、明日金曜日もあります。日曜日の最終公演はそこそこ席が埋まっているそうですが、その気になれば日本列島から弾丸旅行も出来ますよっ。なんか、来年の国慶節も台中で《諸神黄昏》見物になりそう…かなぁ。
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指揮のコンクールというもの [音楽業界]

昨日から、某専門誌の依頼で民音の指揮者コンクール取材に張り付いております。
http://www.conductingtokyo.org/

得意ジャンルではないどころか、そもそも独奏コンクールは殆ど取材などしたことなく、指揮なんぞに至ってはなんでコンクールなんぞあるのか理解してないとーしろー、某音楽雑誌新編集長とすれば、隠居宣言して暇そうにしていると思ったかのかなぁ。なんせコンクール取材というのは猛烈なタイム・コンシューミングJobで、時間対効果でいえばブラックもブラック、暗黒の墓穴のようなお仕事ですから。東京都の最低賃金の100分の1くらいになるんじゃいか、冗談じゃなく。

ま、とにもかくにも昨日午後からオペラシティのコンサートホールに座って、9人の若者が依田くんコンマスを務める東フィルの弦楽器たっぷり入ったでっかい2管編成の前に次々と立ち、ハイドンの《熊》ベーレンライター版スコアを手に、何故か第2楽章101小節から先を20分程の時間で「練習」する姿を眺めております。本日もこれから出かけて、また午後1時から5時前まで、もう9人が同じ事をするのを延々と見物する。指揮者さんはマイクを仕込まれていて、オケに出している指示はホール中に聞こえるようになってます。客席にテレビ画面も置いてあって、正面からの姿も見える。
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審査員の先生は、外山雄三審査委員長以下、尾高忠明、スダーン、ラザレフ御大、なぜかヴェルナー・ヒンク様やらドンスク・カン氏、それに舞台上管楽器の後ろに陣取る髙関&広上。業界からはザリン・メータ氏がアナウンスされていたのだけど、元サンフランシスコ響事務局長さんに交代になった。

驚くなかれ、昨日は1次予選初日頭から200人を越える聴衆がおり、なんのかんのハクジュなら満員じゃないか、というくらいにはなった。うううん、室内楽のコンクール初日頭なんて両手の数だけ聴衆がいれば万々歳なことを考えれば、やっぱり指揮という花形商売は関心も高いのかなぁ。いいなぁ、凄いなぁ。

中身に関しましては、一応は商売もんなんで書くわけにはいきませんけど、思ったよりも面白いです。昨日はロシアとかベラルーシとか、なぜか東欧系の奴らが何人もいて、ニッポンの音大でちゃんと指揮習って、「もう、あたし、体の全て使ってきっちりキュー出ししちゃいますからっ」って子なんかとはまるで「指揮」という作業でやろうとしていることが違うなぁ、これをどう比べろというのよ、としろーとには頭を抱えるような状況でありますが、ま、審査員の皆さんには慣れたもんなんでしょね、そんなこと。

ただ、ベルリンで学んでるなんて奴は明らかに今時のヨーロッパの「歴史的なバックグラウンドを前提にした再現」が体に入っちゃってて、響きを出来るだけ短くさせて響きが濁らないようにとさかんに指示したりしてるんだけど……これってさぁ、「じゃあ、弦楽器のプルト半分にしますから、後ろの人達、ご苦労様でしたぁ」ってなる筈だわなぁ、プロのお仕事なら。そういうことは許して貰えないみたいだし、ピッチも変えろとも言えないみたいだし。「時代楽器によるショパン・コンクール」なんてものまで始まってる昨今、どういうオケにでも対応出来ねばプロの指揮者としては困るという考えは納得しますけど、どうなんだろうなぁ、難しいこってす。

ま、日曜日の本選は自由曲なんで、ここでいきなりピッチ落として楽器減らしてヴィブラート減らさせてハイドンやったりする奴がいれば、それはそれで面白いんですけど…

なお、やくぺん先生の個人的な最大の関心は、本日の午後2時過ぎに登場するスンウォン・リー君でありますっ。韓国から23名の応募があったなか、唯一初台まで招聘された半島代表若手であります。だれじゃそいつ、とお思いでしょーが、そおおおお、なんのことはない、ノブスQの創設メンバーのヴィオラ君でありまするよっ!
https://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2017-12-13
昨年12月、涙涙のドヴォルザーク作品106で、韓国から出現した最初のメイジャーに行くかもしれない弦楽四重奏創設ヴィオラメンバーのポジションを去ることになったリー君、そのときから「奴は指揮者になるんだ」とは聞いていたんですが、まさかもうこんなに直ぐに、こんな場所で出会うとはねぇ。

コンクール取材でこういう勝手な思い入れのある参加者がいるのは良いことかどうか、なんとも言えないところなんですけど、個人的には「ぐぁんばれぇ!」としか言いようがない。本日、深夜過ぎに台中に出かける前のボロボロの頭をひっぱって初台まで行く気力も沸いてくるというものでありまする。

民音あらため東京国際指揮者コンクール、やくぺん先生が台中に弾丸《ジークフリート》見物に行ってる明日明後日は《弦楽のためのレクイエム》が課題曲となる2次予選。そして2日間、新日本フィルを前にファイナリストが練習を行い、日曜日が本選でありまする。お暇な方はどうぞ。

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急告:パソコン不具合で更新頻度が著しく低下します [お詫びと訂正]

世の中に数人しかいないであろう当無責任電子壁新聞立ち読みの皆様にお詫びです。

去る10月2日、当電子壁新聞を更新するために必要な唯一のパソコンが不具合を起こしました。諸事情で当電子壁新聞の新規記事投稿編集作業は当マシン以外では出来なくなっております。それどころか、モバイルメインマシンが機能せず、慌ててバックアップマシンを生き返らせる作業を丸一日以上かけて行い、なんとか商売関連の最低限の作業は復旧したものの
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その間にもモバイルのノマド仕事が必要な久慈取材があり、やっぱりバックアップマシンが上手く機能せずに仕事が溜まってしまう一方。更に明日からは急に国内ながら膨大な時間を取られるコンクール取材(ともかく、行って座って聴いてなきゃならんので、猛烈なタイム・コンシューミングな作業)、その間に台中実質1泊弾丸往復が入るという爺にあるまじき無茶な日程となっておりまする。

てなわけで、10月中旬頃まで、一銭の金にもならず他人さまを怒らせるばかりの電子壁新聞はほぼ更新がないことになりそうです。やくぺん先生のどーでもいい日々を覗いてやろうという酔狂な方は、FacebookのYawara Watanabeという世を忍ぶ仮の姿の方はそれなりに更新されておりますので…別に見なくてもいいですよ。ってか、当電子壁新聞以上に内容はありませんので、眺める必要などありません。公安による思想犯候補者認定必至の有害ページに近いですから。

無論、別パソコンでも下書きみたいなもんは放ってあるので、このメインパソコンにアクセス可能な瞬間があれば、ことによるとアップするかもしれません。ま、無料メディアで広告無いんですから(貴方のご覧になってる画面で広告がでているかもしれないけど、あたしにゃ1スムも1ディルハムも1ドンも1チャットも入ってません)、この資本主義社会、そんなもんだと思って下さいませ。

さて、今日は杭の杭州フィルだぁ。それにしても指揮者さんインタビューが昨日キャンセルになったのはまいったなぁ。どーするべーか。

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きずな号は北の深夜バスの女王なのじゃ! [たびの空]

久慈にやってまいりました。朝の10時半。
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どうやらフィリピンフィルの単独練習は昨日だったそうで、午後2時の群響との合同演奏練習まで、団員の皆さんは街を散策したりスーパーにお買い物に行ったりしてるらしい。きけば、この町の周囲にもフィリピンからやってきた奥さんなどはいるそうで、それなりに南の島が故郷の方はいるらしい。とはいえ、これだけタガログ語が響いているのは市政開闢以来じゃないかしら。

さても、帝都から遙か、此の地に至る道程たるや…諸処の事情で経費節減は必至。となれば、そー、貧乏人の友、深夜の列島の王者、深夜バスでありまするっ!なんせ、帝都から久慈まで6500円也っ!

てなわけで、池袋で千人の皆様にファウストと一緒に昇天させていただき、粛々と東京駅八重洲口の指定された場所に向かいます。佃縦長屋への最終都バスが出る頃、我らが「きずな号」の乗車口は都バス乗り場の向こうにズラリと並ぶ長距離バス・ターミナルではなく、八重洲ブックセンターに向かう横断歩道の彼方。なんと、横断歩道上で指揮者の大友氏とバッタリ遭遇。明日はよろしく、というと目を白黒なさってました。まさか取材にバスで行くとは思ってないだろうになぁ…

んで、これがバス停じゃ。
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八重洲口始発ではなく、六本木ヒルズからやってくるようじゃわい。

かくて出発時間の10時45分が迫り、久慈に向かおうという善男善女が三々五々やってくる。がぁ、定刻になっても「きずな号」はやってこない。人々は焦る感もなく、10分程遅れて凄いラッピングのバスが来ましたぁ。さて、乗り込みましょか。
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おお、なんと、「水曜どうでしょう」で深夜バスの恐怖が世界中に知られるようになった頃から既に「禁断の」と怖れられていた、あの4人掛けシートではありませんかぁあああ!
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閑散期のウィークデーとあってか、この時点では親子連れ以外は2席にちゃんと座ってる客は見当たらないものの、高速に入るまであと一駅、東京ドームホテルでこの最強っぽい深夜バスと闘おうという奴らが乗り込んでくる予定だが、さても、どうなることやら。14分定刻を遅れ、11時前に出発じゃ。いきなりの悠然たる遅れっぷりに、深夜バスの北の女王たる風格を感じざるを得ないのであーる。

隣はどうなることやら、と心配しつつ京橋の向こうに聳える佃縦長屋にぶ厚く降ろされたカーテンの隙間から手を振り、お堀端の気象庁横から毎日新聞横、はたまた労音会館の裏辺りを通って、神田川を渡り東京ドームホテル前に至るも…ホテルのロータリー前をあっさり通過、そのまま後楽園をぐるりとまわって大曲横はトッパンホール手前から首都高池袋線に入ります。やったぁ、2席独占だぁ!これなら「きずな号」に勝てるかもしれんぞ。

「きずな号」は王子駅下から隅田川を渡り、荒川放水路を渡り、川北ジャンクションからあとはひたすら北上。飛ばすなぁ。さて、次はもう盛岡かぁ、周囲はすっかり深夜バスに洗脳され寝始めた人々ばかりじゃわい、しょーがないなぁ、もう戦いは止めて寝るしかないのか…ったら、佐野近辺でいきなりバス中に響き渡る地震速報!「きずな号」もサービスエリアに進む。なにやら機材チェック…でもあらず、定刻の佐野サービスエリアでの停車だそうな。
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「深度1です、深度4以上だと即刻ストップしてチェックなんですけど」と我らが頼もしい北のドライバー氏であった。午前1時前に佐野サービスエリアを発車すると、あとはひたすら東北道を北上するばかり。

んで、気が付くと外はすっかり秋の東北なのであった。盛岡手前のぞこぞのサービスエリアで朝6時過ぎに停車。
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なんのかんので7時前には盛岡駅に到着。深夜もカーテンを全開にしていた親子が降りて行く。そろそろカーテンが開けられて、深夜バスモードはオシマイになるのか、どうやら「きずな号」本社営業所のようなんで、そこで昼間モードになるんだろーに。
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下道を暫く進み、新幹線も走り始め、朝の通学の学生さんが姿を見せるローカル駅に隣接する本社ロータリーをぐるりと抜けるも、フラッグシップ「きずな号」を一列でご苦労さんと見送るばかりで、停車すらしません。岩手山も迎えてくれる秋の朝。
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また東北道に入り、ちょこちこ下りては誰も乗ってこないし降りもしない停留所にまわりつつ、いよいよ青森方面と八戸方面への分岐点も突破
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二戸駅に寄って数人のお客を降ろし、目的地へのファイナル・アプローチ。既に午前8時を過ぎ日は高く、深夜バスではないのだけど、車内はしっかりカーテンを降ろされて真っ暗な深夜状態のままでの走行でありまする。

かくて帝都から10時間とちょっと、高速の出口が見えてきた。
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下道におり、信号もない山間の道をドンドン進み、久慈市に突入。午前9時過ぎ、「きずな号」はようようJRと三陸鉄道の久慈駅前に到着。「あまちゃん」ワールドが広がってら。やくぺん先生以外の乗客は全員が下車しました。でも、まだ車内はこんな状況。
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「カーテン、あけないんですか?」と尋ねると、「うちは最後まで下ろしてるんです」とのこと。うううん、徹頭徹尾深夜バスとしてのアイデンティティを貫徹する「きずな号」、北の女王と呼ばれるに相応しいぞっ!

そして見よ、あれがアンバーホールじゃ。
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かくて「きずな号」はホール横、市役所向かいの本拠地たるバス営業所に到着。長い深夜バスのたび、勝ち負けから言えば…深夜バスの女王様が圧勝なのであったと言わざるを得まい。ふうううう…

点検整備への向かう北の女王を見送りつつ
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営業所のオジサンになんかこの辺に喰うところありませんか、と尋ねると、駅にいかないとないねぇ、とあっさり仰るのでありましたとさ。

アンバーホールの喫茶店は、11時半営業開始だそーな。ふううう…

きずな号 守りも堅し 朝ぼらけ

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福岡ハイドンQが活動終了 [弦楽四重奏]

残念なお知らせです。

日本のローカルな弦楽四重奏団の中で最も活発な活動を続けていた福岡ハイドンQが、とうとう来年4月に活動に終止符を打つことになったという連絡がありました。

九響団員とアマチュア奏者が弦楽四重奏を組み、福岡シティ銀行のロビーで毎月1回の演奏会をずっと続けて来たこの団体、90年代初頭にはアマデウスQメンバーが指導する「アマデウス・コース」にも参加、アマチュアの趣味を越えた音楽を博多の街で披露してきました。ヴィオラ奏者の方が急逝なさり、活動がどうなるか心配されていましたが、このような決断をなさったようです。

商業活動をしていなかったこと、あくまでも民間の活動で行政などは全く関わっていなかったこともあり、その存在をご存知の方は多くはないでしょうけど、九州の室内楽活動としては福岡モーツァルト・アンサンブル亡き後、実質唯一の地元で定期的に演奏会を行う団体で、サントリー地方文科賞なんかはこういう団体に与えられても良いと思うんですけどねぇ。これが来る金曜日以降、最終回までの日程です。

第394回 平成30年10月5日(金)
ハイドン作曲 弦楽四重奏曲第76番 ニ短調 Op.76-2 Hob.Ⅲ-76「五度」
ラヴェル作曲    弦楽四重奏曲 ヘ長調
   【ヴィオラ】九州交響楽団 黒川律子

第395回 平成30年11月9日(金)
ハイドン作曲 弦楽四重奏曲第77番 ハ長調 Op.76-3 Hob.Ⅲ-77「皇帝」
ブラームス作曲 弦楽四重奏曲第3番 変ロ長調 Op.67
   【ヴィオラ】大山平一郎

第396回 平成30年12月5日(水)
ハイドン作曲 弦楽四重奏曲第78番 変ロ長調 Op.76-4 Hob.Ⅲ-78「日の出」
シューベルト作曲 弦楽四重奏曲第13番 イ短調 D.804 「ロザムンデ」
   【ヴィオラ】九州交響楽団 黒川律子


第397回 平成31年1月9日(水)
ハイドン作曲 弦楽四重奏曲第79番 二長調 Op.76-5 Hob.Ⅲ-79「ラルゴ」
ベートーヴェン作曲 弦楽四重奏曲第2番 ト長調 Op.18-2 「挨拶」
   【ヴィオラ】九州交響楽団 猿渡友美恵

第398回 平成31年2月12日(火)
ハイドン作曲 弦楽四重奏曲第81番 ト長調 Op.77-1 Hob.Ⅲ-81「ロプコヴィッツ四重奏曲」
モーツァルト作曲 弦楽四重奏曲第19番 ハ長調 K.465 「不協和音」
   【ヴィオラ】九州交響楽団 黒川律子

第399回 平成31年3月8日(金)
ハイドン作曲 弦楽四重奏曲第82番 へ長調 Op.77-2 Hob.Ⅲ-82「ロプコヴィッツ四重奏曲」
ベートーヴェン作曲 弦楽四重奏曲第16番 ヘ長調 Op.135
   【ヴィオラ】九州交響楽団 黒川律子

第400回 平成31年4月10日(水)≪福岡ハイドン弦楽四重奏団最終回≫
ハイドン作曲 弦楽四重奏曲 変ロ長調 Op.103
ベートーヴェン作曲 弦楽四重奏曲第13番 変ロ長調 Op.130
   【ヴィオラ】九州交響楽団 黒川律子


なんであれ、やくぺん先生としましては、最終回の演奏会には是非とも駆けつけたいと思います…って、おおお、日本フィルのヨーロッパ演奏旅行とバッティングするではないかぁ!でも、どっちがより重要かと言えば、日本フィルさんには申し訳ないが、そっちは関心を持ってくれるヨーロッパ在住の若い奴らを出せばいいわけだし…

福岡モーツァルトQの皆様、お疲れ様でした。まだまだ演奏会は続きます。頑張って下さいませ。

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颱風一過の都民の日 [葛飾慕情]

21世紀も10年代の終わりを迎えようという今、「10月1日は都民の日なので合羽のバッジを胸に無料の上野動物園にいざぁ」という常識は生きているのであろーか…と、思いつつ、南太平洋から吹き込む蒸し暑い南の風に晒される神様のいない月の朔日、颱風一過の列島の皆々様はいかがお過ごしでありましょうや。

昨日、そろそろさすがに買い換えてくれぇと悲鳴を揚げていたメインパソコンのキーボードから「K」がご臨終し、実質的にマシンが使えなくなり、颱風が迫る中、2年も開けたことがないバックアップのパソコンを引っ張り出して慌ててセットアップを始めたらウィンドウズが延々と更新を始めちゃってなんにも出来ず、そうこうするうちに強風烈風疾風ハリケーンラファール荒れ始め…葛飾オフィスの巨大柿の木はぐぁんぐぁんしなり、柿の実はどんがらと音を立てて屋根やら公道に落ちまくる壮絶な一夜となり…

かくて晴れ渡った南洋のような日差しの下、あと数週間でシジュウカラ・レストランが再び開店予定の場所はこんなことになってら。
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ま、大きな枝の倒壊はひとつくらい。溝に落ちて今日は危なくて拾えないものを含め
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落下した柿の実は総計2ダース弱。うち、颱風チャーミーお嬢様が一足早く些か乱暴に収穫して下さったと辛うじて見なせるもんを集めると、これくらい。
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うううん、これをどうしろというのじゃよ。

まだまだ葛飾オフィスの巨大柿の木で揺れる実は緑半分、極めて固く、落下したものに当たると危険なくらいであります。収穫祭は例年通りに行う予定ですので、あと数週間お待ちあれ。残念ながら、今年は不作の年で、生き延びて収穫に至る数は数十個というところじゃないかしら。

なぜか豊作の蜜柑は、天敵近隣中学生の魔の手を逃れ、未だいくつかは生き残っております。
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どこまで黄色くなることやら。

柿の実を 落とし出雲へ 神立ちぬ

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